ご安心を、2度とその手を求める事はありません

ポチ

文字の大きさ
上 下
13 / 43

婚約式、パーティ  会場 1

しおりを挟む

読んで頂き、本当にありがとうございます。
また、訂正箇所を丁寧に教えて頂き大変感謝いたします。そのお気持ちと、面倒なのに丁寧に書いて頂いてありがたいですm(._.)m

すみません、【婚約式、パーティ 前日】の本文を少し変更しました。最初レオンが居ない体で書いていてゴチャゴチャしてしまったのですがレオンの気持ちを私の頭の中だけで展開してしまいました。その分を入れました。読み返しはしなくて大丈夫ですが、ご報告だけさせて頂きます。


☆    ☆    ☆    ☆    ☆


色々ありつつもやっと本日のメイン会場に着いた。 まだ始まっておらず皆様歓談中の様だ。


すると 「ブランシーヌ様こちらへ。」と父にいつも帯同している家令が誘導してくれる。昨日も侯爵と一緒にいた。

通された部屋にはダーメリン公爵夫妻とカーシス様。 シラキュース侯爵夫妻、義兄、義姉妹と何故かビーベリン侯爵夫妻と義妹の婚約者であるアーポン子息も居た。意味は分かりたく無い。


「遅いぞ、ブランシーヌ。」 
凍てつく瞳で睨み据える父侯爵。 あなたの大切な御家族様のお支度が大変でしたの!と言ってやりたいけれどグッと飲み込んだ

「皆様遅くなりま申し訳ございません。」 
とカーテシーする。今までもずっとお母様の姿を思い出しながらマナーは頑張ってきた。教育係は、足元に及ばない所かお母様の爪程の品格も無い。毅然とした態度で接した

「ブランシーヌ、愛しの我が婚約者。今日は君の成人の日だね、だから書き換え出来るってことだね。」とキラキラスマイルを放って来た。

「《いやいやいや、書類の前に ‘’お誕生日おめでとう‘’  でしょう?愛しの婚約者への ‘’愛‘‘ 部分は?そしてその胡散臭いキラキラ笑顔しまって!気持ち悪い》はい、そうなりますね。」と無で返すと

「とうとう、成人ですわね。」 とニヤニヤと意味ありげに見てくる義姉

「ええ、やっとこの日を迎える事が出来ました。」 と澄まして答えると

「此処まで血の繋がりも無いのに育てて来た恩に感謝も無いのかしら?」 と憎々しげな義母が冷たく顔を歪ませ睨んでくる

「12歳以降はメイドや侍女として働いて参りました。お給金を頂いてもよいかと思っておりました・・・いえ、 ‘’教育‘’ でしたわね。 メイド、侍女として扱き使って・・あ、間違えました。大変濃密に ‘’教育‘’ して頂き、ありがとうございました。」 

「!!!っ、分かっていれば良いのよ。 ‘’教育‘’ 大変だったわ。もの覚えが悪くて 」 転んでもただでは起きない系義母・・・


「コホン。あー、ブランシーヌ? 君を愛している。それで、充分だよね?」とニコニコ見てくる面倒くさい

「はい、そうですね。」 

「良かった、僕の気持ちがちゃんと伝わっていて。

ところで、僕たちは婚約者だ、だからこれからは君が君の母君が残して行かれた商会を継ぐ訳だけど・・・まだ成人したばかりの君が1人でやっていくのは大変だよね?」と真剣な面持ちで見てくる

「はい、そうですね。」 と全員を見渡すと

「そこでだ、私達はまだ未熟な君に手を差し伸べようと思う。」
と尊大な態度でダーメリン公爵が感謝しろと言わんばかりに見てくる。 ケッと思ったが

「左様でございますか。お心遣い感謝致します。ですが、それには及びません。」と言った所で

「ブランシーヌ、昨日私が言った言葉分かっておるな?」

「ですが、承服致し兼ねます。」と冷たくシラキュース侯爵を見返すと

ビシッ、ビシッ、ドスッ、ガッ・・・・「っ、う‘’っ 」と聞こえて来た。侍従がパーテーションになっている開き扉を横にずらしていくと・・・

「!!!!レ、レオンっ」 思わず駆け寄りしがみ付くと ビシッ、バシッと私にも鞭が当たる

「今まで、ブランシーヌ様が打たれても庇いも出来ず、申し訳ありません。私は、大丈夫です、嫌な事は嫌と御心のままに。」と

「あー、そんな茶番は要らない。__それとお前達気を付けろ、見えてはみっともない。見えない所にしろ。」とシラキュース侯爵が酷薄な笑みを浮かべて見下ろして来た

「まあまあ、お待ち下さい。私の婚約者にそんな酷い事・・・ね?ブラン、分かるよね?僕たちは君の事を心底心配しているんだ。 だから、君が落ち着くまでダーメリン公爵家・シラキュース侯爵家・ビーベリン侯爵家と上位貴族3家で愛する君を支えて行きたいんだ、分かるだろ?」と、愛しげに頬を撫でてくる。振り払う事が出来ないでいると

「そうよ、無能ブラン! 訳の分からないスキルしか無い能無しなあなたの事をこーんなに心配してくれるなんて優しすぎるカーシス様ぁ。・・・時間も無駄だわ、早くサインしなさいよ。」と憎しみ蔑みながら見てくる

引き摺り起こされ椅子に押さえ付けられ見ると・・・魔法契約書だった。サインすればすぐに効力を発揮し今いる当主達の物になる内容だった。でも、レオンには代えられない

「もう~、早くして下さる? 早くお披露目したいのよっ!」とアーポン様といちゃつく義妹


「早くしろ 。手間を掛けさせるな。」とレオンを蹴り飛ばした。また、始まったレオンへの暴力が・・・



お母様・・ここまで読んでいたの?と思いながら___サインした





しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

もう一度7歳からやりなおし!王太子妃にはなりません

片桐葵
恋愛
いわゆる悪役令嬢・セシルは19歳で死亡した。 皇太子のユリウス殿下の婚約者で高慢で尊大に振る舞い、義理の妹アリシアとユリウスの恋愛に嫉妬し最終的に殺害しようとした罪で断罪され、修道院送りとなった末の死亡だった。しかし死んだ後に女神が現れ7歳からやり直せるようにしてくれた。 もう一度7歳から人生をやり直せる事になったセシル。

意地を張っていたら6年もたってしまいました

Hkei
恋愛
「セドリック様が悪いのですわ!」 「そうか?」 婚約者である私の誕生日パーティーで他の令嬢ばかり褒めて、そんなに私のことが嫌いですか! 「もう…セドリック様なんて大嫌いです!!」 その後意地を張っていたら6年もたってしまっていた二人の話。

──いいえ。わたしがあなたとの婚約を破棄したいのは、あなたに愛する人がいるからではありません。

ふまさ
恋愛
 伯爵令息のパットは、婚約者であるオーレリアからの突然の別れ話に、困惑していた。 「確かにぼくには、きみの他に愛する人がいる。でもその人は平民で、ぼくはその人と結婚はできない。だから、きみと──こんな言い方は卑怯かもしれないが、きみの家にお金を援助することと引き換えに、きみはそれを受け入れたうえで、ぼくと婚約してくれたんじゃなかったのか?!」  正面に座るオーレリアは、膝のうえに置いたこぶしを強く握った。 「……あなたの言う通りです。元より貴族の結婚など、政略的なものの方が多い。そんな中、没落寸前の我がヴェッター伯爵家に援助してくれたうえ、あなたのような優しいお方が我が家に婿養子としてきてくれるなど、まるで夢のようなお話でした」 「──なら、どうして? ぼくがきみを一番に愛せないから? けれどきみは、それでもいいと言ってくれたよね?」  オーレリアは答えないどころか、顔すらあげてくれない。  けれどその場にいる、両家の親たちは、その理由を理解していた。  ──そう。  何もわかっていないのは、パットだけだった。

【完結】愛されない令嬢は全てを諦めた

ツカノ
恋愛
繰り返し夢を見る。それは男爵令嬢と真実の愛を見つけた婚約者に婚約破棄された挙げ句に処刑される夢。 夢を見る度に、婚約者との顔合わせの当日に巻き戻ってしまう。 令嬢が諦めの境地に至った時、いつもとは違う展開になったのだった。 三話完結予定。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが

ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。 定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

私のことが大嫌いらしい婚約者に婚約破棄を告げてみた結果。

夢風 月
恋愛
 カルディア王国公爵家令嬢シャルロットには7歳の時から婚約者がいたが、何故かその相手である第二王子から酷く嫌われていた。  顔を合わせれば睨まれ、嫌味を言われ、周囲の貴族達からは哀れみの目を向けられる日々。  我慢の限界を迎えたシャルロットは、両親と国王を脅……説得して、自分たちの婚約を解消させた。  そしてパーティーにて、いつものように冷たい態度をとる婚約者にこう言い放つ。 「私と殿下の婚約は解消されました。今までありがとうございました!」  そうして笑顔でパーティー会場を後にしたシャルロットだったが……次の日から何故か婚約を解消したはずのキースが家に押しかけてくるようになった。 「なんで今更元婚約者の私に会いに来るんですか!?」 「……好きだからだ」 「……はい?」  いろんな意味でたくましい公爵令嬢と、不器用すぎる王子との恋物語──。 ※タグをよくご確認ください※

余命わずかな私は家族にとって邪魔なので死を選びますが、どうか気にしないでくださいね?

日々埋没。
恋愛
 昔から病弱だった侯爵令嬢のカミラは、そのせいで婚約者からは婚約破棄をされ、世継ぎどころか貴族の長女として何の義務も果たせない自分は役立たずだと思い悩んでいた。  しかし寝たきり生活を送るカミラが出来ることといえば、家の恥である彼女を疎んでいるであろう家族のために自らの死を願うことだった。  そんなある日願いが通じたのか、突然の熱病で静かに息を引き取ったカミラ。  彼女の意識が途切れる最後の瞬間、これで残された家族は皆喜んでくれるだろう……と思いきや、ある男性のおかげでカミラに新たな人生が始まり――!?

好きでした、さようなら

豆狸
恋愛
「……すまない」 初夜の床で、彼は言いました。 「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」 悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。 なろう様でも公開中です。

処理中です...