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ガーデンパーティ⑤
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はぁ~、面倒くさいですがクレイル家は筆頭公爵家だけに挨拶も最初なのです。
どれだけ早く先に行こうが、順番を取ったものが一番ではありません。高位貴族から始まりこの国には公爵家が二公あり、うちのクレイル家は官僚家系でもう一つのゴットマン公爵は騎士の家系の公爵がある。
クレイル家の方が少しばかり権力が上であり皇族から降下する姫君がうちの方が多いからなのです。
なぜって?クレイル公爵家ってイケメン揃いなので皆様権力がありお金がある、その上イケメンときたら他に嫁ぐのが嫌になるのです。
幸い我が国は先王のおかげで先進国を歩んでいます。
財力、軍事力共に困る事はございません。
我が国(サラヴェール王国)の麗しい姫君達が他国の財力王(エロジジイ)に嫁ぐ事はありません。
「あら、筆頭クレイル家のご令嬢がこんなに遅くに現るなんて王家を馬鹿にしているのかしら?」
そう睨むように言ってきたのは、もう一つの公爵家ゴットマン家のフレイア様です。
私達と同じ十歳で初のガーデンパーティデビューなのです。
面倒くさい方に絡まれてしまいましたわ。
フレイア様もアルスメディア殿下に恋い焦がれて王子妃候補に上がる方なので逐一絡んで私に厭味を言うのです。
私よりフレイア様の方が悪役令嬢にむいているようですわね。
フレイア様は腰まであるサラサラの黒髪に煌めく赤い瞳の美しい人形ようだが残念な事に目が吊り上がって強面の美人で、赤い瞳に合わせた真っ赤なシルクドレス、スカートドレスの後ろ部分に同じシルクの布で層になるレースで膨らみを出し胸元やスカートに宝石を散らしていた、凄くゴージャスですわ。
私なんかよりフレイア様の方が悪役令嬢がお似合いでしてよ。
以前の私のような姿ですもの------。
私がフレイア様に言葉を返そうとした時------「クリスティア義姉様、挨拶の時間ですのでどうぞこちらへ」と私の手を取りフレイアに声をかけた。
「突然失礼いたしました。私はクリスティア義姉様の義弟マクシミリアン・テス・クレイルと申します。義姉を少々お借りしますね。それでは良いガーデンパーティをお過ごし下さい。」恭しく礼をして私を連れ立った。
マクシミリアンのスマートな振る舞いにフレイア様も顔を真っ赤にして呆然とされていらっしゃるわ。
私のマクシミリアンはこんなに素敵なんですのよ。
ふふふっと私はフレイアに勝ち誇ったように微笑んだ。
「クリスティア義姉様といた方怖い性格の方だね。僕もびっくりしました。」
「そうね、同じ公爵家だからアルスメディア殿下を取られないように牽制しているのよ。」
「義姉様もアルスメディア殿下が気になりますか?」
私は回帰前を思うと------アルスメディア殿下を無視は出来なかった。
彼の言動次第で私は断罪されてしまうのだから------。
「気に----なるわね。私の今後に関わって来る方ですもの。上手く接する事が出来ればいいのだけど------。」
「そうですか。」マクシミリアンは複雑で寂しそうな顔ををふっと見せた気がしたが、直ぐにいつものマクシミリアンに戻ったのでよしとした。
「さぁ二人共挨拶に行くよ。」お父様が声をかけてきました。
「「はい、お父様」」
私達はマルゴ王妃とアルスメディア殿下の前まで歩き立った。
どれだけ早く先に行こうが、順番を取ったものが一番ではありません。高位貴族から始まりこの国には公爵家が二公あり、うちのクレイル家は官僚家系でもう一つのゴットマン公爵は騎士の家系の公爵がある。
クレイル家の方が少しばかり権力が上であり皇族から降下する姫君がうちの方が多いからなのです。
なぜって?クレイル公爵家ってイケメン揃いなので皆様権力がありお金がある、その上イケメンときたら他に嫁ぐのが嫌になるのです。
幸い我が国は先王のおかげで先進国を歩んでいます。
財力、軍事力共に困る事はございません。
我が国(サラヴェール王国)の麗しい姫君達が他国の財力王(エロジジイ)に嫁ぐ事はありません。
「あら、筆頭クレイル家のご令嬢がこんなに遅くに現るなんて王家を馬鹿にしているのかしら?」
そう睨むように言ってきたのは、もう一つの公爵家ゴットマン家のフレイア様です。
私達と同じ十歳で初のガーデンパーティデビューなのです。
面倒くさい方に絡まれてしまいましたわ。
フレイア様もアルスメディア殿下に恋い焦がれて王子妃候補に上がる方なので逐一絡んで私に厭味を言うのです。
私よりフレイア様の方が悪役令嬢にむいているようですわね。
フレイア様は腰まであるサラサラの黒髪に煌めく赤い瞳の美しい人形ようだが残念な事に目が吊り上がって強面の美人で、赤い瞳に合わせた真っ赤なシルクドレス、スカートドレスの後ろ部分に同じシルクの布で層になるレースで膨らみを出し胸元やスカートに宝石を散らしていた、凄くゴージャスですわ。
私なんかよりフレイア様の方が悪役令嬢がお似合いでしてよ。
以前の私のような姿ですもの------。
私がフレイア様に言葉を返そうとした時------「クリスティア義姉様、挨拶の時間ですのでどうぞこちらへ」と私の手を取りフレイアに声をかけた。
「突然失礼いたしました。私はクリスティア義姉様の義弟マクシミリアン・テス・クレイルと申します。義姉を少々お借りしますね。それでは良いガーデンパーティをお過ごし下さい。」恭しく礼をして私を連れ立った。
マクシミリアンのスマートな振る舞いにフレイア様も顔を真っ赤にして呆然とされていらっしゃるわ。
私のマクシミリアンはこんなに素敵なんですのよ。
ふふふっと私はフレイアに勝ち誇ったように微笑んだ。
「クリスティア義姉様といた方怖い性格の方だね。僕もびっくりしました。」
「そうね、同じ公爵家だからアルスメディア殿下を取られないように牽制しているのよ。」
「義姉様もアルスメディア殿下が気になりますか?」
私は回帰前を思うと------アルスメディア殿下を無視は出来なかった。
彼の言動次第で私は断罪されてしまうのだから------。
「気に----なるわね。私の今後に関わって来る方ですもの。上手く接する事が出来ればいいのだけど------。」
「そうですか。」マクシミリアンは複雑で寂しそうな顔ををふっと見せた気がしたが、直ぐにいつものマクシミリアンに戻ったのでよしとした。
「さぁ二人共挨拶に行くよ。」お父様が声をかけてきました。
「「はい、お父様」」
私達はマルゴ王妃とアルスメディア殿下の前まで歩き立った。
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