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幸せの行方
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あぁーーーやっと安堵した。
俺の宝ーーー
ラリエットとアデイルは無事に確保され、俺の元に帰って来た。
「心配した、もしラリエットやアデイルが⚪⚪⚪⚪ーーーーーーと考えても嫌だが無事に俺の元に帰って来てくれたのが本当に嬉しい。」アルフレッド様は私を抱きしめた。
本当に安堵したアルフレッド様の優しいお顔を見たのは久方ぶりのような気がする。
この人は本当に私とアデイルを心配して自ら探し助けてくれたのだ。
それが素直に『嬉しい』と感じた。
気になるのは、フォルク様とゲルク様それにーーーユリアはどうなるのだろう。
「あのーーー、ユリア達はーーーどうなるのでしょうか。」
「奴等は別々に投獄している、ゲルクは魔術師団長だ簡単に逃げ出せるだろうから、魔道具で魔力を枯れさせ、魔法封じの鎖を両腕を拘束している。何もの出来ないだろうが安心は出来ない、ゲルクは即処刑される。」
「裁判はされないのですか?」
「そんなものは無い!皇族に、王太子妃と王子に手をかけたのだ、その場で殺されても文句はあるまい。」
「処刑ですかーーー」
「斬首刑だ、爵位剥奪財産・土地全て王家に返却して貰う。勿論一族全処刑とする。」
「ーーーそうですか。」私は目を伏せ思った。
記憶を無くさず、私がユリアを毒殺していたらこんなものでは済まなかっただろうーーーと。
愛するユリアを毒殺するのだーーー嫌、未遂者だろうと酷い拷問の末の見世物にされ処刑だろう。
「ラリエット、まだ傷が癒えていない君に恐ろしい話を聞かせた。済まない。」抱きしめている腕に更に力が入る。
あぁ何だろう、アルフレッドの腕の中にいるだけでーーーたったこれだけの事なのに私は酷く安心してしまう。
私はアルフレッドの背に腕を回した。
「アルーーー。私とアデイルを救って頂きありがとうございました。アルが来て下さった事がとても嬉しく心強かったです。アルーーーありがとう。」
私はアルフレッドを見つめる。
「私は、ーーーーーーアルが好きです。ーーーーーー 一人で生きて行けないぐらい貴方を思っております。」
「愛しています。ーーーーーー」アルフレッドはラリエットの言葉に驚き放心していた。
「ーーーですがこう浮気は御免でございます。」
浮気と言う言葉にハッとし、アルフレッドはラリエットに答えた。
「浮気などしない、俺にはラリエットだけだ絶対にだ!神に誓う。」
アルフレッドは真摯に答えた。
「俺はもう側室を娶るつもりは無い、生涯ラリエットだけだ。」
「ーーーその言葉に二言はありませんか?私だけを愛しますか。」
アルフレッドはフッと笑う「ああ、生涯ラリエットだけだ、二度は無い。それに一夫多妻制度は改正する。一夫一妻制にするつもりで議会案を出している。」
アルフレッドはラリエットの頬に触れ、「ラリエットには辛い思いをさせてしまった。謝りきれない仕打ちをしてしまった。ーーーでもその見返りに掛けがいの無いものを手に入れる事が出来た。ラリエットとアデイルだ。ラリエットありがとう。」
二人は見つめ合いそっと唇を合わせた。
「アデイルだけでは不安の声が上がる、私はラリエットとの子がいいーーーラリエットには負担をかけるが私との子を産んでもらいたいと思っている。ーーーだが今は記憶を無くして不安なラリエットに寄り添いたいーーー優しくしたいと思っているのだ。無理には言わない。」
「アル。いいえ、ーーーそんな訳がありません。嬉しいです、私もアルとの子供が欲しいです。」
アルフレッドは嬉しそうにラリエットを抱きしめた。
-FiN-
俺の宝ーーー
ラリエットとアデイルは無事に確保され、俺の元に帰って来た。
「心配した、もしラリエットやアデイルが⚪⚪⚪⚪ーーーーーーと考えても嫌だが無事に俺の元に帰って来てくれたのが本当に嬉しい。」アルフレッド様は私を抱きしめた。
本当に安堵したアルフレッド様の優しいお顔を見たのは久方ぶりのような気がする。
この人は本当に私とアデイルを心配して自ら探し助けてくれたのだ。
それが素直に『嬉しい』と感じた。
気になるのは、フォルク様とゲルク様それにーーーユリアはどうなるのだろう。
「あのーーー、ユリア達はーーーどうなるのでしょうか。」
「奴等は別々に投獄している、ゲルクは魔術師団長だ簡単に逃げ出せるだろうから、魔道具で魔力を枯れさせ、魔法封じの鎖を両腕を拘束している。何もの出来ないだろうが安心は出来ない、ゲルクは即処刑される。」
「裁判はされないのですか?」
「そんなものは無い!皇族に、王太子妃と王子に手をかけたのだ、その場で殺されても文句はあるまい。」
「処刑ですかーーー」
「斬首刑だ、爵位剥奪財産・土地全て王家に返却して貰う。勿論一族全処刑とする。」
「ーーーそうですか。」私は目を伏せ思った。
記憶を無くさず、私がユリアを毒殺していたらこんなものでは済まなかっただろうーーーと。
愛するユリアを毒殺するのだーーー嫌、未遂者だろうと酷い拷問の末の見世物にされ処刑だろう。
「ラリエット、まだ傷が癒えていない君に恐ろしい話を聞かせた。済まない。」抱きしめている腕に更に力が入る。
あぁ何だろう、アルフレッドの腕の中にいるだけでーーーたったこれだけの事なのに私は酷く安心してしまう。
私はアルフレッドの背に腕を回した。
「アルーーー。私とアデイルを救って頂きありがとうございました。アルが来て下さった事がとても嬉しく心強かったです。アルーーーありがとう。」
私はアルフレッドを見つめる。
「私は、ーーーーーーアルが好きです。ーーーーーー 一人で生きて行けないぐらい貴方を思っております。」
「愛しています。ーーーーーー」アルフレッドはラリエットの言葉に驚き放心していた。
「ーーーですがこう浮気は御免でございます。」
浮気と言う言葉にハッとし、アルフレッドはラリエットに答えた。
「浮気などしない、俺にはラリエットだけだ絶対にだ!神に誓う。」
アルフレッドは真摯に答えた。
「俺はもう側室を娶るつもりは無い、生涯ラリエットだけだ。」
「ーーーその言葉に二言はありませんか?私だけを愛しますか。」
アルフレッドはフッと笑う「ああ、生涯ラリエットだけだ、二度は無い。それに一夫多妻制度は改正する。一夫一妻制にするつもりで議会案を出している。」
アルフレッドはラリエットの頬に触れ、「ラリエットには辛い思いをさせてしまった。謝りきれない仕打ちをしてしまった。ーーーでもその見返りに掛けがいの無いものを手に入れる事が出来た。ラリエットとアデイルだ。ラリエットありがとう。」
二人は見つめ合いそっと唇を合わせた。
「アデイルだけでは不安の声が上がる、私はラリエットとの子がいいーーーラリエットには負担をかけるが私との子を産んでもらいたいと思っている。ーーーだが今は記憶を無くして不安なラリエットに寄り添いたいーーー優しくしたいと思っているのだ。無理には言わない。」
「アル。いいえ、ーーーそんな訳がありません。嬉しいです、私もアルとの子供が欲しいです。」
アルフレッドは嬉しそうにラリエットを抱きしめた。
-FiN-
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