94 / 123
第五章 動き出す人々
第七十九話 連絡先
しおりを挟む
水曜日の午後。
振り替え休暇となった昼過ぎ。
職場を出て、タクシーを拾い、海に向かう。理由はひとつ。豪華客船シャーリー号がそこにあるから。
「は、何。アヤ、今なんて言ったの?」
「だからね。オーラルメイソンコレクションを観に行くの」
「そのチケットどうやって手に入れ……そうね。愚問だったわ」
電話の相手はセイラ・テイラー。アメリカ本社に勤務する友人で、唯一ロイ、スヲン、ランディの三人と交際していることを知る人物。懐かしい早口の英語。それでもセイラなりにゆっくり話そうと意識していることはわかっている。ただ、せっかちな性格なのだろう。
遡れば、日曜日の夜に「そういえば最近、携帯を触ってなさすぎる」と自分の行動を振り返ったアヤの一言から始まった一連の流れは、セイラの性格を過剰なまでに促進させた。
三日前、日曜日の昼過ぎ。明日からの仕事に備え、まったりとソファでくつろぎながらアヤはロイの携帯で例の「フィッシュズ」を見せてもらっていた。
「あ、ロイ。そろそろ赤ちゃん生まれる」
「アヤとボクの子か。どんな子が生まれるか楽しみだね」
「どっちに似ると思う?」
「アヤはどっちに似て欲しい?」
「えっと、悩む。色は私で、形はロイかな。魚に自分の名前がついてるのは、ちょっと変な感じだけど」
「ムードが台無し。ボクは、アヤみたいにちょっとダメだと愛しいんだけど」
「ちょっとダメってなに?」
「その顔可愛い。先に写真撮っていい?」
「だめ。ねぇ、新種だったら名前つけれるんでしょ?」
「そうだよ。なんていう名前にする?」
「えっとね……青と黄色のしましまだから、ぜぶら」
「それ、ただのシマウマじゃん。アヤってば、ネーミングセンスをどこに捨ててきたの?」
「ひどい。あ、しましまじゃなくて、マーブル模様になってる。じゃあ、まーぶ」
「マーブル、とか。そういう名前は却下だから」
「……ぅ」
ソファーでくつろぐロイに、半分体重を預けながら覗き込んでいた画面。そこには「新種おめでとう」の文字の下で、青と黄色が混ざり合った三角形の魚が一回転する姿。ボタンを押せば名前を入力する画面に切り替わり、文字が入力できるようになる。
ロイはゼブラでもマーブルでもない頭文字を選択していた。
「ランディ、ロイが意地悪する」
「そうか。よかったな」
「全然よくない。ロイばっかりズルい、私もアプリをダウンロードする」
仕事中なのだろう。
頬を膨らませて、テーブル席でパソコンを触っていたランディに賛同を得ようとしたにも関わらず、何やら別件で忙しいらしいランディは相手にしてくれなかった。アプリゲームの会社やシステム会社を経営しているというランディは、忙しいときはほとんどかまってくれない。今も何やらパソコンを睨む勢いで指を動かしている。
「そういえば、最近携帯触ってなさすぎるような……あれ、私の携帯どこだっけ?」
「アヤの携帯ならここにあるよ。はい」
「ありがとう、スヲン」
「誰か、連絡を取りたい人が出来た?」
「え、ううん。そういうのじゃなくて、私もフィッシュズをダウンロードするの」
コーヒーを人数分、淹れていたスヲンがタイミングよく戻ってきた流れで、携帯も一緒に持ってきてくれる。右側のロイが少し移動してくれたおかげもあり、スヲンはアヤの隣に収まった。
この無駄に広い室内で、左右を挟まれるのもさすがに慣れた。
むしろ離れて座られる方が違和感を覚えるくらいには、時間があるときは引っ付いていたいと思うようになっている。ただ、久しぶりに見る携帯の画面は出来ることなら一人で見たい。
「使い方を忘れたなら教えてあげようか?」
「忘れてないから大丈夫。最近触ってないなってふと思っただけ。不思議だよね。アメリカに行く前はあって当然だったのに、今は全然なくても平気になってるなんて」
「まあ、両親は心配するだろうから、たまには連絡したほうがいい。大事な一人娘だろ?」
「大丈夫だよ。意外とその辺は放任主義だから」
「で、俺に見られたくないやましさは、何から来てる?」
さすが目の付け所が鋭い。無意識に携帯の画面を抱え込むようにした仕草を指摘されて、アヤは「う」と言葉につまる。
「だって、なんか、ちょっと恥ずかしい、し」
別に見られて困るようなものも、やましいこともない。いうなれば、久しぶりの携帯。前回触ったのは、帰国後、両親と食事の段取りをつけたあの日だけ。
カメラのアイコンを見て、三人と撮った写真があったことを思い出す。随分と昔のようで、それでも一ヶ月もたっていない事実に、気が遠くなりそうなほど毎日が刺激的なのだと思い知らされる。
「案外なくても生きていけるもんなんだな」
誰に聞かせるわけでもなく、無意識に呟いた本音。
研修中、強制的に携帯から離れていたこともあり、ゲームどころかSNS関連含めて、すっかりご無沙汰になっている。改めて画面を見つめても特段変わらないアイコンの羅列。メッセージが数件入ってるのは広告だろう。元カレの件以降、人付き合いは絶っている。
それでもスヲン含めて彼氏に見せるなら、せめて一度チェックして、自分の中で安心を得てから開示したい。
「なんてな。そこまで詮索するつもりはないよ」
「え?」
「それよりも連絡先に、ちゃんと俺たちの番号は登録されてるんだろうな?」
「……あ」
そういえば、携帯をかざして写真を受け取ったものの、三人の連絡先を登録していなかったことに今さらながら気づく。番号だけは何かあったときのためにと、暗記するくらい覚えさせられた。それでも、同じ場所を行き来する家と会社の往復で連絡を取る必要はない。三人への連絡はアヤではなく、三人の誰かを介して伝えられるのだから不便を感じたこともない。
アメリカでは携帯を携帯していなかった生活が定着していて、盲点だった。アヤは自分を見つめてくる三人の「可哀想な子を見る目」を咳払いで誤魔化す。
「嘘、冗談でしょ、アヤ。今どき彼氏の番号を登録していない彼女なんていないよ!?」
「や、でも。そんなこといって、ロイも私の番号知らないでしょ?」
「そんなの、会社のデータ見ればアヤの番号くらいすぐにわかるし」
「ちょっと、それは法律的にアウトだから」
魚はもういいのか。ロイが携帯を奪って、画面を見ながら「マジだ、信じられない」と震える声で呟いている。
「ボクの番号、入れておくから」
「ついでに俺のも頼む」
「オッケー。スヲンの次に、ランディのも入れておくね」
「サンキュー」
自分の携帯に問答無用で登録されて行く三人の名前。
嬉しいはずなのに、なぜだろう。何ともいえない気持ちになる。
「ああ、ロイ。ついでに、この番号も入れてやってくれ」
「なに、ランディ?」
ロイじゃなく、直接自分に言ってほしい。でも、それが叶わないことをどことなく習得してしまったアヤの心境は、ランディの手からロイの指先に渡ったメモを見て顔を輝かせた。
「セイラ!!」
「テイラーがアヤと連絡が取りたいとうるさくてな」
「別に入れてもいいけど、ボク、女にヤキモチやくことになりそうで複雑なんだけど」
そういって不安そうな顔で見てくるロイをアヤも見つめ返す。
数秒の攻防戦。キラキラと期待を込めた目で見つめられて、さすがのロイも無下にできなかったのだろう。
「はい、アヤ」
「ありがとう、ロイ。大好き」
「うーん、ボクはやっぱり複雑」
「俺たちの番号にもそれくらい喜んでくれたら嬉しいんだけどな」
「本当にな」
崇める勢いで携帯を両手で眺めるアヤの姿に、三人の憂いがこもった息が吹きかかるのも無理はない。つまりはこうして、アヤはようやく現代人としてのあるべき姿を取り戻していた。
振り替え休暇となった昼過ぎ。
職場を出て、タクシーを拾い、海に向かう。理由はひとつ。豪華客船シャーリー号がそこにあるから。
「は、何。アヤ、今なんて言ったの?」
「だからね。オーラルメイソンコレクションを観に行くの」
「そのチケットどうやって手に入れ……そうね。愚問だったわ」
電話の相手はセイラ・テイラー。アメリカ本社に勤務する友人で、唯一ロイ、スヲン、ランディの三人と交際していることを知る人物。懐かしい早口の英語。それでもセイラなりにゆっくり話そうと意識していることはわかっている。ただ、せっかちな性格なのだろう。
遡れば、日曜日の夜に「そういえば最近、携帯を触ってなさすぎる」と自分の行動を振り返ったアヤの一言から始まった一連の流れは、セイラの性格を過剰なまでに促進させた。
三日前、日曜日の昼過ぎ。明日からの仕事に備え、まったりとソファでくつろぎながらアヤはロイの携帯で例の「フィッシュズ」を見せてもらっていた。
「あ、ロイ。そろそろ赤ちゃん生まれる」
「アヤとボクの子か。どんな子が生まれるか楽しみだね」
「どっちに似ると思う?」
「アヤはどっちに似て欲しい?」
「えっと、悩む。色は私で、形はロイかな。魚に自分の名前がついてるのは、ちょっと変な感じだけど」
「ムードが台無し。ボクは、アヤみたいにちょっとダメだと愛しいんだけど」
「ちょっとダメってなに?」
「その顔可愛い。先に写真撮っていい?」
「だめ。ねぇ、新種だったら名前つけれるんでしょ?」
「そうだよ。なんていう名前にする?」
「えっとね……青と黄色のしましまだから、ぜぶら」
「それ、ただのシマウマじゃん。アヤってば、ネーミングセンスをどこに捨ててきたの?」
「ひどい。あ、しましまじゃなくて、マーブル模様になってる。じゃあ、まーぶ」
「マーブル、とか。そういう名前は却下だから」
「……ぅ」
ソファーでくつろぐロイに、半分体重を預けながら覗き込んでいた画面。そこには「新種おめでとう」の文字の下で、青と黄色が混ざり合った三角形の魚が一回転する姿。ボタンを押せば名前を入力する画面に切り替わり、文字が入力できるようになる。
ロイはゼブラでもマーブルでもない頭文字を選択していた。
「ランディ、ロイが意地悪する」
「そうか。よかったな」
「全然よくない。ロイばっかりズルい、私もアプリをダウンロードする」
仕事中なのだろう。
頬を膨らませて、テーブル席でパソコンを触っていたランディに賛同を得ようとしたにも関わらず、何やら別件で忙しいらしいランディは相手にしてくれなかった。アプリゲームの会社やシステム会社を経営しているというランディは、忙しいときはほとんどかまってくれない。今も何やらパソコンを睨む勢いで指を動かしている。
「そういえば、最近携帯触ってなさすぎるような……あれ、私の携帯どこだっけ?」
「アヤの携帯ならここにあるよ。はい」
「ありがとう、スヲン」
「誰か、連絡を取りたい人が出来た?」
「え、ううん。そういうのじゃなくて、私もフィッシュズをダウンロードするの」
コーヒーを人数分、淹れていたスヲンがタイミングよく戻ってきた流れで、携帯も一緒に持ってきてくれる。右側のロイが少し移動してくれたおかげもあり、スヲンはアヤの隣に収まった。
この無駄に広い室内で、左右を挟まれるのもさすがに慣れた。
むしろ離れて座られる方が違和感を覚えるくらいには、時間があるときは引っ付いていたいと思うようになっている。ただ、久しぶりに見る携帯の画面は出来ることなら一人で見たい。
「使い方を忘れたなら教えてあげようか?」
「忘れてないから大丈夫。最近触ってないなってふと思っただけ。不思議だよね。アメリカに行く前はあって当然だったのに、今は全然なくても平気になってるなんて」
「まあ、両親は心配するだろうから、たまには連絡したほうがいい。大事な一人娘だろ?」
「大丈夫だよ。意外とその辺は放任主義だから」
「で、俺に見られたくないやましさは、何から来てる?」
さすが目の付け所が鋭い。無意識に携帯の画面を抱え込むようにした仕草を指摘されて、アヤは「う」と言葉につまる。
「だって、なんか、ちょっと恥ずかしい、し」
別に見られて困るようなものも、やましいこともない。いうなれば、久しぶりの携帯。前回触ったのは、帰国後、両親と食事の段取りをつけたあの日だけ。
カメラのアイコンを見て、三人と撮った写真があったことを思い出す。随分と昔のようで、それでも一ヶ月もたっていない事実に、気が遠くなりそうなほど毎日が刺激的なのだと思い知らされる。
「案外なくても生きていけるもんなんだな」
誰に聞かせるわけでもなく、無意識に呟いた本音。
研修中、強制的に携帯から離れていたこともあり、ゲームどころかSNS関連含めて、すっかりご無沙汰になっている。改めて画面を見つめても特段変わらないアイコンの羅列。メッセージが数件入ってるのは広告だろう。元カレの件以降、人付き合いは絶っている。
それでもスヲン含めて彼氏に見せるなら、せめて一度チェックして、自分の中で安心を得てから開示したい。
「なんてな。そこまで詮索するつもりはないよ」
「え?」
「それよりも連絡先に、ちゃんと俺たちの番号は登録されてるんだろうな?」
「……あ」
そういえば、携帯をかざして写真を受け取ったものの、三人の連絡先を登録していなかったことに今さらながら気づく。番号だけは何かあったときのためにと、暗記するくらい覚えさせられた。それでも、同じ場所を行き来する家と会社の往復で連絡を取る必要はない。三人への連絡はアヤではなく、三人の誰かを介して伝えられるのだから不便を感じたこともない。
アメリカでは携帯を携帯していなかった生活が定着していて、盲点だった。アヤは自分を見つめてくる三人の「可哀想な子を見る目」を咳払いで誤魔化す。
「嘘、冗談でしょ、アヤ。今どき彼氏の番号を登録していない彼女なんていないよ!?」
「や、でも。そんなこといって、ロイも私の番号知らないでしょ?」
「そんなの、会社のデータ見ればアヤの番号くらいすぐにわかるし」
「ちょっと、それは法律的にアウトだから」
魚はもういいのか。ロイが携帯を奪って、画面を見ながら「マジだ、信じられない」と震える声で呟いている。
「ボクの番号、入れておくから」
「ついでに俺のも頼む」
「オッケー。スヲンの次に、ランディのも入れておくね」
「サンキュー」
自分の携帯に問答無用で登録されて行く三人の名前。
嬉しいはずなのに、なぜだろう。何ともいえない気持ちになる。
「ああ、ロイ。ついでに、この番号も入れてやってくれ」
「なに、ランディ?」
ロイじゃなく、直接自分に言ってほしい。でも、それが叶わないことをどことなく習得してしまったアヤの心境は、ランディの手からロイの指先に渡ったメモを見て顔を輝かせた。
「セイラ!!」
「テイラーがアヤと連絡が取りたいとうるさくてな」
「別に入れてもいいけど、ボク、女にヤキモチやくことになりそうで複雑なんだけど」
そういって不安そうな顔で見てくるロイをアヤも見つめ返す。
数秒の攻防戦。キラキラと期待を込めた目で見つめられて、さすがのロイも無下にできなかったのだろう。
「はい、アヤ」
「ありがとう、ロイ。大好き」
「うーん、ボクはやっぱり複雑」
「俺たちの番号にもそれくらい喜んでくれたら嬉しいんだけどな」
「本当にな」
崇める勢いで携帯を両手で眺めるアヤの姿に、三人の憂いがこもった息が吹きかかるのも無理はない。つまりはこうして、アヤはようやく現代人としてのあるべき姿を取り戻していた。
0
お気に入りに追加
811
あなたにおすすめの小説
【R18】愛欲の施設-Love Shelter-
皐月うしこ
恋愛
(完結)世界トップの玩具メーカーを経営する魅壷家。噂の絶えない美麗な人々に隠された切ない思いと真実は、狂愛となって、ひとりの少女を包んでいく。
【R18】愛欲の施設- First Wedge -
皐月うしこ
恋愛
白銀に輝く美しい狼。穢れなき乙女の性を喰らって生き永らえるイヌガミ様は、愚かな人間に絶望し、その命の灯を失おうとしていた。そんな中、月が最も美しく輝く夜、古い「姫巫女」の因習にとらわれた村にやってきた一人の少女、優羽(ユウ)。彼女はイヌガミたちに「エサ」として己の体を提供することを誓ってしまった。(セカンドシーズン/愛欲の施設シリーズ第2作品目)
【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。
aika
恋愛
人類のほとんどが死滅し、女が数人しか生き残っていない世界。
生き残った繭(まゆ)は政府が運営する特別施設に迎えられ、たくさんの男性たちとひとつ屋根の下で暮らすことになる。
優秀な男性たちを集めて集団生活をさせているその施設では、一妻多夫制が取られ子孫を残すための営みが日々繰り広げられていた。
男性と比較して女性の数が圧倒的に少ないこの世界では、男性が妊娠できるように特殊な研究がなされ、彼らとの交わりで繭は多くの子を成すことになるらしい。
自分が担当する屋敷に案内された繭は、遺伝子的に優秀だと選ばれたイケメンたち数十人と共同生活を送ることになる。
【閲覧注意】※男性妊娠、悪阻などによる体調不良、治療シーン、出産シーン、複数プレイ、などマニアックな(あまりグロくはないと思いますが)描写が出てくる可能性があります。
たくさんのイケメン夫に囲まれて、逆ハーレムな生活を送りたいという女性の願望を描いています。
【R18】鬼上司は今日も私に甘くない
白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。
逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー
法人営業部メンバー
鈴木梨沙:28歳
高濱暁人:35歳、法人営業部部長
相良くん:25歳、唯一の年下くん
久野さん:29歳、一個上の優しい先輩
藍沢さん:31歳、チーフ
武田さん:36歳、課長
加藤さん:30歳、法人営業部事務
若妻シリーズ
笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。
気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。
乳首責め/クリ責め/潮吹き
※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様
※使用画像/SplitShire様
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
【R18】転生聖女は四人の賢者に熱い魔力を注がれる【完結】
阿佐夜つ希
恋愛
『貴女には、これから我々四人の賢者とセックスしていただきます』――。
三十路のフリーター・篠永雛莉(しのながひなり)は自宅で酒を呷って倒れた直後、真っ裸の美女の姿でイケメン四人に囲まれていた。
雛莉を聖女と呼ぶ男たちいわく、世界を救うためには聖女の体に魔力を注がなければならないらしい。その方法が【儀式】と名を冠せられたセックスなのだという。
今まさに魔獸の被害に苦しむ人々を救うため――。人命が懸かっているなら四の五の言っていられない。雛莉が四人の賢者との【儀式】を了承する一方で、賢者の一部は聖女を抱くことに抵抗を抱いている様子で――?
◇◇◆◇◇
イケメン四人に溺愛される異世界逆ハーレムです。
タイプの違う四人に愛される様を、どうぞお楽しみください。(毎日更新)
※性描写がある話にはサブタイトルに【☆】を、残酷な表現がある話には【■】を付けてあります。
それぞれの該当話の冒頭にも注意書きをさせて頂いております。
※ムーンライトノベルズ、Nolaノベルにも投稿しています。
異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました
空廻ロジカ
恋愛
「あぁ、イケメンたちに愛されて、蕩けるようなエッチがしたいよぉ……っ!」
――櫟《いちい》亜莉紗《ありさ》・18歳。TL《ティーンズラブ》コミックを愛好する彼女が好むのは、逆ハーレムと言われるジャンル。
今夜もTLコミックを読んではひとりエッチに励んでいた亜莉紗がイッた、その瞬間。窓の外で流星群が降り注ぎ、視界が真っ白に染まって……
気が付いたらイケメン王子と裸で同衾してるって、どういうこと? さらに三人のタイプの違うイケメンが現れて、亜莉紗を「姫」と呼び、愛を捧げてきて……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる