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ストーリー
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透明な所にいた。色のない世界。起きあがると地面は水面をはじくように波紋が浮かび消えていく。
何にもない。死んだのか?
道なき道を進むとふっと草原のようなひらけた場所に出た。世界が変わった。離れたところに女の子がいた。
「だあれ?」
背丈から小学生だろう。おぼろげに見覚えがあった。
「あなたは誰? ここにずっとおるの?」
「ここにいてほしいって」
「誰が言ったの?」
「お姉ちゃん」
草原の先には門があった。家があるわけでもないのに、ただぽつんと門が立っていた。
「門の中に入らないといけないのに」
「どうしてや? お姉ちゃんが言ったのか?」
近美は生死の狭間にいるとわかった。
「あんた、麻衣ちゃんや」
少女はうなずいた。どこか寂しそうだ。結衣の意思が恐らくマイを狭間の世界に置いている。
「もう行っていいよ。お姉ちゃんにはうちから言っておく」
「ええのん?」
「こないところにおっても仕方ないで」
そう人には2分するなら生きるか死ぬかだ。麻衣は向こう側に行かなければならない。
「ほな」
少女は手を軽く振って門の向こう側に行ってしまう。
残された自分はどうなるのか。まだ死にたくはない。ここからどう抜け出せばいい。現世には近美の友達がまだ苦しんでいる。麻衣の幻影に惑わされている。自分が助けないといけないから死ねなかった。
そう願った時体がふっと浮かぶ。ぐんぐん上がっていき、近美の知っている世界が近づいた。
やがて目覚めた。近美は自分が生きていることにびっくりした。水色の患者服から病院に搬送されたと知る。頭には包帯が巻かれている。右手にはぐるぐる巻きにギプスがはめられている。自分がいかに重症なのかが一目でわかる。
「生きておったんか」
「もちろんよ」
結衣が吐いた吐息が降りかかる。瞳は澄んだ水のように透明だった。いつもみたいに威張りくさった態度は大人しく、まるで保護者のような目つきで近美のことを見ていた。
「どうしたん?」
「こっちが言うせりふや。あない所で何しとん?」
「すまんな。油断したん」
「なあ嘘や。ほんまのことをいいや。誰かが突き落とたんやないか?」
「なんでや。涼んでいたら足滑らしただけや」
結衣の指が頬をなぞる。
「今何時や?」
「17時や。11月28日」
「ほな、うちは2日も寝てしもうたんか」
この状態ではしばらく動けそうにない。ガチャリと扉が開いた。聡子と榮子が立っていた。気まずい空気がすぐに漂う。会うことをはばかってきた両者がとうとう顔を突き合わせる。
「お前ら、何しに来ていんのや?」
結衣はギラギラと殺気立った目で入ってきた聡子と榮子をにらんだ。矛先は榮子なのだとわかる。
「見舞いに来ただけ。すぐに帰るわ」
結衣は近づき掴みかからんばかりの勢いだ。緊迫した状況を悟り
聡子が素早く間に入る。
「やめ。ここで榮子に喧嘩しても仕方あらへん」
「のけ」
「ここどこやと思っているの? 病院やで。頭冷やしや」
結衣はじっと聡子をにらみつける。どちらも一歩も引かない。
「はよ、学校をやめろ」
「すまん、ここはうちの学び舎や。そうやすやすと出ていけへん。親友もおるし。堪忍な」
「はん、よう言った。陰気なお前に友達なんておらへんわ」
「やめや。いい加減にし」
凛とした声が病室に鳴り響いた。元子の声だった。掌に乗りそうなほど小さな顔に覇気がこもっていた。
「あんた、何していんの?」
「いや、なんでもない」
結衣は元子の前では大人しくなる。
「自分がどういう立場なんかわかっておる? 前にも言っておいたけどな、あんたは大事な時期やで。分かっておるか?」
結衣はすっと後ろに引いた。顔には不満が見え見えだった。
「近美ちゃん、大丈夫か?」
「平気や。こんな大した……」
「無理せんで」
「ごめん。大したことあったわ」
「見ればわかるわ。まずは養生せんとあかん」
ニッコリ笑った顔に心を平静になる。ぎすぎすした感情が病室に漂うが近美は何もできない。
「あんたらはもう帰りや。近美ちゃんと話したい」
元子は背後にいる三人に振り向いて言う。どこか友達にお願いするというより命令しているような口ぶりだ。
「久しぶりや、こんな形で会うなんて」
「あんまり部活きーひんから」
「あんた、どこまでうちらの秘密知っとるの?」
「全部知っとるよ」
近美は結衣の妹の死から父の駆け落ちについてまで聞いた話を元子に伝えた。
「ふーん、結衣もよう打ち明けたわ。ほんまにほれたみたいやな」
好きという感情は時に狂気を孕む。結衣は不慮の事故で妹を喪ったことで
「うちらの妹ごっこをどう?」
「ふふ、とんだ遊びやわ。うちにはわからん。あんたらがどうして死んだ子にこだわるのか……」
「発端はうちや」
「え、どういうこと?」
「最初は榮子に頼んだ。このままやったら結衣は妹の後を追いかけない勢いやったし。右手のバンドはリストカットのあと。だから考えたんや。誰かが妹の代わりをやればいいんや」
近美はごくりとつばを飲み込んだ。
「どうしてけったいなこと考えたんや?」
「ならあんたならどうする?」
「うちやったら……」
「自分の愛した妹が死んで、あんたどうする?」
近美は一人っ子だ。兄弟はいない。でも元子の下した決断はどこかおかしい。そもそも空間が歪んでいるから選択肢がほかになかったのかもしれない。
釈然としないものは払しょくできない。元子は話を続ける。
「で、ともかくそれでしばらくはうまくいったのよ。結衣の父おやと榮子の母親が駆け落ちしていなくなるまでは」
「そやから結衣はあんなに榮子に冷たくするから」
わからんでもない。友達の親が自分の親と逢引きしている姿なんて想像したくもない。結果としてお鉢が聡子に来たわけだが、高校になり、気心は近美に移ったわけだ
「といってもいつまでも続けへんわ。結衣の気持ちを外に向けさせてやるのがいいのかと。で、モデルの仕事を振ってみたの。あいつはスタイルも顔もいいし」
「先週の雑誌を見たよ。スター誕生やわ」
「うちの事務所は小さいけど、色々顔が聞くし」
久我の家がどれほどの影響力があるのかは知れないが、元子の言い方から相当なものなのだろう。
近美は年端の変わらない少女がやろうとしている本心を聞くべきか迷っていた。
「結衣をどうするつもりなん? 元子はさ……」
言いたかったことが出ない。確証はない元子が結衣を使ってやりたいことが見えてしまった。
「結衣はもっと輝いていい。あの子の美しさはあんたもわかっているわな?」
会うたびに結衣の美しさは際立っていく。惹かれていく自分にも気づいていたし、その副作用が今の状況を生み出していることも近美は理解している。
「そや誰が突き落としたのかも知っとる」
「もう潮時や。いい加減全員が目を覚まさんとあかんわ」
結衣は死んだ妹の残像を追い求めていた。肉親の死は誰にもわかりえない感情だろう。何か施しを過度にすべきではないのだ。奇抜な気遣いは結衣自身を倒錯させていった。その果てに今の美しさがあるのかもしれない。
「な、教えてや。麻衣ちゃんってどんな子?」
天使みたいな子とだけ元子は言った。
「近々みんなを集めてくれるか。うちが治った後で、話がしたいの。頼む」
「いいよ。あんたの頼みや」
「もうやめにしたいわ。皆で前を見んと」
「あんたは賢いわ。よう周りが見えとるな」
「そう?」
「あんたが来てくれはってよかったわ。ふふ、時間や。早く怪我直しいや」
「待っていてや。陸部にも顔を出してよ」
「いけたらいくわ」
近美は元子が去って寒気を覚えた。恐らく自分だけが気づいた事実。元子は確実に結衣を演出しようとしている。なぜそうも執着するのかわからない。偏愛? 違う何か?
答えは出ない。でも学校の勉強と違いださないほうがいいこともあることを理解した。
何にもない。死んだのか?
道なき道を進むとふっと草原のようなひらけた場所に出た。世界が変わった。離れたところに女の子がいた。
「だあれ?」
背丈から小学生だろう。おぼろげに見覚えがあった。
「あなたは誰? ここにずっとおるの?」
「ここにいてほしいって」
「誰が言ったの?」
「お姉ちゃん」
草原の先には門があった。家があるわけでもないのに、ただぽつんと門が立っていた。
「門の中に入らないといけないのに」
「どうしてや? お姉ちゃんが言ったのか?」
近美は生死の狭間にいるとわかった。
「あんた、麻衣ちゃんや」
少女はうなずいた。どこか寂しそうだ。結衣の意思が恐らくマイを狭間の世界に置いている。
「もう行っていいよ。お姉ちゃんにはうちから言っておく」
「ええのん?」
「こないところにおっても仕方ないで」
そう人には2分するなら生きるか死ぬかだ。麻衣は向こう側に行かなければならない。
「ほな」
少女は手を軽く振って門の向こう側に行ってしまう。
残された自分はどうなるのか。まだ死にたくはない。ここからどう抜け出せばいい。現世には近美の友達がまだ苦しんでいる。麻衣の幻影に惑わされている。自分が助けないといけないから死ねなかった。
そう願った時体がふっと浮かぶ。ぐんぐん上がっていき、近美の知っている世界が近づいた。
やがて目覚めた。近美は自分が生きていることにびっくりした。水色の患者服から病院に搬送されたと知る。頭には包帯が巻かれている。右手にはぐるぐる巻きにギプスがはめられている。自分がいかに重症なのかが一目でわかる。
「生きておったんか」
「もちろんよ」
結衣が吐いた吐息が降りかかる。瞳は澄んだ水のように透明だった。いつもみたいに威張りくさった態度は大人しく、まるで保護者のような目つきで近美のことを見ていた。
「どうしたん?」
「こっちが言うせりふや。あない所で何しとん?」
「すまんな。油断したん」
「なあ嘘や。ほんまのことをいいや。誰かが突き落とたんやないか?」
「なんでや。涼んでいたら足滑らしただけや」
結衣の指が頬をなぞる。
「今何時や?」
「17時や。11月28日」
「ほな、うちは2日も寝てしもうたんか」
この状態ではしばらく動けそうにない。ガチャリと扉が開いた。聡子と榮子が立っていた。気まずい空気がすぐに漂う。会うことをはばかってきた両者がとうとう顔を突き合わせる。
「お前ら、何しに来ていんのや?」
結衣はギラギラと殺気立った目で入ってきた聡子と榮子をにらんだ。矛先は榮子なのだとわかる。
「見舞いに来ただけ。すぐに帰るわ」
結衣は近づき掴みかからんばかりの勢いだ。緊迫した状況を悟り
聡子が素早く間に入る。
「やめ。ここで榮子に喧嘩しても仕方あらへん」
「のけ」
「ここどこやと思っているの? 病院やで。頭冷やしや」
結衣はじっと聡子をにらみつける。どちらも一歩も引かない。
「はよ、学校をやめろ」
「すまん、ここはうちの学び舎や。そうやすやすと出ていけへん。親友もおるし。堪忍な」
「はん、よう言った。陰気なお前に友達なんておらへんわ」
「やめや。いい加減にし」
凛とした声が病室に鳴り響いた。元子の声だった。掌に乗りそうなほど小さな顔に覇気がこもっていた。
「あんた、何していんの?」
「いや、なんでもない」
結衣は元子の前では大人しくなる。
「自分がどういう立場なんかわかっておる? 前にも言っておいたけどな、あんたは大事な時期やで。分かっておるか?」
結衣はすっと後ろに引いた。顔には不満が見え見えだった。
「近美ちゃん、大丈夫か?」
「平気や。こんな大した……」
「無理せんで」
「ごめん。大したことあったわ」
「見ればわかるわ。まずは養生せんとあかん」
ニッコリ笑った顔に心を平静になる。ぎすぎすした感情が病室に漂うが近美は何もできない。
「あんたらはもう帰りや。近美ちゃんと話したい」
元子は背後にいる三人に振り向いて言う。どこか友達にお願いするというより命令しているような口ぶりだ。
「久しぶりや、こんな形で会うなんて」
「あんまり部活きーひんから」
「あんた、どこまでうちらの秘密知っとるの?」
「全部知っとるよ」
近美は結衣の妹の死から父の駆け落ちについてまで聞いた話を元子に伝えた。
「ふーん、結衣もよう打ち明けたわ。ほんまにほれたみたいやな」
好きという感情は時に狂気を孕む。結衣は不慮の事故で妹を喪ったことで
「うちらの妹ごっこをどう?」
「ふふ、とんだ遊びやわ。うちにはわからん。あんたらがどうして死んだ子にこだわるのか……」
「発端はうちや」
「え、どういうこと?」
「最初は榮子に頼んだ。このままやったら結衣は妹の後を追いかけない勢いやったし。右手のバンドはリストカットのあと。だから考えたんや。誰かが妹の代わりをやればいいんや」
近美はごくりとつばを飲み込んだ。
「どうしてけったいなこと考えたんや?」
「ならあんたならどうする?」
「うちやったら……」
「自分の愛した妹が死んで、あんたどうする?」
近美は一人っ子だ。兄弟はいない。でも元子の下した決断はどこかおかしい。そもそも空間が歪んでいるから選択肢がほかになかったのかもしれない。
釈然としないものは払しょくできない。元子は話を続ける。
「で、ともかくそれでしばらくはうまくいったのよ。結衣の父おやと榮子の母親が駆け落ちしていなくなるまでは」
「そやから結衣はあんなに榮子に冷たくするから」
わからんでもない。友達の親が自分の親と逢引きしている姿なんて想像したくもない。結果としてお鉢が聡子に来たわけだが、高校になり、気心は近美に移ったわけだ
「といってもいつまでも続けへんわ。結衣の気持ちを外に向けさせてやるのがいいのかと。で、モデルの仕事を振ってみたの。あいつはスタイルも顔もいいし」
「先週の雑誌を見たよ。スター誕生やわ」
「うちの事務所は小さいけど、色々顔が聞くし」
久我の家がどれほどの影響力があるのかは知れないが、元子の言い方から相当なものなのだろう。
近美は年端の変わらない少女がやろうとしている本心を聞くべきか迷っていた。
「結衣をどうするつもりなん? 元子はさ……」
言いたかったことが出ない。確証はない元子が結衣を使ってやりたいことが見えてしまった。
「結衣はもっと輝いていい。あの子の美しさはあんたもわかっているわな?」
会うたびに結衣の美しさは際立っていく。惹かれていく自分にも気づいていたし、その副作用が今の状況を生み出していることも近美は理解している。
「そや誰が突き落としたのかも知っとる」
「もう潮時や。いい加減全員が目を覚まさんとあかんわ」
結衣は死んだ妹の残像を追い求めていた。肉親の死は誰にもわかりえない感情だろう。何か施しを過度にすべきではないのだ。奇抜な気遣いは結衣自身を倒錯させていった。その果てに今の美しさがあるのかもしれない。
「な、教えてや。麻衣ちゃんってどんな子?」
天使みたいな子とだけ元子は言った。
「近々みんなを集めてくれるか。うちが治った後で、話がしたいの。頼む」
「いいよ。あんたの頼みや」
「もうやめにしたいわ。皆で前を見んと」
「あんたは賢いわ。よう周りが見えとるな」
「そう?」
「あんたが来てくれはってよかったわ。ふふ、時間や。早く怪我直しいや」
「待っていてや。陸部にも顔を出してよ」
「いけたらいくわ」
近美は元子が去って寒気を覚えた。恐らく自分だけが気づいた事実。元子は確実に結衣を演出しようとしている。なぜそうも執着するのかわからない。偏愛? 違う何か?
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