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綴章:八束岳の麓で
06:濡れた玩具
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人肌とは違う異物。精巧な造りと、遊び半分で刻まれた凹凸が、朱禅や炉伯とは違う感覚を刺激して、無機質に、無情に、胡涅を絶頂へと押し上げてくる。
「やだぁあ゛怖ィッ…ぅ゛ぁ…なんか、ぐる゛ぅ」
「胡涅が悪いのだろう?」
「ごめん…な、さ…ゆりゅ…許じでぇ、ぉ゛っ」
「ほーら、胡涅。いい子だな。今度は手を離すなよ」
「ッく、ぃぐぃくイク…ぅ゛っぁ、ヤ゛ァッぁァあぁ」
朱禅の声が耳をかじって、炉伯の手が尾てい骨を押さえて、加速した玩具が胡涅の秘部を掻き乱していく。
「ィッ…きゅぅう゛ぅァッ…ぃっでる…ぅ…ぁあン゛んッ」
「胡涅、そのような愛らしい声を我ら以外に聞かせる気か?」
「………っ…ひ、ぐ…ぅ…ぅー」
ソファーの背もたれを掴む以外に、力の置き場がわからなくて泣くしかない。
朱禅も炉伯も、じっと見つめてくるくせに、助けることも止めてくれることもなく、始終そこにいるだけ。
「ひっ」
息をのんで、代わりにカラータイツが水浸しになっていくのを感じる。
太ももを伝って、ソファーを濡らして、自分の意志では止められない快楽の波に巻き込まれていくのを他人事のように受け入れる。
「やればできる。その調子だ、胡涅」
「ッ…ぉ゛……ンッん…ぅ」
「胡涅の好きなとこ突いてやるからな。黙って耐えろよ」
「ン゛ッ、ふ……ッ…ぅ゛んぁ」
唇というより、全身に力をいれて、どれくらい経っただろう。
指先が白く変わって、ふーふーと言葉にならない鼻息が荒くなって、ひざにかかる負担が大きくなって、波打つみたいに身体が震える。
「ぅぁ゛…あァッ…あ゛……ォ゛うッ」
「胡涅、声出てるぞー」
「ちがッ…う゛、ァッ…ぁ゛」
「堪え性がないな。胡涅、それでいいのか?」
朱禅の指先に力がこもって、乳首がぐにっと変な歪みかたをした。
イクと、認識よりも身体が先に反応して、弓なりにしなった背中が胡涅の顔をのけぞらせてチカチカと星を瞬かせる。
「終わっ…ぉ゛…ヒッ、ぃ…ぁ゛」
ぜーぜーと終わらない息を吐いて、強く閉じた目の奥に火花が散る。
腰が変な揺れ方をしている。前後左右に暴れても、膣に入った機械は抜けるどころか、ますます奥に入って胡涅の性感帯を掘削してくるのだから、逃げようもない。
「……ぐ…ィッ…く…うぅ…ぅ」
噛み締めるほど強く、小さくなる身体は、朱禅と炉伯の手技によってはねあがっていた。
「胡涅は本当に我らを煽るのがうまい」
「玩具にまで俺たちを妬かせるとは」
「炉伯、我にも寄越せ」
「胡涅が望むなら」
胡涅は腰を落としながら全身をくねらせて、終わりをねだっていた。
しかし、それがどうだというのか。
「ごわ…怖ぃ…ッぁ…壊れ…りゅ」
炉伯が強弱をつけて、抜いたり差したり、回したりするせいで、神経が跳ねて、脳内で何か切れる音がしているのに、朱禅までそこに加勢しようと空気が移動している。
「胡涅、尻をあげろ」
「そんな風では見えない」
「な゛にゃ…ッぁ゛あ…ん゛ンッ」
落ちた腰を朱禅に持ち上げられて、炉伯の玩具が出入りする様子を二人がかりで覗き込まれる。何が嬉しくて臀部を覗き込まれないといけないのか。
羞恥と、恥辱と、情けなさと悔しさで、ぐちゃぐちゃになった情緒が胡涅に痙攣を起こさせていた。
「みな゛ぃでぇえェッ…ぃ、くっ…い゛ぐぅ」
ぷしゅっ、ぷしゅっと、低音に合わせて卑猥な蜜が飛沫していく音が聞こえる。
さらに、お尻を割り広げる朱禅が、炉伯から玩具を受け取ったのだろう。
「ヒッぃ…ォッ…ほぉぉ…ァッあ゛っ」
可愛くない声で悶えるしかない。
使う人が変われば同じ玩具でも違う刺激を与えてくる。新たな快楽を提供しようと、朱禅が楽しむのを確認した炉伯の気配が、近寄ってくる。
「………ぁ゛…あ」
強制的に噴かされた体液を指に塗りつけた炉伯の指が割れ目を滑って、玩具がかすっていたクリトリスを指で潰した。
正しくは、朱禅の扱う玩具についたクリトリス用に別途振動する先端を押し付けてきたと言うべきだろうが、胡涅にとっては大差ない。
「着替えが必要だな。それとも風呂か?」
クスクスと笑う炉伯の声が、耳にふきかかってイヤになる。
実際、太ももを伝って足首まで流れる生温かなそれは、着替えだけで対処できるものとも思えない。
「胡涅」
汗でへばりついた髪を指ですくってくれた炉伯の青い瞳が、滲みながらそこにある。
「俺たち以外にねだってみろ」
「こんな細いものでは終わらない」
「ッ…ァあ…ぅ゛…ヤァ」
炉伯が喋っているのに、朱禅が玩具を引き抜いて、ぐねぐねとうごめくそれを目の前に持ってくる。
いったいどこが細いのか。
たしかに、朱禅や炉伯よりかは細いかも知れないが、無機質な機械は男の理想を掘ったようにグロテスクに光っている。
「人間は面白いものを考える。胡涅も気に入ったようだし、閨にも持ち込むか」
「え゛…ャッ…んっぅ……ぅ」
「イヤとは言えんぞ。見ろ、水浸しだ」
朱禅の言葉におずおずと顔を向けてみて、申し訳なさに萎縮するしかない。炉伯の腕に捕まったが、流れるように脱がされるのはどういうわけか。
「狗墨は、御前の顔を立てて大目に見てやる」
全裸になった胡涅は炉伯を背もたれにして、朱禅に向かって股を開く。ひざ裏を炉伯に抱えられて閉じられないため、そこに顔を埋めた朱禅とバッチリ目があってしまった。
「………ンッ」
赤い瞳が舌を出して吸い付く、強い刺激のあとの優しさに、腰が浮くのは仕方がない。
「仕置きは、イヤだろ?」
耳に唇が触れるほど近くで囁く炉伯の声に、垂れた蜜を朱禅が舐めとっていく。
声がでないように、出さないように、手の甲でやり過ごそうとした刺激は両手で押さえなければ漏れてしまいそうなほど激しく、やがて胡涅はびくりと二人の中央で丸く鳴いた。
「朱禅、喰わせろ」
「ああ、我も喰わせる」
ソファーではなく、ベッドへ運ばれるのはどういうわけか。
「……ッ…ぁ」
投げ飛ばされるほど激しくもつれ込んだ先で、朱禅と炉伯の肌に咲いた花を見つける。
「善き愛交花と」
そういえば、翁呻(おおうな)という夜叉の王から二人への伝言を預かっていたのだと、ふと思い出す。それでも今は伝えようがない。
前後に身体が揺れるのは、四つん這いにさせた胡涅の後ろから朱禅が高く突き上げているせい。ひざ立ちの炉伯の股に埋めた顔は、後頭部を炉伯の手で丸め込まれて、息をするのがやっとの状態で動くだけ。
「寛大な俺たちに感謝するんだな」
どこが寛大で、なにに感謝すればいいのかわからない。
「……ッ……ん゛ン」
終わりのない絶頂の高鳴りに、叫ぶ声も求める腕も封じられて、崩れ落ちていくのを支える二人に甘えることしかできない。
そのとき、ドンッと壁が殴られる音がして、胡涅はこの屋敷にいるのが自分たちだけではないのだと、慌てて意識を現実に向けた。
「胡涅、どこを見ている?」
「…ァッ……ぉえ゛…なむ…ッぃ゛」
「謝るくらいなら最初からするな」
「ん゛ッン、ッ……ぅ゛…ん」
朱禅と炉伯に同時に突き上げられて、どうしようもなくなってしまった。
感じることしかできない。閨と同じ。
脳を混ぜられ、心も思考も赤と青に染めようとしてくる二人の激昂からは逃れられないのを知っている。
「俺たちだけを見ていろ」
「わからないようなら、わかるようにするまで」
「次はみなの前で喰ってみるか?」
「………まんざらでもないらしい」
「それは妬ける」
ただの絶頂も、二人にとっては嫉妬のたねになるらしい。
こんな姿を毘貴姫を始め、悪坊、吟慈、紘宇、瀬尾、壬禄、それから狗墨に知られると思うと、たまらなく恥ずかしくて、怖くなる。
「胡涅の期待に添えなくて悪いが、部屋には結界を張ってある」
どちらの声ともわからず、三人で頂上を目指して走っていく興奮を宿した息を交わそうとしたそのとき、がちゃりとまさかの部屋の扉があいた。
「え、胡涅ちゃんの体調が悪いってどうい……ぃいぃ…ごっ、ごめん」
室内の状況を把握した将充が、上ずった声で部屋を飛び出していくのが気配でわかった。
朱禅と炉伯が舌打ちしている。
溺れかけていた胡涅の意識が浮上したからか、わずかに抵抗を見せ始めた肉感が、朱禅と炉伯を苛立たせたのだろう。
「胡涅」
呼ばれる声に悪寒がはしる。
「今しばらくの猶予をやるだけ」
「閨で仕置き確定だな」
そうして注がれた白濁は、熱く、苦く、体内の奥深くまで広がっていく。
満たされていく。その達成感と浮遊感が心地よくて、胡涅は抜けていく二人の中央で、ぺしゃりと崩れ落ちた。
「やだぁあ゛怖ィッ…ぅ゛ぁ…なんか、ぐる゛ぅ」
「胡涅が悪いのだろう?」
「ごめん…な、さ…ゆりゅ…許じでぇ、ぉ゛っ」
「ほーら、胡涅。いい子だな。今度は手を離すなよ」
「ッく、ぃぐぃくイク…ぅ゛っぁ、ヤ゛ァッぁァあぁ」
朱禅の声が耳をかじって、炉伯の手が尾てい骨を押さえて、加速した玩具が胡涅の秘部を掻き乱していく。
「ィッ…きゅぅう゛ぅァッ…ぃっでる…ぅ…ぁあン゛んッ」
「胡涅、そのような愛らしい声を我ら以外に聞かせる気か?」
「………っ…ひ、ぐ…ぅ…ぅー」
ソファーの背もたれを掴む以外に、力の置き場がわからなくて泣くしかない。
朱禅も炉伯も、じっと見つめてくるくせに、助けることも止めてくれることもなく、始終そこにいるだけ。
「ひっ」
息をのんで、代わりにカラータイツが水浸しになっていくのを感じる。
太ももを伝って、ソファーを濡らして、自分の意志では止められない快楽の波に巻き込まれていくのを他人事のように受け入れる。
「やればできる。その調子だ、胡涅」
「ッ…ぉ゛……ンッん…ぅ」
「胡涅の好きなとこ突いてやるからな。黙って耐えろよ」
「ン゛ッ、ふ……ッ…ぅ゛んぁ」
唇というより、全身に力をいれて、どれくらい経っただろう。
指先が白く変わって、ふーふーと言葉にならない鼻息が荒くなって、ひざにかかる負担が大きくなって、波打つみたいに身体が震える。
「ぅぁ゛…あァッ…あ゛……ォ゛うッ」
「胡涅、声出てるぞー」
「ちがッ…う゛、ァッ…ぁ゛」
「堪え性がないな。胡涅、それでいいのか?」
朱禅の指先に力がこもって、乳首がぐにっと変な歪みかたをした。
イクと、認識よりも身体が先に反応して、弓なりにしなった背中が胡涅の顔をのけぞらせてチカチカと星を瞬かせる。
「終わっ…ぉ゛…ヒッ、ぃ…ぁ゛」
ぜーぜーと終わらない息を吐いて、強く閉じた目の奥に火花が散る。
腰が変な揺れ方をしている。前後左右に暴れても、膣に入った機械は抜けるどころか、ますます奥に入って胡涅の性感帯を掘削してくるのだから、逃げようもない。
「……ぐ…ィッ…く…うぅ…ぅ」
噛み締めるほど強く、小さくなる身体は、朱禅と炉伯の手技によってはねあがっていた。
「胡涅は本当に我らを煽るのがうまい」
「玩具にまで俺たちを妬かせるとは」
「炉伯、我にも寄越せ」
「胡涅が望むなら」
胡涅は腰を落としながら全身をくねらせて、終わりをねだっていた。
しかし、それがどうだというのか。
「ごわ…怖ぃ…ッぁ…壊れ…りゅ」
炉伯が強弱をつけて、抜いたり差したり、回したりするせいで、神経が跳ねて、脳内で何か切れる音がしているのに、朱禅までそこに加勢しようと空気が移動している。
「胡涅、尻をあげろ」
「そんな風では見えない」
「な゛にゃ…ッぁ゛あ…ん゛ンッ」
落ちた腰を朱禅に持ち上げられて、炉伯の玩具が出入りする様子を二人がかりで覗き込まれる。何が嬉しくて臀部を覗き込まれないといけないのか。
羞恥と、恥辱と、情けなさと悔しさで、ぐちゃぐちゃになった情緒が胡涅に痙攣を起こさせていた。
「みな゛ぃでぇえェッ…ぃ、くっ…い゛ぐぅ」
ぷしゅっ、ぷしゅっと、低音に合わせて卑猥な蜜が飛沫していく音が聞こえる。
さらに、お尻を割り広げる朱禅が、炉伯から玩具を受け取ったのだろう。
「ヒッぃ…ォッ…ほぉぉ…ァッあ゛っ」
可愛くない声で悶えるしかない。
使う人が変われば同じ玩具でも違う刺激を与えてくる。新たな快楽を提供しようと、朱禅が楽しむのを確認した炉伯の気配が、近寄ってくる。
「………ぁ゛…あ」
強制的に噴かされた体液を指に塗りつけた炉伯の指が割れ目を滑って、玩具がかすっていたクリトリスを指で潰した。
正しくは、朱禅の扱う玩具についたクリトリス用に別途振動する先端を押し付けてきたと言うべきだろうが、胡涅にとっては大差ない。
「着替えが必要だな。それとも風呂か?」
クスクスと笑う炉伯の声が、耳にふきかかってイヤになる。
実際、太ももを伝って足首まで流れる生温かなそれは、着替えだけで対処できるものとも思えない。
「胡涅」
汗でへばりついた髪を指ですくってくれた炉伯の青い瞳が、滲みながらそこにある。
「俺たち以外にねだってみろ」
「こんな細いものでは終わらない」
「ッ…ァあ…ぅ゛…ヤァ」
炉伯が喋っているのに、朱禅が玩具を引き抜いて、ぐねぐねとうごめくそれを目の前に持ってくる。
いったいどこが細いのか。
たしかに、朱禅や炉伯よりかは細いかも知れないが、無機質な機械は男の理想を掘ったようにグロテスクに光っている。
「人間は面白いものを考える。胡涅も気に入ったようだし、閨にも持ち込むか」
「え゛…ャッ…んっぅ……ぅ」
「イヤとは言えんぞ。見ろ、水浸しだ」
朱禅の言葉におずおずと顔を向けてみて、申し訳なさに萎縮するしかない。炉伯の腕に捕まったが、流れるように脱がされるのはどういうわけか。
「狗墨は、御前の顔を立てて大目に見てやる」
全裸になった胡涅は炉伯を背もたれにして、朱禅に向かって股を開く。ひざ裏を炉伯に抱えられて閉じられないため、そこに顔を埋めた朱禅とバッチリ目があってしまった。
「………ンッ」
赤い瞳が舌を出して吸い付く、強い刺激のあとの優しさに、腰が浮くのは仕方がない。
「仕置きは、イヤだろ?」
耳に唇が触れるほど近くで囁く炉伯の声に、垂れた蜜を朱禅が舐めとっていく。
声がでないように、出さないように、手の甲でやり過ごそうとした刺激は両手で押さえなければ漏れてしまいそうなほど激しく、やがて胡涅はびくりと二人の中央で丸く鳴いた。
「朱禅、喰わせろ」
「ああ、我も喰わせる」
ソファーではなく、ベッドへ運ばれるのはどういうわけか。
「……ッ…ぁ」
投げ飛ばされるほど激しくもつれ込んだ先で、朱禅と炉伯の肌に咲いた花を見つける。
「善き愛交花と」
そういえば、翁呻(おおうな)という夜叉の王から二人への伝言を預かっていたのだと、ふと思い出す。それでも今は伝えようがない。
前後に身体が揺れるのは、四つん這いにさせた胡涅の後ろから朱禅が高く突き上げているせい。ひざ立ちの炉伯の股に埋めた顔は、後頭部を炉伯の手で丸め込まれて、息をするのがやっとの状態で動くだけ。
「寛大な俺たちに感謝するんだな」
どこが寛大で、なにに感謝すればいいのかわからない。
「……ッ……ん゛ン」
終わりのない絶頂の高鳴りに、叫ぶ声も求める腕も封じられて、崩れ落ちていくのを支える二人に甘えることしかできない。
そのとき、ドンッと壁が殴られる音がして、胡涅はこの屋敷にいるのが自分たちだけではないのだと、慌てて意識を現実に向けた。
「胡涅、どこを見ている?」
「…ァッ……ぉえ゛…なむ…ッぃ゛」
「謝るくらいなら最初からするな」
「ん゛ッン、ッ……ぅ゛…ん」
朱禅と炉伯に同時に突き上げられて、どうしようもなくなってしまった。
感じることしかできない。閨と同じ。
脳を混ぜられ、心も思考も赤と青に染めようとしてくる二人の激昂からは逃れられないのを知っている。
「俺たちだけを見ていろ」
「わからないようなら、わかるようにするまで」
「次はみなの前で喰ってみるか?」
「………まんざらでもないらしい」
「それは妬ける」
ただの絶頂も、二人にとっては嫉妬のたねになるらしい。
こんな姿を毘貴姫を始め、悪坊、吟慈、紘宇、瀬尾、壬禄、それから狗墨に知られると思うと、たまらなく恥ずかしくて、怖くなる。
「胡涅の期待に添えなくて悪いが、部屋には結界を張ってある」
どちらの声ともわからず、三人で頂上を目指して走っていく興奮を宿した息を交わそうとしたそのとき、がちゃりとまさかの部屋の扉があいた。
「え、胡涅ちゃんの体調が悪いってどうい……ぃいぃ…ごっ、ごめん」
室内の状況を把握した将充が、上ずった声で部屋を飛び出していくのが気配でわかった。
朱禅と炉伯が舌打ちしている。
溺れかけていた胡涅の意識が浮上したからか、わずかに抵抗を見せ始めた肉感が、朱禅と炉伯を苛立たせたのだろう。
「胡涅」
呼ばれる声に悪寒がはしる。
「今しばらくの猶予をやるだけ」
「閨で仕置き確定だな」
そうして注がれた白濁は、熱く、苦く、体内の奥深くまで広がっていく。
満たされていく。その達成感と浮遊感が心地よくて、胡涅は抜けていく二人の中央で、ぺしゃりと崩れ落ちた。
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