罰ゲームから始まる恋

アマチュア作家

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罰ゲームから始まる恋2

瑠璃とお昼を一緒に食べる

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俺は瑠璃たちよりも先に屋上に来た。
風が吹いていて気持ちがいい
ちなみに屋上を選んだ理由の一つが風が吹いていて気持ちがいい事ともう一つがクラスで食べると瑠璃に共犯を疑われるからという理由で誰も来ない屋上で食べようって事になった。

俺は屋上に置いてある椅子に座りながらボーと空を眺めた。

今日で瑠璃と付き合ってから別れるまで、5ヶ月か長いようで短ったな。

『瑠璃と最初付き合う事になった時はすごく嬉しくてニヤニヤしてた。
それから告白の真実を知って泣いたが、瑠璃に好かれてやるって誓って、ルリを落としてる最中に不平である芦屋が現れて、瑠璃をかっさられてなー。
それから瑠璃は芦屋に振られて、瑠璃がいじめられちゃって俺が汚い方法で助けた。
それから瑠璃と話してなかったが
瑠璃は俺が文化祭のヒロインの役を推薦したことでやったことがバレて、また話すようになったんだよなー』

俺は今までのことを感慨深げに思い出しながら思った。

遅くなってごめんねという声とともに瑠璃とマナが入ってきた。

「いやそんな待ってないから大丈夫だよ」

そう言うと瑠璃はそれなら良かったと言って俺の隣にきた。

「ここ景色いいよね、街が一望できて」
瑠璃は屋上の手すり掴んで風に当たりながら目を細めながら言った。

「ああ、そうだな流山コーマン工場が見えるしなー」

俺たちは少しの間風景を眺めていると、後ろからマナが声をかけてきた。

「希堂と瑠璃いい雰囲気のところ悪いけど眺めてたら昼休み終わるわよ」

『俺と瑠璃いい雰囲気なのか?
てことは俺と瑠璃相性いいってことだよな。
もう一回付き合えないかなー』

そんなことを思いながら弁当を置いた場所に向かった。
瑠璃は俺より一足先に弁当箱を開けていた。

俺も弁当開けてると、瑠璃がそういえばと手を合わせて目を少し大きく開けて、

「希堂くんって一人暮らしだよね
やっぱ弁当って自分で作ってるの?」

「そうだなー中学の時は姉が作ってくれる時があったが今は自分で作ってるな」

瑠璃は目を見開いて、

「すごい、食べてみてもいい?」

「あーんするならいいぞ」

俺は意地悪な顔しながら言った。

『まぁそれは無理と言われても食べていいよと言うがな。
あーんできる可能性は低いがな。』

瑠璃は少し手を顎に当てて考えた後、微笑んで

「いいよ、それやるの久しぶりだねー」

俺は驚いて弁当を落としそうになった。

『マジかまたあーんできるのか、にやけちゃいそうなんだが』

「なんで希堂ニヤニヤしてんのよ気持ち悪いわよ」

『しちゃいそうじゃなくてもうしてるのかよ。
瑠璃に嫌われないよね、それだけが心配なんだが』

瑠璃を見ると弁当箱を開きながら美味しそうと言いながら弁当箱を開いていた。

どうやらみられてないらしい俺は安心しながら弁当箱を開いた。

「瑠璃どれが食べたい?好きなのででいいぞ」

瑠璃に弁当箱を見せながら言った。

瑠璃はうーんと唸りながらだし巻き卵を指さした。

「ショウガ入ってすけど大丈夫か?」

「大丈夫だよー、しょうがありってどんな味がするのか気になる」

俺はだし巻き卵を端で取ってあーんと言いながら瑠璃の口に持っていた。

瑠璃はパクッと食べて、数回噛んでそれを飲み込んだ。

「んー美味しい、後味にしょうがが出てきて美味しかったよー」
るりは不要のように微笑みながら言った。

「美味しかったか、それなら良かった。」

美味しかったと言われた事よりも瑠璃が口をつけた箸をニヤニヤしちゃいそうになりながら見つめながら言った。

俺はハンバーグを一口食べて間接キスだなと心の中でニヤニヤしてると、

「ねえ、私はハンバーグ食べてみたいんだけど、あーんでもいいから」

まなはなぜか少し悔しそうな表情しながら言った。

「間接キスになるぞ」

俺は後で間接キスじゃんとかとか
言われないように先に言った。

「今更でしょ前、希堂の食べかけのパン食べたでしょ」

口角を上げながらマナは言った。


『そういや親戚になったばっかしのときで、俺はその日は気分が良くなくて食べかけのパンあげたっけな。確か揚げパンだっけな。』

俺はハンバーグを一切れにしてを箸で掴み、それをマナの口元に持っていた。

「ほらあーん」

マナは頬をリンゴのように赤く染めながらだし巻き卵を食べた。

恥ずかしいなら言わなきゃいいのになと思いながら俺はマナが口をつけた箸でウィンナーを食べた。

まなはもぐもぐしながらゴックンと飲み込み

「希堂、腕を上げたわね。前より玉ねぎがシャキシャキしていて美味しいわよ。」

『そういやマナって玉ねぎというより野菜好きなんだっけ、俺も野菜好きだから玉ねぎの食感が残るぐらい大きめで切った。』

瑠璃が目を細めながらちょっとふてくれされたような表情になって

「私もハンバーグ食べたいなー」

『これって嫉妬してるってことかマナに、だとしたらとうとうここまできたんだな今告れば........いややめておうこの場で振られたらショックで瑠璃の顔を見れなくなってしまうからな』

俺はハンバーグを一切れ箸で掴んで、

「食べるか?瑠璃」

すると瑠璃はうんと満面の笑みで言って目を閉じて口を大きく開けた。

『何それ萌えちゃうんだけど、ちょっとだけ観察しよう。
笑った顔も好きだがこの顔も餌を待ってる子動物みたいで可愛いな』

しばらく眺めていると瑠璃が目を閉じながら

「まだー早く食べたいよー」

わかったすぐに入れるからな、そう言って瑠璃の口の中に箸を入れた。
その瞬間箸をパクッと瑠璃が咥えた。

『おいーそれもう間接キスどころじゃーねだろ、じかにキスしてるのと同じレベルじゃない』

瑠璃は数秒咥えて、やがて口から箸を離した。

そしてハンバーグを食べ始めて、噛んで飲み込み上んだ。

何事もなかったような表情をしながら、

「ほんとだ玉ねぎがシャキシャキしてて美味しいよー」

俺はそうかと言ったが、心ここに在らずの状態になり箸を眺めた。

この箸が瑠璃が咥えた箸、俺の手が震えてきた。
これがまさしく黄金の箸だな、この箸で今から食べるのか、楽しみだな

震える手で持った箸で俺は最後のハンバーグを食べた。

瑠璃の味がするな、我ながらかなりきもいが。


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