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しおりを挟む【家】に着いた。あー、何だか安心する。アンコック家には無い安心感がある。ココが私の家なんだ、と。
帰ってお湯に浸かりさっぱりしてお茶を飲んでいたら、レオンとブランが帰って来た。2人も何だかお疲れの様子。
「おかえりなさい、レオン、ブラン。」
「「お兄ちゃん達おかえりーー」」とマリーちゃんとラウル君。
「どうだった?楽しめた?私達は結構充実してたよー。」
と3人で戦利品を並べて皆んなに見せる。
「あら、すごいわね!中々良い物が買えたじゃないの!」とマーサ様。
「こんなに買って貰って良いの?ラウルの年齢だと充分過ぎる装備に、武器だね。」とブランが目を丸くする。
「マリーにまで・・・良いのか?」と少し眉尻を下げたレオン
「もちろんだよ!丁度良い物って出会えた時に買わないと、もう2度と出会えない時もあるからね。子供だもん、大きくなるのも織り込み済みだよ!大きくなったらまたその時必要な物を、本人の進みたい方向に合わせて買おうね。私がそれを着たと言うか装備した姿をみたいから買ったの。私の我儘なんだ、ごめん。」
と伝えると、「「「「ありがとう!」」」」と4人から
良かったホットした。申し訳ないとかお金払うとか言わないで・・・との思いをちゃんと汲んでくれたようだ。
その後は、購入した物でファッションショーだ。【家】の皆んなで大盛り上がりだった。だって、天使が降臨したんだもん。めっちゃ可愛いღそして、5人お揃いで買ったマントは同じ色味なんだけど、それぞれ少しずつ違いがあって各々似合ってた。私もね、ふふふ
その後は、料理人さん達が作ってくれたビーフシチューみたいなスープで、フランスパンみたいな硬めのパンを浸しながら頂いた。うーん、ボリューミーで濃厚なスープがたまらない。サラダもシャキシャキで美味しい、何よりドレッシングがうまい!
て事で大満足な夕飯を食べて子供達が船を漕ぎ出したので私が寝かしつけに行って一緒に寝てしまった・・・反省
翌日は、3日ぶりにクエストを受ける事にした。この前と同じ感じで、受けようと思ったら受付のアランさんが、3人だったらゴブリン、プラスもう少し上のモンスターを狙っても大丈夫だと思うけれど、依頼を受けるのはゴブリン討伐が今日も出てるからそれを受けるのがおすすめだとの事。それと森を少しだけ奥に入るとボアやオークが出るらしい、もし討伐出来たら戻って来た時クエストと受注すれば良いと教えてくれた。そうしたら無理に頑張らず出来高でいけるそうだ。ただ、ゴブリンは依頼自体少ないから今受けて行き、余分の分は常設依頼で処理してくれるそうだ。ありがたやー。
こうしてくれぐれも無理しない程度にと言われながらクエストに向けて出発した。どうやら前回討伐したゴブリンの数と、ゴブリンをそのまま持ち帰りしていたから倒し方を見て判断してくれた様だ。それと、盗賊に追われた際のレオンの報告が的確で冷静にば場を見極めることが出来ると判断したらしい。すごいな、レオン
3人で話しながら歩いていると、いつもの森への入り口に着いた。数日の内にまた伸びた薬草達を採取しながら順調に進んで行く。 この前ボアに遭遇した時よりも少しだけ奥に来ただろうか・・・木の香りが濃くなった様な気がする。暫く行くと、
『ブヒ、ブヒイッ』とボアとは異なる‘’ブヒッ‘’ が聞こえてきた。
‘’‘オークだな‘’‘ ‘’‘うん、そうだね。オークだ‘’‘ と2人が小声で確認し合っている。しまった、MAP。またしても今更ながら確認する。いつも忘れるから、オートでONして更に何か居たら頭の中にお手柔らかな警告音が聞こえ、赤いマークを分かりやすく光らせるように設定した。宝が、持ち腐れるから・・・宝の持ち腐れって勿体無いよね。
近くには1体だけど、少し離れた所に2体。それと、500m ちょい離れた所に3体、と少しずつ距離が離れて1体ずつ増えている。ただ戦闘音で離れたオークに気付かれて囲まれる可能性もある。 時間をかけずに倒せれば大丈夫だろうけれど・・・
「どうする?厳しいかな・・・」と聞くと
「いや、この前は運も良かったけれどいけると思う。3人の連携・・・行こう!」
3人で目を見合わせ頷き合う。 先ず、一つ目の反応の場所へ、いざ
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