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出立
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ジュールが蜂起したという知らせを受けて十日後。
ルディガーも城をあとにすることになった。留守番を命じられたノエルとヒューゲル侯爵は、かなり不満を覚えているようだ。
「――お気をつけて。俺をここに残していく理由もわかっていますが、それはそれで不満ですね」
出立しようとしているルディガーに向けて、ノエルが不満の言葉を漏らした。
脇で見送りに出ていたディアヌははらはらしてしまう。ノエルが不満を覚えるのもわからなくはないけれど。
「お前だからだ。ジュールは、俺が出て行った方が早く決着がつくと判断するだろうしな。彼の狙いは、俺だろうから」
ルディガーが命を落とせば、この国はまた混乱することになるだろう。ルディガーが、治めてきた地は彼に忠誠を誓っているけれど、彼のあとを継ぐ者はまだいない。
「だから愛妾を持てと言ったんですよ。『王妃様』では、役に立たないから」
「――ノエル」
つけつけというノエルの前で、ルディガーが厳しい声を上げる。
そうか、愛妾を持つよう勧められていたのか。
それを聞いた時、胸がざわつかなかったと言えば嘘になる。だが、自分の血は後世には残さない。ルディガーに白い婚姻を持ち掛けたのは自分だ。
それなのに、その言葉で胸が切りつけられたように感じるのは理不尽だと思った。
「俺には、妃がいれば十分だ。お前、何度も同じ言葉を言わせるなよ」
できるだけ被害を少なくしようと思っての申し出だったけれど、間違っていたのだろうか。あの夜、ルディガーの前に立った時の記憶が一瞬にして脳裏をよぎる。
「……俺だって、何度でも同じ言葉を繰り返すだけですよ。もっとも、もうすぐ二年、ですがね」
ノエルの言う通り、もうすぐ期限が来てしまう。けれど、ルディガーはその点についてはそれ以上触れようとはしなかった。
「城の守りに、あとで傭兵達が到着する。もう少し早く到着する予定だったんだが――出発するのに少し手間取ったそうだ」
「わかりました。では、ディアヌ様の警護にあたってもらいましょう」
――傭兵を、警護に?
傭兵を王妃の警護にあてるなんて前代未聞だ。傭兵など、よほどのことがない限り、金払いのいい方につくものだ。
そうではない例もないとは言わないけれど。
「では、言ってくる。悪いな、お前の兄を討つことになる」
「――いいえ。勝ってください……ル――陛下」
戻ってきたばかりだというのに、またすぐに彼は行ってしまう。思わず名前を口に出しかけて、すんでのところで押しとどめた。
震える唇を懸命に引き結び、手はスカートを強く握りしめている。おそらく、これが最後――ルディガーはそう決めているのだろう。
「……ぎりぎりのところで間に合ったようだね、陛下」
不意に聞こえた声に、思わずそちらを振り返る。
「クラーラ院長!」
修道院を出てから二年近く。それから顔を合わせることになかった院長がそこに立っていた。
「間に合ったか。俺の出立に間に合わなかったらどうしようかと思っていた」
「私、一人先に来たんだよ。自分の口で報告はしないといけないだろうから」
女性一人の身で、危険な場所を通過するなんてと渋い顔をする者もいるかもしれないが、院長ならば、たいていの危険は一人でやり過ごすことができるだろう。
今は修道女ではなく、軽い革の鎧に剣を帯びた傭兵の間にはよく見られる格好をしている。最盛期は過ぎたであろうけれど、それでもまだ、彼女に剣を向けるのにはためらうであろう気迫は衰えていなかった。
「近隣の住民の避難は終了しました、陛下。ジュールとその軍は、南の方に本隊を置いているようです。部下が様子を探っているので、陛下の方に報告が届くかと」
「近隣の住民って……?」
表情を改め、厳しい顔になった院長は口早に報告する。近隣の住民と
「ラマティーヌ修道院が襲撃されたのです。踏みとどまって、戦うことも考えましたが、ジュールの軍に抵抗するにはあまりにも人数が少ない。近隣の住民を避難させ、我々は陛下の命令に従うためにこちらに――何人か負傷した者がいるので、手を貸していただけるとありがたいです」
「なぜ、修道院が襲撃されなければならないのです?」
震える声で問う。修道院を襲撃するなんて、食うに困ったならず者ならともかく、きちんと統制の取れた軍隊ならしない。少なくともディアヌの常識ではそうだった。
「お前の育った場所を破壊するというのがその目的の一つだろうな。今でも、修道院を大切に思っているだろう。それに――ラマティーヌ修道院の人達は、俺の命の恩人でもある。ジュールにしたらおもしろくはないだろう」
「ディアヌ様のせいではありません――とにかく、受け入れの準備を。ディアヌ様の護衛としての宿泊場所は用意していますが、治療の必要がある者がいるとは想定外なので」
当初の予想より、到着が遅れたのはそのためか。そんなことを考えている間に、ジゼルがばたばたと動き始める。
「……そんな」
「お前が絵図を持ち出さなければ、負けなかった、という思いもあるのだろうな。あの絵図がなかったところで、シュールリトン王家の滅亡は近かったと思うがジュールはそうは思っていないだろう」
「私のせい、ということですね……」
ディアヌは視線を落とした。胸の前で組み合わせた両手を強く握りしめる。
間違ったことをしたとは思わない――けれど。
まさか、異母兄の恨みの気持ちが、修道院にまで及ぶとは思わなかったのだ。
「あなただけのせいじゃない。ラマティーヌ修道院は、守りに適した場所だから。あの場所を拠点に、陛下を近くまでおびき出すつもりだろう」
珍しくノエルがディアヌを擁護するような言葉を口にした。彼の目にも擁護が必要なほど落ち込んだように見えたのだろうか。
「そうだな。適当な村を占領し、俺が出てこねば焼き払う。住民は皆殺し――そう言われれば、出ていかざるをえないだろうな。まだ、俺はこの国を完全に受け入れられたとは言えないから」
「あなたのせいじゃない。他に方法がなかったとまでは言わないが、あなたが懸命に考えた結果だ。孫も、あなたを支持することを選んだのだから」
クラーラ院長が、ディアヌの肩に手を置く。
自分は勝手なのだと、ディアヌは思った。ラマティーヌ修道院を放棄せざるを得なかったことよりも、周辺の住民が避難せざるをえない状況の陥ったことよりも。ルディガーがいなくなることを恐れている。
「ルディガー様、攻めますか」
「――ああ。行先を変更だな。ラマティーヌ修道院の方に向かう。クラーラの部下から、追って報告もあるだろう」
てきぱきとルディガーが支持を出すのを、黙って見守っていることしかできない。
本当に、これでけりがつくのだろうか。行方不明になっていた異母兄が、またこの国に戻ってくるとは思ってもいなかった。
この国を後にしたまま、どこか遠くで朽ちてくれていればこんなことにはならなかったのに。兄の死を願う自分は、どこか壊れているのかもしれない。
「大丈夫だ。これで、けりがつくと思えばいい」
大急ぎで、新たな目的地へ向けての出立の準備が整えられる。馬が彼の前に引かれてきて、ルディガーがこちらを振り返った。
「他に言いたいことはないか」
「どうか……どうか……無事に、戻ってきてください」
――もっと強かったなら。ひょっとしたら彼と一緒に行くことができたかもしれない。
何もできない自分が嫌になる。いつだって、そうだ。周囲の人に守られてばかりで。
「お前は、心配性だ」
子供の頃、何度も抱きしめられたみたいに、背中に回された腕に力がこもる。もう片方の手で頭をぽんぽんと撫でられたら、泣きたい気分に陥った。
「俺は、死なないし、怪我もしない。何も心配する必要はないんだ」
胸が締め付けられるようで、涙が溢れそうで、その涙を懸命に抑え込む。待っているしかできないなんて、なんて無力なのだろう。
ルディガーも城をあとにすることになった。留守番を命じられたノエルとヒューゲル侯爵は、かなり不満を覚えているようだ。
「――お気をつけて。俺をここに残していく理由もわかっていますが、それはそれで不満ですね」
出立しようとしているルディガーに向けて、ノエルが不満の言葉を漏らした。
脇で見送りに出ていたディアヌははらはらしてしまう。ノエルが不満を覚えるのもわからなくはないけれど。
「お前だからだ。ジュールは、俺が出て行った方が早く決着がつくと判断するだろうしな。彼の狙いは、俺だろうから」
ルディガーが命を落とせば、この国はまた混乱することになるだろう。ルディガーが、治めてきた地は彼に忠誠を誓っているけれど、彼のあとを継ぐ者はまだいない。
「だから愛妾を持てと言ったんですよ。『王妃様』では、役に立たないから」
「――ノエル」
つけつけというノエルの前で、ルディガーが厳しい声を上げる。
そうか、愛妾を持つよう勧められていたのか。
それを聞いた時、胸がざわつかなかったと言えば嘘になる。だが、自分の血は後世には残さない。ルディガーに白い婚姻を持ち掛けたのは自分だ。
それなのに、その言葉で胸が切りつけられたように感じるのは理不尽だと思った。
「俺には、妃がいれば十分だ。お前、何度も同じ言葉を言わせるなよ」
できるだけ被害を少なくしようと思っての申し出だったけれど、間違っていたのだろうか。あの夜、ルディガーの前に立った時の記憶が一瞬にして脳裏をよぎる。
「……俺だって、何度でも同じ言葉を繰り返すだけですよ。もっとも、もうすぐ二年、ですがね」
ノエルの言う通り、もうすぐ期限が来てしまう。けれど、ルディガーはその点についてはそれ以上触れようとはしなかった。
「城の守りに、あとで傭兵達が到着する。もう少し早く到着する予定だったんだが――出発するのに少し手間取ったそうだ」
「わかりました。では、ディアヌ様の警護にあたってもらいましょう」
――傭兵を、警護に?
傭兵を王妃の警護にあてるなんて前代未聞だ。傭兵など、よほどのことがない限り、金払いのいい方につくものだ。
そうではない例もないとは言わないけれど。
「では、言ってくる。悪いな、お前の兄を討つことになる」
「――いいえ。勝ってください……ル――陛下」
戻ってきたばかりだというのに、またすぐに彼は行ってしまう。思わず名前を口に出しかけて、すんでのところで押しとどめた。
震える唇を懸命に引き結び、手はスカートを強く握りしめている。おそらく、これが最後――ルディガーはそう決めているのだろう。
「……ぎりぎりのところで間に合ったようだね、陛下」
不意に聞こえた声に、思わずそちらを振り返る。
「クラーラ院長!」
修道院を出てから二年近く。それから顔を合わせることになかった院長がそこに立っていた。
「間に合ったか。俺の出立に間に合わなかったらどうしようかと思っていた」
「私、一人先に来たんだよ。自分の口で報告はしないといけないだろうから」
女性一人の身で、危険な場所を通過するなんてと渋い顔をする者もいるかもしれないが、院長ならば、たいていの危険は一人でやり過ごすことができるだろう。
今は修道女ではなく、軽い革の鎧に剣を帯びた傭兵の間にはよく見られる格好をしている。最盛期は過ぎたであろうけれど、それでもまだ、彼女に剣を向けるのにはためらうであろう気迫は衰えていなかった。
「近隣の住民の避難は終了しました、陛下。ジュールとその軍は、南の方に本隊を置いているようです。部下が様子を探っているので、陛下の方に報告が届くかと」
「近隣の住民って……?」
表情を改め、厳しい顔になった院長は口早に報告する。近隣の住民と
「ラマティーヌ修道院が襲撃されたのです。踏みとどまって、戦うことも考えましたが、ジュールの軍に抵抗するにはあまりにも人数が少ない。近隣の住民を避難させ、我々は陛下の命令に従うためにこちらに――何人か負傷した者がいるので、手を貸していただけるとありがたいです」
「なぜ、修道院が襲撃されなければならないのです?」
震える声で問う。修道院を襲撃するなんて、食うに困ったならず者ならともかく、きちんと統制の取れた軍隊ならしない。少なくともディアヌの常識ではそうだった。
「お前の育った場所を破壊するというのがその目的の一つだろうな。今でも、修道院を大切に思っているだろう。それに――ラマティーヌ修道院の人達は、俺の命の恩人でもある。ジュールにしたらおもしろくはないだろう」
「ディアヌ様のせいではありません――とにかく、受け入れの準備を。ディアヌ様の護衛としての宿泊場所は用意していますが、治療の必要がある者がいるとは想定外なので」
当初の予想より、到着が遅れたのはそのためか。そんなことを考えている間に、ジゼルがばたばたと動き始める。
「……そんな」
「お前が絵図を持ち出さなければ、負けなかった、という思いもあるのだろうな。あの絵図がなかったところで、シュールリトン王家の滅亡は近かったと思うがジュールはそうは思っていないだろう」
「私のせい、ということですね……」
ディアヌは視線を落とした。胸の前で組み合わせた両手を強く握りしめる。
間違ったことをしたとは思わない――けれど。
まさか、異母兄の恨みの気持ちが、修道院にまで及ぶとは思わなかったのだ。
「あなただけのせいじゃない。ラマティーヌ修道院は、守りに適した場所だから。あの場所を拠点に、陛下を近くまでおびき出すつもりだろう」
珍しくノエルがディアヌを擁護するような言葉を口にした。彼の目にも擁護が必要なほど落ち込んだように見えたのだろうか。
「そうだな。適当な村を占領し、俺が出てこねば焼き払う。住民は皆殺し――そう言われれば、出ていかざるをえないだろうな。まだ、俺はこの国を完全に受け入れられたとは言えないから」
「あなたのせいじゃない。他に方法がなかったとまでは言わないが、あなたが懸命に考えた結果だ。孫も、あなたを支持することを選んだのだから」
クラーラ院長が、ディアヌの肩に手を置く。
自分は勝手なのだと、ディアヌは思った。ラマティーヌ修道院を放棄せざるを得なかったことよりも、周辺の住民が避難せざるをえない状況の陥ったことよりも。ルディガーがいなくなることを恐れている。
「ルディガー様、攻めますか」
「――ああ。行先を変更だな。ラマティーヌ修道院の方に向かう。クラーラの部下から、追って報告もあるだろう」
てきぱきとルディガーが支持を出すのを、黙って見守っていることしかできない。
本当に、これでけりがつくのだろうか。行方不明になっていた異母兄が、またこの国に戻ってくるとは思ってもいなかった。
この国を後にしたまま、どこか遠くで朽ちてくれていればこんなことにはならなかったのに。兄の死を願う自分は、どこか壊れているのかもしれない。
「大丈夫だ。これで、けりがつくと思えばいい」
大急ぎで、新たな目的地へ向けての出立の準備が整えられる。馬が彼の前に引かれてきて、ルディガーがこちらを振り返った。
「他に言いたいことはないか」
「どうか……どうか……無事に、戻ってきてください」
――もっと強かったなら。ひょっとしたら彼と一緒に行くことができたかもしれない。
何もできない自分が嫌になる。いつだって、そうだ。周囲の人に守られてばかりで。
「お前は、心配性だ」
子供の頃、何度も抱きしめられたみたいに、背中に回された腕に力がこもる。もう片方の手で頭をぽんぽんと撫でられたら、泣きたい気分に陥った。
「俺は、死なないし、怪我もしない。何も心配する必要はないんだ」
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