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私が生まれた日 4
しおりを挟む縋る目から
高圧的ないつもの目にかわる、、、
「アンナ、私達姉妹でしょ?
今まで、アンタに色々して
あげたじゃないの!!!
家族にもなってあげたでしょ?
助けてよ!!
助けなさいよ!!!
いやぁっ、離してーーー!!」
騎士から逃れようと暴れるベリンダ。。。
私は、伏せていた目を上げる
「ベリンダ。。。
私達は、姉妹ではないわ!
色々して貰った事なんて。。。1つもない!
あなたがしたのは、、
私から人と物を奪う事だけ
お母様の形見の品も。。
ドレスも宝石達も。。
残っているのはほんの少しだけ、、、
あなたが知らない場所に隠してあった物だけ。。。
私から。。思い出の場所も
心安らぐ人も、使用人達も。。
全て奪い去った
オリバー様さえも。。。」
「うるさいわね!!そんな事どうでもいいわよっ! 私の方が、魅力的だったのよ!!。。。」
「それに、家族だった事は一度も無いわ
いつも私は1人だった。。
食事が与えられない事なんて
普通だったわ。。
学園に通う事も許されず。。
領地と、事業の執務だけが
私に許されたこと。。。」
「知らないわよ!
ドレスは、返してあげたでしょ! 嫌なら嫌と言えば良かったのよ!!!」
「ちゃんと言ったわよ?
言ったら、食事を抜かれて、叩かれるだけ。。。
返ってきたドレスは
ズタズタに切り裂かれた物だけ。。
元からいた使用人たちは
1人、ひとり 居なくなったわ
私の、味方だったから。。。
あなたは、私の家族では無い。。
私を奴隷の様に、扱っていた
叔父夫婦の娘だわ
私から婚約者。。。夫を奪い
搾取してきた人、貶めてきた人
殴る蹴るを繰り返していた人。。
何より、
私を殺そうとした人。。。
ただ、それだけ 」
目を見開き、固まるベリンダ
騎士に拘束されていく
すると、急に声をあげ始めたオリバー
「アンナ!!!
本当は、お前だけを愛している!!!
今までは、演技なんだ!!
いつも、アンナの側にいた!!
アンナの両親が死んだ時も側に居て
慰めてやっただろ?
いつも、寄り添ったのは誰だ?
私だ!!私だろ???
裏切るのか?今まで
幸せにしてやっただろう?
誰にも相手にされないお前を
エスコートしてやったのは誰だ?
なあ!!アンナ!
陛下にちゃんと言ってくれ!!
言うんだ!!俺を愛しているから
助けてやってくれと!!!
言えっ!!!
俺だけを愛していると!!」
お二人共、陛下の前で言う事では無い
と、分かっていない時点で
駄目なのに分からないなんて、、、
「それ以上、、話さないで下さい。。
これ以上、嫌いになりたくありません!
確かに、、私は貴方を愛しておりました
貴方は、
側にいて、支えて下さいました
でも、、いつの頃からか。。
。。ずっと前から。。
私は置き去りでした
楽しげにする貴方と、ベリンダを
見つめ。。1人執務を。。
学園の事を楽しげに
聞かせてくれるベリンダの
話す事は、、私には
体験出来ない事だった。。
学園に通う事は、、許されていなかったから
2人の世界。。
そこにも、私の居場所は無かった ずっと
デビュタントの時も。。
一曲踊った後は、、
1人で壁の花となっておりました
どの夜会でも、ソレは同じでした。。。
エスコートもアランにして貰いました。。
だから、婚姻前の夜会
例え1人にされても
エスコートされ、ダンスを共に踊り
久しぶりの優しい微笑みに
とても、幸せでした
ベリンダの影がチラついても。。」
「ほら、やっぱり
俺が1番だろ?お前を愛している
だか「ソレは、幻です」ら、、」
口をパクパクとさせ、、
睨みつけるオリバー様。。
「俺が話している!」
「聞く価値はありません。
このような話の為に陛下のお時間を
頂くなど、、不興です
てすが、陛下、
どうかお許しくださいませ」
「良い。言いたい事は
しっかりと言いなさい。。
今迄は、許されなかったのだから。。」
「はい、ありがとうございます。
オリバー様
先程の映像を思い出して下さいませ
婚姻式。。私はベリンダとも
挙式するとは知りませんでしたし
そもそも、第二夫人を娶る事も
知りませんでした。。
ましてや、新居など。。。
叔父家族の
新居は、ベリンダの部屋もあり
オリバー様と私の新生活の為
引っ越したいと希望され
建てたのです。。
その直ぐ隣に
オリバー様とベリンダ
の新居もあるなんて
初夜に置いて行かれ
自分が働き蜂の役目を負わされるなどと
跡目も、ベリンダの子になり
ソレをもって、、正式に婚姻が
認められるなど。。。
全てが、あり得ない事でした
翌日には、刺客を向けられ。。
ベリンダとお2人、、
新居に居ますと言う
アピールをしてから、、
事に及んだのでしょう?
その後も、、
暴言・暴力。。。
貴方が私を愛しているなど
あり得ない
私も、貴方を愛したのは
幻
コレまでも、コレからも
貴方の色を纏う事はない
ブルーと、ゴールドは
お父様の色
プラチナとブルーは
アランの色
貴方の色には染まらない
サヨウナラ、オリバー」
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