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五男ルカ ※R18
しおりを挟む「ねえ母様はどこ?」
「ユキ様、エヴァ様は本日リュカ様のお屋敷に行かれています」
「・・・またお父様のとこに行ってるの。今日は僕とお茶を飲む約束してたのに・・・」
「ユキ様・・・」
「っ・・・何その目!同情なんかするな!」
泣きそうになったユキを憐れむメイドに怒鳴り、自室へと走っていった。
ユキは母であるエヴァが大好きだった。
しかし、エヴァはいつだって父達に連れ去られて、ユキが過ごせる時間は少ない。
ユキが我儘に育ってしまったのはそういった影響もあるのだ。
(母様は僕の事なんてどうだっていいんだ・・・!いつもいつも父様達ばかり母様を独り占めして)
ベッドで横になり自然と流れる涙で枕を濡らす。
嗚咽をこらえ静かに泣いていると、ユキの体を包み込むように誰かが抱きしめてきた。
「っ・・・!?あ・・・ルカ・・・?」
白髪に特徴的な父親似の紫メッシュ。
気だるそうな瞳に目の下には濃い隈が見える。だがそんな顔もダウナーな雰囲気を醸し出し、より美形さを際立たせていた。
「ユキ、どうして泣いてるの?何か嫌なことでもあった・・・?」
背後からぎゅっと抱きしめられユキの体はすっぽりとルカに覆われる。手を握られすりすりと触るルカ。
「泣いてないもん・・・」
「嘘。ユキが悲しいと俺も悲しい・・・ね、俺に教えて?何があったの?」
ユキの瞳からぽろりと零れた涙をすくったルカの指。ユキは自身と同じ色のルカの目をじっと見つめた。
ルカはリュカとエヴァの間に生まれた五男。
父に似た美形に、常時気だるそうな様子は色気があるとメイド達がよく騒いでいるのを見る。
兄弟の中でも一際他人に興味がなく、誰と話しても無表情で返すか無視なのだが、ユキを見つけると甘い表情を浮かべる。
「母様が・・・僕と約束してたのに・・・ルカの父さんと遊びに行っちゃったんだ・・・」
「ああ・・・父さんが・・・」
「最近ずっと遊べなかったから、今日をすごく楽しみにしてたのに・・・!僕なんか父親も分からないし要らない子なんだ・・・!」
口に出したらどんどん悲しくなってくる。
溢れ出す涙が止められなくて嗚咽していれば、ルカが優しく頬を撫でた。
「そんな事言わないでユキ。俺はユキを1番愛してるよ。ユキが寂しい時、俺がずっと傍にいてあげる」
「・・・本当に?」
「うん、本当だよ。ね、ユキは俺の事1番好き?兄弟の中で俺が1番だよね?」
質問と言うよりは、言い聞かせるようなルカの言葉に少し戸惑う。
ルカの事は兄として好きだが、1番かと言われると断言は出来ない。
だが、言い淀んだユキにルカはムッとした表情をする。
「俺はユキを1番好きなのにユキは俺が1番じゃないんだ」
「えっ・・・そ、そうじゃなくて・・・」
「じゃあどうして即答できないの。俺知ってるんだよアレク兄さんとセックスしてるでしょ」
「えっ・・・!?」
どうしてルカが知ってるんだろう。
内緒にしなきゃいけないって言われたのに!
アレクの言いつけを破ってしまったと焦るユキ。
しかし、動揺するユキにルカのイラつきは増す。
抱きしめるだけだったルカの手が、徐々にユキのシャツの中に侵入してくる。
「ユキ、兄さんとセックスするなら俺ともしてよ。ユキが寂しいって思わないくらい気持ちよくしてあげる」
「やっ・・・るかっ・・・」
「ねぇユキ。今頃父さんと母さんもセックスしてるよ。子供の俺達もするべきだよね。ほら、ユキ兄さんにどうやって抱かれたの教えて」
シミひとつないユキの肌を堪能するように男の手が滑る。腹から胸にかけなぞり、ぴんと主張する2つの突起を摘まれた。
「やぁっ・・・!やめてぇっ・・・」
「どうして嫌がるの?アレクとはシたんでしょ?あいつにだけ抱かせて狡いよ。俺だってユキのお兄ちゃんなんだからユキのまんこにちんぽ挿れてずぽずぽしたい。ユキを喘がせてイカせまくりたい」
「あ"ぁっ…!?♡♡」
乳首をコリコリと愛撫されながら秘部をくちょくちょ弄られる。アレクに2回犯されたソコはすっかりセックスの準備を覚えてしまったようだ。
「ユキやらしい音鳴ってるね。何回アレクに抱かせたの」
「ふぅっ…♡あっぅ…♡」
「ねぇ喘いでないで答えてよ」
「あ"んッ♡や"っ♡あっ♡にっにかぃっ…!♡にかいぃ"っ♡♡」
「ふぅん。じゃあ俺が3回目だね」
「はっ…あ"♡や"らっ♡!!やめてぇっ♡♡」
抵抗するユキにルカは眉を顰める。
「何でアレクは良くて俺は駄目なんだよ。あいつのこと好きなの?やめときなよ。あいつ超腹黒いよ。それに時期王位継承者だから自由な生活なんてできないだろうし。ユキの事を幸せに出来るのは俺だけ」
「っ・・・れ、練習だって・・・!が・・・学園に入学するのに、処女だと恥ずかしいからって・・・」
「は・・・?練習・・・?」
「えっちに慣れとかないと・・・みんなに笑われるからって・・・アレクが・・・僕に教えてくれたの・・・」
ユキの言葉に固まるルカ。
「はぁーなるほどね。あいつそう来たか」
「・・・?」
「そうだねユキ。アレクの言う通りだ。学園に入学する子で処女は殆どいないよ。セックスの経験がないと凄い馬鹿にされる」
「っ・・・!」
(やっぱりそうだったんだ・・・!)
「でもねユキ、アレクとばっかり練習してても上達しないよ」
「え・・・?」
「同じ男にばかり抱かれてたら、経験が不足するだろ?こういうのは他の男にも抱かれて、どんなちんこがあるのかとか知っといた方がいいんだよ」
「そ・・・そうなの・・・?」
「うん、だからユキも俺に抱かれてもっとセックス上手くなろう?」
そうだったんだぁ・・・。
ルカはいつも優しいし、僕の事気にかけてそう言ってくれてるんだ。
いつも優しいルカに突然こんな事されてビックリしちゃったけど、学園に入学するためにも、もっと沢山覚えないと。
「じゃあユキ、早速だけど自分で両足抑えて広げて」
「こ・・・こう?」
「そう上手上手。じゃあ次は『大好きルカ。ユキの事いっぱいおちんぽで犯してあんあんさせて下さい♡』って言って?」
「えっ・・・」
「ほらユキらぶらぶえっちの練習だよ」
「う・・・うん・・・?だ、大好きルカ。ユキのこといっぱいおちんぽで犯してあんあんさせてあ"ッッッ!?!?♡♡♡♡♡♡」
にゅぷんッ♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡ぱん♡
「あ"っ♡あ"っ♡へっ♡お"っ♡い"っ♡あ"ぁッ♡♡んぐっ♡♡♡や"ッ♡♡」
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