完結 この手からこぼれ落ちるもの   

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戻って来てもらう

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傷が癒えて話しをした
私達は、
図書室から出た。。。

あー、そうだった。。。
刺客達
うん、まだ、生きている者が
2人。。。
亡くなった者達は、、、
寄せて、、

まだ夜明けまでには時間がある
婚姻の儀からもう、何ヶ月も経った気がする。。。胸の痛みはまだ新しいが、何処か分かっていたのもあり、その痛みは慣れ親しんだものでもある、、刺客も送られて来たのだ、、こちらもの対処をさせて貰う

一応生き残った者に聞いてみる、、
暗殺者がそうそう口を割る事も無いだろうが、、、図書室で、真実の言の葉と言う魔法があったな、、、出来るか分からないけどやってみようと思う。

発動した。。。
どうだろう効いているかな?

「あなたは、誰から送り込まれたの?」

「知らない。。。」
本当に知らないのかしら
魔法は失敗かな?

「あなたの名前は?」
「ヘン、、リー」
「何故暗殺者に?」
「孤児、、、だ、から」
「何処かで拾われたの?」
「知ら、、ない」
その他も襲撃に関する事含めていくつか質問したが、情報として何も与えられていないようだ

これ以上は、情報としては
聞けないわね、、きっと


もう1人の刺客は、、と。隣の部屋へ
「誰の差し金?」
「、、、イ、イラ、、、ジャ」
「伯爵?」
「。。。。。」
「あなたの名前は?」
「ラ、イガ」
「何故、刺客に?」
「。。。それしか、知らない」
ライガと言う刺客にも色々聞いたがやはり有力な情報は上がらなかった。。。


☆     ☆


別室にて、、アランと相談する
「どう思う?あの2人」

「そうですね、、。
彼等はただの、捨て駒
様子見の為の用員でしょうね、、

リーダー格のものは、
逃げられないと分かり
死ぬほどの傷では無かったのに
自ら命を断ったようてす。。」

「。。。そうなの
殺されそうになったとは言え、、

悲しい者達ね」

「あの2人どうしますか?」

「どうすれば良いかしら。。
あの2人は人生を選ぶ事も出来ず
勝手に刺客として育てられてる。。

出来れば、、助けてあげたい」

でも、戻ったらまた刺客
戻らなくても消されるのだろう、、、
闇の者達は、、幸せを掴めないのか、、

「では、私に預けて頂けませんか?」

「?どうにか出来るの?
アランに危険が及んだりは?
大丈夫なの?」

「はい、大丈夫です。
彼等の死体のダミーを用意します

そして、少し
し直してから、、、
この公爵家の為に働いて貰いましょう」

「。。。ありがとう

もし、それが出来るなら。。。
どうか、彼等を助けてあげて」

「お任せください」
彼等がそれを望み、、また、アンナ様に尽くせるならば、、その可能性が有れば。。
彼等を導きましょう。。。
その言葉は、胸の内に仕舞われた。。。


☆     ☆     ☆      ☆     ☆


夜が明けて、、
様々な手配をしていき
その日の内にある程度の使用人が
決まっていった。。
屋敷の中が回り始めた

セバスチャンにも、早馬で
タウンハウスに戻るよう連絡が行った
セバスチャンが戻ってくれるのが
とても嬉しい。。。

今回は大丈夫だったが
コレからも刺客はやってくるだろう
何度来ても
返り討ちにしてみせる。。。


☆     ☆     ☆   

それからは、事業に領地の事に
目まぐるしく時が過ぎっていった
しかし、叔父様夫妻と
オリバー様夫妻が居ない分
とても仕事が捗った
精神的にも、、楽だった

セバスチャンが戻って来て
くれたのも大きかった#__・__#

しかし、そんな日ばかりは
続かず、王家主催の舞踏会。。
夜会の日が来てしまった
ハァー、、ため息ばかり出る

今は、仕事の調整もしやすく
朝から夜会の準備が出来る
新しく来てくれた
侍女達は皆仕事も出来るし
心根も優しい。
気遣いが上手いのだ。。。

彼女達に朝から磨かれ、
支度をした。。。
今夜が婚姻後初めての夜会出席
オリバー様夫妻は、、、
何度か出席している
当然皆、色々と知り噂しているだろう
気が重くならない筈が無い
セバスチャンや屋敷の皆んなに
送られて馬車に乗る


私は、今日
若葉色でゴールド系のドレスにした
ブルーは、着れない
シャンパンゴールドなら良いかとも
思ったが、、微妙に嫌だったので
この色にした。。。

エスコートは、アランにお願いし
出来るだけ堂々と
顔を上げて、胸を張って歩く

きっと知れ渡っているだろう
私達の夫婦の有様を
貴族の視線を跳ね除ける。。。

ヒソヒソやっぱりね、、
こうなると思っていたわ
オリバー様はベリンダ様と、、
ヒソヒソヒソ
第二夫人と一緒に、、ヒソ
引っ越されてヒソヒソ
公務も無しにヒソ
執務の為にアンナ様と、、
結婚されたのねヒソヒソ

領地の事も事業の事も
ヒソヒソヒソ、お可哀想に
お一人で、、ヒソ

今日も、オリバー様とベリンダ様は
互いの色使いというより、、、
お揃いのコーデですわね、、
あら、お似合いねヒソヒソ

執事の方にヒソヒソ
何でも頼んでいらっしゃるとか
今日も、ヒソヒソ
執事のエスコートヒソ

でも、あの執事も素敵よね?
ええ、ヒソヒソ背も高くて
とても良いわ、ヒソヒソ

皆、人の不幸は蜜の味
随分嬉しそうね、、
私達の事が堕とせるのが
嬉しいみたいね、、
アランがギュッと握ってくれた
頑張れるわ、、
私、がんばれる、、、

アルカイックスマイルは
崩さない。。。

今宵の月も 美しい




























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