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第漆章:怒り狂う男たち
03:検査結果
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ガシャンと食器の割れる音のあとに「藤蜜」と叫ぶ老人の声が耳に新しい。藤蜜の名前を叫ぶ男は、この世でそう多くないだけに、棋風院 堂胡に雇われた男たちはこぞって室内に足を運んでいた。
「いかがなさいましたか!?」
金で雇われただけの護衛たちだが、電子端末をみて立ち尽くす堂胡の姿に「異常だ」と悟る。これはただ事ではないと、緊迫した空気と物々しい雰囲気が室内に満ちていた。
「あれは?」
「胡涅様の検査結果だそうだ」
「胡涅様の……そういえば、今日は月に一度の検査日か」
ひそひそと状況確認をする仕事仲間の会話で、かけつけた護衛たちは状況を把握した。
事実、堂胡の手に握られた電子端末は検査結果を示している。
その結果を告げにきたのが眼鏡をかけた白衣の若い研究員と、スーツ姿の美しい男。
スーツの男。見間違えるまでもなく、肩に触れる程度に伸びた柔らかな白銀の髪。双璧の片割れ。胡涅お嬢様の隣で、いつも周囲を威圧的に睨んでいる男が、なぜ白衣の若い研究員と一緒にいるのかはわからない。いや、もしかすると、主人が大切にする孫娘の体調が急変したのではないかと、誰もが固唾をのんで見守っていた。
「白髪に青い瞳、本当にあれで一般人か?」
「堂胡様が胡涅様につける護衛だぞ、一般人なわけあるか」
「それもそうだな。で、あの白衣の男は?」
「保倉医師の息子さんらしい」
「ああ、あれが」
数か月前の噂を指した「あれ」に一同が納得するのもうなずける。噂は、「胡涅様の護衛ににらまれて、腰を抜かした若い研究員がいる」というもの。
一回り、いや、二回りは大きな体躯の美人にすごまれれば、普段から免疫のある自分たちでもひるむかもしれないと憶測はやまない。とはいえ、やはり腰を抜かすのはないなと、誰もが少しあきれた様子で将充と炉伯を遠巻きに眺めていた。
「なあ、あいつらどこから入ったんだ?」
主人である堂胡に危害がないのであれば、多少頭が働いてくる。入り口を担当していたらしい一人が現実に意識が戻ったのか、そういえばと周囲はざわつきだす。
ここは、棋綱製薬と目と鼻の先にある棋風院の別邸。堂胡の部屋。窓は空いておらず、扉はひとつ。駆け付けた時点で完全な密室の状況に、違和感がぬぐえない。
堂胡は普段から警戒心が強く、部屋の扉前に二人、屋敷の出入り口に通じる廊下に三人、その他見回り警護に二人の合計七人ほどをつけている。誰にも知られずに部屋に侵入するのは不可能で、イヤホンマイクを使って無線で連絡を取り合っている自分たちが、不法侵入に気づかないのは一抹の不安が生じ始める。
「おっ、おい、お前たち」
一番最初に口火をきったのは誰だったか。七人の護衛は会話を続けることはできなかった。
理由はひとつ。
青い瞳の男が口角を少し上げたせい。
「ヒッ、こっ、こここ殺したんですか?」
「殺しはしない。知れば、胡涅の心が陰る」
炉伯は、その場から動くことなくハエを追い払う素振りを見せただけ。傍にいた将充がそう思ったのだから、気絶させられた男たちにそれを防ぐことはできない。
「藤蜜、嗚呼、わしの藤蜜がようやく帰ってきた」
ひとり、堂胡は元のかたちを崩さずにそこにいる。
震える手は力加減が難しいのか、端末をつかむ指先が白く変わっている。部下が倒れたことにも気付かずに、目を見開いて、鼻から抜ける息が興奮を伝えている。
やがて、無心でスクロールしていた指先を止めた堂胡の声が無音の室内に染みわたった。
「藤蜜はどこだ」
「愛玩の元で食事中だろうな」
「……何が望みだ」
これは胡涅の検査結果からようやく顔をあげた堂胡の問いかけ。もちろん、その問いの相手は将充ではなく炉伯へと向けられている。
炉伯はそれを真っ向から受け止めながら、たった一言「藤蜜のすべて」と答えた。瞬間、堂胡の顔が引きつったが、ひとり会話についていけない将充が疑問符を挟んだ。
「藤蜜さんなら胡涅ちゃんを追いかければいいだけでは?」
たしかにそのような疑問を口にしたはずだが、「勝手に俺の女の名前を口にするな」と鋭利な眼光ににらまれたので、最後まで声になっていたとは思えない。
「俺たちの言う藤蜜が何を意味するかは、目の前のこいつに聞けばいい」
「え?」
「なあ、堂胡。お前、いくつになった。最近妙に老いが加速しているな」
言われて初めて気が向いたのか、将充の瞳がまじまじと堂胡の顔を眺めだす。
自分の知る堂胡は、胡涅の祖父であり、雇用主でもある老人ということだけ。もともと初老の男性だったが、数か月前に見かけたときはもっと若く見えたような気がしないでもない。けれど、自分の父親がそうであるように、ある日突然、急に老けて見えるのは仕方がないとも思う。その程度の認識で、ささやかな違いこそあれ、指摘してからかうほどのことではないように感じた。
しかし、炉伯はそう思わないらしい。
「御前をとらえて二百余年、繰り返した拷問や実験を俺たち夜叉が知らぬとでも思うか。御前が自ら人間に与えると決め、王を拒んで選んだ道。俺たちは御前の意志を尊重してきたが、還るとあれば話は別だ」
「さよう、我らが訪れたは御前の身柄と藤蜜回収のため」
背後から聞こえた声に堂胡が振り返る。
同時に将充が「父さん」と叫んだが、そこにいたのは白髪に赤い瞳、顔の半分を布で隠して、二本の巻き角を持つ朱禅であり、その右手に放り投げられた塊はもはや人間とは言い難いものだった。
「ほう、これが誰かわかるか」
朱禅が面白そうに瞳を細める。
駆け寄って抱き起こす将充が見たのは、枯れた木のように水分が抜けた男の姿。これで生きているのか。いっきに年を取って老けた骨と皮だけの物体に、信じられないものを見る目で言葉を失っている。
「御前の情夫としての顔をたてて救いを告げてやるなら、それは貴様の本当の父親ではない」
「……は?」
「貴様の父は、いま現在、貴様が父と呼ぶ男と、そこの堂胡に殺されている」
「なに……言って」
朱禅の言葉を脳内で反芻しても意味を理解できない将充に、待ってくれる周囲であればどれほどよかったことか。
「炉伯、なぜ貴様がここにいる」
「御前は狗墨と一緒だ」
「あの忠犬が御前とまみえて何もしないでいられると?」
「御前の願いは叶えたが、素直に出ていくとは思えなくてな」
「……それは一理ある」
胡涅の元へ行かせるために二手に分かれたはずなのに、結局一緒に集うのであれば無意味だったかと怪訝な顔をする朱禅も、炉伯の言い分にどこか納得したようだった。
おそらく自分が逆の立場であれば同じような行動をとったと考えたのだろう。ただ、自分が炉伯の立場であれば、ひとつだけ違うことがある。
「朱禅、殺すのは待て」
「炉伯、血迷ったか?」
「御前が王の元へ還るまで耐えろ」
「正気か。我は、胡涅の味を知った輩が目の前を躍るだけで腸が煮えくり返る」
白刃の燐光が散り、朱禅の抜いた刀は同じく抜刀した炉伯によって防がれる。
中間地点の将充は青ざめるしかなく、父だと信じていた枯れ枝の身体を抱いて放心していた。
「それは同感だが、胡涅の中で永遠に生き続けられるほうが癪だろ?」
均衡の力が交差する刃の音を微弱に鳴らす。逡巡して炉伯の意見を飲み込んだのか、先に力を抜いたのは朱禅のほうだった。
「たしかに」
苦渋の決断だと、その一言を吐き出す顔が告げている。
「頭に血がのぼったようだ」
「気持ちは同じだ」
「さっさと終わらせるぞ、炉伯。胡涅の瞳に我らを映さないと気が休まらない」
「ああ、朱禅。今度こそ永遠に囲ってやろう」
くっくっくと二人そろって額を合わせて笑いあう姿を悪役といわずして何になるだろう。当事者というより部外者のはずで、むしろ被害者のはずなのにと、背筋も凍るような威圧感に、将充は思わず息をのんで二人の姿を凝視していた。
「おい、将門之助」
「ひゃっひゃい!!」
裏返った声をあきれた顔の双子夜叉が見下ろす。
無言ではあるが「こんな男のどこがいいのだろう」と赤と青の瞳が物語っている。大きなお世話だと将充はズレた眼鏡を直して、奮い立たせた足を使って、朱禅と炉伯の呼びかけに応じた。
「ぼ、ぼくは、将門乃助ではなく、将充です」
「どっちでも同じだ。さあ、仕事の時間だぞ。お前の能力、存分に発揮するがいい」
「存分にっていわれても、あ、あれ、堂胡様は?」
さっきまでそこにいたのにと、消えた気配に将充はうろたえる。
「何を白々しい。逃がすと思うか?」
刀をおさめた朱禅の言葉に視線を下ろしてみると、将充の腕の中から抜け出した、しわがれた老人が床をはっていく姿だった。
「案内してもらおう。貴様らが夜叉の血を弄び、哀れな野望をもくろむ場所へ」
「いかがなさいましたか!?」
金で雇われただけの護衛たちだが、電子端末をみて立ち尽くす堂胡の姿に「異常だ」と悟る。これはただ事ではないと、緊迫した空気と物々しい雰囲気が室内に満ちていた。
「あれは?」
「胡涅様の検査結果だそうだ」
「胡涅様の……そういえば、今日は月に一度の検査日か」
ひそひそと状況確認をする仕事仲間の会話で、かけつけた護衛たちは状況を把握した。
事実、堂胡の手に握られた電子端末は検査結果を示している。
その結果を告げにきたのが眼鏡をかけた白衣の若い研究員と、スーツ姿の美しい男。
スーツの男。見間違えるまでもなく、肩に触れる程度に伸びた柔らかな白銀の髪。双璧の片割れ。胡涅お嬢様の隣で、いつも周囲を威圧的に睨んでいる男が、なぜ白衣の若い研究員と一緒にいるのかはわからない。いや、もしかすると、主人が大切にする孫娘の体調が急変したのではないかと、誰もが固唾をのんで見守っていた。
「白髪に青い瞳、本当にあれで一般人か?」
「堂胡様が胡涅様につける護衛だぞ、一般人なわけあるか」
「それもそうだな。で、あの白衣の男は?」
「保倉医師の息子さんらしい」
「ああ、あれが」
数か月前の噂を指した「あれ」に一同が納得するのもうなずける。噂は、「胡涅様の護衛ににらまれて、腰を抜かした若い研究員がいる」というもの。
一回り、いや、二回りは大きな体躯の美人にすごまれれば、普段から免疫のある自分たちでもひるむかもしれないと憶測はやまない。とはいえ、やはり腰を抜かすのはないなと、誰もが少しあきれた様子で将充と炉伯を遠巻きに眺めていた。
「なあ、あいつらどこから入ったんだ?」
主人である堂胡に危害がないのであれば、多少頭が働いてくる。入り口を担当していたらしい一人が現実に意識が戻ったのか、そういえばと周囲はざわつきだす。
ここは、棋綱製薬と目と鼻の先にある棋風院の別邸。堂胡の部屋。窓は空いておらず、扉はひとつ。駆け付けた時点で完全な密室の状況に、違和感がぬぐえない。
堂胡は普段から警戒心が強く、部屋の扉前に二人、屋敷の出入り口に通じる廊下に三人、その他見回り警護に二人の合計七人ほどをつけている。誰にも知られずに部屋に侵入するのは不可能で、イヤホンマイクを使って無線で連絡を取り合っている自分たちが、不法侵入に気づかないのは一抹の不安が生じ始める。
「おっ、おい、お前たち」
一番最初に口火をきったのは誰だったか。七人の護衛は会話を続けることはできなかった。
理由はひとつ。
青い瞳の男が口角を少し上げたせい。
「ヒッ、こっ、こここ殺したんですか?」
「殺しはしない。知れば、胡涅の心が陰る」
炉伯は、その場から動くことなくハエを追い払う素振りを見せただけ。傍にいた将充がそう思ったのだから、気絶させられた男たちにそれを防ぐことはできない。
「藤蜜、嗚呼、わしの藤蜜がようやく帰ってきた」
ひとり、堂胡は元のかたちを崩さずにそこにいる。
震える手は力加減が難しいのか、端末をつかむ指先が白く変わっている。部下が倒れたことにも気付かずに、目を見開いて、鼻から抜ける息が興奮を伝えている。
やがて、無心でスクロールしていた指先を止めた堂胡の声が無音の室内に染みわたった。
「藤蜜はどこだ」
「愛玩の元で食事中だろうな」
「……何が望みだ」
これは胡涅の検査結果からようやく顔をあげた堂胡の問いかけ。もちろん、その問いの相手は将充ではなく炉伯へと向けられている。
炉伯はそれを真っ向から受け止めながら、たった一言「藤蜜のすべて」と答えた。瞬間、堂胡の顔が引きつったが、ひとり会話についていけない将充が疑問符を挟んだ。
「藤蜜さんなら胡涅ちゃんを追いかければいいだけでは?」
たしかにそのような疑問を口にしたはずだが、「勝手に俺の女の名前を口にするな」と鋭利な眼光ににらまれたので、最後まで声になっていたとは思えない。
「俺たちの言う藤蜜が何を意味するかは、目の前のこいつに聞けばいい」
「え?」
「なあ、堂胡。お前、いくつになった。最近妙に老いが加速しているな」
言われて初めて気が向いたのか、将充の瞳がまじまじと堂胡の顔を眺めだす。
自分の知る堂胡は、胡涅の祖父であり、雇用主でもある老人ということだけ。もともと初老の男性だったが、数か月前に見かけたときはもっと若く見えたような気がしないでもない。けれど、自分の父親がそうであるように、ある日突然、急に老けて見えるのは仕方がないとも思う。その程度の認識で、ささやかな違いこそあれ、指摘してからかうほどのことではないように感じた。
しかし、炉伯はそう思わないらしい。
「御前をとらえて二百余年、繰り返した拷問や実験を俺たち夜叉が知らぬとでも思うか。御前が自ら人間に与えると決め、王を拒んで選んだ道。俺たちは御前の意志を尊重してきたが、還るとあれば話は別だ」
「さよう、我らが訪れたは御前の身柄と藤蜜回収のため」
背後から聞こえた声に堂胡が振り返る。
同時に将充が「父さん」と叫んだが、そこにいたのは白髪に赤い瞳、顔の半分を布で隠して、二本の巻き角を持つ朱禅であり、その右手に放り投げられた塊はもはや人間とは言い難いものだった。
「ほう、これが誰かわかるか」
朱禅が面白そうに瞳を細める。
駆け寄って抱き起こす将充が見たのは、枯れた木のように水分が抜けた男の姿。これで生きているのか。いっきに年を取って老けた骨と皮だけの物体に、信じられないものを見る目で言葉を失っている。
「御前の情夫としての顔をたてて救いを告げてやるなら、それは貴様の本当の父親ではない」
「……は?」
「貴様の父は、いま現在、貴様が父と呼ぶ男と、そこの堂胡に殺されている」
「なに……言って」
朱禅の言葉を脳内で反芻しても意味を理解できない将充に、待ってくれる周囲であればどれほどよかったことか。
「炉伯、なぜ貴様がここにいる」
「御前は狗墨と一緒だ」
「あの忠犬が御前とまみえて何もしないでいられると?」
「御前の願いは叶えたが、素直に出ていくとは思えなくてな」
「……それは一理ある」
胡涅の元へ行かせるために二手に分かれたはずなのに、結局一緒に集うのであれば無意味だったかと怪訝な顔をする朱禅も、炉伯の言い分にどこか納得したようだった。
おそらく自分が逆の立場であれば同じような行動をとったと考えたのだろう。ただ、自分が炉伯の立場であれば、ひとつだけ違うことがある。
「朱禅、殺すのは待て」
「炉伯、血迷ったか?」
「御前が王の元へ還るまで耐えろ」
「正気か。我は、胡涅の味を知った輩が目の前を躍るだけで腸が煮えくり返る」
白刃の燐光が散り、朱禅の抜いた刀は同じく抜刀した炉伯によって防がれる。
中間地点の将充は青ざめるしかなく、父だと信じていた枯れ枝の身体を抱いて放心していた。
「それは同感だが、胡涅の中で永遠に生き続けられるほうが癪だろ?」
均衡の力が交差する刃の音を微弱に鳴らす。逡巡して炉伯の意見を飲み込んだのか、先に力を抜いたのは朱禅のほうだった。
「たしかに」
苦渋の決断だと、その一言を吐き出す顔が告げている。
「頭に血がのぼったようだ」
「気持ちは同じだ」
「さっさと終わらせるぞ、炉伯。胡涅の瞳に我らを映さないと気が休まらない」
「ああ、朱禅。今度こそ永遠に囲ってやろう」
くっくっくと二人そろって額を合わせて笑いあう姿を悪役といわずして何になるだろう。当事者というより部外者のはずで、むしろ被害者のはずなのにと、背筋も凍るような威圧感に、将充は思わず息をのんで二人の姿を凝視していた。
「おい、将門之助」
「ひゃっひゃい!!」
裏返った声をあきれた顔の双子夜叉が見下ろす。
無言ではあるが「こんな男のどこがいいのだろう」と赤と青の瞳が物語っている。大きなお世話だと将充はズレた眼鏡を直して、奮い立たせた足を使って、朱禅と炉伯の呼びかけに応じた。
「ぼ、ぼくは、将門乃助ではなく、将充です」
「どっちでも同じだ。さあ、仕事の時間だぞ。お前の能力、存分に発揮するがいい」
「存分にっていわれても、あ、あれ、堂胡様は?」
さっきまでそこにいたのにと、消えた気配に将充はうろたえる。
「何を白々しい。逃がすと思うか?」
刀をおさめた朱禅の言葉に視線を下ろしてみると、将充の腕の中から抜け出した、しわがれた老人が床をはっていく姿だった。
「案内してもらおう。貴様らが夜叉の血を弄び、哀れな野望をもくろむ場所へ」
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