ご安心を、2度とその手を求める事はありません

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その時がくれば

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今日はどんな顔して本邸に行けば良いんだろ。 昨日お義姉様とカーシス様と一緒に居る所に出くわしてあんな事があった。もう、私に秘密にするのは辞めた?なんて事を考えながら家庭教師の元へ・・・今日もメイド教育だった。

ふっふっふ、毎回この大変なお掃除面倒くさいと思っていた。 クリエイトで生活魔法のパワーUPしておいた。ささっと綺麗にして誰も来ないうちに撤収しようと振り向いたら・・・

「「あら、ブラン」」  ( ゲッ、何故このタイミングで・・折角ずらしたのに )

「おはようございます。」

「「ふふっ、おはよう。」」 2人して目を細め嘲笑ってくる。

「昨日は、カーシス様と久し振りに会える日だったのに、急遽私との外出になってしまってごめんなさいねぇ。」
全然ごめんなんて思って無さそうなその声音、と態度

「いえ、お気遣いなく。」 あんまり何とも思ってないふりもどうかと思うけれど、好き好きな態度もどうかと思われる・・・迷うところ

「うふふっ。そうよね、カーシス様だって私みたいな綺麗さの中に可愛さもある淑女と外出する方が良いわよね。色々準備もあるし。私達の婚約パーティーの準備のお手伝いをして下さっているのよ。」

お義姉様とどなたとの婚約ですか?と聞いてしまいそうになった。先ず私との婚約を解消してから普通に再婚約すれば良いのに・・と思うけれど私の方も今いわれても困るから何も言わない


「あなたはまだ婚姻しないのだから私の侍女として私を磨くためのサポートをしなさいね。勿論私のお手入れはちゃんとした専門の者にやらせるから、あなたはその下っ端♪ 」

こうしてメイド業にプラスして義姉妹の侍女として彼女達の婚約式の準備の為に振り回されることになった・・・でも結果としてこの仕事は良かった。

彼女達の婚約式パーティーがいつ開かれるのか分かったから。それは私の16歳の誕生日当日だった。どんな流れにするつもり?悪意しか感じられない

こうして、メイド業務プラス義姉妹に振り回されながらの3ヶ月がゆるゆると過ぎていった。その間、相変わらず私とカーシス様の婚約は解消されず進展はないままその日を迎えようとしていた。

義姉との交流は当たり前のように繰り返され、その時についでの様に『ブランシーヌ愛している。』とハグしてくる。もう私の胸には何も響かないのに。冷めた心がより冷えていくばかり。


その間私はレオンと勘当された後の事を見据えて様々準備も重ねていった。私が動けない分レオンが動いてくれて助かった。いつ勘当からの追放となっても良いように、むしろ普通に追放の方が良い。こんな家で飼い殺しなんて嫌だ。その時は適当に土魔法で私の死体作成して、確認させればOK。埋葬が済めば死体が土に返っても問題ない。




早く来て・・・私の誕生日




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