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第4章

第二二話

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 アーサーキング。
 たしか自分や近所の住居を襲撃したのもそんな名前だったと記憶している。あの金髪碧眼と一見豪奢な装備も相変わらずだ。どう見ても考えても、ろくでもない、関わりたくない奴である。
 そんな奴が何をしようとどうなろうと勝手な話だが、目の前で繰り広げられているそれは、どうにも看過できないことで……

「オラオラ!」
 今、アーサーキングはモンスターを狩っている最中である。それはいい、どうでもいい。問題は、その狩らんとしているモンスターが、
「ぷるるー!」
 モモであるということだ。どうやら、こちらに追いつく前に見つかってしまったらしい。だからといってこいつのことだ、自分が抱えていても襲撃していただろう。そういう意味では、この状況は幸運でもある。アーサーキングはモモへの攻撃に夢中で、こちらを察知していない。一撃加えるなら容易いだろう。問題は、その一撃で決着がつかないことである。自分のステータスは最低――全プレイヤーの初期値と変わらない。その攻撃力では、反撃をもらうのは必定。そしてその反撃を受け止められることも避け切ることもできないのも必定。

 ただの負け戦だ。
 意図せず走る体の震えは、自分の意思では止められない。
 怖い。

 このまま息を潜めていれば自分は安全だろう。わざわざ危険をおかしてモンスターを救うなど馬鹿げている。
 わかっている。わかってはいるのだ。
 けれど、と浮かぶのは自分に懐いていた無垢なモモの姿。さらに浮かぶのは自分の家から逃げ出したあの時。

 また、繰り返すのか。
 間違いを間違いだと叫べず、ただ命惜しさに自己保身に走る。それは正しいのだ――弱者は、踏みつけられる者は、そうするしか手段がないのだ。強者の都合に合わせるしか術はないのだ。

 わかっている。わかっているのに。
 跡永賀はアイテムボックスから取り出した棒きれを握る。結局買わずじまいの剣の代わりだ。
 迷いはあった。

 それでも跡永賀は、とうとうその棒を振り上げ、
 飛び出してしまった。
 はたして、その攻撃――プレイして初めての攻撃は、うまい具合に命中した。

 鈍い音を立て、折れた棒は地に転がる。反動で手は痺れ、跡永賀はすぐに自身の無力を再確認した。しかし不思議なことに、そこに恥や情けなさはなく、どこか清々しかった。
「っつう!」
 アーサーキングは頭を抱え、膝を着く。これ幸いと跡永賀はモモを抱え、走りだした。金髪の奥にある青い瞳がこちらを凝視している。

「何してくれてんだテメエ!」
 〝鎮痛〟のおかげか、あれだけ強く叩いたのに大した痛みを窺えない。このアビリティの恩恵をどうにかするには、アビリティがカバーしている以上の負荷を与えて技能無効アビリティ・ブレイクするしかない。
「俺様が†聖十字騎士団セイント・クロス・ナイツ†幹部と知ってやってんのか!」

 そんなこと知るか。
 跡永賀は胸中で吐き捨てた。
 アーサーキングは剣を掲げて追ってくる。無我夢中で走ったものだから、遮蔽物の多い森を出て見晴らしのいい草原に出てしまった。これでは隠れることもできない。ステータスの差は歴然で、あっという間に追いつかれてしまった。しかし跡永賀に悲観はない。

 敵意の対象がモモから自分に移った――それだけで、跡永賀は充分だった。モモをできるだけ優しく遠くに放る。この隙にこいつは逃げられる。
 なのに。
 どうしてこっちに戻ってくるのか。

「ぷるる」
 傷だらけの体で、モモは跡永賀の足元に擦り寄る。涙を浮かべて見上げるその笑顔に、跡永賀は叱るべきか喜ぶべきか迷った。

「こいつを見逃してくれ」
 モモをかばうように抱え上げる。傷は多いが、どれも浅い。治療すればどうにかなるだろう。
「それで? テメエが身代わりってか。馬鹿じゃねーの」
 返す言葉もない。
「死ねや」

 天を刺す切っ先を、無意識に眺める。逃げるべきだろうが――ああ、だめだ、足が動かない。死ぬのは怖くないといえば嘘になる。本当の死ではないが、あの感覚は怖い。
 いや、違う。
 本当に怖いのは、
 自分が死んだ後、腕の中の命が消されることだ。

 命を賭しても、踏みつけられる者は何も守れないのか。
 剣の向こう――天空の世界で、鳥が飛んでいる。自分もあんな風に飛べたら、苦労しなかっただろうか。ここから逃げ出すことも、恋人を探すことも、簡単であったかもしれない。

 もし空を飛べたなら――――
 ひらり、と一羽の巨鳥が翻身す。それはぐんぐんとこちらへ近づき、跡永賀はそこで気づいた。
 あれは鳥ではない。
 翼を持つが、鳥ではない。
 人だ。

 アーサーキングの剣より先に、その者が剣を振った。
「あ……?」
 糸が切れたマリオネットのように、アーサーキングは地に伏す。それに代わって地に立つ――地に降りたのは、白き翼を持つ女であった。

 包むように舞う白い羽、その中心にある女性。赤いアーマーに身を包み、細身の剣を握っている。
 そしてその相貌は――――
「やっと見つけた」
 赤山あかりそのものであった。



【シェルター内・初無敵のアパート・一〇二号室】
「へー、ここで暮らしてるんだ」
 跡永賀はあかりを自室――寝所にしているアパートに案内した。工場には姉がいる。あかりは両親を紹介してほしいようだが、それは別の機会にしないと危険すぎる。

「うん。兄さんが大家なんだ」
「ああ。そういうこと」
 納得したような声で、あかりは室内を見回す。あの翼の姿はない。なんでも〝飛翔フライング〟というアビリティによるもので、出し入れ自由らしい。〝透視〟と合わせて日夜空から自分を探していたと聞いて、跡永賀は神のいたずらを疑った。自分は木の上――葉や枝で隠れた場所から地上を捜索していたのだ。空にいる彼女を見つけられるはずもない。あかりからしても、木に隠れた自分を見つけられるはずがない。

 手段そのものに間違いはない。目的も合致している。
 なのに、こうもすれ違うとは。
 そしてそれを引きあわせたのは。

「変わった色をしたスライムね」
「普通は緑とか青だからね」
「ぷるるぅ」
 帰りに買った薬を塗られたプルルンは、染みるのか情けない声を出す。

「ペット?」
「になるのかな、そういうつもりはなかったんだけどね」
「名前はもう決めたの?」
「モモって呼んでる」
「順当じゃないかしら。変な名前つけるよりはストレートで」
「その意見には激しく同意だよ」
 〝跡永賀〟は強く頷いた。

「私もこのアパートに引っ越そうかしらね。支給されたところはどうしたの? 誰かに貸してるの?」
「いや、それがさっきの奴に荒らされてさ。そのまま……」
 結局、あれからあそこには戻っていない。トラウマのような古傷もある上、盗られて困るものもなく、戻る理由がないのだ。

「ああ、あの雑魚」
「弱いの?」
「見てくれにばかり気を遣いすぎて、力そのものがおざなりになってるのよ。危機察知……注意力なかったでしょ」
「そういえば」

 跡永賀は振り返る。自分ですら奇襲できたのだ。迂闊すぎる。
「まあ、それでも初心者狩りできるくらいには強いだろうけどね」
「あはは……」

 狩られそうだった跡永賀は力なく笑う。〈テスタメント〉の場合、プレイ期間は均一なのだから、本来そんなことはありえないのだが……
 イレギュラーに――それこそチートでも使ったように――強い奴はよくいるが、弱い方にイレギュラーなのは珍しいだろう。

「でも†聖十字騎士団†の幹部っていってたから、すごいんじゃないかなー」
「そんな組織聞いたことないけどね。あとさ、方々でよくあるんだけど」
「?」
「『なんとか騎士団』って作らなきゃいけない決まりでもあるの?」
「さぁ?」


 
 大家のソフィアが帰宅し、弟の部屋に寄ったのはしばらく後のことだった。
「†聖十字騎士団†ってのは、最近できたギルドだよ☆」
「その話し方やめろ」
「ぶ~」

 不満だと言わんばかりに口を尖らせる見た目魔法少女。一〇一号室に住む兄は、不動産業以外に金策があるらしく、帰ってくるのが遅い。
「お兄さん、すっかり変わりましたね」
「あ、わかる~?」

 ふふんと胸を張る兄の姿は、リアルとまったく違うことはもはや言うまでもない。
「もうあかりのことはいいのか」
「あれはテンプレ……お約束みたいなもんだからね。始め強く当たり後は流れでお願いしますだよ」
「ああそうかよ」

 姉と違って、すぐに態度を軟化してくれる分には文句はない。
「そもそも†聖十字騎士団†ってのは作ってから活動してるってわけじゃないの。だから名前は先行――浸透していないの。やりたい放題やってる悪質プレイヤーの噂は随分前から聞いてるよね? そいつらが徒党を組んでできたのが〝†聖十字騎士団†〟ってわけ。あれだよ、群れるようになったから、それらしい看板をつけて定義しようって算段だよ」
「荒らし連中が〝聖〟だの〝騎士〟だのって……皮肉というか滑稽というか」
「ただの中二だね。数年後には思い出して発狂するだろうね」
 やれやれとソフィアは肩をすくめる。

「この際名前なんてどうでもいいんですよ。問題は、雑魚にしろ悪質なのが集団になって活動してるってことでは?」
「その通り!」
 ソフィアはびしっとあかりを差す。某司会者の真似らしいが、ちっとも似ていない。
「今は黎明の混乱期、自警団さえいない無法状態。ならず者が幅を利かせるのは当たり前。歴史でもそうなってるでしょ」

「そうだっけ」
「私も歴史はちょっと」
 跡永賀とあかりは目を合わせる。
「ちょっかい掛けてくる内はまだいいんだよ。それが勢いやら力やらをつけていくと、支配を始めるようになる。そうなると、国家のようなシステムができてくるわけだよ」
「●斗の拳みたいになるってことか?」
「だいたいそんな感じ」
「そう考えると、半年という期間は絶妙ですね。仮にそういうことになっても、ほとんど時間は残っていない。そうだったという結果が出るだけ。テストとしてはそれで充分」

 ソフィアは再度「その通り!」
「これは人類への質問でもあるわけだよ。人類はどんなに文明や環境が変化しても、同じ道を歩むのかどうか。それとも理性や技術が革新をもたらすか……あらゆる機関や学者がやりたくてもできない実験。人間の本質――永遠のテーマだよ」
「それでテスタメント(神と人の契約)とは……中々しゃれがきいているな」
「製作者が同じ人間とは思えない節はあるね。現在の――未来でも人類がこんなことできるとはどうもねー」

 ソフィアの言葉に、二人は自然と首肯していた。「でもさ、それってリアルでも変わらないよな」
「おっとお兄ちゃん、気づいたかね」
「どういうこと?」あかりの疑問に跡永賀は、「リアルの世界――俺たちのいた地球も、元は神か、それっぽい超自然的な何かが作ったもので、結局人間はそれに乗っかってるだけってことさ。この世界は、人がちょっとだけ神に近づいただけで、現実と大きな違いはないんだ」

 だからこそ、変わることに意義が――プレイする価値がある。今更ながら、跡永賀は思った。
「それがわかるようになった――わかることができる男になった。それだけで、もう充分成長したね。よっ、違いのわかる男」
「うるせえよ」「だばだ~だばだ~」と歌う兄を、跡永賀は鼻で笑った。
「さて、ソフィアはそろそろ寝ますよっと。ああそうだ」隣の自室に戻ろうとしたソフィアは振り返り、「うちは一室の人数制限はないから」
「は?」言われた弟は首をひねる。
「いやだって、同棲するんだよね?」
「そ、そんなわけねえだろ」
「私はそれでもいいんですけどね」隣のあかりの言葉に、跡永賀は驚くより冷たい汗を流す。そんなことをして、姉に知れたらどうなるか。
「こういうこと言うのはなんだけど、一番穏便に解決するなら既成事実だとお兄ちゃん思うよ」
「やかましい」
「それとさ」

 ソフィアはベッドの上のモモに目をやる。疲れたのか、彼女(彼)が来る前に寝てしまったのだ。
「結局自然に返さず、そばに置いていくことにしたのか」
「成り行きでな」
「そんなことしたら辛いぞ」
「襲われても守れないってのはわかってる。けど、ここなら安全だろ」
「そういうこと言ってんじゃないんだけどね」
「?」
「いやいや。言っても野暮なだけだから、わからないならそれはそれでいいんだけどね。それで、彼女さんはまた別に部屋借りる?」
「それじゃ、跡永賀の隣で」
「そんなことだろうと思ってキープしといたよ」
「そういうところは察しが良いというか、頭働くよな、お前」
「照れるな~」
 でへへと後頭部に手を回すソフィアに、「ありがとうございます」とあかりは頭を下げる。
「けどね」
 去り際、兄は弟の耳に口を寄せる。「なんだよ気色悪い」
「機会や環境は与えられる。けどその先は、君次第だよ。そこまでは、僕の手は届かない」
 久方ぶりの真面目な声に「わかってるよ」と跡永賀。

「それとも」
 意味深な笑みを浮かべるソフィア。
「なんだよ」
「ソフィアルートに――ぎにゃあ」
 少女は殴られた頭を押さえる。「馬鹿言ってないでさっさと帰れ」
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