7 / 16
ガーデンパーティ①
しおりを挟む
とうとうこの日が来てしまいました。
王妃様主催のガーデンパーティ。
私とマクシミリアンにお父様が一緒です。
今日の為に誂えたドレス十歳の少女らしい優しい菫色のふんわりとしたプリンセスドレス、肩にも同じシフォンのレースとシフォンで作った花を添え、スカートドレスには小さな真珠をあしらった。
髪はサイド上げてシフォンの小花を飾った。
派手さはないが十歳の少女らしいドレスだと思う。
以前は真っ赤なドレスに沢山の宝石で飾ったゴテゴテドレスで、THE悪役令嬢そのものだった。
今思えば十歳の女の子が着る装いじゃないわね。ホント、お父様も使用人達ももっと止めさせる方向で言って欲しかった。
あっ、私--我儘最悪令嬢だったからお父様や使用人の話しを聞く気も無かったんだわ。
今なら分かる------このドレスで正解よ。
地味で結構。
どうせどんな姿でもアルスメディア王太子殿下の婚約者に選ばれちゃうんだから。
やっぱりイメージは大切だもの爽やか、可愛らしいイメージが大切。
前世の私よさようなら。生まれ変わった私よこんにちは。
「クリスティア準備は出来たかい。」
「はい、お父様。素敵なドレスをありがとうございます。」
私は淑女の礼をしてお父様ににっこりと微笑んだ。
「素敵な小さなレディ、私のエスコートを受けて下さいますか。」お父様は私に腕をだす。
「お待ち下さい、お義父様。」
お父様の後ろからマクシミリアンの声が聞こえた。
マクシミリアンも行くんだ------彼も十歳だしガーデンパーティに参加するのは貴族の決まりだものね。
マクシミリアンは漆黒の髪に合わせたのか漆黒のスーツに身を包みスーツの襟には精緻な金の刺繍を施していた。胸には私のドレスと同じシフォンで作った小花を飾っていた。
十歳なのに着こなしが素敵すぎるわ、以前の私は素敵なマクシミリアンを認めたくなく嫌味を言ったような気がするわ。
「マクシミリアン、支度が整ったのね。そのスーツ素敵よ。貴方によく似合っているわ。」
マクシミリアンは嬉しそうに、花が咲くように微笑んだ。
嫌だわ、男の子なのに私より可愛いなんて。
「いいえ、僕よりクリスティア義姉様の方が良くお似合いですよ。天使が舞い降りたようです。」
「天使?それは嫌味ね。私は天使ように美しくないわ。マクシミリア、貴方の方が天使よ。」
「ははは------。二人は仲良しだね。私にとっては二人共天使だよ。」
「ありがとうございます。」私は曖昧に苦笑で誤魔化した。。
「え~と、マクシミリアンはクリスティアのエスコートが私では不服と言うことかな?」
「はい、是非僕にクリスティア義姉様のエスコートをさせて下さい。」
お父様は困った顔をする。
「初めての王宮デビューは私のエスコートで行きたかったのだが---仕方がない。マクシミリアンたっての希望だ。分かったよ。今回はマクシミリアンに譲ってあげよう。」
男性陣で勝手に話しを進められる、------私の意見は聞かないのかしら?
まぁ、あんなに嬉しそうにされるのも悪くはないわね。
「お父様がよろしければ私はかまいませんわ。」
「そうかい、寂しいがマクシミリアンにエスコートをお願いしよう。」
「ありがとうございます、お義父様。」マクシミリアンは頬を高潮させとても嬉しそうです。
「さぁ、お義姉様王宮に参りましょう。」マクシミリアンは私に腕を出した、私は頷きマクシミリアンの手を取った。
王妃様主催のガーデンパーティ。
私とマクシミリアンにお父様が一緒です。
今日の為に誂えたドレス十歳の少女らしい優しい菫色のふんわりとしたプリンセスドレス、肩にも同じシフォンのレースとシフォンで作った花を添え、スカートドレスには小さな真珠をあしらった。
髪はサイド上げてシフォンの小花を飾った。
派手さはないが十歳の少女らしいドレスだと思う。
以前は真っ赤なドレスに沢山の宝石で飾ったゴテゴテドレスで、THE悪役令嬢そのものだった。
今思えば十歳の女の子が着る装いじゃないわね。ホント、お父様も使用人達ももっと止めさせる方向で言って欲しかった。
あっ、私--我儘最悪令嬢だったからお父様や使用人の話しを聞く気も無かったんだわ。
今なら分かる------このドレスで正解よ。
地味で結構。
どうせどんな姿でもアルスメディア王太子殿下の婚約者に選ばれちゃうんだから。
やっぱりイメージは大切だもの爽やか、可愛らしいイメージが大切。
前世の私よさようなら。生まれ変わった私よこんにちは。
「クリスティア準備は出来たかい。」
「はい、お父様。素敵なドレスをありがとうございます。」
私は淑女の礼をしてお父様ににっこりと微笑んだ。
「素敵な小さなレディ、私のエスコートを受けて下さいますか。」お父様は私に腕をだす。
「お待ち下さい、お義父様。」
お父様の後ろからマクシミリアンの声が聞こえた。
マクシミリアンも行くんだ------彼も十歳だしガーデンパーティに参加するのは貴族の決まりだものね。
マクシミリアンは漆黒の髪に合わせたのか漆黒のスーツに身を包みスーツの襟には精緻な金の刺繍を施していた。胸には私のドレスと同じシフォンで作った小花を飾っていた。
十歳なのに着こなしが素敵すぎるわ、以前の私は素敵なマクシミリアンを認めたくなく嫌味を言ったような気がするわ。
「マクシミリアン、支度が整ったのね。そのスーツ素敵よ。貴方によく似合っているわ。」
マクシミリアンは嬉しそうに、花が咲くように微笑んだ。
嫌だわ、男の子なのに私より可愛いなんて。
「いいえ、僕よりクリスティア義姉様の方が良くお似合いですよ。天使が舞い降りたようです。」
「天使?それは嫌味ね。私は天使ように美しくないわ。マクシミリア、貴方の方が天使よ。」
「ははは------。二人は仲良しだね。私にとっては二人共天使だよ。」
「ありがとうございます。」私は曖昧に苦笑で誤魔化した。。
「え~と、マクシミリアンはクリスティアのエスコートが私では不服と言うことかな?」
「はい、是非僕にクリスティア義姉様のエスコートをさせて下さい。」
お父様は困った顔をする。
「初めての王宮デビューは私のエスコートで行きたかったのだが---仕方がない。マクシミリアンたっての希望だ。分かったよ。今回はマクシミリアンに譲ってあげよう。」
男性陣で勝手に話しを進められる、------私の意見は聞かないのかしら?
まぁ、あんなに嬉しそうにされるのも悪くはないわね。
「お父様がよろしければ私はかまいませんわ。」
「そうかい、寂しいがマクシミリアンにエスコートをお願いしよう。」
「ありがとうございます、お義父様。」マクシミリアンは頬を高潮させとても嬉しそうです。
「さぁ、お義姉様王宮に参りましょう。」マクシミリアンは私に腕を出した、私は頷きマクシミリアンの手を取った。
6
お気に入りに追加
94
あなたにおすすめの小説
帰還した聖女と王子の婚約破棄騒動
しがついつか
恋愛
聖女は激怒した。
国中の瘴気を中和する偉業を成し遂げた聖女を労うパーティで、王子が婚約破棄をしたからだ。
「あなた、婚約者がいたの?」
「あ、あぁ。だが、婚約は破棄するし…」
「最っ低!」
追放された令嬢は英雄となって帰還する
影茸
恋愛
代々聖女を輩出して来た家系、リースブルク家。
だがその1人娘であるラストは聖女と認められるだけの才能が無く、彼女は冤罪を被せられ、婚約者である王子にも婚約破棄されて国を追放されることになる。
ーーー そしてその時彼女はその国で唯一自分を助けようとしてくれた青年に恋をした。
そしてそれから数年後、最強と呼ばれる魔女に弟子入りして英雄と呼ばれるようになったラストは、恋心を胸に国へと帰還する……
※この作品は最初のプロローグだけを現段階だけで短編として投稿する予定です!
護国の聖女、婚約破棄の上、国外追放される。〜もう護らなくていいんですね〜
ココちゃん
恋愛
平民出身と蔑まれつつも、聖女として10年間一人で護国の大結界を維持してきたジルヴァラは、学園の卒業式で、冤罪を理由に第一王子に婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
護国の大結界は、聖女が結界の外に出た瞬間、消滅してしまうけれど、王子の新しい婚約者さんが次の聖女だっていうし大丈夫だよね。
がんばれ。
…テンプレ聖女モノです。
妹と寝たんですか?エセ聖女ですよ?~妃の座を奪われかけた令嬢の反撃~
岡暁舟
恋愛
100年に一度の確率で、令嬢に宿るとされる、聖なる魂。これを授かった令嬢は聖女と認定され、無条件で時の皇帝と婚約することになる。そして、その魂を引き当てたのが、この私、エミリー・バレットである。
本来ならば、私が皇帝と婚約することになるのだが、どういうわけだか、偽物の聖女を名乗る不届き者がいるようだ。その名はジューン・バレット。私の妹である。
別にどうしても皇帝と婚約したかったわけではない。でも、妹に裏切られたと思うと、少し癪だった。そして、既に二人は一夜を過ごしてしまったそう!ジューンの笑顔と言ったら……ああ、憎たらしい!
そんなこんなで、いよいよ私に名誉挽回のチャンスが回ってきた。ここで私が聖女であることを証明すれば……。
必要なくなったと婚約破棄された聖女は、召喚されて元婚約者たちに仕返ししました
珠宮さくら
ファンタジー
派遣聖女として、ぞんざいに扱われてきたネリネだが、新しい聖女が見つかったとして、婚約者だったスカリ王子から必要ないと追い出されて喜んで帰国しようとした。
だが、ネリネは別の世界に聖女として召喚されてしまう。そこでは今までのぞんざいさの真逆な対応をされて、心が荒んでいた彼女は感激して滅びさせまいと奮闘する。
亀裂の先が、あの国と繋がっていることがわかり、元婚約者たちとぞんざいに扱ってきた国に仕返しをしつつ、ネリネは聖女として力を振るって世界を救うことになる。
※全5話。予約投稿済。
聖女なのに王太子から婚約破棄の上、国外追放って言われたけど、どうしましょう?
もふっとしたクリームパン
ファンタジー
王城内で開かれたパーティーで王太子は宣言した。その内容に聖女は思わず声が出た、「え、どうしましょう」と。*世界観はふわっとしてます。*何番煎じ、よくある設定のざまぁ話です。*書きたいとこだけ書いた話で、あっさり終わります。*本編とオマケで完結。*カクヨム様でも公開。
婚約破棄が私を笑顔にした
夜月翠雨
恋愛
「カトリーヌ・シャロン! 本日をもって婚約を破棄する!」
学園の教室で婚約者であるフランシスの滑稽な姿にカトリーヌは笑いをこらえるので必死だった。
そこに聖女であるアメリアがやってくる。
フランシスの瞳は彼女に釘付けだった。
彼女と出会ったことでカトリーヌの運命は大きく変わってしまう。
短編を小分けにして投稿しています。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる