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あと少し
しおりを挟むオリバー様が帰った後、、、
「アンナ様っ!!!!!」
セバスチャンとアランが
駆け寄ってくる。。
「くっ、こんなに、、
力一杯叩かずとも、、、」
「大丈夫ですか?アンナ様」
アランが打たれた頬を冷やすものをメイドに頼む
「ありがとう、2人とも、、
後少しの辛抱だわ。。。
でも、オリバー様が
今も、私が
オリバー様しか目に入らない
と思っているなんて、、、」
「。。。左様ございます。。
しかも、この様な仕打ち、、
当然のようなお振る舞い
見るに、、、耐えません
っ、っ、っ、、、」
「泣かないで、、
セバスチャン。。。
こうして、貴方とアラン
屋敷には、私の味方である
使用人の皆んな。。。
ありがたい事です。
それだけでも私は幸せです」
「。。。後見が外れるまでと
言えど、、悔しい限りです。。」
「ええ、とても、、とても
悔しいわ。。
きっと、お父様、お母様の
命を奪った者達の中に
ライディス家の
名前もあると思うから
あと、おじさま達もね、、、
確証も、証拠もない。。。
何とか見つけなければ」
「アンナ様。。
オリバー様をお慕いする気持ちは
まだ、残っておられますか?」
「セバスチャン。。。
完全に無いかと言えば
嘘になるわ。。
でも、オリバー様が
ここまで私に対する
愛情、、情愛どちらも無いと
なれば。。。
流石の私も、気持ちが
かなり冷めたわ。。
ごめんなさい。。
この期に及んでまだ
心配かけてたわね。。。
私の気持ちは、心配しなくて大丈夫
オリバー様に対してさえ
情をかける事は無いわ。。」
「アンナ様。。。」
アランの瞳が揺れる。アランは私が
どれだけオリバー様を想っているか
いえ、想っていたか知っている
「陛下に謁見の申込み、、
出来ればプライベートとはいかないけれど、小さな部屋で申し込みを、、
そして、コールマン公爵に
会いに行きたいから、手紙を出したいの。。。
せっかく冷やそうとしてくれているのに、ごめんなさい。。。
出来れば、打たれた状態が
残っているままお会いしたいの
失礼になるけれど。。
陛下とコールマン公爵に
知っておいて頂きたいから
今の、オリバー様と私の関係を。。
容易く、手を出して良いと
思われている事。。
それだけの存在でしかない事。。
目にすれば、判りやすいもの。。」
「っ、それでは、、
お痛みが強く、、続いてしまいますが」
気遣わしげなセバスチャン
「良いのよ。。
たったコレだけで。。
陛下とコールマン公爵に
印象付ける事が出来るのだから
あちらの陣営に対して
不利な証拠を残す事が出来る。。
陛下とコールマン公爵には
あちらから呼び出して頂いた
事にして頂けると
ありがたいわ。。。」
「そのように取り計います」
「ええ、頼んだわ。。アラン
オリバー様からの申し出
と言うか、命令の事も
早急に相談したいの
後見人の件がネック過ぎるわ
領民とこの家の今後が
かかっている。。。
あちらの陣営に資金が流れるのも
阻止しなければ。。。
何に使われるのか
分からないわ。。。
ドレス、宝飾品を存分に買う
以上の過分な資金となるわ」
「左様でございますね。。
ただでさえ、これまで後見人の
名で好き勝手して来られたあの兄家族防げなかった分の使途不明金が
かなりあります。
資金の流れは掴めておりますが、、
どうにも出来ませんでした。。
オリバー様が介入することにより
更に、自由に出来る資金源が
増えてしまいます。。
ご相談なさるのも1つの手です」
「ええ、それによって国王認可の
私個人の事業にして行きたいの
今だと、後見人のせいで
そちらまでオリバー様の
手が入る事になるわ
それを避ける。。
事業の件で、まだ私個人名義に
なっていないものどれくらい
残っているかしら。。
どうしても、公爵家として
残さなければならない物も
有るけれど。。
そちらをオリバー様に回して、、
それ以外は、全て私個人の物と
しなければ。。
また、オリバー様がいらしたら
介入を拒めないもの。。
じゃ、急ぎましょう!」
「「御意」」
それからの私達は
叔父達やオリバー様を警戒し
徐々に私名義にしていた事業関連
それを更に急ピッチで
進めていく準備をした
オリバー様手が介入しても
大丈夫そうなものと振り分け
セバスチャン、アランと3人で
どんどん書類を作成していく
それに加えて、図書室に入り
今まで、任意で録画再生出来た
魔道具をもっと簡単に、
少しの起動操作で録画出来、且つ
サイズが小さくブローチやペンなどと
小さな物に仕込めるよう改造した
それらの物を王陛下とコールマン公爵
お会いする時にお見せして
後々証拠として使う時に
証拠能力がある事を予め知って頂く為
そして、あちらの証拠固めも
しっかりする為。。
これでやりやすくなるはずだ。。
録画だけでなく、写真と言う一時機能も付いている物にした
それを、100個準備したが
慣れるまでそこそこ時間がかかってしまい肩、というか全身カチカチに
なってしまったが、、、
気遣いのできる侍女達が
ハーブティーや、マッサージ等
私を無理矢理にでもリラックス
させてくれて、、、
おかげで効率が良くなった。。。
ただがむしゃらに頑張るだけでは
ダメね、、、
あと、
オリバー様に打たれた
私の顔は、アランと、セバスチャンに
絶対手当てしなければダメだと叱られ
しっかり冷やしたが
腫れ上がり
暗紫色となり、青や赤っぽい所もあり
熱まで出て大変な目に遭った
わざわざ手当てを先延ばしに
するまでもなく、、、
大変な事態となってしまった
治癒の魔法。。
使った方が良かったかな。。。
そんなこんなで
オリバー様が訪れて3日後
陛下とコールマン公爵が
共に会って下さる事になった。。
ただ余りにも顔の腫れとどす黒く
なった私の顔は、、、
ベールで隠して行く事になった。。。
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