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私の居場所
しおりを挟むアラン。。。
帰って来てくれた
オリバー様の心に
私の居場所は。。隙間さえ無い
昨日思い知った。。。
このまま。。ずっと独りになるのかと
思ったら。。とても怖かった
お父様とお母様を喪ったあの日の様に。。
世界が終わったと感じたあの日
でも、アランが帰って来てくれた
とても安心する
アランの力強い腕に抱かれてると
何も問題は無いように感じる。。
とても、暖かい
安心したら。。ウトウトする
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
アランサイド
アンナ。。。
眠った様だ
昨日眠れなかったのだろう
安心してくれたのだろうか
私の服をぎゅっと握りしめたまま
すうっと、、寝息を立て始めた
このままでは疲れも取れない
ベッドへ移動する
アンナが離さないのを良い事に
一緒に眠る事にした
昨日は、気になり私も眠れなかったのだ、、、情け無い言い訳をしながらも
眠りに落ちていった。。。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
アンナサイド
ふと目が覚めた。。。
抱きしめられた安心感に浸っていたが、、、
私は、、淑女としてやってはいけない事をしてしまった。。。
今更な気もするけれど。。。
我にカエルト恥ずかしい。。。
すごく、握りしめていて
アランも外せなかったみたい。。。
ゴメンナサイ
私。。。オリバー様から拒絶。。
うん、拒絶だよね。。。
されてショックだったんだ
まだ、胸が抉られるように
ズキズキと痛い
血の気が引いて、、
頭が真っ白になって、、
訳が分からなくなった
コレから。。どうしよう
他人事の様に感じながら
胸のズキズキキリキリとした
痛みに、、戸惑う
私。。どうしたいんだろ
消えてしまいたい
朝露みたいに、消えて無くなれば
この想いも消えて無くなれば
良いのに
悪夢が現実になってしまった
幸せを夢見ることさえ叶わない
全て他人事のまま
消えて無くなれば良いのに。。。
「アンナ。。様」
あ、、アランが目を覚ました
美しい瞳を見ながら
見たくない現実を見る時が来た事を
受け入れる
「アラン。。。
ゴメンナサイ。私。。。
すごく、握りしめてた
淑女として、あるまじき行いだわ」
トンチンカンな事を言いながら
おもう、謝る所は他にもある。。
「アンナ様。。。
貴女を苦しめたくはないけれど。。
話を聞かせて頂かなければ
なりません。。。」
「アラン。。そんな顔しないで
ゴメンナサイ。。。
必要な事だもの
事実を、出来るだけ全て。。。
話す。。様にするわね」
全てのニュアンスまで話すことは。。
出来ないけれど。。。
アランには、話しておかないと。。
オリバー様や、ベリンダから
また、同じ様な事を告げられるのは
辛すぎるもの。。
でも、自分の口から伝えるのも。。
大変ね。。。
私は、、何とか昨夜の事を
アランに話していった
「そこまでオリバー様がなさるとは
私も予想しておりませんでした。
申し訳ありません。。。」
「いいえ、アランは悪くないの
私に魅力が無かった。。だけ
私に、触れたくも無くて
ベリンダとの子が産まれたら
私との婚姻が正式なものになるから
私は仕事だけしろと、、、
要は、地位と財力が欲しかっただけ
笑えるわね
自分の愚かさ加減が嫌になったわ。。
いつまでも、幼い頃の想いを
引きずり、信じて、、、
愛されているどころか、、、
嫌われている、、
利用する為だけの女だったの
コレからは
エスコートも貴方にして貰えって」
「。。。。。」
「アラン。。ゴメンナサイ
貴方にコレからも頼まなければならない
今は、他の殿方に頼む訳にはいかないわ
貴方だって、、結婚したいだろうに
こんな事じゃ。。。
でも、貴方がエスコート、、、
難しくなったら
直ぐに教えて。。。」
「アンナ様のエスコートなら
喜んで、私にお任せ下さい」
「ありがとう。
なるべく早く次の手を考えるわ
それまで、、辛抱してね
執事服のままなら
貴方の恋人にも。。誤解されないかしら」
「そんな事は心配なさらず。。
私に恋人はおりません。。。」
「ええ、暫くお言葉に
甘えさせてね?感謝するわ」
「それより。。。
全て領内の事も事業の事も
アンナ様に任せると。。
オリバー様はおっしゃったのですよね?」
「ええ、全て
私に任せると。。。
そもそも、当主は私。。
でも、いざ離婚となった時
少しの不備もあってはならないわ。。。
あちらの公爵家には、何一つ渡す訳には
いかないわ。。
オリバー様とベリンダが住む邸の
準備。。1年以上前から
あちらのご両親も一緒に。。。
企んでいたのだから。。
コレは、乗っ取りだわ。
いつまでも、泣いている訳にはいかないわ。。
今はまだ後見人が
外れないから。。事を起こすのは早い。。あと、一年後の
私の誕生日が来るまでは
爪と牙を研ぎながら準備するわ
何一つ渡さない。。。
命も、爵位も、財産も、心も
。。。、。
アラン、協力してくれる?」
「もちろんです。
身命に替えて、貴女をお守りいたします」
「アラン。。。
命は、貴方のもの。。大事にしてね」
「そんな顔をしないで下さい
私は、貴女の命も私の命も。。。
敵に渡しはしません
もちろん、、、全て
貴女を悲しませる物全てを
失くしてみせます!!」
「。。。ありがとう」
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