罰ゲームから始まる恋

アマチュア作家

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キーンーコーンカーンコーン
やっと授業が終わった
俺は机の上に上半身を乗せてると


肩をポンポンと叩かれた。

『うわ、誰だよ人がせっかく授業終わったから休憩してたのによー』

めんどくさそうに顔を上げると
そこには申し訳なさそうな表情をお携えた瑠璃がいた。

「起こしちゃったかなごめんね」

「いいや寝てないから大丈夫だよ!」
俺は慌ててイヤホンを外し瑠璃に言った。


『何だよ瑠璃かよイヤホンをしてたから聞こえなかったよこれからは休憩する時にイヤホンつけて音楽を聴くのをやめるるか』



「お昼一緒に食べない?」

とランチの誘いをしてきた。

俺は断る理由もないので、

「いいよ、ちょうど席隣だしここでいい?」

瑠璃はいいよと席を動かし俺の席にくっつけ鞄から弁当を取り出した。

俺も横からリュックを持ってきて弁当を取りだして食べる準備を整えた。
そしていただきますと言ったら声がかぶった。

『声が無意識にかぶるってことは相当深くマッチングしてあるってあの本に書いてあったな
てことは俺のことも好きになってきたってことじゃないないだろうか』

そう思うと思わずにやけそうになるが唇をキュッと結び何とか耐えた。

「かぶっちゃったね、私たち相性いいのかな?」
小首を傾げながら聞いてきた。

そんなこと言われたら勘違いするだろうがー
俺のこと好きになっちゃったの
「俺のこと」


「今日の流山の町の話楽しみだねー」

『俺のこと好きなのということ言おうとしたのに、
あ、でも好きとしか言わないか罰ゲームで告白したってことバレてないっと思ってるんだから』



「楽しみっちゃ楽しみだが何より授業が潰れたのが嬉しいな」

『でも何で数学じゃないんだ数学好きなやつなんで大していないんだから数学が潰れろよ
ああ、そういやあの先生学年主任だっけだからか授業動かしたのか
あんな優しそうな瞳しといて権力使うとか人は見かけによらないな』


「確かに授業潰れたのはラッキーだったね」

『瑠璃もやっぱそう思ってたのか相性抜群だな』

「でも授業つぶれるよも流山を知れることの方が楽しみだなー」

瑠璃は目をキラキラさせながら言った。それならと思って、


「今度の土曜日流山を散策するデートしないか?」

すると瑠璃は申し訳そうな表情をして

「ごめんねその日はテスト勉強を
するんだ」

「残念だけど、勉強頑張ってる瑠璃凄いし好きだから今回は諦めるわ」

俺はテクニックを使いながら本心を言った

ちなみにこのテクニックはシュガーランプっていうらしい砂糖の塊のような心地よい言葉をかけて相手の抵抗を弱め、好意的にするための方法らしい。
すると瑠璃は照れて頭の上に手を置いて

「恥ずかしいと」

1分間ぐらい照れてたが早くしないと昼休み終わるぞという俺の声で我に帰り慌てて昼ご飯を食べ始めた。
すると瑠璃はあっという間に昼ご飯を食べ終わり次の流山散策の準備を始めた。



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