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洗濯物
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日曜日の朝、下の階から聞こえる楽しげな美咲の歌声で目を覚ました。
初めは夢の中にいるような感覚で、しばらく眠っている自分に気づかないくらい深い眠りにいたが、その歌声が次第に明るく耳に届いてきた。
時計を見ると、11時を過ぎていた。
普段、こんなに寝ていることは滅多にないが、今日は何だか寝不足を取り戻すように、気持ち良く眠れたようだ。
「どうやら、長い睡眠が取れたから成長期に必要な睡眠時間は妨げられなかったな。」
亨はまだ目を閉じたままで、そんなことを考えた。
身体が軽く感じ、心地よい疲れが残っている。
外は日差しが強く、カーテン越しに漏れてくる光が亨の肌を温める。
それでも、今日は暑くなりそうだと感じた。
「おかしいな。
秋真っ盛りなのに、こんな暑さが続くなんて…」
亨は、窓の外の景色をちらりと見る。
異常な暑さ、真夏のような陽気が続き、もはや季節感がなくなってきたと感じていた。
夕方になれば急に冷え込むこともあり、まるで砂漠のような極端な気候に疲れを感じつつも、風邪を引かないように気をつけないとと改めて思う。
その時、階段を軽快にトントントンと上ってくる足音が耳に入った。
思わず、亨はその足音の主が誰かすぐにわかる。
「美咲だな。」
と心の中で呟き、思わず寝たふりをしてみることにした。
掛け布団を頭までかぶり、猫のように丸まった。
すると、ドアの外から軽いノックの音がした。
「コンコン」と、軽くノックをした後、返事をしない亨を見て、美咲の声がドア越しに聞こえてきた。
「おかしいな?
そろそろ起きる頃だって言ってたんだけどな。」
「なんて鋭いんだ、っていうか、母さんだな、余計なこと言って…」
亨は心の中で呟きながら、思わずクスッと笑った。
仕方なく、少し大きな声で寝ぼけながらも「ん~~」と伸びをして、寝起きの声を出してみた。
ガチャンと勢いよくドアが開く音がした。
美咲の声が澄んだ音で響き渡る。
「おはよ~、と・お・る!」
亨は布団から顔を出し、「おはよ。」と返事をする。
美咲はニコニコと笑いながら、足元から布団に潜り込んできた。
その笑顔に思わず心が温かくなったが、次の瞬間、美咲の手が亨のパジャマを脱がせ始めたことに、亨は目を見開いて驚いた。
「え?え?」
戸惑いながらも、亨は何とか声を出してみるが、美咲は何も気にせず、むしろ可愛らしく言った。
「洗濯したいから脱いで。」
「わ、わかった、自分でやるから。」
と言うのに、美咲はさっさとズボンをおろし、上のパジャマも中に手を滑らせて腕のあたりまで来ると一気に脱がせた。
美咲の甘い良い香りが鼻をくすぐる。
「寝汗かいてるだろうから、シャツもね。」
と言い、更にシャツの中にも手を入れてくる。
「ちょ、ちょっと~」
美咲が問答無用と言った感じですでに馬乗りになっている。
パジャマと一緒に掛け布団も飛ばされていた。
「フフフ」という怪しげな笑みを浮かべ、今度はゆっくりとシャツの裾から手を滑らせ始めた。
僕はゾクゾク感で少し震える。
「本当に嫌なの?」
と静かに囁く美咲。
僕は返事をすることもなく、小さく「あっ」と声を出してしまった。
「そうそう、お姉さんに身を任せたまえ。」
美咲は嬉しそうにじわじわとシャツを捲りながら、肌に顔を近づけていく。
すーっと僕の匂いを嗅ぐ美咲の息がくすぐったくて、更に声が漏れる。
(もう、どうとでもしてくれ~)
とこの快感に身を委ねようとすると、階段下から声が響く。
「美咲ちゃん、洗濯機早く回しちゃってね。」
勿論、ドアは閉まっているけど、急に恥ずかしさを取り戻し、
「ほ、ほらほら、早くしろってさ」
と落ち着いた声で言ってみる。
「は~い!」
と大きく返事をしながら、美咲もさっさと脱がしてしまった
。僕は少し残念な気持ちになっていたが、シャツを頭から脱がす時に、軽くチュッと頬にキスされた。
「ごはん用意しておくから着替えたら下に来てね。」
とにっこりとした美咲が言う。
「うん。」
と僕も微笑んで答える。
僕の脱いだものを持って、そそくさとドアを開けて、トントントンと階段を下りていく音を聞きながら、清々しい朝を感じていた。
初めは夢の中にいるような感覚で、しばらく眠っている自分に気づかないくらい深い眠りにいたが、その歌声が次第に明るく耳に届いてきた。
時計を見ると、11時を過ぎていた。
普段、こんなに寝ていることは滅多にないが、今日は何だか寝不足を取り戻すように、気持ち良く眠れたようだ。
「どうやら、長い睡眠が取れたから成長期に必要な睡眠時間は妨げられなかったな。」
亨はまだ目を閉じたままで、そんなことを考えた。
身体が軽く感じ、心地よい疲れが残っている。
外は日差しが強く、カーテン越しに漏れてくる光が亨の肌を温める。
それでも、今日は暑くなりそうだと感じた。
「おかしいな。
秋真っ盛りなのに、こんな暑さが続くなんて…」
亨は、窓の外の景色をちらりと見る。
異常な暑さ、真夏のような陽気が続き、もはや季節感がなくなってきたと感じていた。
夕方になれば急に冷え込むこともあり、まるで砂漠のような極端な気候に疲れを感じつつも、風邪を引かないように気をつけないとと改めて思う。
その時、階段を軽快にトントントンと上ってくる足音が耳に入った。
思わず、亨はその足音の主が誰かすぐにわかる。
「美咲だな。」
と心の中で呟き、思わず寝たふりをしてみることにした。
掛け布団を頭までかぶり、猫のように丸まった。
すると、ドアの外から軽いノックの音がした。
「コンコン」と、軽くノックをした後、返事をしない亨を見て、美咲の声がドア越しに聞こえてきた。
「おかしいな?
そろそろ起きる頃だって言ってたんだけどな。」
「なんて鋭いんだ、っていうか、母さんだな、余計なこと言って…」
亨は心の中で呟きながら、思わずクスッと笑った。
仕方なく、少し大きな声で寝ぼけながらも「ん~~」と伸びをして、寝起きの声を出してみた。
ガチャンと勢いよくドアが開く音がした。
美咲の声が澄んだ音で響き渡る。
「おはよ~、と・お・る!」
亨は布団から顔を出し、「おはよ。」と返事をする。
美咲はニコニコと笑いながら、足元から布団に潜り込んできた。
その笑顔に思わず心が温かくなったが、次の瞬間、美咲の手が亨のパジャマを脱がせ始めたことに、亨は目を見開いて驚いた。
「え?え?」
戸惑いながらも、亨は何とか声を出してみるが、美咲は何も気にせず、むしろ可愛らしく言った。
「洗濯したいから脱いで。」
「わ、わかった、自分でやるから。」
と言うのに、美咲はさっさとズボンをおろし、上のパジャマも中に手を滑らせて腕のあたりまで来ると一気に脱がせた。
美咲の甘い良い香りが鼻をくすぐる。
「寝汗かいてるだろうから、シャツもね。」
と言い、更にシャツの中にも手を入れてくる。
「ちょ、ちょっと~」
美咲が問答無用と言った感じですでに馬乗りになっている。
パジャマと一緒に掛け布団も飛ばされていた。
「フフフ」という怪しげな笑みを浮かべ、今度はゆっくりとシャツの裾から手を滑らせ始めた。
僕はゾクゾク感で少し震える。
「本当に嫌なの?」
と静かに囁く美咲。
僕は返事をすることもなく、小さく「あっ」と声を出してしまった。
「そうそう、お姉さんに身を任せたまえ。」
美咲は嬉しそうにじわじわとシャツを捲りながら、肌に顔を近づけていく。
すーっと僕の匂いを嗅ぐ美咲の息がくすぐったくて、更に声が漏れる。
(もう、どうとでもしてくれ~)
とこの快感に身を委ねようとすると、階段下から声が響く。
「美咲ちゃん、洗濯機早く回しちゃってね。」
勿論、ドアは閉まっているけど、急に恥ずかしさを取り戻し、
「ほ、ほらほら、早くしろってさ」
と落ち着いた声で言ってみる。
「は~い!」
と大きく返事をしながら、美咲もさっさと脱がしてしまった
。僕は少し残念な気持ちになっていたが、シャツを頭から脱がす時に、軽くチュッと頬にキスされた。
「ごはん用意しておくから着替えたら下に来てね。」
とにっこりとした美咲が言う。
「うん。」
と僕も微笑んで答える。
僕の脱いだものを持って、そそくさとドアを開けて、トントントンと階段を下りていく音を聞きながら、清々しい朝を感じていた。
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