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三章 再会と、去ったもの、来たるもの
2 訃報
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県営なみき野住宅。
楓と桜が移住していった先は、冬馬の家からそこまで遠くない、隣の市のはずれにあった。
二駅先の駅から土曜ダイヤのバスに乗り二十分。バス停から徒歩十分ほど歩くと、この辺りでは一番背の高い建物が見えてくる。
四階建て、横長の集合住宅。コンクリート造りだが相当古そうだ。おそらく築五十年は超えているだろう。
並木というより野ざらしの林が、建物の裏に広がっている。
補修はしているのだろうか。地震が来たら崩れてしまいそうな廃れ具合。
昔ながらのザラザラした塗装は灰色に見えるが、もしかしたら以前は綺麗なオフホワイトだったのかもしれない。
「桜と楓……どうしているのかなぁ」
――あの日悩んだ末、冬馬が桜らしき少女に会ったことを夏樹に伝えると、夏樹は強く興味を示した。
桜は元気だったか、何の用だったのかと根ほり葉ほり聞かれたが、冬馬だってよくわかっていないのだから答えようがない。
何一つスッキリしない問答の末に夏樹が、
「訪ねてみようか。わざわざ会いにきたってことは、何か困っているのかもしれないし」
と言い、それに対し冬馬は賛成も反対もしなかった。ある意味想定内の流れだったともいえる。
「住所わかるの?」
「別れたときに、楓が念のために知らせていったんだよ」
そうして夏樹が色の変わった葉書を掘り出してきて、次の休みに訪ねてみようという話になり、こうしてこの場に立っている。
連絡先をわざわざ置いていくなんて――夏樹と楓は憎しみあって別れたわけではないんだなと、改めて思う。
(むしろ義母さんは、本当は別れたくなかったかもしれない……こいつの浮気さえなければ)
じっとりとした視線を夏樹に向けて放ったが、本人はどこ吹く風だ。
夏樹は結婚に重要性を見出していない。自分はどちらでもいいけれど、相手が別れたいというなら、別れよう。そういうスタンスなのだ。そういう面では本当に夏樹はわがままで、自由人で、壊れている。
楓は強い女性だったから、夏樹と別れてもたくましく生きているだろう。もしかしたら再婚して、もっと幸せになっているかもしれない。
それを願う一方で、反発する気持ちもあった。
一家がバラバラになってからの七年間、冬馬は一種卑屈な思いを抱き続けてきた。義母と義妹とは血の繋がりもない。もう赤の他人なのだ。冬馬のことなど、忘れているに決まってる――それが何故だか、腹が立つ。
しかし、遠目にも低所得層向けのものとわかる住まいを見て、気持ちの根幹にあるものが揺らぐのを感じた。
義母たちが、生活に苦労していただろうということは、間違いない。
考えてみたら、楓は子持ちの女性で、正社員で定職に就いているわけでもなかった。中途採用には厳しい年齢に至ったところで、大黒柱のパートナーを失ったのだ。父に引き取られた自分は、金銭面で不便を感じたことはないが、放り出された母娘にとっては、違っていたかもしれない。
気持ちに、苦いものが広がっていった。
夏樹が当時を思い返すように語った。
「冬馬をまともに育てられないようなら、すぐ連絡よこせって脅されてさ」
「……え?」
そんなことは初耳だった。
楓が、自分を気にかけてくれていたって……?
ずっと自分は捨てられたと思って――思い込むように、していたのだ。それだって、よく考えれば違うとわかりそうなことだけれど、自分だけ惨めなのは嫌だから、意地を張り、割り切り、突き詰めないようにしてきた。
(楓義母さん……)
事実は、想像とは違っていたのだろうか。たった数年、血の繋がらない息子だった自分のことを、たまには思い出してくれていたのなら――。
「ちょっと、ごめん……」
胸の心地悪さを感じて、冬馬は手前のコンビニに寄り、トイレを借りることにした。
ほとんどなみき野住宅の人間しか利用していないだろうと思われる、こじんまりとした店舗が、存在感ありありと建っている。
「大丈夫か?」
「うん、先に行ってて……」
先に見えている団地のエントランスのあたりで待ち合わせることにして、夏樹と別れた。
*
冬馬が遅れてなみき野住宅の建物内に入ると、居住者の郵便受けの前で、夏樹が老人と言い争いになっていた。
冬馬が怪訝な顔で近づいていくと、夏樹がほっと息をつく。老人は冬馬を見て、おやと目を見開いた。
「だから言ったじゃないですか。訪問販売じゃないって」
「ふん、まぎらわしいんだよ」
どうやら老人は建物の管理人で、夏樹は訪問販売の営業だと間違われたらしい。
郵便受けの横には「許可なきチラシを入れる行為、勧誘等お断り」と張り紙が達筆な筆書きで貼ってあった。
老人は管理人室へと入っていき、やれやれと窓口に座った。
「すみません、父がご迷惑を」
「はぁ、なんだっけ。別れた家族に会いにきたって? どちらのお宅?」
「三重野、です。三重野楓。何号室だっけ」
「二〇四号室って書いてあるな」
葉書を見ながら、夏樹が言った。
「え?」
名前と号室まで伝えたから、それで納得してくれるかなと思ったら、空気が変わった。
「ああ、それは……」
突然かしこまった管理人の態度に、ただわけがわからなくて首を傾げる。
なんだろう、この違和感。目の前に影が差したような気がして、視線が泳いだ。
そのとき、奥のエレベーターが開いて、住人が下りてきた。
そちらに気を取られ顔を向けると、視線はそのまま釘付けとなった。
相手もこちらに気づいて、ぴたりと足を止める。
「……っ」
桜だった。買い物にでも出ようとしたのだろう、おそらくそこのコンビニあたりだろうか。
パーカーにジーンズという格好。ショートカットがよく似合っている。二重の猫のような目が、冬馬と、その横にいる夏樹を見て、揺れていた。
空気を読まないことに長けた夏樹は、ぱぁっと晴れやかな顔を浮かべて桜に歩み寄る。
「桜? 桜だよな」
「な、なんで……」
桜は身を震わせて後ずさり、閉まったエレベーターのドアに背中をぶつけたが、そのまま壁沿いに逃げて、管理人窓口のカウンターへと飛びつく。
「あぁ、桜ちゃん。この人たち、お母さんと別れた旦那さんと息子さんだって……違うのかい?」
「いやいや、本当ですって。桜、覚えてるよな。父さんのこと忘れてないよな?」
桜は肯定も否定もせず青ざめて、夏樹のことをただ呆然と見上げていた。
「大きくなったなぁ。元気だったか? 楓にそっくりになって……」
「なんで来たのよ。帰って! 帰ってよ!」
突然狂ったように叫びだし、近寄るなと手を振り上げた。
「えっ……? 桜、その……」
立ち尽くす夏樹がその場から動かないとみると、彼女はダッと駆けだして、建物の外へと逃げていった。
ショックを受けている夏樹を見ていたたまれない気分にはなったが、桜の気持ちは痛いほどよくわかる。むしろ桜側に立ちたいくらいだ。自分を放りだした元義理の父親に突然会いにこられたって困るだけだろう。
しばらく立ち尽くしていたが、いつまでもこうしているわけにもいかない。
「ええと、一応、母にも会っていこうと思うんですが……」
桜に招き入れてもらえなかったのに、建物内に入るのが気まずくて、管理人に確認をとった。すると、
「え? もしかして……知らない?」
管理人は目を丸くして、冬馬をじっと見つめた。
まただ。聞かない方が身のためのような、漠然とした嫌な予感。
管理人は、今度は夏樹の方を見て、迷っている様子で視線を落とした。
冬馬は夏樹と顔を見合わせ、首を傾げるしかない。
「あの……どうかしましたか?」
夏樹が尋ねた。
しばしの沈黙のあと、管理人は先ほどまでとは違う、小さな声で言った。
「桜ちゃんのお母さん、半年前に亡くなったんだよ。交通事故で、右折車に巻き込まれたとかで……」
*
それからあとは、どうやって家まで帰ったかも、よく覚えていない。
夏樹とは言葉も交わさず、とぼとぼ歩いて、帰宅したあともそれぞれの場所で、外が暗くなるまでぼんやりと時間を過ごした。
(楓母さんが、亡くなった……?)
夏樹も知らなかったようだ。道中、何度も「冗談だよな……」と呟いていた。楓には親しい親戚もいなかったし、別れた元旦那にまで訃報を知らせるような関係者はいなかったのだろう。
(嘘だろ……)
実感がわかない。涙は出ないが、とてつもなく不快な、不安の塊に押しつぶされそうな気がしている。
その夜は、とても疲れているのになかなか寝付けなかった。
考えてもぐるぐる回るだけ。現実感もない。ただ、用水路の泥みたいに濁った気持ち悪さだけが、ぬめって渦巻いていた。
楓と桜が移住していった先は、冬馬の家からそこまで遠くない、隣の市のはずれにあった。
二駅先の駅から土曜ダイヤのバスに乗り二十分。バス停から徒歩十分ほど歩くと、この辺りでは一番背の高い建物が見えてくる。
四階建て、横長の集合住宅。コンクリート造りだが相当古そうだ。おそらく築五十年は超えているだろう。
並木というより野ざらしの林が、建物の裏に広がっている。
補修はしているのだろうか。地震が来たら崩れてしまいそうな廃れ具合。
昔ながらのザラザラした塗装は灰色に見えるが、もしかしたら以前は綺麗なオフホワイトだったのかもしれない。
「桜と楓……どうしているのかなぁ」
――あの日悩んだ末、冬馬が桜らしき少女に会ったことを夏樹に伝えると、夏樹は強く興味を示した。
桜は元気だったか、何の用だったのかと根ほり葉ほり聞かれたが、冬馬だってよくわかっていないのだから答えようがない。
何一つスッキリしない問答の末に夏樹が、
「訪ねてみようか。わざわざ会いにきたってことは、何か困っているのかもしれないし」
と言い、それに対し冬馬は賛成も反対もしなかった。ある意味想定内の流れだったともいえる。
「住所わかるの?」
「別れたときに、楓が念のために知らせていったんだよ」
そうして夏樹が色の変わった葉書を掘り出してきて、次の休みに訪ねてみようという話になり、こうしてこの場に立っている。
連絡先をわざわざ置いていくなんて――夏樹と楓は憎しみあって別れたわけではないんだなと、改めて思う。
(むしろ義母さんは、本当は別れたくなかったかもしれない……こいつの浮気さえなければ)
じっとりとした視線を夏樹に向けて放ったが、本人はどこ吹く風だ。
夏樹は結婚に重要性を見出していない。自分はどちらでもいいけれど、相手が別れたいというなら、別れよう。そういうスタンスなのだ。そういう面では本当に夏樹はわがままで、自由人で、壊れている。
楓は強い女性だったから、夏樹と別れてもたくましく生きているだろう。もしかしたら再婚して、もっと幸せになっているかもしれない。
それを願う一方で、反発する気持ちもあった。
一家がバラバラになってからの七年間、冬馬は一種卑屈な思いを抱き続けてきた。義母と義妹とは血の繋がりもない。もう赤の他人なのだ。冬馬のことなど、忘れているに決まってる――それが何故だか、腹が立つ。
しかし、遠目にも低所得層向けのものとわかる住まいを見て、気持ちの根幹にあるものが揺らぐのを感じた。
義母たちが、生活に苦労していただろうということは、間違いない。
考えてみたら、楓は子持ちの女性で、正社員で定職に就いているわけでもなかった。中途採用には厳しい年齢に至ったところで、大黒柱のパートナーを失ったのだ。父に引き取られた自分は、金銭面で不便を感じたことはないが、放り出された母娘にとっては、違っていたかもしれない。
気持ちに、苦いものが広がっていった。
夏樹が当時を思い返すように語った。
「冬馬をまともに育てられないようなら、すぐ連絡よこせって脅されてさ」
「……え?」
そんなことは初耳だった。
楓が、自分を気にかけてくれていたって……?
ずっと自分は捨てられたと思って――思い込むように、していたのだ。それだって、よく考えれば違うとわかりそうなことだけれど、自分だけ惨めなのは嫌だから、意地を張り、割り切り、突き詰めないようにしてきた。
(楓義母さん……)
事実は、想像とは違っていたのだろうか。たった数年、血の繋がらない息子だった自分のことを、たまには思い出してくれていたのなら――。
「ちょっと、ごめん……」
胸の心地悪さを感じて、冬馬は手前のコンビニに寄り、トイレを借りることにした。
ほとんどなみき野住宅の人間しか利用していないだろうと思われる、こじんまりとした店舗が、存在感ありありと建っている。
「大丈夫か?」
「うん、先に行ってて……」
先に見えている団地のエントランスのあたりで待ち合わせることにして、夏樹と別れた。
*
冬馬が遅れてなみき野住宅の建物内に入ると、居住者の郵便受けの前で、夏樹が老人と言い争いになっていた。
冬馬が怪訝な顔で近づいていくと、夏樹がほっと息をつく。老人は冬馬を見て、おやと目を見開いた。
「だから言ったじゃないですか。訪問販売じゃないって」
「ふん、まぎらわしいんだよ」
どうやら老人は建物の管理人で、夏樹は訪問販売の営業だと間違われたらしい。
郵便受けの横には「許可なきチラシを入れる行為、勧誘等お断り」と張り紙が達筆な筆書きで貼ってあった。
老人は管理人室へと入っていき、やれやれと窓口に座った。
「すみません、父がご迷惑を」
「はぁ、なんだっけ。別れた家族に会いにきたって? どちらのお宅?」
「三重野、です。三重野楓。何号室だっけ」
「二〇四号室って書いてあるな」
葉書を見ながら、夏樹が言った。
「え?」
名前と号室まで伝えたから、それで納得してくれるかなと思ったら、空気が変わった。
「ああ、それは……」
突然かしこまった管理人の態度に、ただわけがわからなくて首を傾げる。
なんだろう、この違和感。目の前に影が差したような気がして、視線が泳いだ。
そのとき、奥のエレベーターが開いて、住人が下りてきた。
そちらに気を取られ顔を向けると、視線はそのまま釘付けとなった。
相手もこちらに気づいて、ぴたりと足を止める。
「……っ」
桜だった。買い物にでも出ようとしたのだろう、おそらくそこのコンビニあたりだろうか。
パーカーにジーンズという格好。ショートカットがよく似合っている。二重の猫のような目が、冬馬と、その横にいる夏樹を見て、揺れていた。
空気を読まないことに長けた夏樹は、ぱぁっと晴れやかな顔を浮かべて桜に歩み寄る。
「桜? 桜だよな」
「な、なんで……」
桜は身を震わせて後ずさり、閉まったエレベーターのドアに背中をぶつけたが、そのまま壁沿いに逃げて、管理人窓口のカウンターへと飛びつく。
「あぁ、桜ちゃん。この人たち、お母さんと別れた旦那さんと息子さんだって……違うのかい?」
「いやいや、本当ですって。桜、覚えてるよな。父さんのこと忘れてないよな?」
桜は肯定も否定もせず青ざめて、夏樹のことをただ呆然と見上げていた。
「大きくなったなぁ。元気だったか? 楓にそっくりになって……」
「なんで来たのよ。帰って! 帰ってよ!」
突然狂ったように叫びだし、近寄るなと手を振り上げた。
「えっ……? 桜、その……」
立ち尽くす夏樹がその場から動かないとみると、彼女はダッと駆けだして、建物の外へと逃げていった。
ショックを受けている夏樹を見ていたたまれない気分にはなったが、桜の気持ちは痛いほどよくわかる。むしろ桜側に立ちたいくらいだ。自分を放りだした元義理の父親に突然会いにこられたって困るだけだろう。
しばらく立ち尽くしていたが、いつまでもこうしているわけにもいかない。
「ええと、一応、母にも会っていこうと思うんですが……」
桜に招き入れてもらえなかったのに、建物内に入るのが気まずくて、管理人に確認をとった。すると、
「え? もしかして……知らない?」
管理人は目を丸くして、冬馬をじっと見つめた。
まただ。聞かない方が身のためのような、漠然とした嫌な予感。
管理人は、今度は夏樹の方を見て、迷っている様子で視線を落とした。
冬馬は夏樹と顔を見合わせ、首を傾げるしかない。
「あの……どうかしましたか?」
夏樹が尋ねた。
しばしの沈黙のあと、管理人は先ほどまでとは違う、小さな声で言った。
「桜ちゃんのお母さん、半年前に亡くなったんだよ。交通事故で、右折車に巻き込まれたとかで……」
*
それからあとは、どうやって家まで帰ったかも、よく覚えていない。
夏樹とは言葉も交わさず、とぼとぼ歩いて、帰宅したあともそれぞれの場所で、外が暗くなるまでぼんやりと時間を過ごした。
(楓母さんが、亡くなった……?)
夏樹も知らなかったようだ。道中、何度も「冗談だよな……」と呟いていた。楓には親しい親戚もいなかったし、別れた元旦那にまで訃報を知らせるような関係者はいなかったのだろう。
(嘘だろ……)
実感がわかない。涙は出ないが、とてつもなく不快な、不安の塊に押しつぶされそうな気がしている。
その夜は、とても疲れているのになかなか寝付けなかった。
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