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王子様がやって来た。①
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「義姉様の十一才の誕生パーティーも二週間後と近づいて来ましたね。」
「えぇ、準備は整って入るわ。クレイル公爵の権力と威厳を表したパーティーにするつもりよ。」私はマクシミリアンに向き直り「マクシミリアン貴方のお披露目も兼ねているわ。貴方の後ろにはクレイル公爵があることを忘れず堂々と挨拶なさい。分かったわね。」私はマクシミリアンの頬をそっと触れた。
「はい、義姉様。」嬉しそうにマクシミリアンの頬触れていた手を握り自分の頬に擦り付け手の平に口付けた。
もう、この子はちょっとした触れ合いの時にキスをを仕掛けて来るから困るわ。
「マクシミリアン、もう私の手をお放しなさい。」
「もっと触れていたいです。義姉様の肌は柔らかくすべすべしていて、とてもいい匂いがします。」気持ちがいいとマクシミリアンは嬉しそうに手に触れていた。
いい加減私もマクシミリアンに甘くなってしまったわね。
居間にいた私達のとこ侍女が慌てたようにノックし入ってきた。
「お嬢様、マクシミリアン様大変です。前触れもなく第一王子アルスメディア殿下がいらっしゃいました。」
「アルスメディア殿下が、どうしてーーー」あまりにも突然のことで私は動悸が激しくなった。
「クリスティアお嬢様にお話しがあるそうでサロンの方にお待ちいただいています。」
「分かったわ、まいりましょう。」
「義姉様僕もーーー」
「なりません、アルスメディア殿下は私に話しがあるのです。マクシミリアンは部屋で待っていなさい」いいですねと念を押して私はサロンへ向かった。
サロンについた私はノックし殿下より入室の許可を得て入った。
「失礼致します」私は侍女のメイリアンご一緒に入室し殿下の傍により挨拶をした。
「王国の星アルスメディア殿下にご挨拶申し上げます。」
「ご機嫌ようクリスティア嬢、頭を上げて下さい。今日は前触れもなく来てしまい申し訳ありません。」お掛け下さいとアルスメディア殿下から前の席を即された。
「いいえ、殿下。クレイル家にお越し頂き誠にありがとうございます。とても光栄に存じます。」
「今日は、あの義弟君がいないのですね。」
「はぁ~、マクシミリアンの事でしょうか?」
「そうだよ。」口角を上げて笑っているが相変わらず目は笑っていない。
怖いのですがーーー。
「今は部屋にいていますが。それがどうかなさいましたか。」
「うん、この前ーーー王宮でのガーデンパーティーでは話せなかったからね。」
えぇ-、あの時アルスメディア殿下は別段私に気を留めることなく無感情、無表情で私を見つめて口角だけで微笑んでいたじゃないの!もう私に興味が無いと思っていました。
今の私には、アルスメディア殿下への恋心は全く感じてないのよ、逆に捨て置いて欲しい位だわ。
マルゴ王妃は私がアルスメディア殿下の婚約者になって欲しい感があるので注意だわ。
でもーーー是非とも他のご令嬢をアルスメディア殿下のお妃候補に選んで欲しいぐらいです。ゴットマンのフレイア様何て如何ですか!殿下のと凄くお好きですよ。
「あの時言いましたよね。本当に綺麗なご令嬢ですねとーーー、あれは本気の言葉だったのですがクリスティア嬢には届いていないようでしたね。だからどうしても貴女に割を認識して欲しかった。それに見舞う権利も頂けなかった。」
「それはーーー」
「あの時貴女に見舞う権利を頂け無かった私はずっと貴女の体調を心配していた。なのに貴女からは何の音沙汰が無かった。」アルスメディア殿下は真面目な瞳で見つめて来た。
何故ってーーー『貴方と関わりを持ちたく無かったから、近い未来私は貴方に断罪されるからーーー婚約者になっても聖女リリーナを愛してしまうから。』
私はアルスメディア殿下から目を伏せる空しか目を伏せた。
「ご連絡せず、アルスメディア殿下のご心痛を思わないこんなできの悪い私の事など捨て置いてくさい。」
「違うそんな言葉を聞きたいんじゃ無いんだ。私は一人の男としてアルスメディアとして貴女に見て欲しいのです。」
「確かに一目惚れでしたシルバーグレーの美しい髪優しいライラックの瞳。陶磁器のような透けるような肌貴女をちかくで感情たかった。一緒庭園を散歩したかったのも本当です。でも貴女の義弟が邪魔をした。」
「殿下ーーー」アルスメディア殿下が私に一目惚れ、一人の男として見て欲しいとーーー
信じられません。アルスメディア殿下がこんな事を言う何てーーー。
「だから、貴女の誕生パーティーにはクリスティア嬢をエスコートさせて欲しいのです。」
「私のエスコート。」
「お許し頂けますか。」真剣に問うアルスメディア殿下。
「私はーーー」
その時勢いよくドアが開いた。
「えぇ、準備は整って入るわ。クレイル公爵の権力と威厳を表したパーティーにするつもりよ。」私はマクシミリアンに向き直り「マクシミリアン貴方のお披露目も兼ねているわ。貴方の後ろにはクレイル公爵があることを忘れず堂々と挨拶なさい。分かったわね。」私はマクシミリアンの頬をそっと触れた。
「はい、義姉様。」嬉しそうにマクシミリアンの頬触れていた手を握り自分の頬に擦り付け手の平に口付けた。
もう、この子はちょっとした触れ合いの時にキスをを仕掛けて来るから困るわ。
「マクシミリアン、もう私の手をお放しなさい。」
「もっと触れていたいです。義姉様の肌は柔らかくすべすべしていて、とてもいい匂いがします。」気持ちがいいとマクシミリアンは嬉しそうに手に触れていた。
いい加減私もマクシミリアンに甘くなってしまったわね。
居間にいた私達のとこ侍女が慌てたようにノックし入ってきた。
「お嬢様、マクシミリアン様大変です。前触れもなく第一王子アルスメディア殿下がいらっしゃいました。」
「アルスメディア殿下が、どうしてーーー」あまりにも突然のことで私は動悸が激しくなった。
「クリスティアお嬢様にお話しがあるそうでサロンの方にお待ちいただいています。」
「分かったわ、まいりましょう。」
「義姉様僕もーーー」
「なりません、アルスメディア殿下は私に話しがあるのです。マクシミリアンは部屋で待っていなさい」いいですねと念を押して私はサロンへ向かった。
サロンについた私はノックし殿下より入室の許可を得て入った。
「失礼致します」私は侍女のメイリアンご一緒に入室し殿下の傍により挨拶をした。
「王国の星アルスメディア殿下にご挨拶申し上げます。」
「ご機嫌ようクリスティア嬢、頭を上げて下さい。今日は前触れもなく来てしまい申し訳ありません。」お掛け下さいとアルスメディア殿下から前の席を即された。
「いいえ、殿下。クレイル家にお越し頂き誠にありがとうございます。とても光栄に存じます。」
「今日は、あの義弟君がいないのですね。」
「はぁ~、マクシミリアンの事でしょうか?」
「そうだよ。」口角を上げて笑っているが相変わらず目は笑っていない。
怖いのですがーーー。
「今は部屋にいていますが。それがどうかなさいましたか。」
「うん、この前ーーー王宮でのガーデンパーティーでは話せなかったからね。」
えぇ-、あの時アルスメディア殿下は別段私に気を留めることなく無感情、無表情で私を見つめて口角だけで微笑んでいたじゃないの!もう私に興味が無いと思っていました。
今の私には、アルスメディア殿下への恋心は全く感じてないのよ、逆に捨て置いて欲しい位だわ。
マルゴ王妃は私がアルスメディア殿下の婚約者になって欲しい感があるので注意だわ。
でもーーー是非とも他のご令嬢をアルスメディア殿下のお妃候補に選んで欲しいぐらいです。ゴットマンのフレイア様何て如何ですか!殿下のと凄くお好きですよ。
「あの時言いましたよね。本当に綺麗なご令嬢ですねとーーー、あれは本気の言葉だったのですがクリスティア嬢には届いていないようでしたね。だからどうしても貴女に割を認識して欲しかった。それに見舞う権利も頂けなかった。」
「それはーーー」
「あの時貴女に見舞う権利を頂け無かった私はずっと貴女の体調を心配していた。なのに貴女からは何の音沙汰が無かった。」アルスメディア殿下は真面目な瞳で見つめて来た。
何故ってーーー『貴方と関わりを持ちたく無かったから、近い未来私は貴方に断罪されるからーーー婚約者になっても聖女リリーナを愛してしまうから。』
私はアルスメディア殿下から目を伏せる空しか目を伏せた。
「ご連絡せず、アルスメディア殿下のご心痛を思わないこんなできの悪い私の事など捨て置いてくさい。」
「違うそんな言葉を聞きたいんじゃ無いんだ。私は一人の男としてアルスメディアとして貴女に見て欲しいのです。」
「確かに一目惚れでしたシルバーグレーの美しい髪優しいライラックの瞳。陶磁器のような透けるような肌貴女をちかくで感情たかった。一緒庭園を散歩したかったのも本当です。でも貴女の義弟が邪魔をした。」
「殿下ーーー」アルスメディア殿下が私に一目惚れ、一人の男として見て欲しいとーーー
信じられません。アルスメディア殿下がこんな事を言う何てーーー。
「だから、貴女の誕生パーティーにはクリスティア嬢をエスコートさせて欲しいのです。」
「私のエスコート。」
「お許し頂けますか。」真剣に問うアルスメディア殿下。
「私はーーー」
その時勢いよくドアが開いた。
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