罰ゲームから始まる恋

アマチュア作家

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罰ゲームから始まる恋2

瑠璃とイチャイチャする4

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俺たちは流鉄を馬橋駅で降りて、階段ををゆっくりと登り千代田線の改札口にスイカで入った。
瑠璃は始終笑顔で楽しそうだった。

『あーそんなに俺に何か買ってもらえるのかが楽しみなのか、それともただたんに俺と一緒にいるのが楽しいのか、どちらにせよ俺は瑠璃をもっと楽しく嬉しくさせたいからどんなことでやろう』

俺は電車を待っている間俺の私服がマナにダサいと言われたことを話した。
「うーん確かに希堂くんの服装おしゃれではないよね」

『それって暗にダサイって言いたいのか、まあ瑠璃は優しいから遠回しで伝えてきたんだろう。
マナとか服装見た瞬間にダサいと呟くからな。
あ、そうだ瑠璃に服見繕ってもらおう。そうすれば俺はオシャレ男子に返信できるな』

「瑠璃、俺の服選んでくれないか?」

「いいよー、希堂くんをかっこいい男子に変身させちゃうよ」
瑠璃は笑みを携えながら言った。
「楽しみだな、期待して待ってるよ」
そういうと電車が来たので俺たちは電車に乗った。
俺は席を探して、すぐ目の前に空いてる席があったのでそこに座った。
すぐに電車が発車して、俺たち携帯をいじりながら松戸駅に着くのを待った。
6分くらいして松戸駅につき俺は携帯をリュックにしまい右手を瑠璃に差し出した。
瑠璃はその右手をギュッと掴み、俺は心の中でにやけながらイトーヨーカードーに向かった。
イトーヨーカードに着くと、財布売り場を指差し
「希堂くん、財布買ってくれないかな?」

「いいぞ、好きなの選べよ」

「うん、デザインのいいやつ選ぶね」
そう言うと瑠璃はパタパタとグッチの店に入った。
俺はその後を歩きながら後を追った。
瑠璃は二つ財布を持ちながらうーんと唸っていた。
俺は瑠璃の手元の財布を見てみる。
薄ピンクの肌触りが良さそうで可愛らしい瑠璃らしい財布と白いシンプルな財布で迷っていた。
「希堂くんどっちがいいと思う?」
俺を上目遣いでうるうるした瞳で見つめながら言ってきた。

『その聞き方は反則だろ。瑠璃の可愛さがチワワ以上に爆発していように感じる。
瑠璃は天然でこれをやるからあざとい行為でもわざとらしさがない』

「ピンクの方が瑠璃らしくていいと思うぞ」
瑠璃は目を細めて嬉しそうな笑顔を浮かべる。

『そんなに瑠璃に合うっていうが嬉しいか、狙って言ってなくても意外に喜ばせられるもんなんだな。』

「とりあえずその財布かちょっと貸してくれないか?」
瑠璃ははいと言ってその財布を大事なものを扱うように渡してた。
俺は瑠璃に気づかれないようにそっと値段を見る。

『五万円か、まぁグッチならこれくらいするよな。
とりあえずお金下ろさないと足らないな。瑠璃に待ってもらうか』

瑠璃に財布を渡し返して、
「ちょっとATMでお金下ろしてくるから待ってて」

「わかったここで待ってるね」

俺は瑠璃の了承を得たので急いでATM
に向かった。







お金を下ろして瑠璃の待っているグッチの店に入ると刺繍のつけたイカツイ男と瑠璃は何やら話していた。
俺はすぐにナンパだと思い内心ビクビクしながらも瑠璃の元に行く。
「瑠璃またせたな、この人知り合い?」
一応知り合いかどうか聞いてみた。
すると瑠璃は俺の耳元に囁くように違うよナンパされてるのと言ってきた。
俺を見て男はイラついてるような話し方で、
「あんた誰だ、人のナンパを邪魔しないでほしいんだが」
俺は堂々とびびってなんかないよという声音で、
「彼氏です、なのでナンパは諦めてください」
すると俺を値踏みするように見てふっと鼻で笑って、
「あんたが彼氏釣り合ってないように見えるけど?
友達を取られたくないからって彼氏の振りをしても騙されないぞ」

『あーこれはいつもパターンで巻くのは無理だな。
瑠璃に申し訳ないがあのやり方でまくか、一応携帯電話を手に持っておこう』

俺は瑠璃の顔にすーと近づき、瑠璃ごめんなと耳元で囁いて瑠璃の頬にちゅっとキスをした。
瑠璃は何が起きたかわからないよ目をおどおどとしている。
「これでわかりましたよね俺と瑠璃は付き合ってるんです」
男はちっと舌打ちをしたが瑠璃の手を取り無理やり連れて行こうとした。
俺はその手を一瞬の判断で掴む、
「あまりしつこいと警察呼びますよ」
すると男は苛々としながら瑠璃の手をパッと投げつける様に離して、俺の首根っこを掴んだ。
「やれるもんならやってみろよ」
瑠璃は心配そうに俺を見つめていた。
俺は前もって入れておいた適当な番号に電話した。
すると男は本当に電話すると思ってなかったのか焦って俺の手を離し店を出た。

『なんとかなったな、殴られると思い冷や冷やしたわ。
とりあえず瑠璃に謝るか』

「瑠璃すまんー」
言い終える前にルリが俺に抱きついてきた。
石鹸のいい匂いが瑠璃から漂ってくる。
「怖かったの刺繍のしていて、私無理やり連れてかれるんじゃないかと」
瑠璃は嗚咽まじりに俺抱きつくの手を強くしながら言った。
俺は頭を優しく撫でて、
「大丈夫何があっても俺が守るからな」
俺が優しい声音で言うと瑠璃はうんと安心したように言った。

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