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陛下とコールマン公爵と。。。

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セバスチャンは、私達が不在時の
公爵家をお願いして、、、
アランと2人登城した
馬車の揺れが思わず響いて、、、
頭痛と吐き気が。。
良く首の骨折れなかったわね、、
私。。頑丈で良かったわ。。

何だか、少し複雑な気持ちになりながら、
久しぶりの王宮を進む

侍従に案内されたのは
王陛下のプライベートに近い部屋
比較的小さく
少人数での話し合いには
ちょうど良い


私が最初かと思っていたら
既に陛下とコールマン公爵が
話していた。。。
何と、、恐れ多い


「陛下ご機嫌麗しく。。
ご尊顔を拝し恐悦至極にございます。

お2人より後になるなど、、、
大変申し訳ございません。。。
お忙しい中お時間頂きありがとうございます。。。

このように、ベールを付けたまま
大変失礼とは存じますが
平にご容赦を。。」

「良いのだ

私がそなたへの登城時間を
遅く伝えてあったのだ。。

その様な、堅苦しい挨拶は無しで
良い、、
砕けた口調で頼むぞ

久しぶりだの。。
息災か?王妃も心配しておる」

「はい。。
お心遣いありがとうございます。

王妃陛下に、おかれましても
ご活躍、いつもお聞きしております」

「良い良い、
話しやすくいこうではないか

色々とあるからの、、」

「はい、ありがたき幸せ」

「コールマン公爵におかれましても
ご機嫌麗しく。。。

お忙しい中お時間頂きありがとうございます。。」

「アンナ様こそ、、
息災か?本当に心配しているのだよ

この様な申し入れ余程の事が
があったのであろう。。。」

「はい、実は、、、、、」


陛下とコールマン公爵に経緯を話して行く。お二人共直ぐに分かってくださり
事業の案件については、手を打ち
オリバー様が介入出来ないように隠して下さるとのこと。我が公爵家の資産がオリバー様に流れる事は国としても由々しき事態国としても、守ると誓って下さった。
また、相手の動きを封じる工作も大分進んで来たようだ。そこに加えて私より録画、写真の機能の付いた魔道具。。
こちらは、お二人共にとても喜んで下さった。検証と、実益も兼ねて実装し証拠として公で使えるようにしておくとのお言葉を頂きホッとした。30ずつお渡ししたのでそちらも進んでいくと思われる

その点を考慮し、この前のオリバー様による暴力により腫れ上がった顔をお見せすることになった。それを録画機能を使い記録しておく事になったのだ。。

撮影は、アランが行った

「お見苦しいものをお見せする事。。
どうか、お許しください。。。」
と、ベールを上げる。。。

「「っ!!!!」」

お二人の息を呑む音が聞こえる

「な、何と。。酷い」

「ここまでとは、、」

「打たれて直ぐに
冷やしたりなどして。。手当てして貰ったのですが。。。熱も出たりと大変でした」

「何故!!
もっと近急性のある手紙でも
良かったものを。。。」

「いえ、私事で陛下とコールマン公爵様のお時間を妨げるなどあってはなりませんので。。しかし、資金の件に関しましては国の今後も関わる事になります。なのでそちらは御相談しなければと思いお願いした次第でございます。。父と母の件もあり、私に何かあった後では遅いと思いました。。」

「そこまで、、気を遣わせてしまい
悪かった。。
そなたの父と母も動いてくれておったのだ。。通常ならば彼らであれば
あれしきの刺客。。
何の問題も無かったものを。。
領地での案件も仕組まれておったのだが
解ってはいても、どうにも出来ず
申し訳ない事をした。。
そなたの父母の領民を想う気持ちを
逆手に取られたのだ。。。

すまなかった。。」

「いえ、王陛下のせいではありません。
父と母は、私の誇りです
私も、あの様に在りたいと
思っております。
しかし、もしも、、の事が
あります故、手を打っておきたいのです
これ以上彼等の良い様には
されたくないのです。。」

「そうか、、、
ありがとう。。
私からも最上の手を打っていく
そなたも無理をするでないぞ

コールマン公爵よ、、
そなたからも、力添え頼むぞ」

「御意」

「ありがとうございます。。。
私も刺客と、オリバー様からの
圧力に負けないよう
気をつけて、策も練って参ります」

「この様な時に、、
聞くのも何だが、、、
オリバーへの気持ちは、、、

大丈夫か?」

「はい、、
申し訳ありません。。。

ずっと信じていたので、、
辛くはありますが。。
今までの事で、、理解致しました
寧ろ、白い結婚で良かったです

そして、見たく無かったモノにも
ちゃんと蓋を外して認識しております
その点について、、
間違える事はございません。。


後見が外れれば
離縁致す事に決めております。

それまで、気取られぬ様
オリバー様には
今回の事含めて、それでも
お慕いしていると
見せなければなりません」

「そうか、、
更にこの様な事を聞いてすまなかった

そなたの心が
離れていなければ、、
最後の決断は難しいのでな、、」

「私も、アンナ様の気持ちは
しかと、お聞きしました

2週間後の夜会は、、、
出席されるのか?」

「はい、コールマン公爵様
そのつもりでおります。

シャンパンゴールドと
ブルーサファイアのネックレスと。。
出席致します

オリバー様達には、、
オリバー様の色に見えるでしょう
母の形見のドレスとネックレスが。。

父と母と共に出席致します」

「分かった。。
ウィリアムとアウローラ様は
大層美しい夫婦だった。。。

ウィリアムからの贈り物に
身を包む彼女は、、、
幸せに顔を綻ばせ
女神の様に美しかったよ。。。」

陛下とコールマン公爵が
遠くを見る目になり
当時に思いを馳せている様子に
少し、胸が痛くなった

私も見てみたかった
記憶の中の父母に
語りかける

私も、また会いたいと











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