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会いたいよ
しおりを挟む大好きなかあさまに会えなくなって、5年が経ち私は、10歳になった
そして、婚約者が出来た。何故か男。
別に、偏見はない。
この世界は男性、女性、男性同士、女性同士、子を成すことが出来るが・・
まぁ、父様とかあさまの様に女性と婚姻を結ぶものだと思っていた。
しかも、第二王子。年齢と家格を考慮すると私になるらしい。嫌だよ。
王子殿下は婚姻にて、臣籍降下するそうだ
ため息ばかりなり。
私は、かあさまの様な可愛らしい女性が良かった。
父様が何とか辞退しようと頑張ってくれたらしいが、無理だったと。
私は、正直あの王子は、苦手だ会う度に、上から目線で、鼻で笑ってくる。何様のつもりだ!!
王子様だな
来月から、学園も始まる同じ学年なのだ。嫌だ
「ファル。明日は、ギフトを授かる日だ。
これによって、これからの人生が、左右される。
どんなギフトであっても、私はファルの味方だ。どんな時も、一緒に頑張っていこうな」
「はい、父様」
父様は、私の自慢の父様だ!いつだって冷静で頼れる人
かあさまを喪った時以外は、そんな父様が大好きだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今日、ギフトを頂く日
貴族は、王宮で頂く事になっている。父様と、爺や、と僕の侍従と会場の中に居る。高位貴族は、後になる公爵位は僕だけ。その前は伯爵位どんどん進んでいく。結構、良いギフトを授かった者が居るようだ。一際、輝いた時があって剣聖、賢者、聖女、
だった様だ。1世代でこんなに。
どよめきが起こっていた。もう、出尽くしたんじゃ。
次は僕だ。怖いな。こんなに良いギフトが出たのに、公爵位の 僕、いや私が、平凡だったら。婚約者である王子は、別枠で授かっている。何と、覇道。何だそりゃ。。スキルか?
いよいよ、私の番になった。虹色に輝いた
『♾️©️➰#/&_#&』
・・・しーーん・・・どよめいた会場が
一転して静まり返る。
「ナニカナ?コレハ」
「はて、初めての事ですなただ、言える事は。使い道が、無い。という事です。」
「フッ、アッハハハハ使い道が、無いとな・・・何て事だ」
騒めきが戻ってきた会場。追従して笑うもの。表情には嘲りを載せているが慰めるフリをする者
そして、私の周りからサーーーっと、人の波が引いて行き第二王子、剣聖、賢者、聖女。の周りに集まっていく・・・
鼻で笑いながら私を押し出し、嘲りを投げつけてくる。
父には、微妙な挨拶をしつつ離れて行く。
父様。申し訳ありません
なのに、父様はいつもと変わらぬ穏やかな表情で
「ファル、行くよ皆でお祝いだ」
「は・・・い」自分でも青褪めているのが分かる父様にエスコートされながら会場を出る
チラリと第二王子を見遣る。酷薄に、嘲笑い睨みつけるのが見えた・・・
頭が真っ白になっていく・・父様、ごめんなさい
「ファル。私は、ファルの味方だよ。何があっても。無くても」
「・・・・・・」
「ファル。愛しているよファルには、沢山の長所がある。コレから、沢山学んでいけば良い。限定されていないって事は、可能性は、無限大だよ。素晴らしい事だ」
「っ!はい」父様の愛が染み込んでくる
穏やかな父様の力強さ、叶わないな
やっぱり私は、父様の様な大人になりたい
父様と、かあさまの子で、良かった
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