139 / 315
本編
No,138 2人の【Honey Moon】 No,3 ※R18
しおりを挟む……今、何時なの…?
……朝なの?
……お昼なの?
……夕方…それとも、夜なの…?
……結婚式から、何日、経ってるの…?
……今日は、何月何日、何曜日なの…?
※ ※ ※
……アタシは、忘我の境地を味わっていた。
気が付くと、貴志さんの情熱を受け入れて、揺さぶられている。
……ベッドの中だったり。
……お風呂の中だったり。
……冷たいプールの中だったり。
耳に届くのは、たった1つの調べだけ。
―――……愛してるよ…俺の真唯……―――
「…気が付いたかい…?」
……喉が渇いた……
「…待ってて。」
貴志さんが、冷たいミネラルウォーターをくれる。
……口移しで。
アタシが元気だったら、突っ込んでいただろう。
『やっぱり、エスパーッ!?』
……でも…そんな余力、どこにもない……
ウトウトし始めると、さっきまで水を与えてくれていた行為が、接吻になり。
それはどんどん深くなってゆく。貴志さんの舌がアタシの唇を舐め、歯列を割り、歯ぐきを舐め、舌を絡ませようとしてくるが、アタシはそれに抗う。
「…ダメ…歯…磨いてない…」
……クスクス笑いが聴こえて来るけど、ホントだもん。
「…大丈夫。…俺がちゃんと、やってあげてる。身体も髪も…ちゃんと洗ってあげてる…」
「…ホント…?」
「…ホント。…だから、続けていい?」
……それは、ダメ……
「…ダメ。それは聞けない。」
……やっぱり…たかしさんって、エスパー……
下らない事を考えていた報いは、すぐにやって来た。
「…ゥヒャァ…んッ!!」
貴志さんがアタシの胸を弄り、乳首を舐めまわし、歯を立てて来たのだ。
「…ダメェ…ッ」
「…嘘吐き。…真唯の朱い実は、舐めてくれって言って尖ってる。」
「…言ってないもん…!」
……貴志さんのエロエロ魔神…!
「…嘘吐きには、お仕置きだ。」
「…だめ…っ、…ダメだってばぁ…っ! …アァゥ…ッッ!!」
貴志さんが、アタシの恥ずかしいトコロに顔を埋めて、舐めまわしているのが理解る。
……ダメだけど。
……気持ち悦い。
……でも。
やっぱり、ダメ。
止めて欲しいケド。
止めて欲しくなくて。
……どうしたら良いのか、理解らなくて……もう……狂ってしまいそう。
「―――溢れて来る。」
……とっても恥ずかしいコトを暴かれて。
滅茶苦茶な嬌声を上げてしまう。
……それでも、貴志さんはとても楽しそうで。
全然、止めてなんかくれなくて。
鬼っ!
……邪鬼さんの方が、絶対、カワイイ。
悪魔ッ!
……アレはみんな、キリスト教以前の古代宗教の神様たちなんだから!
人殺しっ!!
……もう、何回も、殺されてる。
心の中で罵倒していた罰は……甘い甘いお仕置き。
―――挿入って来る。
「…ハァ…ッ! …あ…っ、…アアァ…ッッ!!」
「…くっ…! …俺の真唯…っ、…愛してる…っ!!」
……アタシの胎内で、小さな爆発が起こったのに。
貴志さんの楔はすぐに硬さを取り戻して。
再びの悦楽の時間が遣って来る。
※ ※ ※
……誰かが言ってたっけ。
快楽も、過ぎれば、苦痛になるって。
……まるで、メビウスの環に迷い込んでしまったかのよう。
……ねえ、貴志さん。
ホントに、狂ってしまいそうだけど……
貴志さんだったら……
―――アタシを壊していいよ…?
0
お気に入りに追加
478
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041



軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?

婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。
鯖
恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。
パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
モース10
藤谷 郁
恋愛
慧一はモテるが、特定の女と長く続かない。
ある日、同じ会社に勤める地味な事務員三原峰子が、彼をネタに同人誌を作る『腐女子』だと知る。
慧一は興味津々で接近するが……
※表紙画像/【イラストAC】NORIMA様
※他サイトに投稿済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる