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第六章 華麗なる暗躍者
第八十八話 犯人の正体
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パンっと乾いた音と左頬の痛みは予想外で、一瞬、本当に展開が読めなくて唖然とする。
アヤ同様、それは凍りついた空気も同じだっただろう。けれど、事態はもっと深刻で急展開だった。
「ストップ、ストップ。スヲン、ランディ!!」
サングラスの男がメリルを羽交い締めにして、大声を張り上げる。その声に、アヤもようやく現実に意識を戻した。
アヤの前には、男の仲間だったはずの黒マントの背中がふたつ。二人ともメリルに銃口を向けて発射の構えを見せているが、間一髪といったところか。緊迫した空気で止まっている。
「……スヲン……ランディ?」
左頬の痛みよりも、それのほうが気になって、アヤは見上げた背中に声をかける。そして背後に近付くもうひとつの気配。その雰囲気は見なくてもわかった。
大激怒を通り越した殺気を隠そうともせず「ゲイリー、一緒に死ぬ?」と、ロイの声が聞こえてくる。
その声はロイだとわかるのに。なぜだろう。聞いたことがない冷たさを持っているように聞こえる。
それはゲイリーと呼ばれた男も同じだったに違いない。両手をあげて即時降参を示していた。
「俺は金を裏切らねぇ」
意味のわからない言葉を叫んでいるが、ロイらしき背後の気配から「だよね」と冷たい声が聞こえてきたので、ゲイリーは一命を取り留めたのだろう。ところが、空気を読むつもりがないのか、自由になったメリルの姿が再び躍り出てくる。
「情けないわね。ロイに買収されちゃったわけ!?」
「まぁ……な」
「いくらもらったのよ。その倍の金額を払うから、あの女をどうにかしてよ!!」
指で「あの女」呼ばわりされたアヤは、疑問符を浮かべるしかない。
状況がまったくもって理解できない。
誰かに説明を求めたところで、わめくメリルをなだめるのが先だろう。そんな空気と同じくメリルを眺めていれば、バチっと視線まであってしまった。
「何よ、その顔。どうせ演技でしょ。下手くそな演技。私は騙されない。演技に決まってる。ロイの隣に立つのは相応しい人間でなければならないの」
「アヤが演技をしているかどうか、見分けられないなら女優を名乗るのをやめろ」
「おまけは黙って、私はロイに言ってるの」
「口の聞き方に気を付けろ」
スヲンとランディに一本踏み込まれて、メリルはわかりやすく唇を噛む。
「みんなして頭おかしいんじゃない。全員が好きとか、わけのわからないことを受け入れるなんて、本気じゃないんでしょ。私ならロイだけ、ロイだけを愛せるわ」
両手を広げて訴えるメリルの声が、むなしく響いて、流れていく。
哀れに思えるほど共感者がいないせいで、メリルが半狂乱に訴える温度差が開いていく。
「ボクだけ、ねぇ」
「ロイ!!」
「ボクを愛してるっていうなら、これだけは覚えておいたほうがいい」
「な、なに?」
「アヤに手を出すという意味を、さ」
背後のロイの顔を見なくても、わかるような気がした。
この演出された誘拐映画の舞台で、仮にヒロインを助けるヒーローがやってきたとしても、それはロイではないと言い切れる。怪訝なメリルの顔以上に、両手をあげたままのゲイリーの「げ」という引きつった顔や、まだ背中というか足の後ろしか見えないスヲンとランディの「おいおい」という引きつった雰囲気のなかをキレたロイの声が淡々と降ってくる。
「キミには沢山お礼をしたいことがあるんだよ。ボク個人的には、アヤを泣かせて、アヤを怒らせて、アヤを傷つけて、そんな奴を生かせておく必要はないと思うし、腸(ハラワタ)が煮えくり返って仕方がないから、どこかの富豪の愛人にでも漬けてやろうかって考えていたんだ。それで、今回こうして参加してみたってわけ」
「……ロイ……なに、言って」
「ボクは全然いらないけど、口うるさくてワガママで気位高い女を飼いたいという知り合いが複数いてね。競売にかけたところ、相当の値がつくと思ったら意外とキミ、安いね。あっちの世界でもすでに有名人だったとは笑ってしまった」
サーと血の気が引いていく音が聞こえるようだった。
実際、アヤは開いた口が塞がらないということを体験していた。
この会話は聞いていいものだろうか。まだ何かの演出が続いているのではないかと思えるほど、迫真の演技が続いている。
「誘拐の舞台が用意されているなら、このまま本当に誘拐して、世間から消してしまえば簡単だよね」
「……ロイ、本気じゃないわよ、ね?」
ヒッと引きつるようなメリルの息に、アヤはどことなく可哀想な気になっている自分を自覚していた。ロイを怒らせるとスケールが違うんだなぁ、と、呆然と思うのと同時に、自分の存在があるせいでメリルがここまで躍起になったのではないかという自惚れもある。
「ボクは本気だよ。だけど、ほら。アヤからの本音が聞けたし、ああ、可愛い姿も沢山見れた。こうしてここに、所有欲や独占欲の印をつけてくれた。この成長は、キミなしではありえないから、少し考えてね。わかるかな?」
マントから顔を出したロイとスヲンとランディが、鎖骨付近に刻まれたキスマークでも見せたのだろう。暗闇で見えるとも思えないが、話しの流れからしてわからないものでもない。
「こんなの、全然話が違うじゃない!!」
可愛い美人が涙を流して訴える姿は悲劇のヒロインそのものだが、周囲はそれを何とも思っていない。いや、殺気が消えないところをみると、ロイとスヲンとランディらしい三人は今すぐメリルを撃ち殺そうとしている。代弁をするのであれば「バカか?」だろうか。
「その口や耳は飾りだと思ってたけど、本当に不愉快なくらい派手な飾りだ」
優しいのに冷たい。器用なロイの声に悪寒がはしる。いや、本当に後ろにいるのは未だにロイ本人なのだと確信が持てない。
「反省することを知らないなら―――」
「ま、待って!!」
「―――……アヤ。危ないよ。急に、どうしたの?」
あ、本物のロイだ。そう瞬時に思える変貌ぶりに肩の力が少し抜ける。
ロイの「雰囲気を切り替えるスイッチ」の激しさは脱帽ものだと真剣に思う。賛同者はきっと多いだろう。実際、何度かその片鱗には遭遇してきた。
「縛られてるアヤも可愛いね。このまま持ち帰りたい」
ねっとりと執着気味に微笑む青い瞳に映る自分が、ハートの枠の中に収まっている気がする。それを嬉しいと思うことが、もう自分でも救いようがないと思う。
「ねえ、ロイ」
呼びかけに後方から回ってきて、マントを脱いだそこに流れる金髪を輝かせたロイが、真正面からアヤの瞳の中に写り込んでくる。
「本物の、ロイ?」
「うん、そうだよ。アヤのロイだよ」
目線を合わせるようにしゃがんできた顔は間違えようがない。ロイが本物なのであれば、スヲンとランディも本物だろう。
夢ではない。
「………いつ、から?」
「ずっとアヤの傍にいたよ」
彼らがまぎれているのに気付かなかった。
気付いてしまえばこんなにも特徴的なのに、先入観とは恐ろしい。
「ほんもの?」
「どこからどう見ても本物だよ」
自信がなく問いかける発音になったのは、事態が飲み込めず、混乱が口から出ていたのだろう。
「え、なに、これ、どういうこと?」
「ごめんね。アヤ、少し待っててね。とりあえず、これはほどいてあげる」
優しい声で額にキスを落として、さらに両手首の紐を簡単にほどいてくれた手に引き起こされる。
「……ッ」
頬を指で撫でられて、ついでにロイの瞳が悲しそうに揺らいで、忘れていた左頬の痛みを思い出す。
この痛みは、何の痛みとして受け止めるべきだろう。理由がわからない。
待っててと言われても、メリルと対峙した現状は良くも悪くも好転しそうになく、むしろずっと睨まれるのは気分が悪い。
「これ、どういうこと?」
「ごめん、アヤ。話すと長くなるから後でもいい?」
「…………」
手を開いて、閉じて、開いて、閉じる。きつく縛られていたせいで、緩くなったブーツの紐をロイが丁寧に結び直しているが、それももう終わる。
じっと眺めていた。きっと、何か。ロイたちの考えることがあるのだろうと、その後頭部を見下ろしていた。
ところが、視界の端にふと映ったのは例のゴシップ誌。
「アヤ?」
自分たちの傍を離れるような仕草を見せたアヤに、ロイの怪訝な声が追いかけてきたが、知ったことかとアヤは思う。
アヤ同様、それは凍りついた空気も同じだっただろう。けれど、事態はもっと深刻で急展開だった。
「ストップ、ストップ。スヲン、ランディ!!」
サングラスの男がメリルを羽交い締めにして、大声を張り上げる。その声に、アヤもようやく現実に意識を戻した。
アヤの前には、男の仲間だったはずの黒マントの背中がふたつ。二人ともメリルに銃口を向けて発射の構えを見せているが、間一髪といったところか。緊迫した空気で止まっている。
「……スヲン……ランディ?」
左頬の痛みよりも、それのほうが気になって、アヤは見上げた背中に声をかける。そして背後に近付くもうひとつの気配。その雰囲気は見なくてもわかった。
大激怒を通り越した殺気を隠そうともせず「ゲイリー、一緒に死ぬ?」と、ロイの声が聞こえてくる。
その声はロイだとわかるのに。なぜだろう。聞いたことがない冷たさを持っているように聞こえる。
それはゲイリーと呼ばれた男も同じだったに違いない。両手をあげて即時降参を示していた。
「俺は金を裏切らねぇ」
意味のわからない言葉を叫んでいるが、ロイらしき背後の気配から「だよね」と冷たい声が聞こえてきたので、ゲイリーは一命を取り留めたのだろう。ところが、空気を読むつもりがないのか、自由になったメリルの姿が再び躍り出てくる。
「情けないわね。ロイに買収されちゃったわけ!?」
「まぁ……な」
「いくらもらったのよ。その倍の金額を払うから、あの女をどうにかしてよ!!」
指で「あの女」呼ばわりされたアヤは、疑問符を浮かべるしかない。
状況がまったくもって理解できない。
誰かに説明を求めたところで、わめくメリルをなだめるのが先だろう。そんな空気と同じくメリルを眺めていれば、バチっと視線まであってしまった。
「何よ、その顔。どうせ演技でしょ。下手くそな演技。私は騙されない。演技に決まってる。ロイの隣に立つのは相応しい人間でなければならないの」
「アヤが演技をしているかどうか、見分けられないなら女優を名乗るのをやめろ」
「おまけは黙って、私はロイに言ってるの」
「口の聞き方に気を付けろ」
スヲンとランディに一本踏み込まれて、メリルはわかりやすく唇を噛む。
「みんなして頭おかしいんじゃない。全員が好きとか、わけのわからないことを受け入れるなんて、本気じゃないんでしょ。私ならロイだけ、ロイだけを愛せるわ」
両手を広げて訴えるメリルの声が、むなしく響いて、流れていく。
哀れに思えるほど共感者がいないせいで、メリルが半狂乱に訴える温度差が開いていく。
「ボクだけ、ねぇ」
「ロイ!!」
「ボクを愛してるっていうなら、これだけは覚えておいたほうがいい」
「な、なに?」
「アヤに手を出すという意味を、さ」
背後のロイの顔を見なくても、わかるような気がした。
この演出された誘拐映画の舞台で、仮にヒロインを助けるヒーローがやってきたとしても、それはロイではないと言い切れる。怪訝なメリルの顔以上に、両手をあげたままのゲイリーの「げ」という引きつった顔や、まだ背中というか足の後ろしか見えないスヲンとランディの「おいおい」という引きつった雰囲気のなかをキレたロイの声が淡々と降ってくる。
「キミには沢山お礼をしたいことがあるんだよ。ボク個人的には、アヤを泣かせて、アヤを怒らせて、アヤを傷つけて、そんな奴を生かせておく必要はないと思うし、腸(ハラワタ)が煮えくり返って仕方がないから、どこかの富豪の愛人にでも漬けてやろうかって考えていたんだ。それで、今回こうして参加してみたってわけ」
「……ロイ……なに、言って」
「ボクは全然いらないけど、口うるさくてワガママで気位高い女を飼いたいという知り合いが複数いてね。競売にかけたところ、相当の値がつくと思ったら意外とキミ、安いね。あっちの世界でもすでに有名人だったとは笑ってしまった」
サーと血の気が引いていく音が聞こえるようだった。
実際、アヤは開いた口が塞がらないということを体験していた。
この会話は聞いていいものだろうか。まだ何かの演出が続いているのではないかと思えるほど、迫真の演技が続いている。
「誘拐の舞台が用意されているなら、このまま本当に誘拐して、世間から消してしまえば簡単だよね」
「……ロイ、本気じゃないわよ、ね?」
ヒッと引きつるようなメリルの息に、アヤはどことなく可哀想な気になっている自分を自覚していた。ロイを怒らせるとスケールが違うんだなぁ、と、呆然と思うのと同時に、自分の存在があるせいでメリルがここまで躍起になったのではないかという自惚れもある。
「ボクは本気だよ。だけど、ほら。アヤからの本音が聞けたし、ああ、可愛い姿も沢山見れた。こうしてここに、所有欲や独占欲の印をつけてくれた。この成長は、キミなしではありえないから、少し考えてね。わかるかな?」
マントから顔を出したロイとスヲンとランディが、鎖骨付近に刻まれたキスマークでも見せたのだろう。暗闇で見えるとも思えないが、話しの流れからしてわからないものでもない。
「こんなの、全然話が違うじゃない!!」
可愛い美人が涙を流して訴える姿は悲劇のヒロインそのものだが、周囲はそれを何とも思っていない。いや、殺気が消えないところをみると、ロイとスヲンとランディらしい三人は今すぐメリルを撃ち殺そうとしている。代弁をするのであれば「バカか?」だろうか。
「その口や耳は飾りだと思ってたけど、本当に不愉快なくらい派手な飾りだ」
優しいのに冷たい。器用なロイの声に悪寒がはしる。いや、本当に後ろにいるのは未だにロイ本人なのだと確信が持てない。
「反省することを知らないなら―――」
「ま、待って!!」
「―――……アヤ。危ないよ。急に、どうしたの?」
あ、本物のロイだ。そう瞬時に思える変貌ぶりに肩の力が少し抜ける。
ロイの「雰囲気を切り替えるスイッチ」の激しさは脱帽ものだと真剣に思う。賛同者はきっと多いだろう。実際、何度かその片鱗には遭遇してきた。
「縛られてるアヤも可愛いね。このまま持ち帰りたい」
ねっとりと執着気味に微笑む青い瞳に映る自分が、ハートの枠の中に収まっている気がする。それを嬉しいと思うことが、もう自分でも救いようがないと思う。
「ねえ、ロイ」
呼びかけに後方から回ってきて、マントを脱いだそこに流れる金髪を輝かせたロイが、真正面からアヤの瞳の中に写り込んでくる。
「本物の、ロイ?」
「うん、そうだよ。アヤのロイだよ」
目線を合わせるようにしゃがんできた顔は間違えようがない。ロイが本物なのであれば、スヲンとランディも本物だろう。
夢ではない。
「………いつ、から?」
「ずっとアヤの傍にいたよ」
彼らがまぎれているのに気付かなかった。
気付いてしまえばこんなにも特徴的なのに、先入観とは恐ろしい。
「ほんもの?」
「どこからどう見ても本物だよ」
自信がなく問いかける発音になったのは、事態が飲み込めず、混乱が口から出ていたのだろう。
「え、なに、これ、どういうこと?」
「ごめんね。アヤ、少し待っててね。とりあえず、これはほどいてあげる」
優しい声で額にキスを落として、さらに両手首の紐を簡単にほどいてくれた手に引き起こされる。
「……ッ」
頬を指で撫でられて、ついでにロイの瞳が悲しそうに揺らいで、忘れていた左頬の痛みを思い出す。
この痛みは、何の痛みとして受け止めるべきだろう。理由がわからない。
待っててと言われても、メリルと対峙した現状は良くも悪くも好転しそうになく、むしろずっと睨まれるのは気分が悪い。
「これ、どういうこと?」
「ごめん、アヤ。話すと長くなるから後でもいい?」
「…………」
手を開いて、閉じて、開いて、閉じる。きつく縛られていたせいで、緩くなったブーツの紐をロイが丁寧に結び直しているが、それももう終わる。
じっと眺めていた。きっと、何か。ロイたちの考えることがあるのだろうと、その後頭部を見下ろしていた。
ところが、視界の端にふと映ったのは例のゴシップ誌。
「アヤ?」
自分たちの傍を離れるような仕草を見せたアヤに、ロイの怪訝な声が追いかけてきたが、知ったことかとアヤは思う。
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