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傲慢王太子ラリエットの想い
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「ラリエット気が付いたのか!」
アルフレッドとデイリーはラリエットの部屋に足を踏み入れた。
目覚めたラリエットはベッドに横たわっていた。やつれてはいるものの意識はあった。
ラリエットの傍には王宮医師ラバンがいた。アルフレッド王太子の到着に気付き、症状の説明を始める。
「ラリエット王太子妃は奇跡的に目覚められましたが、三日間熱にうかされ、解熱後意識が戻らない無いままでしたのでお身体が大変弱っておいでです。。
それと---王太子殿下には言いにくいのですが、毒のせいなのか熱のせいなのか不明ではありますがラリエット王太子妃は記憶を失っているようです。
記憶の喪失は一時的な物もあれば、ずっと記憶が戻らない場合もございます。
---正直、ラリエット王太子妃の場合どちらかは分かりかねます。
王太子妃のお身体は今は落ち着いておいでです、ゆっくり治して行きましょう。
まずは、身体に優しい柔らかい食事から召し上がって下さい。
お薬を処方します、後ほどお届けいたします。」
「ラバン、ラリエットの記憶が---失っているとは、どの程度のことなのだ。」
「そうですね、確認した所、ご自身のお名前やこの国の名称。王太子殿下のお名前も---自分が何者なのかも---お産まれになった王子殿下の存在もです。
しいて言えば生活に関しては覚えているようですが、--今後生活する上でわからないことも出てくるかもしれません。」
「何だと!私の事も、----生まれてきたた王子、アデイルのこともか------。」
「おっしゃる通りです。ご自身でご確認下さい。」
まさかあんなにも溺愛していた息子の存在までも忘れてしまうものなのか?
横になったままこちら見つめているラリエットにアルフレッドは話しかけた。
「ラリエット、何も思い出せないとは本当なのか?自分の名も分からないのか?---ユリアの事もか?」
「こほっ、ーーラリエット?----?こほっ、ユリア?
ユリアとは誰ですか?私が、ーーこほっ、」
寝たきりのままだったのでしゃべりにくいのかこほ、こほと咳をしながら答えラリエットは首を傾けか細く答えた。
今までとまったく違う!
病でやつれて白い肌が更に白く透き通って青白く。----いつもきちんと結っていた髪はおろさてプラチナブロンドのさらりとした髪が柔らかく揺れいる。
ライラックの瞳はいつもはキリリと厳しい瞳が今は不安そうに揺れていて----子を生みさらに大きくなった胸---なんと神秘的なんだ。濃い化粧と派手なドレスを剝がしただけでこんなに美しい女性になるだなんて、アルフレッドはラリエットを見入ってしまっていた。
「そうだ、君は王太子である私、アルフレッドの妻で、君の名前はラリエットだ。
そして----ユリアは私の妾だった。」
「めかけ?----ユリア。めかけとは愛人の事ですか?」
「-----愛人だな。」
「王太子がアルフレッド様でわたくしの夫------ユリアさんはめかけ?私の子が王子--で--アデイル。?よくーーわからないわ。」
ラリエットは一生懸命線と線を合わせるように考えているようだ。苦しそうに胸に手を当てていた。
「あの、---ここは何処なのでしょう?私は病気だったんですか?」
「ここは王宮でラリエットの部屋だ。病気と言うか---私の妾に毒を飲まされたんだ。」
「毒---?めかけのユリアさんは貴方の愛しい人。じゃあ何故私が毒を飲まされたんですか?」
「それは----私に愛されていたユリアを妬んでラリエット、君がユリアに酷い嫌がらせをしていたーーだがのそなたの腹に私との子を身ごもったのだ。ーー」
それからアルフレッドは一連の事件の経緯をかいつまんで説明した。
アルフレッドとラリエットは幼い頃からの婚約者で。幼少の頃からラリエットは美少女だったがプライドが高く傲慢だった。そんなラリエットをアルフレッドは愛せなかった。
アルフレッドは、貴族学園の時に知り合い意気投合したユリアと恋仲になったこと知ったラリエットは憤慨し学生の頃からユリアに嫌がらせをしていたこと。
結婚も政略的なので正妻はラリエットで妾はユリアであった。ユリアは子爵令嬢で身分が低かっため妾になったこと。
ラリエットは初夜の一度だけで息子を懐妊し、無事ニヶ月前に出産したこと。その息子アデイルを溺愛していた事を伝えた。
「私---まるで悪女みたいですね。アルフレッド様やユリアさんの愛の邪魔をしてごめんなさい。」
アルフレッドはラリエット言葉に驚いた。
高慢でユリアに嫌がらせばかりしていた女だったが政略で結婚はしたが何の情も無いはずなのに、今の彼女はどうしてこんなに気になるのだろう。
ラリエットは、アルフレッド様の説明を聞いてもピンとこなかった。
何故話を聞いても、何も思い出せないのだろう。
記憶を無くすほど苦しんだラリエット。
辛い思いをするならーーーーもう思い出せなくても良いのかも知れない。
婚約者がいながら学生時代から恋人を作ってその人を妾にするなんて……それが普通なの?いやダメでしょ。
見向きもされない妻ラリエット、夫であるアルフレッド様は妾のユリアさんを愛している。ラリエットと結婚しているのにそれは「浮気」じゃない。
アルフレッド様はラリエットと結婚しているのだから、アルフレッド様はラリエットを大切にするべきだわ。
可哀相なラリエットーーーーこのまま一緒に居ても私は幸せになれないわきっとーーーー。
イケメンで王子様でも浮気する鬼畜男。
浮気夫はごめんだわ。幸い仲も良くないみたいだし、今後も関わりたくない。
結論、アルフレッド様は、ユリアさんと一緒になるべきだわ。
アルフレッドとデイリーはラリエットの部屋に足を踏み入れた。
目覚めたラリエットはベッドに横たわっていた。やつれてはいるものの意識はあった。
ラリエットの傍には王宮医師ラバンがいた。アルフレッド王太子の到着に気付き、症状の説明を始める。
「ラリエット王太子妃は奇跡的に目覚められましたが、三日間熱にうかされ、解熱後意識が戻らない無いままでしたのでお身体が大変弱っておいでです。。
それと---王太子殿下には言いにくいのですが、毒のせいなのか熱のせいなのか不明ではありますがラリエット王太子妃は記憶を失っているようです。
記憶の喪失は一時的な物もあれば、ずっと記憶が戻らない場合もございます。
---正直、ラリエット王太子妃の場合どちらかは分かりかねます。
王太子妃のお身体は今は落ち着いておいでです、ゆっくり治して行きましょう。
まずは、身体に優しい柔らかい食事から召し上がって下さい。
お薬を処方します、後ほどお届けいたします。」
「ラバン、ラリエットの記憶が---失っているとは、どの程度のことなのだ。」
「そうですね、確認した所、ご自身のお名前やこの国の名称。王太子殿下のお名前も---自分が何者なのかも---お産まれになった王子殿下の存在もです。
しいて言えば生活に関しては覚えているようですが、--今後生活する上でわからないことも出てくるかもしれません。」
「何だと!私の事も、----生まれてきたた王子、アデイルのこともか------。」
「おっしゃる通りです。ご自身でご確認下さい。」
まさかあんなにも溺愛していた息子の存在までも忘れてしまうものなのか?
横になったままこちら見つめているラリエットにアルフレッドは話しかけた。
「ラリエット、何も思い出せないとは本当なのか?自分の名も分からないのか?---ユリアの事もか?」
「こほっ、ーーラリエット?----?こほっ、ユリア?
ユリアとは誰ですか?私が、ーーこほっ、」
寝たきりのままだったのでしゃべりにくいのかこほ、こほと咳をしながら答えラリエットは首を傾けか細く答えた。
今までとまったく違う!
病でやつれて白い肌が更に白く透き通って青白く。----いつもきちんと結っていた髪はおろさてプラチナブロンドのさらりとした髪が柔らかく揺れいる。
ライラックの瞳はいつもはキリリと厳しい瞳が今は不安そうに揺れていて----子を生みさらに大きくなった胸---なんと神秘的なんだ。濃い化粧と派手なドレスを剝がしただけでこんなに美しい女性になるだなんて、アルフレッドはラリエットを見入ってしまっていた。
「そうだ、君は王太子である私、アルフレッドの妻で、君の名前はラリエットだ。
そして----ユリアは私の妾だった。」
「めかけ?----ユリア。めかけとは愛人の事ですか?」
「-----愛人だな。」
「王太子がアルフレッド様でわたくしの夫------ユリアさんはめかけ?私の子が王子--で--アデイル。?よくーーわからないわ。」
ラリエットは一生懸命線と線を合わせるように考えているようだ。苦しそうに胸に手を当てていた。
「あの、---ここは何処なのでしょう?私は病気だったんですか?」
「ここは王宮でラリエットの部屋だ。病気と言うか---私の妾に毒を飲まされたんだ。」
「毒---?めかけのユリアさんは貴方の愛しい人。じゃあ何故私が毒を飲まされたんですか?」
「それは----私に愛されていたユリアを妬んでラリエット、君がユリアに酷い嫌がらせをしていたーーだがのそなたの腹に私との子を身ごもったのだ。ーー」
それからアルフレッドは一連の事件の経緯をかいつまんで説明した。
アルフレッドとラリエットは幼い頃からの婚約者で。幼少の頃からラリエットは美少女だったがプライドが高く傲慢だった。そんなラリエットをアルフレッドは愛せなかった。
アルフレッドは、貴族学園の時に知り合い意気投合したユリアと恋仲になったこと知ったラリエットは憤慨し学生の頃からユリアに嫌がらせをしていたこと。
結婚も政略的なので正妻はラリエットで妾はユリアであった。ユリアは子爵令嬢で身分が低かっため妾になったこと。
ラリエットは初夜の一度だけで息子を懐妊し、無事ニヶ月前に出産したこと。その息子アデイルを溺愛していた事を伝えた。
「私---まるで悪女みたいですね。アルフレッド様やユリアさんの愛の邪魔をしてごめんなさい。」
アルフレッドはラリエット言葉に驚いた。
高慢でユリアに嫌がらせばかりしていた女だったが政略で結婚はしたが何の情も無いはずなのに、今の彼女はどうしてこんなに気になるのだろう。
ラリエットは、アルフレッド様の説明を聞いてもピンとこなかった。
何故話を聞いても、何も思い出せないのだろう。
記憶を無くすほど苦しんだラリエット。
辛い思いをするならーーーーもう思い出せなくても良いのかも知れない。
婚約者がいながら学生時代から恋人を作ってその人を妾にするなんて……それが普通なの?いやダメでしょ。
見向きもされない妻ラリエット、夫であるアルフレッド様は妾のユリアさんを愛している。ラリエットと結婚しているのにそれは「浮気」じゃない。
アルフレッド様はラリエットと結婚しているのだから、アルフレッド様はラリエットを大切にするべきだわ。
可哀相なラリエットーーーーこのまま一緒に居ても私は幸せになれないわきっとーーーー。
イケメンで王子様でも浮気する鬼畜男。
浮気夫はごめんだわ。幸い仲も良くないみたいだし、今後も関わりたくない。
結論、アルフレッド様は、ユリアさんと一緒になるべきだわ。
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