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どうしたーーーーー王子
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お約束通り、ジークフリード様がやって来ました。
そのお陰で、我が家は大忙しです。お父様はジークフリード様を居間にお通ししようとしたが、ジークフリード様は、全く聞き入れず、ずんずんとアディルの居る自室に足を運んでいるようです。
侍女達は大慌てで、アディルを飾り付けます。
アディルの中の弥生が『そこまで綺麗にしなくて良いのに、でもアレは改めないとね~悪役令嬢改良計画』
アレとはーーーーー?
そう『プラトニックラバーズ』の悪役令嬢アディルのドリル巻きを改め、巻かずにヘアアイロンで綺麗にストレートにして、髪のサイドを上げてハーフアップに悪役令嬢辞めます!
どんな断罪が待っているか『プラトニックラバーズ』のゲームをしていないのでわからんがーーーーーその時の為に出来るだけの事を備えておきたい!
鏡を見ながら、アディル(弥生)は思った。
『これなら絶対に王子受けが良いはず、だって王子は悪役令嬢のお色気ムンムンが嫌いなんだから!』
こんな清楚な美しさなら行けるはず、ばっちこい。
『おや、廊下の方がうるさいような~』
「お待ち下さい、ジークフリード殿下。アディルについてお話しがーーーーー」
エンポーリオパパと執事のイルメや侍従達の慌てる声が聞こえてくる。
「お待ち下さい、ジークフリード殿下、アディルはまだーーーーー」
「うるさい!そこを退きなさい!」ジークフリード様の声が聞こえる。
あー、エンポーリオパパを振り切ってここまで来ちゃったんだわ!やるわね王子。
だけど私だってちゃんと手を打っている。
王子アディルはいつものドリル令嬢では無いのよ、アディルは進化したんだから!
私は、悪役令嬢にならない、出来れば婚約を解消してもらい、ジークフリード様はアンリと仲良くすれば私は断罪されずバンバンざい。
王子カモーン~
「アディル、私だ。開けるよ。」
ガチャっと自室のドアが開いた。
目に入って来たのは、輝く金の髪に深い蒼の瞳、とても整端な顔ーーーーー
「なにこれ、スッゴク格好いい!パッケージのイラストよりずっと良い!めっちゃいい!」
ハっと我にかえるーーーーー。
ジークフリード様が見つめていた。
「あっ、いえジークフリード様お越しいただき嬉しく思います。どうぞお入り下さい。」
私はミディにお茶をたので、皆を下がらせた。
「ジークフリード様、来て下さったのですね。私、とても嬉しいですわ。」と優しくにっこりと微笑んだ。
「あれ、いつもと違うね。縦ロールやめたんだね。その髪形も似合ってるよ。可愛い」とジークフリード様は私の頬に口づけた。
嘘でしょ!ジークフリード様が私に口づけるなんてーーーーー。
そのお陰で、我が家は大忙しです。お父様はジークフリード様を居間にお通ししようとしたが、ジークフリード様は、全く聞き入れず、ずんずんとアディルの居る自室に足を運んでいるようです。
侍女達は大慌てで、アディルを飾り付けます。
アディルの中の弥生が『そこまで綺麗にしなくて良いのに、でもアレは改めないとね~悪役令嬢改良計画』
アレとはーーーーー?
そう『プラトニックラバーズ』の悪役令嬢アディルのドリル巻きを改め、巻かずにヘアアイロンで綺麗にストレートにして、髪のサイドを上げてハーフアップに悪役令嬢辞めます!
どんな断罪が待っているか『プラトニックラバーズ』のゲームをしていないのでわからんがーーーーーその時の為に出来るだけの事を備えておきたい!
鏡を見ながら、アディル(弥生)は思った。
『これなら絶対に王子受けが良いはず、だって王子は悪役令嬢のお色気ムンムンが嫌いなんだから!』
こんな清楚な美しさなら行けるはず、ばっちこい。
『おや、廊下の方がうるさいような~』
「お待ち下さい、ジークフリード殿下。アディルについてお話しがーーーーー」
エンポーリオパパと執事のイルメや侍従達の慌てる声が聞こえてくる。
「お待ち下さい、ジークフリード殿下、アディルはまだーーーーー」
「うるさい!そこを退きなさい!」ジークフリード様の声が聞こえる。
あー、エンポーリオパパを振り切ってここまで来ちゃったんだわ!やるわね王子。
だけど私だってちゃんと手を打っている。
王子アディルはいつものドリル令嬢では無いのよ、アディルは進化したんだから!
私は、悪役令嬢にならない、出来れば婚約を解消してもらい、ジークフリード様はアンリと仲良くすれば私は断罪されずバンバンざい。
王子カモーン~
「アディル、私だ。開けるよ。」
ガチャっと自室のドアが開いた。
目に入って来たのは、輝く金の髪に深い蒼の瞳、とても整端な顔ーーーーー
「なにこれ、スッゴク格好いい!パッケージのイラストよりずっと良い!めっちゃいい!」
ハっと我にかえるーーーーー。
ジークフリード様が見つめていた。
「あっ、いえジークフリード様お越しいただき嬉しく思います。どうぞお入り下さい。」
私はミディにお茶をたので、皆を下がらせた。
「ジークフリード様、来て下さったのですね。私、とても嬉しいですわ。」と優しくにっこりと微笑んだ。
「あれ、いつもと違うね。縦ロールやめたんだね。その髪形も似合ってるよ。可愛い」とジークフリード様は私の頬に口づけた。
嘘でしょ!ジークフリード様が私に口づけるなんてーーーーー。
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