日本と皇國の幻争正統記

坐久靈二

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第一章の登場人物・用語集

登場人物 その三

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 そうせんたいおおかみきば

⦿わたり りんろう

・生年月日:皇紀2654年(西暦1994年)10月10日(第一章開始時31歳)
・身長:186センチ
・体重:88キロ
・血液型:B
・外見的特徴:蛇の様な眼・袖無しの赤いジャケット
・一人称:おれわたししゅりょうДデーなわげんおとせい相手時)
・好きなもの:鶏肉・家族という概念
・嫌いなもの:反抗期の餓鬼
・特技:潜水
・趣味:夢日記
じゅつしきしん:体の一部を伸縮自在・変幻自在の槍に変えて操る
・登場:第四話『理不尽』

 こうこくの反政府テロ組織「そうせんたいおおかみきば」の最高幹部「はっしゅう」の一人で、しゅりょうДデーに次ぐ戦闘能力を持った革命戦士。
 さきもりわたるこうこくへ拉致した張本人で、八人の拉致被害者を訓練する教官の様な立場に就いていた。

 他人の死をなんとも思っていない冷血漢で、最初の試練としてわたる達を捕えていた部屋を崖から崩落させた際、拉致被害者の一人であるはらひなが犠牲になったことにも何ら悪びれる様子を見せず、おおかみきばわたる達を断絶させる決定打となった。
 その後も訓練と称してわたる達を様々な形で酷い目に遭わせる。
 特にわたるのことは目の敵にしており、殊更になぶものにしている。

 おうぎことはたのことは何故か気に入っているらしく、肉体関係を強要しているが、早辺子からは下衆野郎と評され忌み嫌われている。
 また、による彼の訓練方法に対する評価も散々なものである。

 に失脚させる対象として狙い撃ちにされ、ちょうきゅうどうしんたい・ミロクサーヌ改を奪われる形でわたる達の脱走を許してしまい、窮地に立たされる。
 その後、同じはっしゅう土生はぶあきじがむらもりの協力を得てわたる達を追い掛けるも相次いで失敗。
 遂には自らわたる達を始末しようとし、圧倒的な力で追い詰めるも、わたる達の覚醒もあって逆に追い詰められ、最後はうることに成敗された。

 また、地位の保証を餌に首領補佐・おとせいに唆され、れんを粛正している。


⦿土生はぶ あき

・生年月日:皇紀2654年(西暦1994年)11月15日(第一章開始時31歳)
・身長:202センチ
・体重:114キロ
・血液型:A
・外見的特徴:モヒカン頭・青いパイロットスーツ
・一人称:おれ
・好きなもの:酒(日本酒・焼酎)
・嫌いなもの:昆虫
・特技:射的
・趣味:拳銃コレクション
じゅつしきしん:パワードスーツを身に纏う・スーツの指先から爆発する光弾を発生させる
・登場:幕間二『毒牙を研ぐ者達』
・退場:第十九話『惡の華』

 こうこくの反政府テロ組織「そうせんたいおおかみきば」の最高幹部「はっしゅう」の一人で、どうしんたいの操縦士を務める元軍人。
 元々は「鬼人」と称される歴戦の兵士だったが、あまりの素行の悪さ、独断専行の蛮行から軍を追放された経歴を持つ。

 拉致被害者の様子を確かめるしゅりょうДデーに同行し、その脱走の現場を目撃。
 即座に「ちょうきゅうどうしんたい・ガルバケーヌ改」を駆り、さきもりわたるが奪った「ちょうきゅうどうしんたい・ミロクサーヌ改」を追い掛けた。
 わたりと同じく虐殺を平然と行う悪辣な人物で、さきもりわたるちょうきゅうどうしんたい同士の戦いをする為に挑発として民間の集落を射撃して消滅させた。
 圧倒的な有利な状況でミロクサーヌ改と戦うも、操縦士として驚異的な才覚に目覚めたわたるによって相打ちに追い込まれる。

 その後、くも研究所でじがむらもりの協力を取り付け、ずみふたを拉致してわたるあぶしんを誘い込むことに成功。
 また自身は川岸に残されたけんしんまゆづきおりりょうを始末しようとする。
 しかし、との戦いでは終始劣勢に立たされ、起死回生の一手を打つもそれがおりの解放につながり、最終的にはおりと相打ちになる形で絶命する。


⦿ れん→「日本政府関係者」の当該項目を参照


⦿じが むらもり

・生年月日:皇紀2654年(西暦1994年)1月2日(第一章開始時32歳)
・身長:170センチ
・体重:55キロ
・血液型:A
・外見的特徴:脂ぎった長髪・黄ばんだ博衣
・一人称:ぼく
・好きなもの:咖哩カレー
・嫌いなもの:警察
・特技:数値の瞬間記憶
・趣味:サボテン飼育
じゅつしきしん:一定以上の温度を持つ生命体に触れられたとき、相手を出血させる
・登場:第十七話『奸計』
・退場:第二十二話『襲来』

 こうこくの反政府テロ組織「そうせんたいおおかみきば」の最高幹部「はっしゅう」の一人で、生物工学を中心とした研究開発を行う科学者。
 またじゅつしきしんを習得しており、本業ではないがそれなりの戦闘能力を持つ。

 嘗ては大学の研究者だったが、研究結果の捏造とそれに伴う資金繰りの不正によって詐欺犯罪者として逮捕され、職を失った経歴を持つ。
 その際、無下に扱われたことから警察に対する強い憎しみを抱いており、暴動に伴う警官の殺害に加担している。

 土生はぶあきわたりりんろうの要請を受けて拉致被害者の逃亡阻止に協力。
 研究所にさきもりわたるあぶしんを誘き寄せ、自身は新兒を始末しようとする。
 その際、しんの家族をみなごろしにしたことを得意気に話してしまいしんを激怒させ、じゅつしきしんの覚醒を招いて大敗する。

 更に、わたるによってくも兄妹も取り逃がしてしまい、それが元でわたりりんろうに粛正される。

 自身の失敗や罪を他人に責任転嫁する悪癖があるが、国家に対する当てつけとはいえ研究者である部下の労働者を大切にする一面もある。


⦿どうじょう ふとし

・生年月日:皇紀2635年(西暦1975年)4月29日(第一章開始時51歳)
・身長:190センチ
・体重:85キロ
・血液型:O
・外見的特徴:痩せ型・濃い髭・胸に十字が刺繍された祭服
・一人称:我輩
・好きなもの:貞淑な女性
・嫌いなもの:犬
・特技:催眠術
・趣味:討論
じゅつしきしん:不明
・登場:幕間二『毒牙を研ぐ者達』

 こうこくの反政府テロ組織「そうせんたいおおかみきば」の首魁「しゅりょうДデー」を名乗る男で、またはっしゅうの一人にも数えられる。
 おおかみきばを創立した三人のうちの一人。
 日本国・こうこく・その他世界線を問わず、日本人のことを「狗の民族」と蔑んでおり、国家を滅ぼすことを目的としている。

 はっしゅう土生はぶあきじがむらもりを勧誘したのは彼で、また娘や息子のことも革命に参加させている。
 嘗てこうこくで国家を転覆させ「ヤシマ人民民主主義共和国」を建国したどうじょうきみの孫。


⦿椿つばき よう

・生年月日:皇紀2664年(西暦2004年)3月22日(第一章開始時22歳)
・身長:164センチ
・三位寸法:胸86・胴58・腰84
・血液型:A
・外見的特徴:赤毛のシニヨン・吊り目
・一人称:あたし
・好きなもの:弟・フォークソング
・嫌いなもの:低気圧
・特技:武術
・趣味:旅行
じゅつしきしん:手から高圧電流を発生させる
・登場:第四話『理不尽』

 さきもりわたると一緒に拉致された人物の一人(顔に書かれた番号はⅥ)を装っていた、そうせんたいおおかみきばの内通者。
 しゅりょうДデーことどうじょうふとしの娘で、どうじょうかげは双子の弟。
 こうてんかんではずみふたと相部屋になっており、彼女と交流を深めている。

 わたる達が脱出する際に、どさくさ紛れで暴れたおりりょうに弟のかげを狙われたことで正体が露見してしまう。
 その後、自分達親子の運転手を務めたはたの正体を知るも、革命の成否に興味は無いと言ってのことを見逃す。

 武術の心得があり、本来の実力ではわたる達の中でも最強だったおりりょうをも軽く下すほどで、はっしゅうには数えられていないもののそれに匹敵する力を持っている。


⦿どうじょう かげ

・生年月日:皇紀2664年(西暦2004年)3月22日(第一章開始時22歳)
・身長:168センチ
・体重:60キロ
・血液型:A
・外見的特徴:美形・暗緑色のベルト付きジャケット
・一人称:ぼく
・好きなもの:睡眠
・嫌いなもの:低気圧
・特技:自動車・二輪車の運転
・趣味:無し
じゅつしきしん:不明
・登場:幕間二『毒牙を研ぐ者達』

 しゅりょうДデーことどうじょうふとしの息子で、椿つばきようの双子の弟。
 どこか無感情な態度を貫いている。

 ようじゅつしきしんを使うと頭痛に苛まれる。
 詳細は不明だが、彼もまたはっしゅうには数えられていないものの同等の実力を持っているらしい。


⦿おうぎ →「皇國内の協力者」の項目「はた」を参照


⦿おと せい

・身長:166センチ
・体重:58キロ
・血液型:不明
・外見的特徴:あげまきがみ・古代の朝服に似た服装
・一人称:ぼく
・好きなもの:葛餅
・嫌いなもの:??・??
・特技:弓術
・趣味:占い
・登場:第二十一話『狼と鴉』

 そうせんたいおおかみきばの首領補佐(はっしゅうには数えられていない)。
 組織の内部でもはっしゅうしか知らない謎に包まれた男で、何百年も生きた様な貫禄があるらしい。
 おおかみきばの創立した三人の人物の一人で、しゅりょうДデーも無下にはできない発言力を持っている。

 れんがスパイであると見抜き、旧本部で決定的な情報を掴まれることを恐れて、わたりりんろうを唆して始末させた。
 何やらおおかみきばとは別の目的で動いているらしく、政界の重鎮に近いつきしろさくと繋がっている。
 更に謎の老翁を加え、謎の女に付き従っている様子も見られる。


 ⦿⦿


 皇國の政治家

⦿のうじょう づき

・身長:169センチ
・三位寸法:胸90・胴62・腰87
・血液型:A
・外見的特徴:若作りだが貫禄がある
・一人称:わたし
・好きなもの:猫
・嫌いなもの:馬肉
・特技:人心掌握
・趣味:俳句
・登場:第一話『轟臨』

 しんせいだいにっぽんこうこくの現内閣総理大臣で、こうこくが此方側の世界にあらわれて最初に空に顔を映し出された女。
 その後、こうこくが軍事行動を起こす度にこうこくの顔として自国の立場を宣言している。

 軍の影響力を背景に権力を握った「軍閥」の政治家だが、イメージに反して武力行使には消極的で、暴走しがちな軍の扱いに手を焼いている。
 また、前総理大臣のきのえくろの動きを警戒しており、つきしろさくを密偵として彼の下へ送り込んでいる。

 じんのうから直々に「三種の神器を手に入れるべし」との勅命を受けており、此方側の世界で現存しているという知らせを受けた際には歓喜に震えていた。


⦿たい まさひろ

・身長:176センチ
・体重:72キロ
・血液型:O
・外見的特徴:体格が良い
・一人称:不定
・好きなもの:ケーキ
・嫌いなもの:密室
・特技:記者会見
・趣味:スキー
じゅつしきしん:相手の体内にしんを侵入させて、内部から破壊する
・登場:第二十一話『狼と鴉』
・退場:第二十一話『狼と鴉』

 こうこく貴族院の有力政治家で、爵位は侯爵。
 公爵・きのえくろの甥。

 何者かに操られ、きゅうから画像データの入った電話端末を奪おうとするが、返り討ちに遭って石化する。
 その後、謎の女の手で殺害されてしまった。


⦿つきしろ さく

・身長:197センチ
・体重:102キロ
・血液型:不明
・外見的特徴:まげ・中世のかみしもに似た服装
・一人称:わたし
・好きなもの:高菜むすび
・嫌いなもの:???・??
・特技:槍術
・趣味:茶道
・登場:第二十話『運命のふた

 こうこくの極右政治団体「こうどうしゅとう」の青年部長。
 但し、今では党から距離を置いているらしい。
 公爵・きのえくろの名を借り、はたに姉の捜索をやめて実家に戻る様命令した。

 のうじょうづきの命できのえくろに近付いているが、そののうじょうの意思とは更に別に動いているらしく、そうせんたいおおかみきばの首領補佐・おとせいと繋がっている。
 更に謎の老翁を加え、謎の女に付き従っている様子も見られる。


 ⦿⦿


 その他の人物

⦿うる つる

・生年月日:西暦1976年(皇紀2636年)5月5日(享年45)
・身長:165センチ
・体重:57キロ
・血液型:AB(cis)
・外見的特徴:優男
・一人称:わたし
・好きなもの:筍
・嫌いなもの:ストレートティ
・特技:自動車の運転
・趣味:家庭菜園
・登場:第六話『親と子』回想内
・退場:本編前

 うることの父親で、さきもりわたるの中学時代の回想に登場。
 体が弱いらしく、ことに身の回りの世話をされていた。
 わたるとは家族同然に接し、わたるも彼のことを父親同然に思っていた。

 穏やかな人物だが、何かを憂える様な悲しげな目の持ち主。
 わたることが中学の卒業を間近に控えた頃、若くしてこの世を去った。
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