完結 この手からこぼれ落ちるもの   

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図書室。。の筈

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お父様とお母様が
消えてしまった後。。。

ふと我に返った。。。
あ、、アランに説明しなきゃ。。
私もまだ把握できていないけれど
此処までの経過を、、

そして、アランは何者なのか
教えてくれるかしら、、


「アラン、、
先ず、話を聞いてくれる?」

「もちろん、私が知らない事
沢山あると思いますが、、
時間もあります。ゆっくりで良いので
聞かせてください」

こうして私は、初めて来た図書室で
アランとソファーに座り
幸せだった頃から、今までの事を
少しずつ、、話していった
アランは話の途中で
止まる事があっても急かさず
聞いてくれた。。。


話を聞いて貰い
何だかスッキリした気がした
今までずっと我慢するしか無かった

「コレまでの事は、分かりました。
今度は、私の事もお話ししますね

私は、実は隣国の者です。
以前貴女達家族と会った事もあります
貴女は、覚えて居ないでしょうが、、

5歳の時の貴女と
一緒に遊んだ事がある

駆け回り、木登りし、、
沢山話した
とても楽しい。。。
思い出です
私の宝物。。。

貴女のご両親が喪われた時
貴女の側に居て寄り添いたかった
叶わない事でしたが。。。。。」

と、ポツポツと彼はこの国に来る事になった経緯と公爵家に入る事になった経緯を話してくれた。。。

幼い頃遊んだ少年はアランだった?
煌めく青い瞳の少年。。。

ずっとオリバー様と思って居た。。
だから、7歳の時婚約出来て嬉しかった
婚約の後も、良く遊んだ。。
両親を喪った時も寄り添ってくれた

今となっては。。。
もうオリバー様とのことは忘れよう、、
何の意味も無かった事


いずれにせよ、アランはずっと
心配してくれていた。それで、調査隊にも加わり調べる為来てくれたのは分かた。。
叔父様夫婦、オリバー様のライディス公爵家、、調査対象だった事
知らなかった。。。

私達は、情報を擦り合わせていった

コレからは、セバスチャンも一緒に
探りつつ、何とか無事に1年後
後見人無しで公爵家を継ぐのだ

今まで通りの私を装う
彼等には、仕事以外は

私 のまま見せない
あと、1年。。。
掴んでみせる
証拠も、自由も、幸せも



☆     ☆     ☆     ☆     ☆



それから私達は
今後どうするか話し合った

彼等が引っ越したので
探るのは難しくなったが、、
こちらも動きやすくなった
先ず、この公爵家の屋敷の使用人
信用できる者達を集めなければ、、
アランの部下の方が使用人を
隠れ蓑に捜査する為
来てくれるそうだ
女性もいるらしい。。。
その伝手もあり、正規の使用人も
何とかなりそうだ

何より、コレからは
図書室に自由に出入りする事が
出来る様になる
少しでも早く把握していきたい

本を手に取る

魔法。。。
最近では、使える者が少なくなってきた。。。
私が使える?  

読んでみると。。。
私の家系は、代々魔法、、
それも難易度の高い物を使える者が多い。。知らなかった
お母様は、私の能力が高いと話していた

アランと私の怪我。。。
此処に書かれている
癒しの 治癒魔法で治してくれたのかな、、私も使える様になるのかな

他にも、調べる魔法、、
身を守る魔法で、結界とかもあるらしい

使い方によっては
身を守る事も可能で捜査にも役立つ筈

希望が見えてきた

他の仕事でも、
色々役立つ魔法がある!!

久しぶりに、ワクワクしてきた









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