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しおりを挟む3人でカフェを後にしたが、先程話をしてウサール様の事・・・今までの事、どうでも良くなった。そんな事で傷つくのが馬鹿らしくなった、時間や心を遣うのは無駄だと思える・・・あんな人達の為に。
先程、隣同士になったのはたまたまだけど本人達の言葉を直に聞き、直接自分が思っている事を伝えられて幸運だったと思う。 しかも、期せずして公の場であった為貴族、平民問わず私達のやり取りを聞いていた。私の悪評だけで無く今回のやり取りもある程度流れるだろう、少なくとも知ってくれている人がいるだけでも良いかと思える。
少し前まではあんなに辛く感じたのに同じように私の悪評が耳に届いても平気だった。前世の母が ’‘言いたい奴には言わせておけば良い。自分が分かっていれば良い、少なくともお母さんは何があっても、優凛の味方だから‘‘ と言ってくれていたなって思い出した。お母さん、ありがとう。本当にその通りだったよ、前世、元彼を親友に奪われてある事無い事ばら撒かれた時、失恋の痛みと裏切られた痛みに若かった私は立ち直るのにかなり刻を要した。それに周りの冷たいと目と言葉は忘れられない。 その後大分経ってから前世の旦那様と出会い愛する娘にも恵まれた。 どんなに辛くても傷はいつか癒える。だけど幾らかの苦い痛みと切なさは残る。
今回はレオンやブラン、マーサ様、公爵御夫妻・・もうウサール様に爵位は譲ったみたいだけど。自分の味方で居てくれる人が居る。それだけで救われる、もうそれで充分だ。それにこの国は出て行く。どこか逃げる様な気持ちがあったのだけど自分の心持ちが変わるとただ、新天地に行くって意識になった。気の持ち様ってこんなに影響するんだね。
【家】に帰って、一応今日の出来事を報告しておく。前公爵御夫妻はウサール様の養い親だしね・・・それで一緒にいる事が難しくなったらその時はその時。
て事で伝えた。マーサ様はただ抱きしめていてくれた。最後に『良く、泣かずに耐えた。頑張ったね。』と言ってくれて枯れたはずの涙がチョロリしたけどそれくらいは仕方無いよ・・・多分
その日は、何だかおご馳走で皆が心なしか晴れやかな顔をしている。悪評の事気にしてくれてたんだね。その気持ちがありがたくて皆んなにありがとうを伝えた。何をありがとうなのかは察してくれる大人だね。
そんなこんなで翌日は清々しい朝を迎えた。土砂降りの雨だったけど・・・
今日は外には出ないで、魔法の研究と何か面白い売り物は無いかな、とタブレットで検索。使い易そうなリュックとか皮のバッグ、麻のバッグと色々買ってみた。布を見てたらミシン、セーール!何て言葉があり動力は?と思ったら魔石・魔力となっていた。おーー、すごいミシン使わなきゃ使わないで困らない。だって想像創造あるし、買える。 でも、ちょっと欲しくなったからミシンとロックミシンセールの言葉にフラフラとなり買ってみたウフフ。
え、て事は他の電化製品も動力気にせず買えるんじゃ!!と見てみたら買えた。お掃除はクリーンがあるから特に必要無いけど某お高い高級コーヒーメーカー、豆から挽くやつよ!一度はお試しで飲んでみたいと思っていたアレが買えた。嬉しい
それと、使う必要無いかもだけどブレンダー、お料理の幅が出るに違いない!ミキサーも、泡立て器も・・・無限に欲しくなって昔は眺めるだけだった高級炊飯器も購入。楽しみしかない。
おかしなくらい色々ポチポチしてインベントリに届いた。 かなり経ってからハッ、としたけど買い物に悔いは無い!
インベントリにルームにとあるからこそのお買い物、資金があって良かったー
その日は、お買い物したうまうまスイーツと美味しい紅茶で楽しくお茶をして、美味しい夕ご飯を食べて寝た、至福!
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