完結 この手からこぼれ落ちるもの   

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暖かな日々

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「おかあさまーー、おとうさまーーー」
笑顔の両親に駆け寄り
抱きつく
お母様の匂い安心する
お父様の力強い腕にいつまでも
抱きしめていて貰えると
安心していた

「ふふふ、アンナは元気ね」
「うん、おかあさま
コレ、おかあさまに!!」
黄色、ピンク、柔らかなブルー、白
優しい色合いの野の花たちの
優しく可愛い花冠
大好きなおかあさまに

「こっちは、おとうさまに!!」
シロツメクサと所々にクローバーを
混ぜた花冠をお父様に
「王子さまとお姫様だよ♪」

「まあ、ありがとうアンナ」
「私が王子様なのかい?コレは
頑張らないとな ハハハ」
「そうね、アンナの中では
私達が主役なのね。。ふふ」
「うん!1番大好きだから♪
綺麗なお姫様と優しくてカッコいい
王子様だよ?」

柔らかな日差しと、花々
優しい川のせせらぎ

絵に描いたような幸せな1日

優しく、美しい両親に
包まれてとてもとても
幸せな時間を過ごした

公爵家の貴族令嬢としての
マナー、レッスン、学習は
既に始まっていた
しかし、そこまでぎゅうぎゅうに
詰め込まれたものではなく
しっかりとした中に
息抜きもちゃんと入れてあった
遊びながらも学ぶ事はある
しかし、我がブライスリー公爵家は
名門として跡取りが今のところ
1人娘の私アンナしか居らず
この国は、女性も家名を継ぐ事が
出来る為、私が後継者としての
教育も受けていた
現在の公爵位は母である
アウローラが継いでいる


こうして日々は、
優しく美しい両親と優しい
使用人達に囲まれて
穏やかに優しく
過ぎていった
まるで春の陽だまりのように








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