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婚約式、パーティ 会場 1
しおりを挟む読んで頂き、本当にありがとうございます。
また、訂正箇所を丁寧に教えて頂き大変感謝いたします。そのお気持ちと、面倒なのに丁寧に書いて頂いてありがたいですm(._.)m
すみません、【婚約式、パーティ 前日】の本文を少し変更しました。最初レオンが居ない体で書いていてゴチャゴチャしてしまったのですがレオンの気持ちを私の頭の中だけで展開してしまいました。その分を入れました。読み返しはしなくて大丈夫ですが、ご報告だけさせて頂きます。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
色々ありつつもやっと本日のメイン会場に着いた。 まだ始まっておらず皆様歓談中の様だ。
すると 「ブランシーヌ様こちらへ。」と父にいつも帯同している家令が誘導してくれる。昨日も侯爵と一緒にいた。
通された部屋にはダーメリン公爵夫妻とカーシス様。 シラキュース侯爵夫妻、義兄、義姉妹と何故かビーベリン侯爵夫妻と義妹の婚約者であるアーポン子息も居た。意味は分かりたく無い。
「遅いぞ、ブランシーヌ。」
凍てつく瞳で睨み据える父侯爵。 あなたの大切な御家族様のお支度が大変でしたの!と言ってやりたいけれどグッと飲み込んだ
「皆様遅くなりま申し訳ございません。」
とカーテシーする。今までもずっとお母様の姿を思い出しながらマナーは頑張ってきた。教育係は、足元に及ばない所かお母様の爪程の品格も無い。毅然とした態度で接した
「ブランシーヌ、愛しの我が婚約者。今日は君の成人の日だね、だから色々な書類も書き換え出来るってことだね。」とキラキラスマイルを放って来た。
「《いやいやいや、書類の前に ‘’お誕生日おめでとう‘’ でしょう?愛しの婚約者への ‘’愛‘‘ 部分は?そしてその胡散臭いキラキラ笑顔しまって!気持ち悪い》はい、そうなりますね。」と無で返すと
「とうとう、成人ですわね。」 とニヤニヤと意味ありげに見てくる義姉
「ええ、やっとこの日を迎える事が出来ました。」 と澄まして答えると
「此処まで血の繋がりも無いのに育てて来た恩に感謝も無いのかしら?」 と憎々しげな義母が冷たく顔を歪ませ睨んでくる
「12歳以降はメイドや侍女として働いて参りました。お給金を頂いてもよいかと思っておりました・・・いえ、 ‘’教育‘’ でしたわね。 メイド、侍女として扱き使って・・あ、間違えました。大変濃密に ‘’教育‘’ して頂き、ありがとうございました。」
「!!!っ、分かっていれば良いのよ。 ‘’教育‘’ 大変だったわ。もの覚えが悪くて 」 転んでもただでは起きない系義母・・・
「コホン。あー、ブランシーヌ? 僕は君を愛している。それで、充分だよね?」とニコニコ見てくる面倒くさい
「はい、そうですね。」
「良かった、僕の気持ちがちゃんと伝わっていて。
ところで、僕たちは婚約者だ、だからこれからは君が君の母君が残して行かれた商会を継ぐ訳だけど・・・まだ成人したばかりの君が1人でやっていくのは大変だよね?」と真剣な面持ちで見てくる
「はい、そうですね。」 と全員を見渡すと
「そこでだ、私達はまだとても未熟な君に手を差し伸べようと思う。」
と尊大な態度でダーメリン公爵が感謝しろと言わんばかりに見てくる。 ケッと思ったが
「左様でございますか。お心遣い感謝致します。ですが、それには及びません。」と言った所で
「ブランシーヌ、昨日私が言った言葉分かっておるな?」
「ですが、承服致し兼ねます。」と冷たくシラキュース侯爵を見返すと
ビシッ、ビシッ、ドスッ、ガッ・・・・「っ、う‘’っ 」と聞こえて来た。侍従がパーテーションになっている開き扉を横にずらしていくと・・・
「!!!!レ、レオンっ」 思わず駆け寄りしがみ付くと ビシッ、バシッと私にも鞭が当たる
「今まで、ブランシーヌ様が打たれても庇いも出来ず、申し訳ありません。私は、大丈夫です、嫌な事は嫌と御心のままに。」と
「あー、そんな茶番は要らない。__それとお前達気を付けろ、見えてはみっともない。見えない所にしろ。」とシラキュース侯爵が酷薄な笑みを浮かべて見下ろして来た
「まあまあ、お待ち下さい。私の愛する婚約者にそんな酷い事・・・ね?ブラン、分かるよね?僕たちは君の事を心底心配しているんだ。 だから、君が落ち着くまでダーメリン公爵家・シラキュース侯爵家・ビーベリン侯爵家と上位貴族3家で愛する君を支えて行きたいんだ、分かるだろ?」と、愛しげに頬を撫でてくる。振り払う事が出来ないでいると
「そうよ、無能ブラン! 訳の分からないスキルしか無い能無しなあなたの事をこーんなに心配してくれるなんて優しすぎるカーシス様ぁ。・・・時間も無駄だわ、早くサインしなさいよ。」と憎しみ蔑みながら見てくる
引き摺り起こされ椅子に押さえ付けられ見ると・・・魔法契約書だった。サインすればすぐに効力を発揮し今いる当主達の物になる内容だった。でも、レオンには代えられない
「もう~、早くして下さる? 早くお披露目したいのよっ!」とアーポン様といちゃつく義妹
「早くしろ 。手間を掛けさせるな。」とレオンを蹴り飛ばした。また、始まったレオンへの暴力が・・・
お母様・・ここまで読んでいたの?と思いながら___サインした
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