10 / 43
その時がくれば
しおりを挟む今日はどんな顔して本邸に行けば良いんだろ。 昨日お義姉様とカーシス様と一緒に居る所に出くわしてあんな事があった。もう、私に秘密にするのは辞めた?なんて事を考えながら家庭教師の元へ・・・今日もメイド教育だった。
ふっふっふ、毎回この大変なお掃除面倒くさいと思っていた。 クリエイトで生活魔法のパワーUPしておいた。ささっと綺麗にして誰も来ないうちに撤収しようと振り向いたら・・・
「「あら、ブラン」」 ( ゲッ、何故このタイミングで・・折角ずらしたのに )
「おはようございます。」
「「ふふっ、おはよう。」」 2人して目を細め嘲笑ってくる。
「昨日は、カーシス様と久し振りに会える日だったのに、急遽私との外出になってしまってごめんなさいねぇ。」
全然ごめんなんて思って無さそうなその声音、と態度
「いえ、お気遣いなく。」 あんまり何とも思ってないふりもどうかと思うけれど、好き好きな態度もどうかと思われる・・・迷うところ
「うふふっ。そうよね、カーシス様だって私みたいな綺麗さの中に可愛さもある淑女と外出する方が良いわよね。色々準備もあるし。私達の婚約パーティーの準備のお手伝いをして下さっているのよ。」
お義姉様とどなたとの婚約ですか?と聞いてしまいそうになった。先ず私との婚約を解消してから普通に再婚約すれば良いのに・・と思うけれど私の方も今いわれても困るから何も言わない
「あなたはまだ婚姻しないのだから私の侍女として私を磨くためのサポートをしなさいね。勿論私のお手入れはちゃんとした専門の者にやらせるから、あなたはその下っ端♪ 」
こうしてメイド業にプラスして義姉妹の侍女として彼女達の婚約式の準備の為に振り回されることになった・・・でも結果としてこの仕事は良かった。
彼女達の婚約式パーティーがいつ開かれるのか分かったから。それは私の16歳の誕生日当日だった。どんな流れにするつもり?悪意しか感じられない
こうして、メイド業務プラス義姉妹に振り回されながらの3ヶ月がゆるゆると過ぎていった。その間、相変わらず私とカーシス様の婚約は解消されず進展はないままその日を迎えようとしていた。
義姉との交流は当たり前のように繰り返され、その時についでの様に『ブランシーヌ愛している。』とハグしてくる。もう私の胸には何も響かないのに。冷めた心がより冷えていくばかり。
その間私はレオンと勘当された後の事を見据えて様々準備も重ねていった。私が動けない分レオンが動いてくれて助かった。いつ勘当からの追放となっても良いように、むしろ普通に追放の方が良い。こんな家で飼い殺しなんて嫌だ。その時は適当に土魔法で私の死体作成して、確認させればOK。埋葬が済めば死体が土に返っても問題ない。
早く来て・・・私の誕生日
233
お気に入りに追加
979
あなたにおすすめの小説

もう一度7歳からやりなおし!王太子妃にはなりません
片桐葵
恋愛
いわゆる悪役令嬢・セシルは19歳で死亡した。
皇太子のユリウス殿下の婚約者で高慢で尊大に振る舞い、義理の妹アリシアとユリウスの恋愛に嫉妬し最終的に殺害しようとした罪で断罪され、修道院送りとなった末の死亡だった。しかし死んだ後に女神が現れ7歳からやり直せるようにしてくれた。
もう一度7歳から人生をやり直せる事になったセシル。

意地を張っていたら6年もたってしまいました
Hkei
恋愛
「セドリック様が悪いのですわ!」
「そうか?」
婚約者である私の誕生日パーティーで他の令嬢ばかり褒めて、そんなに私のことが嫌いですか!
「もう…セドリック様なんて大嫌いです!!」
その後意地を張っていたら6年もたってしまっていた二人の話。

──いいえ。わたしがあなたとの婚約を破棄したいのは、あなたに愛する人がいるからではありません。
ふまさ
恋愛
伯爵令息のパットは、婚約者であるオーレリアからの突然の別れ話に、困惑していた。
「確かにぼくには、きみの他に愛する人がいる。でもその人は平民で、ぼくはその人と結婚はできない。だから、きみと──こんな言い方は卑怯かもしれないが、きみの家にお金を援助することと引き換えに、きみはそれを受け入れたうえで、ぼくと婚約してくれたんじゃなかったのか?!」
正面に座るオーレリアは、膝のうえに置いたこぶしを強く握った。
「……あなたの言う通りです。元より貴族の結婚など、政略的なものの方が多い。そんな中、没落寸前の我がヴェッター伯爵家に援助してくれたうえ、あなたのような優しいお方が我が家に婿養子としてきてくれるなど、まるで夢のようなお話でした」
「──なら、どうして? ぼくがきみを一番に愛せないから? けれどきみは、それでもいいと言ってくれたよね?」
オーレリアは答えないどころか、顔すらあげてくれない。
けれどその場にいる、両家の親たちは、その理由を理解していた。
──そう。
何もわかっていないのは、パットだけだった。

【完結】愛されない令嬢は全てを諦めた
ツカノ
恋愛
繰り返し夢を見る。それは男爵令嬢と真実の愛を見つけた婚約者に婚約破棄された挙げ句に処刑される夢。
夢を見る度に、婚約者との顔合わせの当日に巻き戻ってしまう。
令嬢が諦めの境地に至った時、いつもとは違う展開になったのだった。
三話完結予定。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

私のことが大嫌いらしい婚約者に婚約破棄を告げてみた結果。
夢風 月
恋愛
カルディア王国公爵家令嬢シャルロットには7歳の時から婚約者がいたが、何故かその相手である第二王子から酷く嫌われていた。
顔を合わせれば睨まれ、嫌味を言われ、周囲の貴族達からは哀れみの目を向けられる日々。
我慢の限界を迎えたシャルロットは、両親と国王を脅……説得して、自分たちの婚約を解消させた。
そしてパーティーにて、いつものように冷たい態度をとる婚約者にこう言い放つ。
「私と殿下の婚約は解消されました。今までありがとうございました!」
そうして笑顔でパーティー会場を後にしたシャルロットだったが……次の日から何故か婚約を解消したはずのキースが家に押しかけてくるようになった。
「なんで今更元婚約者の私に会いに来るんですか!?」
「……好きだからだ」
「……はい?」
いろんな意味でたくましい公爵令嬢と、不器用すぎる王子との恋物語──。
※タグをよくご確認ください※

余命わずかな私は家族にとって邪魔なので死を選びますが、どうか気にしないでくださいね?
日々埋没。
恋愛
昔から病弱だった侯爵令嬢のカミラは、そのせいで婚約者からは婚約破棄をされ、世継ぎどころか貴族の長女として何の義務も果たせない自分は役立たずだと思い悩んでいた。
しかし寝たきり生活を送るカミラが出来ることといえば、家の恥である彼女を疎んでいるであろう家族のために自らの死を願うことだった。
そんなある日願いが通じたのか、突然の熱病で静かに息を引き取ったカミラ。
彼女の意識が途切れる最後の瞬間、これで残された家族は皆喜んでくれるだろう……と思いきや、ある男性のおかげでカミラに新たな人生が始まり――!?

好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる