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私が生まれた日 1
しおりを挟むやっと、誕生日になった
とても長く感じた
もう何年も経ったかのようだ
まだ婚姻して半年。。。
婚姻するまでのしばらくは
久しぶりに
オリバー様から愛されていると
信じられる程幸せだった。。
例え、オリバー様にベリンダの影が
見え隠れしていようとも。。
婚姻式の時、ベリンダを第二夫人として婚姻式を挙げ。。指輪を交わした2人
私には無かった指輪。。驚き哀しかった。。やはりそちらが優先なのだと
それも初夜を迎えた時の衝撃と言葉に比べたら些末な事だったけれど。。。
長かったと、やっと、、結ばれると続く筈の言葉の先には、、、私には触れることは無く、ベリンダと愛し合うために寝室から出て行けとの言葉。。。執務と事業は全て私に任せると。面倒なことは全て私にやっておけとの言葉だった
その後、私も知らなかった新居に移って行ったオリバー様達。。。
私には、刺客が向けられた
甘い日々が始まる筈の翌日に
向けられた刺客
それでもオリバー様を愛する事を
辞められなかった愚かな私
思い出すと。。胸が痛い
その後も夜会での事も、、
オリバー様から向けられた
言葉も暴力も
苦しかった。。。
でも、それも砕け散って行った
私が、オリバー様を愛する事は
もう無い
胸の痛みは愛ゆえでは無くなっている
こんな短期間で
オリバー様の心から私が居ないだけでなく
私の心にもオリバー様は居なくなった
今は、アランが側に居てくれさえすれば
それで良い、、、
きっと大分前から彼に惹かれていた
幼い頃からの情が
オリバー様を愛していると
思わせた、、、
父と母との幸せだった日を
失いたく無かっただけ
それでもオリバー様を愛していた
とても とても
今日でそれも
サヨナラだけど、、、
後は、手続きだけ
今日の私は、
プラチナゴールドのドレス
アランのサファイアブルー💎
宝石達で飾っている
彼に贈られたものだ、、、
隣国絡みの問題が片付けば、、、
アランは隣国へ帰ってしまうのだろう
詳しくは聞けないが
彼は、隣国でかなり上の地位に
着いている筈だから、、、
胸の痛みに、、蓋をする
私の事を以前刺客に襲われた時
愛しい 女性と言ってくれた様な気がするが
はっきり告げられたわけでも無い
聞き間違いだと思う。。。
アランへの気持ちを自覚し始めたら
別れの時が近いなんて、、、
哀しい。。
でも、仕方無いわね。。
私は今はまだ夫のいる身
例え中身は無くとも、、
離縁しても、価値は無きに等しい
こんな私では、
アランに釣り合わない。。
今日は、
私の17歳の誕生日の祝いの会
父と母の命日でもある
ライディス公爵夫妻
叔父夫妻、オリバー様夫妻は
勿論来る事になっている。。。
両陛下、現宰相のコールマン公爵、ステイト侯爵、ヤサシート侯爵、ツーヨシ侯爵も来てくださる事になっている。。
今日は、公爵家の跡継ぎとしての
招待客となっておりかなり大掛かりな夜会となるため
王宮のホールをお借りしての
誕生会となっている
名実ともに、私が公爵となる。
書類は、準備してある
そして今日は、今まで10年以上かけてめられた証拠の数々を使い悪事も暴く事になっている。。。
誕生日だからと両陛下もコールマン公爵様も他の日の方が、、とお気遣いくださったが、、、
父と母の命日である今日が最も相応しいと思う。と伝えると納得してくださった。。
今宵は新たなる運命の日になるだろう
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