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ハッピーエンディング
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アルフレッドはキャサリンを閉じ込めた牢に向かった。
「キャサリン」
キャサリンの姿はあの可愛らしかった容姿は見る影もなく痩せこけ百をも超える老婆のようになっていた。
「ーーーあ”ぁ”ぁ”ーーー、ア”ル、ーーフ”レ”ッ’ォ”ドーーー」不気味なしゃがれ声でアルフレッドを呼ぶ。
「キャサリンお前さえ消えれば、ーーーエリエンヌは助かる!」
「ーーーば、ーーーか”ぁーーーめ”ぇ”~」キャサリンは狂ったようにあざ笑った。
『「エリエンヌの呪いは解けぬーーーお前がエリエンヌの胸にその聖剣を突き刺せば、呪いは解けるかもしれぬなぁ。」』男ん9声が被る。
狂ったように髪を振り乱し笑いながらキャサリンは笑った。
「が、わ”い”ーーーぞうな”ーーーア”ル”フ”、レッド。ヒヒッ、ーーー最高にすてき”ぃ!」にっこり笑うキャサリンの頭にアルフレッドは聖剣を突き刺した。
「この悪魔め!」
『悪魔はオマエだアルフレッドォォーーー、我は死なぬ』
黒い靄はすうぅっと消えた。
「まさかエリエンヌにーーー」
エリエンヌの呪いは解けぬーーーお前がエリエンヌの胸にその聖剣を突き刺せば、呪いは解けるかもしれぬなぁと言っていた。アルフレッドは急ぎエリエンヌの元に足早にかけた。
「エリエンヌ!」
「大変で殿下!エリエンヌ様の脈が弱っています。」
「クソっ、」エリエンヌの回りに黒い靄が見えた。
「神官を呼べ!嫌聖猊下をここへ来て貰うのだ!」
「神官はともかく聖猊下は難しいかもしれませんーーー」アルフレッドは医師や侍従の言葉を遮り「いいから連れてこい!エリエンヌが死んだらお前らを生かしてはおかぬ!」
「はっ、今すぐにーーー」侍従は転がるように駆け出た。
「まさか本当にこの聖剣でエリエンヌを刺さなければならないのか!」
黒い靄はぐるぐるとエリエンヌに巻き付いた。
「殿下、神官がまいりました。」
神官達は直ぐさま聖なる光をかざしたが黒い靄に弾き返された。
「続けろ!猊下はまだか!」
「黒い靄はキャサリンに刺された箇所からエリエンヌの体に入り込んだ。
その時エリエンヌの体がピクリとし、むくりと起き上がった。
「エリエンヌ!」
黒い靄に取り込まれたエリエンヌは、アルフレッドに襲いかかった。
「エリエンヌやめろ!」エリエンヌは女性とも思えない力でアルフレッドの首を捕らえ締め上げた。
「アルフレッド王太子殿下!」近衛騎士達も応戦し、エリエンヌからアルフレッドを何とか取り外すことに成功したが、騎士達にはエリエンヌの力には手も足も出なかった。
「クソっどうすればーーー」
「アルフレッド王太子殿下、エリエンヌ様の胸をその聖剣で刺すのです。」聖猊下ヴァレンテの声がした。
「そんなこと出来るわけが無い!」
「やるのです、それしかエリエンヌ様をお助けすることが出来ません!」
「エリエンヌ、ーーー。」
「アルフレッド様躊躇してはいけません!エリエンヌ様を思い生きるように願うのです!」
「エリエンヌーーー」エリエンヌを助けるのだ!必ず。
「早くしなければ取り返しの付かない事になります。キャサリンのようにーーー」
エリエンヌがキャサリンのような姿に、ーーーそんなことはさせない!
「エリエンヌを絶対に助ける!」
アルフレッドは意を決し聖剣フレイを掲げた。
「エリエンヌを絶対に助けて見せる。」
「エリエンヌーーー愛してる。」アルフレッドはエリエンヌの胸に聖剣を突き刺した。
エリエンヌーーーの悲鳴が響き渡るーーー
「エリエンヌーーー!」
『うわぁぁぁぁ、本当に刺すとはーーー』黒い靄はエリエンヌから消え去り消滅した。
「エリエンヌーーー!」
エリエンヌは力が抜けてその場に倒れ落ちそうになるのをアルフレッドはすんでで抱きとめた。
「エリエンヌ、大丈夫か!」
エリエンヌはゆっくりと目を開けた。
「アルフレッドーーーさまっ。」
「エリエンヌ、良かった。」アルフレッドはエリエンヌを抱きしめた。
「わたしーーーどうしてーーー。キャサリンに刺されてーーー。」
「キャサリンは死んだ、お前に害をなす物は何も無い。これからずっとエリエンヌを守る、愛しているんだ。」
エリエンヌはその言葉を聞いて柔らかく微笑んだ。
「わたしも、ーーーアルフレッド様を、愛してーーーいます。」
アルフレッドは嬉しくなり、エリエンヌを更に抱きしめ口吻た。
ーENDー
「キャサリン」
キャサリンの姿はあの可愛らしかった容姿は見る影もなく痩せこけ百をも超える老婆のようになっていた。
「ーーーあ”ぁ”ぁ”ーーー、ア”ル、ーーフ”レ”ッ’ォ”ドーーー」不気味なしゃがれ声でアルフレッドを呼ぶ。
「キャサリンお前さえ消えれば、ーーーエリエンヌは助かる!」
「ーーーば、ーーーか”ぁーーーめ”ぇ”~」キャサリンは狂ったようにあざ笑った。
『「エリエンヌの呪いは解けぬーーーお前がエリエンヌの胸にその聖剣を突き刺せば、呪いは解けるかもしれぬなぁ。」』男ん9声が被る。
狂ったように髪を振り乱し笑いながらキャサリンは笑った。
「が、わ”い”ーーーぞうな”ーーーア”ル”フ”、レッド。ヒヒッ、ーーー最高にすてき”ぃ!」にっこり笑うキャサリンの頭にアルフレッドは聖剣を突き刺した。
「この悪魔め!」
『悪魔はオマエだアルフレッドォォーーー、我は死なぬ』
黒い靄はすうぅっと消えた。
「まさかエリエンヌにーーー」
エリエンヌの呪いは解けぬーーーお前がエリエンヌの胸にその聖剣を突き刺せば、呪いは解けるかもしれぬなぁと言っていた。アルフレッドは急ぎエリエンヌの元に足早にかけた。
「エリエンヌ!」
「大変で殿下!エリエンヌ様の脈が弱っています。」
「クソっ、」エリエンヌの回りに黒い靄が見えた。
「神官を呼べ!嫌聖猊下をここへ来て貰うのだ!」
「神官はともかく聖猊下は難しいかもしれませんーーー」アルフレッドは医師や侍従の言葉を遮り「いいから連れてこい!エリエンヌが死んだらお前らを生かしてはおかぬ!」
「はっ、今すぐにーーー」侍従は転がるように駆け出た。
「まさか本当にこの聖剣でエリエンヌを刺さなければならないのか!」
黒い靄はぐるぐるとエリエンヌに巻き付いた。
「殿下、神官がまいりました。」
神官達は直ぐさま聖なる光をかざしたが黒い靄に弾き返された。
「続けろ!猊下はまだか!」
「黒い靄はキャサリンに刺された箇所からエリエンヌの体に入り込んだ。
その時エリエンヌの体がピクリとし、むくりと起き上がった。
「エリエンヌ!」
黒い靄に取り込まれたエリエンヌは、アルフレッドに襲いかかった。
「エリエンヌやめろ!」エリエンヌは女性とも思えない力でアルフレッドの首を捕らえ締め上げた。
「アルフレッド王太子殿下!」近衛騎士達も応戦し、エリエンヌからアルフレッドを何とか取り外すことに成功したが、騎士達にはエリエンヌの力には手も足も出なかった。
「クソっどうすればーーー」
「アルフレッド王太子殿下、エリエンヌ様の胸をその聖剣で刺すのです。」聖猊下ヴァレンテの声がした。
「そんなこと出来るわけが無い!」
「やるのです、それしかエリエンヌ様をお助けすることが出来ません!」
「エリエンヌ、ーーー。」
「アルフレッド様躊躇してはいけません!エリエンヌ様を思い生きるように願うのです!」
「エリエンヌーーー」エリエンヌを助けるのだ!必ず。
「早くしなければ取り返しの付かない事になります。キャサリンのようにーーー」
エリエンヌがキャサリンのような姿に、ーーーそんなことはさせない!
「エリエンヌを絶対に助ける!」
アルフレッドは意を決し聖剣フレイを掲げた。
「エリエンヌを絶対に助けて見せる。」
「エリエンヌーーー愛してる。」アルフレッドはエリエンヌの胸に聖剣を突き刺した。
エリエンヌーーーの悲鳴が響き渡るーーー
「エリエンヌーーー!」
『うわぁぁぁぁ、本当に刺すとはーーー』黒い靄はエリエンヌから消え去り消滅した。
「エリエンヌーーー!」
エリエンヌは力が抜けてその場に倒れ落ちそうになるのをアルフレッドはすんでで抱きとめた。
「エリエンヌ、大丈夫か!」
エリエンヌはゆっくりと目を開けた。
「アルフレッドーーーさまっ。」
「エリエンヌ、良かった。」アルフレッドはエリエンヌを抱きしめた。
「わたしーーーどうしてーーー。キャサリンに刺されてーーー。」
「キャサリンは死んだ、お前に害をなす物は何も無い。これからずっとエリエンヌを守る、愛しているんだ。」
エリエンヌはその言葉を聞いて柔らかく微笑んだ。
「わたしも、ーーーアルフレッド様を、愛してーーーいます。」
アルフレッドは嬉しくなり、エリエンヌを更に抱きしめ口吻た。
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