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義弟がおかしい?
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逆行前はマクシミリアンを苛め抜いたせいで姉弟中も悪かった。
まぁ私が一方的に嫌っていたのだけど。
どうして今回はマクシミリアンが私に遜っているのか。
「クリスティア義姉様どちらに行かれるのですか?僕もご一緒してもいいですか?」
「はぁどうして。私は一人で庭を散歩したいの。貴方は貴方のしたいことをなさい。」
「僕もご一緒したいです。」何故この子は私の一言でまるで捨てられた子犬のような瞳をするのかしら。
私はできるだけマクシミリアンとかかわりたくないのに。
「仕方のない子、貴方はもう十歳なのです。私にばかりくっついていないで外の令息と交流を持った方がよくてよ。」
「いいえ。僕はいつでもクリスティア義姉様と一緒に過ごしたいのです。」
「呆れた高位貴族令息がそんな考えで良いと思っているの。」
しゅんとするマクシミリアン、可愛すぎるわ。
「分かったわ、一緒にお散歩しましょ。」
「はい」とマクシミリアンは花が咲いたように微笑んだ。
「クリスティア義姉、エスコートします。」マクシミリアンはそっと私の手を取り指先にキスをする。
「マッ、マクシミリアンーーー」驚いてぱっと手を放した。
「姉弟でそんなキッキスはしません!」私は急に恥ずかしくなり一人でスタスタと歩き出した。
「義姉様ーーー」マクシミリアンは私に弾かれ手を呆然と見つめていた。
私は、付いて来ない義弟に声を掛けた。
「マクシミリアン何をしているの、私をエスコートするのでしょ、行きますよ。」そう言うとマクシミリアンは嬉しそうに追いつき手を取った。
「もう、あのような事はしないで頂戴ね。」
にっこりと微笑むだけでマクシミリアンは返事をしなかった。
うん、返事をしないって事は又するつもりね。装は行かないんだから。
「義姉様、薔薇がとても綺麗に咲いていますね。この色義姉様みたいに綺麗です。」マクシミリアンは私の瞳と同じ色の薔薇指し庭師に一輪切って貰っていた。
「珍しいお色ですね。柔らかい紫ライラック色義姉様と同じです。」そう言いマクシミリアンはそっと私の髪に薔薇をさした。
「とても綺麗です、義姉様。」
「ありがとう、マクシミリアン。」私も庭師のヤダンにロイヤルブルーの薔薇をお願いした。
「クリスティアお嬢様どうぞ」
「ありがとうヤダン、もう下がってもいいわ。」失礼致しますとヤダンは下がった。
「マクシミリアン、貴方にも薔薇をーーー」
私はマクシミリアンの胸ポケットに青い薔薇をさした。
白いスーツに青い薔薇をさしたマクシミリアンは綺麗だった。
「よく似合っているわ、女の私より美しい何て嫌みね。」
「いいえ、美しいのは義姉様です。僕の美しい天使はライラックの薔薇がよく似合う。大好きなです、義姉様。」
「ありがとう、嘘でも嬉しいわ。」
「嘘ではありません。クリスティアお嬢様は誰よりも美しいです。」
やはり自分より綺麗な義弟に言われても嫌みにしか聞こえないわ。
「分かったわ、ありがとうマクシミリアン。」
マクシミリアンは嬉しいそうに私に微笑んだ。
まぁ私が一方的に嫌っていたのだけど。
どうして今回はマクシミリアンが私に遜っているのか。
「クリスティア義姉様どちらに行かれるのですか?僕もご一緒してもいいですか?」
「はぁどうして。私は一人で庭を散歩したいの。貴方は貴方のしたいことをなさい。」
「僕もご一緒したいです。」何故この子は私の一言でまるで捨てられた子犬のような瞳をするのかしら。
私はできるだけマクシミリアンとかかわりたくないのに。
「仕方のない子、貴方はもう十歳なのです。私にばかりくっついていないで外の令息と交流を持った方がよくてよ。」
「いいえ。僕はいつでもクリスティア義姉様と一緒に過ごしたいのです。」
「呆れた高位貴族令息がそんな考えで良いと思っているの。」
しゅんとするマクシミリアン、可愛すぎるわ。
「分かったわ、一緒にお散歩しましょ。」
「はい」とマクシミリアンは花が咲いたように微笑んだ。
「クリスティア義姉、エスコートします。」マクシミリアンはそっと私の手を取り指先にキスをする。
「マッ、マクシミリアンーーー」驚いてぱっと手を放した。
「姉弟でそんなキッキスはしません!」私は急に恥ずかしくなり一人でスタスタと歩き出した。
「義姉様ーーー」マクシミリアンは私に弾かれ手を呆然と見つめていた。
私は、付いて来ない義弟に声を掛けた。
「マクシミリアン何をしているの、私をエスコートするのでしょ、行きますよ。」そう言うとマクシミリアンは嬉しそうに追いつき手を取った。
「もう、あのような事はしないで頂戴ね。」
にっこりと微笑むだけでマクシミリアンは返事をしなかった。
うん、返事をしないって事は又するつもりね。装は行かないんだから。
「義姉様、薔薇がとても綺麗に咲いていますね。この色義姉様みたいに綺麗です。」マクシミリアンは私の瞳と同じ色の薔薇指し庭師に一輪切って貰っていた。
「珍しいお色ですね。柔らかい紫ライラック色義姉様と同じです。」そう言いマクシミリアンはそっと私の髪に薔薇をさした。
「とても綺麗です、義姉様。」
「ありがとう、マクシミリアン。」私も庭師のヤダンにロイヤルブルーの薔薇をお願いした。
「クリスティアお嬢様どうぞ」
「ありがとうヤダン、もう下がってもいいわ。」失礼致しますとヤダンは下がった。
「マクシミリアン、貴方にも薔薇をーーー」
私はマクシミリアンの胸ポケットに青い薔薇をさした。
白いスーツに青い薔薇をさしたマクシミリアンは綺麗だった。
「よく似合っているわ、女の私より美しい何て嫌みね。」
「いいえ、美しいのは義姉様です。僕の美しい天使はライラックの薔薇がよく似合う。大好きなです、義姉様。」
「ありがとう、嘘でも嬉しいわ。」
「嘘ではありません。クリスティアお嬢様は誰よりも美しいです。」
やはり自分より綺麗な義弟に言われても嫌みにしか聞こえないわ。
「分かったわ、ありがとうマクシミリアン。」
マクシミリアンは嬉しいそうに私に微笑んだ。
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