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異世界初のお買い物
しおりを挟む異世界初のお買い物に胸をときめかせながら歩く事20分程。
「この辺かな?」と、爽やか商人の真斗さんが見つけてくれた。
「あ、本当だね!日本でのホームセンターと迄はいかないけど、結構揃ってそう!」と、私もウキウキだ。黒鉄、入れるかな心配だ。
「早速入ってみましょう♪」と、入って行く清羅さん。うん、即行動だね!
お店の中は結構広くて、日用雑貨みたいな物も置いてある。コンビニより少し大きいくらいの店内にはテントや、ランタン何かも置いてある。高級店の様にマンツーマンでお店の人が付く事は無さそうだけど、店内には程よく店員さんらしき人が居て求めに応じて対応してくれる様だ。
「あ!コレって!!!」「おおーー!」「すごいね、アイテムバッグだよね?」
と話していると店員さんが、近寄って来て
「左様でございます。そちらアイテムバッグとなっておりまして、冒険者の方には大変人気の品でございます。」とニコニコ営業トーク。
ガントさんから聞いては居たが感動した!憧れのアイテムバッグ! 今となってはインベントリあるし、ルームもレベル上がったらもっと広くなるだろうしね。お金に余裕があったら欲しいけど、今はテントの方が魅力的!!
私はインベントリ持ってるしね。ガントさん情報だとインベントリやアイテムボックスを持っている人はそれなりに居るから持っている事を明かしても大丈夫らしい。 持っていると有利ではある様だけれどね!
「ありがとうございます。私達はインベントリを持っているので、アイテムバッグはまたの機会でお願いします。」と神馬さん
「左様でございますが、今回はどの様なお品物をお求めですか?」
「はい、冒険者として旅をする予定なのでテントや諸々の必要品を今回は見に来ました。最低限必要な物から見せて貰って良いですか?」と、真斗くん
「かしこまりました、こちらがテントになっておりまして、お客様方は何名様ですか?」
「5~6人というところですね。」
「それでしたら、こちらからになりますね、」
見て行くと、他のものより明らかにサイズが2、3人用に見える物が有る。
「こちらは、他のものに比べると随分小さい様に思えますが、6人大丈夫なのですか?」
「はい、こちらは6人快適に過ごせる広さとなっておりまして、空間魔法が付与されております。なので中に入るとかなりの広さとなるのです。」と言いながら中に入れてくれた・・・
本当だ。10畳くらいは有りそうな広さ。内装も外観とは違い室内の様な雰囲気だ。凄いな、魔法・・・
「すごいですね、確かに広々として居て寛げる感じです。」
「本当だね。ところで空間付与はどんな方が使えるのですか?」と、神馬さん
「そうですね、クラフトのギフト持ちの方で空間魔法に適性のある方や、空間魔法使い、あと、裁縫スキルを持っている方で空間魔法に適正があればアイテムバッグを作ったり出来ますね。」
「なる程・・・ご親切にありがとうございます。」
「いえいえ、当然の事でございます。
それに、その様なアイテムを作る事の出来る方は商業ギルドでも高待遇で迎えられると思います。」
「それは、売ることが出来ると言うことですか?」と真斗さん
「はい、その様なアイテムは貴重ですのでそれに見合った対応となります。」
「ありがとうございました。大切なお話を聞かせて頂きました。」
「いえ、もしかして繋がり人の方達かと思い余計な事かとは思いましたがお伝えさせて頂きました。」
「・・ありがとうございます。とても参考になりました。」と明言は避けて返す神馬さん。
その後も、チョコチョコとしたアドバイスを頂きながら必要そうな物を手持ちのお金で買える分を購入して行った。
私の、野生の勘がこの人は大丈夫と伝えて来ていたから皆さんにそうお伝えした。 ぼったくられる可能性は低いと思うと伝えると・・:そんなバカみたいな野生の勘もそのまま受け入れてくれる皆さんが、好きだ!
あと、どうしたらアイテムが作成できる様になるのか、と聞いたら同じギフトやスキルでも個人差があり一概には言えないが日常生活の中で芽生える場合もあるとの事。その辺ははっきりして居ないのだとか。
こうして私達は、テントや魔道具ランタン
魔道調理器具等購入していった。お皿やカトラリー等、包丁、お鍋、フライパンおたまとかね。
それと、それぞれが布団セットの様な物を購入した。昔の繋がり人が作ったのか、日本ぽかった。コレできっと良く眠れるだろう。誰かしら空間魔法が使える様になったら広くしてベッドを入れたい!
あと、裁縫スキルが有っても無くても、布地と糸等を買っておくと後々便利だと言われそれもそうだねって事になり、少し購入した。店員さんが地方の方が安く良い品物が手に入ると教えてくれたから、王都での購入は少しにした。
コレは、清羅さんが喜んでた。家事スキル全般をレベル上げするチャンス。元々こう言った事が好きみたい。
針や糸、裁ち鋏や諸々裁縫するにあたり、必要な小物類は購入しておく。直ぐ使える様にって言うのも有るけれど、鋏類はしっかり切れる物が良いもんね。針も良い物のやつの方が張り仕事がしやすい。ここの店員さんを信用しての物。
他の物で直ぐ必要では無い物は産地等教えてくれて、どうしてもの時は買う目安としてのレベルを教えてくれた。細やかなケアが素晴らしいです!
その後は、武器と防具屋さんに向かった。
男性陣は何だか、瞳をキラキラとさせて期待に満ちた目をしている。
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