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第2章 霧の中より現れし男
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自分には、到底分からない……
なぜ己を聖女が引き留めるのかが。一介の浪人、国を喪った男が当てもなく諸国を遍路した。やがて男は剣の腕を極め、敵を討つことに人生をかけた。追い込まれた者が、取る唯一の道だと信じていた。
血反吐を吐くような稽古を行った。元来、自分は剣さばきに天賦の才があったわけではない。
手が震えている。あの、可憐で、少女のような無邪気さあどけなさを持った娘が、俺の手を握ったせいだ。
決意が鈍っている。これでは、仇は討てぬ……
流星は頭を抱える。騎士の地位など、要らない。そんなものに、生きてきたわけではなかった。あそこでもし、聖女とその共を助けなければ?
決意が揺らぐことを恐れるなら、助けるべきではないが、人の道に逸れる行為であろう。何より困った者、弱き者を救うのは故国のしきたりだった。
だが人助けをした結果が、これか。
何をいまさらと自問した。迷っていたのか?
決意は決めていたはず、だった。なのに、なぜだ……
聖女の引き留めは、強固だ。やはり威厳あって聖女なのだ。一見、何の力も持たず人々の上に立つ存在と知られていた。ましては、厳重な防御を持つ聖都に自分が入り、宮殿の一角に部屋を与えられ客人として生活しているとは……
おかしな世だ。
コンコンと戸を叩く音がし、開いた。そこに白黒のエプロンをまとった侍女がいた。きっと聖女の世話をしているのだろうと考えた。
「陛下が御呼びです。謁見の間に来るようにと」
「今から?」
「ええ、ご案内いたします」
侍女は無表情に言った。先ほど会ったというのに、どうしたのだろうか。
聖女が呼んでいるとならば、行かねばならない。ここを立ち去るということを認めてもらおう。仇討の決意がさらに鈍る前に。
長い廊下だ。左右に無数の部屋を持ち、なぜこんなにあるのか、不思議だ。やがて中央の広間までやってきた。応接の間は荘厳さを醸し出している。高い天井に壁画が描かれている。女性の絵だ。腕に指輪をはめ、手に錫杖を持ち突き上げている。周囲を七人、あがめるようにして女性を囲み、跪いている。王たちだ。
素晴らしい。調和のとれた関係性だ。天高く位置し、地上に君臨する聖女と支配権を委ねられた臣下である王たち。確固たる信頼関係を見て取れる。
「さあ、突っ立ってなさらないでこちらへ」
侍女は壁画に魅入られている青年に声をかける。
失礼、とそっけない返事をし、流星は侍女の後を追う。応接の間を抜け、別の廊下に通る。応接の間を中心とし廊下が七つあった。しかし造りや色合いは同じだ。これらの道はどこに通じていて、何があるのか皆目見当もつかない。
「こちらへ」
大きな漆を塗った茶色の扉に差し掛かる。通路はここが終点のようだ。聖女はこの先にいるに違いない。
侍女は戸を三度叩いて開く。
大理石を敷き詰めた床。左側にステンドグラスの窓があり、外は庭になっている。ここが謁見の間。部屋、広大だ。縦に長く、目先に段があり、最上に椅子が置いてある。銀の椅子だ。まだ座るべきものおらず、空席であった。その下に木の椅子がある。
「しばしお待ちを。時期に陛下が来られます」
「あちらの椅子におかけになって。ですが、陛下が来たら即座に立ちになり、敬意を表すること。これだけは決してお忘れなく」
事情は徹頭徹尾、無表情に唇を固く結び、淡々としていた。彼女は部屋を退出し、流星ただ一人だけとなった。
広い部屋だ。しかし何もない。部屋は大理石を敷き詰め、流星の背後の扉、聖女の椅子の左右にある扉の三か所を出入り口としている。
昼間には、ここは光が差し込み、日の光に照らされることだろう。そこに影の入り込む余地はない。負い目のある者、影に生きる者は到底入ることはできない。
流星は、邪心や余計な考えを捨て去ることに重視する。
時が流れた。やがてシャンシャンと音が鳴る。来たようだ。流星は緊張の面持ちを胸にしまい、スッと立ち上がる。左右の扉の内右の扉が開いていく。
「聖女陛下の御なり!」
先頭を歩む侍女が高らかに宣言をした。
次に二人の侍女が入る。片方の侍女は手に金のお盆を、もう片方は錫杖を持っていた。
その次にいたのが聖女である。彼女は昼にあった簡素な服とは違い、きちんとした白いドレスを身にまとっている。まるでこれから式を挙げる花嫁のようだ。背後に、ドレスの裾を二人の侍女が持ち、汚れないよう努めている。
彼女の顔は、落ち着いている。霊験あらたかな存在として今まさに段を上り、席に着こうとしている。
鎮座した。もはや空白はない。確固たる権威が、存在している。
「どうぞおかけください」
聖女はそっと白く細い腕を前に出し、階下の椅子を指す。
はい、と流星は一礼をした後、腰かける。
場が整うと、聖女が最上の地より話しかけられた。
まずは、社交辞令に値するものばかりだ。彼女の問いかけは、格調があり、民一人一人を思いやる口調であった。流星は、聖女の問いに誠意をもって答えなければいけなかった。
本題に入る。
「私には、いくつか決めねばならないことがあります」
「あなたも知っているでしょうが、私は数々の聖業を行います。一つとして、誰かを重要な地位に任ずることです」
聖業とは聖女のみが行える御業。王侯といった名のある者に相応しい地位を与えることである。
「あなたには、合議の結果確かな地位を与えました。しかしあなたは固辞をなさろうとしている」
聖女は、確かめるように言う。流星は、コクリとうなずいた。
「そこで、あなたには単なる騎士の地位でなく、私の傍で従事できる地位を与えます――聖騎士の称号――」
聖騎士、その言葉が何を意味し、すらすらとよどみなく話を続けていた彼女にためらいがあるのを理解した。
「与えます」
彼女は最後まで言い切る。方針を示す、発言を確かに言うことは、人々の上に立つ彼女にとって当たり前のことだ。
「皆に、このこと宣言を致さなければなりません。あなたが聖騎士の一人として、聖都に戸籍を置き、宮殿に住まうと」
流星は、聖女として崇められる女性の顔を見た。そこは、寸分の妥協もなく決してわが身をここから出そうなどという気心はない。
「いいですね?」
確かめられる。心は彼女と共にいるべきだ。太古の昔、荒れ狂う嵐の中より民を聖なる腕輪と共に大地へ導いた聖女に帰依することが決まりであった。
だが、意志は……
到底曲げられるものではない。怒りに染まった炎が故郷を襲った。火は自身の親、兄弟を包み灰にした。敵は誰だが知っている。ならば……
「あなたは、今一度私の身で生まれ変わるのです」
凛とした口調。決意は揺ぐことはない。
自らも、大いなる役割を背負わされた己も何か言わねばなるまい。
「ありがたき幸せ。陛下より承った任務ぜひ成し遂げたく存じ上げます」
頭を下げ、迷う心を押さえつける。
「よかった。あなたならきっと役目を果たせます」
「陛下の意は、我が意と存じ上げ、職責まっとうしてご覧に入れます」
「頼もしいお言葉――ぜひ、期待をしていますよ」
は、と流星は頭を深々と下げる。彼はもはや、引き下がれる所に自らがおり、迷うことすら許されないことを悟った。
話はそれだけだ。聖女は、立ち上がり段を降りる。そのたびにカッカッとハイヒールが擦れる音がする。
すました顔、上に立つ者の表情である。
威厳と共に聖女は去った。
また一人になった流星は、座って待っていた。しばらくして先ほどここへ案内をしてくれた侍女が入ってきて、また同じ道を帰る。
部屋に戻ると、侍女は去り際にこれからの予定が告げられた。
「あなたは、私の世話役なのか?」
流星は、ふと聞いてみる。
「私はあなたの傍目を言い遣っております。何かありましたら、全てお申し付けくださいまし」
侍女は、物腰柔らかな口調で話をする。なるほど、なにも気にせずゆるりと過ごせということか。
「もうまもなく、別の係の者が夕食を持ってまいります」
「分かった……」
では、と侍女は頭を軽く下げ部屋を退去した。
三日後の、聖騎士の任命式。色々と準備が必要で忙しくなるといわれた。当然だろう。これから宮仕えとして聖女のお傍で御守りするのが役目なのだから。
部屋は明日、異動となる。今回聖女と会った、謁見の間の奥、聖殿といわれる聖女の住まいと同じ場所に住むことになった。聖騎士は本来最低でも二人は必要だ。しかし、聖女就任から一年とまもなく、内外ともに情勢は変動し、すべき式典を行えずに今日をむかえていた。
やれやれ……
受け入れるしかない状況。我が仇討の使命は、聖女と共にある、きっと。決して自分は任務を放棄したわけではない。かの王は、いずれ聖女を狙ってくるだろう。幾度となく壱ノ国を襲ってきた。必ずやり切ってやる。確かに今は踏みとどまり、力を蓄えるときかもしれない。
犬死だけはしたくはない。
己を、上手く信じ込ませるのは流星にとって難しいことではない。しかし、彼は聖女を頂点とした宮廷のシステムの一部になっていることに気付かされた。
なぜ己を聖女が引き留めるのかが。一介の浪人、国を喪った男が当てもなく諸国を遍路した。やがて男は剣の腕を極め、敵を討つことに人生をかけた。追い込まれた者が、取る唯一の道だと信じていた。
血反吐を吐くような稽古を行った。元来、自分は剣さばきに天賦の才があったわけではない。
手が震えている。あの、可憐で、少女のような無邪気さあどけなさを持った娘が、俺の手を握ったせいだ。
決意が鈍っている。これでは、仇は討てぬ……
流星は頭を抱える。騎士の地位など、要らない。そんなものに、生きてきたわけではなかった。あそこでもし、聖女とその共を助けなければ?
決意が揺らぐことを恐れるなら、助けるべきではないが、人の道に逸れる行為であろう。何より困った者、弱き者を救うのは故国のしきたりだった。
だが人助けをした結果が、これか。
何をいまさらと自問した。迷っていたのか?
決意は決めていたはず、だった。なのに、なぜだ……
聖女の引き留めは、強固だ。やはり威厳あって聖女なのだ。一見、何の力も持たず人々の上に立つ存在と知られていた。ましては、厳重な防御を持つ聖都に自分が入り、宮殿の一角に部屋を与えられ客人として生活しているとは……
おかしな世だ。
コンコンと戸を叩く音がし、開いた。そこに白黒のエプロンをまとった侍女がいた。きっと聖女の世話をしているのだろうと考えた。
「陛下が御呼びです。謁見の間に来るようにと」
「今から?」
「ええ、ご案内いたします」
侍女は無表情に言った。先ほど会ったというのに、どうしたのだろうか。
聖女が呼んでいるとならば、行かねばならない。ここを立ち去るということを認めてもらおう。仇討の決意がさらに鈍る前に。
長い廊下だ。左右に無数の部屋を持ち、なぜこんなにあるのか、不思議だ。やがて中央の広間までやってきた。応接の間は荘厳さを醸し出している。高い天井に壁画が描かれている。女性の絵だ。腕に指輪をはめ、手に錫杖を持ち突き上げている。周囲を七人、あがめるようにして女性を囲み、跪いている。王たちだ。
素晴らしい。調和のとれた関係性だ。天高く位置し、地上に君臨する聖女と支配権を委ねられた臣下である王たち。確固たる信頼関係を見て取れる。
「さあ、突っ立ってなさらないでこちらへ」
侍女は壁画に魅入られている青年に声をかける。
失礼、とそっけない返事をし、流星は侍女の後を追う。応接の間を抜け、別の廊下に通る。応接の間を中心とし廊下が七つあった。しかし造りや色合いは同じだ。これらの道はどこに通じていて、何があるのか皆目見当もつかない。
「こちらへ」
大きな漆を塗った茶色の扉に差し掛かる。通路はここが終点のようだ。聖女はこの先にいるに違いない。
侍女は戸を三度叩いて開く。
大理石を敷き詰めた床。左側にステンドグラスの窓があり、外は庭になっている。ここが謁見の間。部屋、広大だ。縦に長く、目先に段があり、最上に椅子が置いてある。銀の椅子だ。まだ座るべきものおらず、空席であった。その下に木の椅子がある。
「しばしお待ちを。時期に陛下が来られます」
「あちらの椅子におかけになって。ですが、陛下が来たら即座に立ちになり、敬意を表すること。これだけは決してお忘れなく」
事情は徹頭徹尾、無表情に唇を固く結び、淡々としていた。彼女は部屋を退出し、流星ただ一人だけとなった。
広い部屋だ。しかし何もない。部屋は大理石を敷き詰め、流星の背後の扉、聖女の椅子の左右にある扉の三か所を出入り口としている。
昼間には、ここは光が差し込み、日の光に照らされることだろう。そこに影の入り込む余地はない。負い目のある者、影に生きる者は到底入ることはできない。
流星は、邪心や余計な考えを捨て去ることに重視する。
時が流れた。やがてシャンシャンと音が鳴る。来たようだ。流星は緊張の面持ちを胸にしまい、スッと立ち上がる。左右の扉の内右の扉が開いていく。
「聖女陛下の御なり!」
先頭を歩む侍女が高らかに宣言をした。
次に二人の侍女が入る。片方の侍女は手に金のお盆を、もう片方は錫杖を持っていた。
その次にいたのが聖女である。彼女は昼にあった簡素な服とは違い、きちんとした白いドレスを身にまとっている。まるでこれから式を挙げる花嫁のようだ。背後に、ドレスの裾を二人の侍女が持ち、汚れないよう努めている。
彼女の顔は、落ち着いている。霊験あらたかな存在として今まさに段を上り、席に着こうとしている。
鎮座した。もはや空白はない。確固たる権威が、存在している。
「どうぞおかけください」
聖女はそっと白く細い腕を前に出し、階下の椅子を指す。
はい、と流星は一礼をした後、腰かける。
場が整うと、聖女が最上の地より話しかけられた。
まずは、社交辞令に値するものばかりだ。彼女の問いかけは、格調があり、民一人一人を思いやる口調であった。流星は、聖女の問いに誠意をもって答えなければいけなかった。
本題に入る。
「私には、いくつか決めねばならないことがあります」
「あなたも知っているでしょうが、私は数々の聖業を行います。一つとして、誰かを重要な地位に任ずることです」
聖業とは聖女のみが行える御業。王侯といった名のある者に相応しい地位を与えることである。
「あなたには、合議の結果確かな地位を与えました。しかしあなたは固辞をなさろうとしている」
聖女は、確かめるように言う。流星は、コクリとうなずいた。
「そこで、あなたには単なる騎士の地位でなく、私の傍で従事できる地位を与えます――聖騎士の称号――」
聖騎士、その言葉が何を意味し、すらすらとよどみなく話を続けていた彼女にためらいがあるのを理解した。
「与えます」
彼女は最後まで言い切る。方針を示す、発言を確かに言うことは、人々の上に立つ彼女にとって当たり前のことだ。
「皆に、このこと宣言を致さなければなりません。あなたが聖騎士の一人として、聖都に戸籍を置き、宮殿に住まうと」
流星は、聖女として崇められる女性の顔を見た。そこは、寸分の妥協もなく決してわが身をここから出そうなどという気心はない。
「いいですね?」
確かめられる。心は彼女と共にいるべきだ。太古の昔、荒れ狂う嵐の中より民を聖なる腕輪と共に大地へ導いた聖女に帰依することが決まりであった。
だが、意志は……
到底曲げられるものではない。怒りに染まった炎が故郷を襲った。火は自身の親、兄弟を包み灰にした。敵は誰だが知っている。ならば……
「あなたは、今一度私の身で生まれ変わるのです」
凛とした口調。決意は揺ぐことはない。
自らも、大いなる役割を背負わされた己も何か言わねばなるまい。
「ありがたき幸せ。陛下より承った任務ぜひ成し遂げたく存じ上げます」
頭を下げ、迷う心を押さえつける。
「よかった。あなたならきっと役目を果たせます」
「陛下の意は、我が意と存じ上げ、職責まっとうしてご覧に入れます」
「頼もしいお言葉――ぜひ、期待をしていますよ」
は、と流星は頭を深々と下げる。彼はもはや、引き下がれる所に自らがおり、迷うことすら許されないことを悟った。
話はそれだけだ。聖女は、立ち上がり段を降りる。そのたびにカッカッとハイヒールが擦れる音がする。
すました顔、上に立つ者の表情である。
威厳と共に聖女は去った。
また一人になった流星は、座って待っていた。しばらくして先ほどここへ案内をしてくれた侍女が入ってきて、また同じ道を帰る。
部屋に戻ると、侍女は去り際にこれからの予定が告げられた。
「あなたは、私の世話役なのか?」
流星は、ふと聞いてみる。
「私はあなたの傍目を言い遣っております。何かありましたら、全てお申し付けくださいまし」
侍女は、物腰柔らかな口調で話をする。なるほど、なにも気にせずゆるりと過ごせということか。
「もうまもなく、別の係の者が夕食を持ってまいります」
「分かった……」
では、と侍女は頭を軽く下げ部屋を退去した。
三日後の、聖騎士の任命式。色々と準備が必要で忙しくなるといわれた。当然だろう。これから宮仕えとして聖女のお傍で御守りするのが役目なのだから。
部屋は明日、異動となる。今回聖女と会った、謁見の間の奥、聖殿といわれる聖女の住まいと同じ場所に住むことになった。聖騎士は本来最低でも二人は必要だ。しかし、聖女就任から一年とまもなく、内外ともに情勢は変動し、すべき式典を行えずに今日をむかえていた。
やれやれ……
受け入れるしかない状況。我が仇討の使命は、聖女と共にある、きっと。決して自分は任務を放棄したわけではない。かの王は、いずれ聖女を狙ってくるだろう。幾度となく壱ノ国を襲ってきた。必ずやり切ってやる。確かに今は踏みとどまり、力を蓄えるときかもしれない。
犬死だけはしたくはない。
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