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ビジョン10 交差
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中央改札から出て10分ほどの場所にある。そこに目的地があった。
GFWSは五反田ふれあい水辺広場。単に英語にして略しただけの話だ。馬鹿馬鹿しい。
「12時になったよ。どうだい首尾は?」
「何のひねりもない暗号に飽き飽きしてきたわ。そろそろいい加減にして姿を見せたら?」
「あと2つだ。もう君の実力はわかったよ。僕にたどり着くには二つの情報が必要だ。ご容赦願いたい」
「それで次ってどこ?」
「ST2-17-11。ヒントは赤い稲を紡いだ者たちが眠る場所。そこに着いたら連絡してくれ」
沙良は暗号を聞くなり通話をこちらから切っていた。考えるより先に体は動いていた。
GFWSは五反田ふれあい水辺広場。単に英語にして略しただけの話だ。馬鹿馬鹿しい。
「12時になったよ。どうだい首尾は?」
「何のひねりもない暗号に飽き飽きしてきたわ。そろそろいい加減にして姿を見せたら?」
「あと2つだ。もう君の実力はわかったよ。僕にたどり着くには二つの情報が必要だ。ご容赦願いたい」
「それで次ってどこ?」
「ST2-17-11。ヒントは赤い稲を紡いだ者たちが眠る場所。そこに着いたら連絡してくれ」
沙良は暗号を聞くなり通話をこちらから切っていた。考えるより先に体は動いていた。
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