123 / 156
第三部 戦争裁判
8
しおりを挟む
顔合わせの時が来た。
聖都ホテル二十階。エレベータを降りて、左に突き進んで、角の会議室に広さ二十畳ほどの部屋に、裁者が集まった。そこが彼らの話し合いの場である。会議室には五人。扉の外にガードマンが二人。二十階は彼ら以外に誰もいなかった。記者も入ることは出来ず、フロア自体が巨大な密室となっていた。
そんな中、彼らの初顔合わせと裁判の見解について話が始まっている。
すでに議論は紛糾している。政本が被告人二十五名と訴因について述べたとき、早速指摘が入る。
「訴因についても概ね検察側の立証に許諾する。量刑も死刑だ。これほど簡単な裁判はないよ、政本裁判長」
さもあらんとばかりの表情をする伍の国の裁者である春川が強い口調で言う。
「いえ、そう簡単ではない」
「ほう、君は何が難しいというのだね?」
「被告人には『王』がいる。彼については王法に反したかどで訴えられています。この金庫の中に王法について書類が入っている。これも精査し――」
「ああ、烈王については我が国に連行し、即刻死刑とするよう申請中だ」
その言葉、周りを騒然とさせる。
「何をおっしゃいます? 被告人を審議するために連合国の裁者が集まっているのに、なぜ伍の国で勝手にするのですか?」
心外だと言ったのは、六の王だった。
「簡単なことだ。我が国が最も烈王により被害を受けている。当然、あの男の報いは我が国が与えるべきだ」
「被害は、大小問わずどこの国も受けております」
「そうです。一国が、勝手に判断を下すなど間違っている。あなたの口調では、ロクな裁判も開かずに死刑にするようにうかがえる」
ガタン。
椅子が倒れ、そこに仁王のように立ちはだかる春川がいた。顔は真っ赤に染まり、あまりの怒りに異様な空気を放つ。
「我が国の被害は甚大だ!」
「み、皆さん。落ち着いて」
話が白熱してきた。流れを穏やかにさせるのも、裁判長の責務だ。
「どうやら感情的になっています。まだ審議も始まっていないのに落ち着きましょう」
ところで。
「春川さん、あなたの国は烈王を連行して、誰が王の命を絶つのです?」
「決まっている。伍の王だ。王の過ちは王によってのみ償える」
「尚更、連行することに私は反対だ。伍の王は、烈王に恨みを持つ一人だ。到底客観性もできない。もともとは烈王に復讐するためにさ迷っていた男だ」
「そう、私刑はあり得ん。それに王は、人が裁くべきだ。王の王たる西王がそう望んでいる」
「西王は、戦争は聖女と王と人と法により裁かれるべきといった。王が王を裁いで何が悪いのだ?」
「それでは、聖女と人と法がないがしろにされている」
六の国、七の国の裁者がそろって反対する。だろう、政本も烈王を聖都から出すつもりはなかった。
「伍の国に起きたあらゆる略奪、拷問といった目に余る被害には同情する。しかし、言い国の王と、指導者を裁くた
めに我々は集まっています。一国の心情に配慮して、特別な措置は認められない」
「ま、いい。ここで言っても無駄だろう。だから連合国本部の長である西王その人に申請中だ」
「それについて一言」
ここで黙っていた益川が話し出す。
「申請は、時期に却下される方針でしょう。また被告人二十五名は、政本裁判長以下五名の裁者で合議し決めろと。行政は一切裁判に口は出さないそうです」
「益川判事ありがとう。これで、一つ方針が出ました。被告人については、検察・弁護の見解を聞き、五人の多数決により決めましょう」
話し出して三十分。やはり王の処遇で対応が分かれる。被害のひどい伍国は絶対に死刑で、王による裁かれるべき。一方、被害なく済んだ国は、法に準拠した判例を出したがっている。
「本日は、ここまで。今日は紛糾しすぎています。まだ裁判も開廷していない。明日の午後また集まり審議しましょ
う」
第一回烈王戦争裁判の討議は終わった。これは先の長い裁判の始まりに過ぎない。
その後のこと。
「やはり割れましたね」
益川は、政本に告げる。
「ええ」
「私は、伍の国側に付きます。烈王を自国に引き渡すのには、反対だが、彼は二十五名に死刑を宣告することを望んでいる。これには賛成します」
「多数派をあくまでも築きたいと?」
「ほかの二人は、死刑は烈王を除いて反対の立場だ。彼らは、人道を重んじている。配下の者は、烈王の恐怖に意見
を述べられないという見解で反対ですよ」
「詳しいですね」
「この世で一番情報を握っている部署にいる者ですから」
「なぜ私に情報を教えてくれるのですか?」
「裁判を遅らせないためですよ」
益川の口から聞くのは、二度目だなと思った。
「これで二対二だ。態度を明らかにしていないのは、あなただけですよ?」
「私は五人の意見を平等に聞いたうえで判断しますよ。裁判長としてね」
ええ、ええと彼は言い募る。
「結構なことですよ。正確ですから。ただ時に速さも求められていることをお忘れなく」
益川は、すんなりと言い切ると、頭を軽く下げてその場を去る。
二対二。あとは一人がどうするか。すなわち自分がどうするかだ。
政本は、部屋に戻るとすぐにシャワーを浴びる。判断に迷ったとき、彼は体を洗い流すことで、心のわだかまりも流そうと思った。北洲の司法府の副官室に、呼び出され辞令を承ったときから分かっていたが、この裁判は負担が大きい。特に裁者の長を務めるのは、重圧にさらされる。だが弱音は見せてはいけない。
放射状に飛び出すお湯により、もうもうと湯気が立ち込める。薄っすらと先が見えない現状の中で、政本は白いタイルにぎゅっと指を立てた。お湯が滴り落ちる。物事が、上から下に流れる湯のようにすらすらと捗れば。裁判はいつだってそうだ。判断を下す者が、結局責任を取らなければいけない。
まずは、明日の王の裁判の開廷宣言だ。すべてを見られる。すべてを……
聖都ホテル二十階。エレベータを降りて、左に突き進んで、角の会議室に広さ二十畳ほどの部屋に、裁者が集まった。そこが彼らの話し合いの場である。会議室には五人。扉の外にガードマンが二人。二十階は彼ら以外に誰もいなかった。記者も入ることは出来ず、フロア自体が巨大な密室となっていた。
そんな中、彼らの初顔合わせと裁判の見解について話が始まっている。
すでに議論は紛糾している。政本が被告人二十五名と訴因について述べたとき、早速指摘が入る。
「訴因についても概ね検察側の立証に許諾する。量刑も死刑だ。これほど簡単な裁判はないよ、政本裁判長」
さもあらんとばかりの表情をする伍の国の裁者である春川が強い口調で言う。
「いえ、そう簡単ではない」
「ほう、君は何が難しいというのだね?」
「被告人には『王』がいる。彼については王法に反したかどで訴えられています。この金庫の中に王法について書類が入っている。これも精査し――」
「ああ、烈王については我が国に連行し、即刻死刑とするよう申請中だ」
その言葉、周りを騒然とさせる。
「何をおっしゃいます? 被告人を審議するために連合国の裁者が集まっているのに、なぜ伍の国で勝手にするのですか?」
心外だと言ったのは、六の王だった。
「簡単なことだ。我が国が最も烈王により被害を受けている。当然、あの男の報いは我が国が与えるべきだ」
「被害は、大小問わずどこの国も受けております」
「そうです。一国が、勝手に判断を下すなど間違っている。あなたの口調では、ロクな裁判も開かずに死刑にするようにうかがえる」
ガタン。
椅子が倒れ、そこに仁王のように立ちはだかる春川がいた。顔は真っ赤に染まり、あまりの怒りに異様な空気を放つ。
「我が国の被害は甚大だ!」
「み、皆さん。落ち着いて」
話が白熱してきた。流れを穏やかにさせるのも、裁判長の責務だ。
「どうやら感情的になっています。まだ審議も始まっていないのに落ち着きましょう」
ところで。
「春川さん、あなたの国は烈王を連行して、誰が王の命を絶つのです?」
「決まっている。伍の王だ。王の過ちは王によってのみ償える」
「尚更、連行することに私は反対だ。伍の王は、烈王に恨みを持つ一人だ。到底客観性もできない。もともとは烈王に復讐するためにさ迷っていた男だ」
「そう、私刑はあり得ん。それに王は、人が裁くべきだ。王の王たる西王がそう望んでいる」
「西王は、戦争は聖女と王と人と法により裁かれるべきといった。王が王を裁いで何が悪いのだ?」
「それでは、聖女と人と法がないがしろにされている」
六の国、七の国の裁者がそろって反対する。だろう、政本も烈王を聖都から出すつもりはなかった。
「伍の国に起きたあらゆる略奪、拷問といった目に余る被害には同情する。しかし、言い国の王と、指導者を裁くた
めに我々は集まっています。一国の心情に配慮して、特別な措置は認められない」
「ま、いい。ここで言っても無駄だろう。だから連合国本部の長である西王その人に申請中だ」
「それについて一言」
ここで黙っていた益川が話し出す。
「申請は、時期に却下される方針でしょう。また被告人二十五名は、政本裁判長以下五名の裁者で合議し決めろと。行政は一切裁判に口は出さないそうです」
「益川判事ありがとう。これで、一つ方針が出ました。被告人については、検察・弁護の見解を聞き、五人の多数決により決めましょう」
話し出して三十分。やはり王の処遇で対応が分かれる。被害のひどい伍国は絶対に死刑で、王による裁かれるべき。一方、被害なく済んだ国は、法に準拠した判例を出したがっている。
「本日は、ここまで。今日は紛糾しすぎています。まだ裁判も開廷していない。明日の午後また集まり審議しましょ
う」
第一回烈王戦争裁判の討議は終わった。これは先の長い裁判の始まりに過ぎない。
その後のこと。
「やはり割れましたね」
益川は、政本に告げる。
「ええ」
「私は、伍の国側に付きます。烈王を自国に引き渡すのには、反対だが、彼は二十五名に死刑を宣告することを望んでいる。これには賛成します」
「多数派をあくまでも築きたいと?」
「ほかの二人は、死刑は烈王を除いて反対の立場だ。彼らは、人道を重んじている。配下の者は、烈王の恐怖に意見
を述べられないという見解で反対ですよ」
「詳しいですね」
「この世で一番情報を握っている部署にいる者ですから」
「なぜ私に情報を教えてくれるのですか?」
「裁判を遅らせないためですよ」
益川の口から聞くのは、二度目だなと思った。
「これで二対二だ。態度を明らかにしていないのは、あなただけですよ?」
「私は五人の意見を平等に聞いたうえで判断しますよ。裁判長としてね」
ええ、ええと彼は言い募る。
「結構なことですよ。正確ですから。ただ時に速さも求められていることをお忘れなく」
益川は、すんなりと言い切ると、頭を軽く下げてその場を去る。
二対二。あとは一人がどうするか。すなわち自分がどうするかだ。
政本は、部屋に戻るとすぐにシャワーを浴びる。判断に迷ったとき、彼は体を洗い流すことで、心のわだかまりも流そうと思った。北洲の司法府の副官室に、呼び出され辞令を承ったときから分かっていたが、この裁判は負担が大きい。特に裁者の長を務めるのは、重圧にさらされる。だが弱音は見せてはいけない。
放射状に飛び出すお湯により、もうもうと湯気が立ち込める。薄っすらと先が見えない現状の中で、政本は白いタイルにぎゅっと指を立てた。お湯が滴り落ちる。物事が、上から下に流れる湯のようにすらすらと捗れば。裁判はいつだってそうだ。判断を下す者が、結局責任を取らなければいけない。
まずは、明日の王の裁判の開廷宣言だ。すべてを見られる。すべてを……
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
龍騎士イリス☆ユグドラシルの霊樹の下で
ウッド
ファンタジー
霊樹ユグドラシルの根っこにあるウッドエルフの集落に住む少女イリス。
入ったらダメと言われたら入り、登ったらダメと言われたら登る。
ええい!小娘!ダメだっちゅーとろーが!
だからターザンごっこすんなぁーーー!!
こんな破天荒娘の教育係になった私、緑の大精霊シルフェリア。
寿命を迎える前に何とかせにゃならん!
果たして暴走小娘イリスを教育する事が出来るのか?!
そんな私の奮闘記です。
しかし途中からあんまし出てこなくなっちゃう・・・
おい作者よ裏で話し合おうじゃないか・・・
・・・つーかタイトル何とかならんかったんかい!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
孤高のミグラトリー 〜正体不明の謎スキル《リーディング》で高レベルスキルを手に入れた狩人の少年は、意思を持つ変形武器と共に世界を巡る〜
びゃくし
ファンタジー
そこは神が実在するとされる世界。人類が危機に陥るたび神からの助けがあった。
神から人類に授けられた石版には魔物と戦う術が記され、瘴気獣と言う名の大敵が現れた時、天成器《意思持つ変形武器》が共に戦う力となった。
狩人の息子クライは禁忌の森の人類未踏域に迷い込む。灰色に染まった天成器を見つけ、その手を触れた瞬間……。
この物語は狩人クライが世界を旅して未知なるなにかに出会う物語。
使い手によって異なる複数の形態を有する『天成器』
必殺の威力をもつ切り札『闘技』
魔法に特定の軌道、特殊な特性を加え改良する『魔法因子』
そして、ステータスに表示される謎のスキル『リーディング』。
果たしてクライは変わりゆく世界にどう順応するのか。
呪われ少年魔法師、呪いを解除して無双する〜パーティを追放されたら、貴族の令嬢や王女と仲良くなりました〜
桜 偉村
ファンタジー
瀬川空也(せがわ くうや)は魔力量が極端に少ない魔法師だった。
それでも一級品である【索敵(さくてき)】スキルで敵の攻撃を予測したり、ルート決めや作戦立案をするなど、冒険者パーティ【流星(メテオロ)】の裏方を担っていたが、あるとき「雑用しかできない雑魚はいらない」と追放されてしまう、
これが、空也の人生の分岐点となった。
ソロ冒険者となった空也は魔物に襲われていた少女を助けるが、その少女は有数の名家である九条家(くじょうけ)の一人娘だった。
娘を助けた見返りとして九条家に保護された空也は、衝撃の事実を知る。空也は魔力量が少ないわけではなく、禁術とされていた呪いをかけられ、魔力を常に吸い取られていたのだ。
呪いを解除すると大量の魔力が戻ってきて、冒険者の頂点であるSランク冒険者も驚愕するほどの力を手に入れた空也は最強魔法師へと変貌を遂げるが、そんな彼の周囲では「禁術の横行」「元パーティメンバーの異変」「生態系の変化」「魔物の凶暴化」など、次々に不可解な現象が起きる。それらはやがて一つの波を作っていって——
これは、最強少年魔法師とその仲間が世界を巻き込む巨大な陰謀に立ち向かう話。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる