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本編
No,91 【インティ・ライミ】の出来事 No,2
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「……うわぁ…綺麗…っ!!」
思わず、そう感嘆のため息を漏らしてしまったのは、空の上から夕陽に染まる富士山を初めて見たから。
―――しばし、沈みゆく太陽と富士山の共演をうっとりと眺めて―――
ハッと気付く。いつも夕方前には東京に着いているのに、この時間にここに居る事の異常性に、たった今、気が付いた。
「…一条さん…もしかして、何かトラブルですか…?」
遅ればせながら問い掛けると、一条さんはアタシを安心させるように微笑ってくれた。
「…違いますよ。何も異常はありませんから、安心して下さい。 …ただ…」
「…ただ…なんですか?」
「…この時間に、富士山上空を通過出来るように、多少、時間のやりくりはしましたが。」
「…?」
一条さんがスーツの内ポケットから何かを取り出す。
そして、右手の上に乗せて、アタシにそれを見せた。
……それは、月の光を凝縮したような……月長石の指環だった……
「……上井真唯さん…この指環、受け取って頂けますか?
……私は、貴女の人生の伴侶として、合格でしょうか…?」
……一条さんの射抜くような熱っぽい視線を感じるが……アタシの視線は、そのリングに吸い寄せられたまま……
※ ※ ※
あの長谷詣でから帰って来た日。
アタシは、一条さんに1つのお願いをした。
それは、アタシの“身の丈”に合った指環を再度購入して、求婚をやり直して欲しいと云う事。
アタシは訴えた。
自分が、いたって普通のOLでしかない事。
そんなOLがとてもじゃないけれど、クリスマス・イヴの日に贈られたような指環はしていられない事。
一般のOLが普段使い出来るような指環を、インティ・ライミに改めて贈って欲しいと懇願したのだ。
……図々しいお願いである事は、百も承知だ。
だが、干物女を自任していたって……アタシだって女だ。
婚約者から贈られる婚約指環は、ずっとしていられる物が欲しい。
……だから、初めて一条さんにおねだりしたのだ。
恥を忍んで。
「……どうか、答えを聞かせて下さい…っ!!」
……一条さんの、普段、心地良い声が…焦燥に滲んで聴こえる……
「……手に取って、見ても構いませんか…?」
「……っ! …は、はい。それは勿論…っ!!」
……一条さんの大きな掌から、指環を摘みあげると……天然石は意外と大きかった。
中央が少し捻じれたようなデザインで、すっきりとシンプルなプラチナリングだ。
中央に輝くのは、勿論、ムーンストーンで。
大き過ぎず、小さ過ぎず。その横に、メレダイアが2粒あしらわれている。
内側を見ると、刻印が入っていた。
―――……Takashi to Mai Inti Raymi……―――
顔を上げると、一条さんは、ジッとアタシの表情を見て審判を待っている。
その一条さんに指環をお返しして。
左手を差し出して、言った。
「……嵌めて…頂けますか…?」
「……っ! …喜んで…っ!!」
一条さんの表情が喜色に輝き、頬に朱が昇る。
一条さんは、アタシの左手の薬指に指環を嵌めてくれると、その瞬間、長い両腕を伸ばしてアタシを抱き締め、その腕の中に閉じ込めてしまう。
「……ああっ! …これで、やっと、貴女は私のものだ…っ!!
……真唯…っ、…真唯…っ!! …私の真唯…っ!!」
熱い言葉に、狂ったように繰り返される熱い接吻……
……ああ……とうとう、この男性に、捕らわれてしまった……
―――その瞬間に感じていたのは…不思議と、どこまでも温かな安堵感だった―――
―――茜色に染まった富士山に見守られながら交わした接吻を……きっと、アタシは生涯、忘れないだろう―――
※ ※ ※
一条さんは、すべてを完璧に整えていてくれた。
プライベートジェット機が降り立った空港には迎えのリムジンが待っていて、そこまではレッドカーペットが敷いてある。一瞬、運転手はあの小西さんじゃないかとギクリとしてしまったのだが、それは早とちりだった。これからどこへ行くのかと尋ねたら、帝都ホテルのフェニックス・スイートを予約してあるとの事で、先ずはホッとしたのだが。
フェニックス・スイートで安心すると云うのもいかがなものかと、セルフ突っ込みをいれてしまった。
都会の煌めく夜景の中をリムジンは走る。
一条さんにシャンパンでもどうかと勧められたのだが、丁重にお断り申し上げて。早くホテルに着かないかな~~と、豪奢な車内に落ち着かない気分でいたら、そこに爆弾は投下された。
「……そうそう、貴女の指環の事で頭がいっぱいで、忘れていました。」
一条さんの声に振り返ると、一条さんはまた懐に手をやって、何かを取り出した。それをアタシに渡すから反射的に受け取ってしまったけれど。見れば、それも指環だった。
そしてよくよく見れば、アタシがもらった指環とペアだと理解るデザインの宝石のついていないシンプルなプラチナリングで、内側には当然のように『Mai to Takashi Inti Raymi』と刻印されていたのだ!
……ま、待ってよ! アタシ、こんなの贈ってない!!
って、一条さんが準備した物に決まっているが、何たる早業!!
……なんて、呑気に感心してる場合じゃない!!
……待って、待って!
……ココロの準備が…っ!!!
「さあ、真唯さん。貴女の手で嵌めて下さい。これで晴れて、婚約成立です。」
そう言って左手を差し出して来る一条さんだが、当然、『はい、そーですか。』なんて嵌める訳にはいかない。アタシが指環を持ってフリーズしてしまうと、一条さんは眉間に皺を寄せてため息を吐くと、「……そうですか…理解りました……」と呟いて、アタシの手から指環を取り上げて自分で嵌めようとしてしまう。
……だ、だから、待ってって!!
慌てて一条さんから指環を取り戻そうとするが、絶対的なリーチの差がそれを許してくれない。それでも諦めずに、一条さんの手にある指環を何とか取り上げようとしているアタシを見て、一条さんがそれはそれは盛大なため息を吐いてくれた。
そしてアタシを自分の胸に抱き寄せると、アタシの耳元で話し出した。
「……そこまで必死になられると、私も傷付くのですが……」
「……うっ! ……そ、それは…ごめんなさい……」
「……謝るくらいでしたら、素直に私に指環を嵌めて下さいませんか。」
「……そっ、それは…出来ません……」
「何故。」
「……こ、こころの準備が……」
「なにを今更。半年間、差し上げたではありませんか。」
「……っ! ……それは…私が決意するための準備期間で…!!」
「同じ事ですよ。」
「……全然、違います! ……私は一条さんに束縛される決意をしましたが…一条さんを束縛する決意までは、まだ、していません…っ!!」
「……………」
……一条さんの無言は怖いが、ここで退くわけにはいかない!!
「……すみません! ……許して下さい、一条さん!!」
「……それは、何に対する謝罪ですか…?」
「……弱虫な…意気地のない私を許して欲しいんです……」
「……折角、貴女と婚約出来たと思ったのに……」
「……っ! ……ご、ごめんなさい…っ!!」
「……貴女を、インティ・ライミの花嫁に出来ると思ったのに。」
「……っ!! ……い、一条さん! …それは、気が早過ぎます…っ!!!」
即断即決がデキる男の条件とは云え、のんびり・まったり・マイペースなアタシにはついてけない!
緋龍院建設の専務と一生を共にするには、これが当たり前のペースなのっ!?
……うう…アタシ、やっぱり、早まったかも……
「……真唯さん。…貴女、今…すごく不愉快な事を考えてませんでしたか…?」
……出たっ!
……一条さんのエスパーなみの千里眼…っ!!
それでも一応、抵抗してみる。
(考えてない!考えてない!!)と、一条さんの腕の中で必死に首を左右に振ってしまった。
「…………理解りました…………」
……地の底から響いてくるような重低音に、何を理解ってくれたのか聞いてみたいが……怖くて聞く勇気がない。
1人でアタフタしていると、いつの間に着いていたのかリムジンのドアが開かれ、ドアマンがドアを抑えてくれている。一条さんはさっさと降りてしまうと、車の中のアタシに手を差し出して来る。
……やれやれ、助かった。…と思ったのは、早計だった。
アタシの手をグイッと引っ張った一条さんは、何と天下の帝都ホテルのエントランスでアタシをお姫様抱っこしてくれたのだ!!
「い、一条さん…! 降ろして下さい…っ!!」
「部屋に入ったら、イヤでも降ろして差し上げますよ。ベッドの上にね。」
……っ!
……一条さん、メチャメチャ不機嫌だよ~~~、……ここは逆らわないでおこ。
ロビーに入った途端、ザワッと空気が揺れたのは気のせいなんかじゃない。うわ~恥ずかしいよ~、これはもう立派な羞恥プレイだ! アタシは一条さんの胸に顔を伏せて、ひたすら周囲からの視線をシャットアウトしようと試みた。 ……無駄な努力だと理解っている。それでも、この恥ずかしさから逃れるには、それしか術がない。
……一条さんがそんなアタシを、満足そうな表情で見降ろしていた事に気付く余裕なんか、これっぽっちもありはしなかった。
思わず、そう感嘆のため息を漏らしてしまったのは、空の上から夕陽に染まる富士山を初めて見たから。
―――しばし、沈みゆく太陽と富士山の共演をうっとりと眺めて―――
ハッと気付く。いつも夕方前には東京に着いているのに、この時間にここに居る事の異常性に、たった今、気が付いた。
「…一条さん…もしかして、何かトラブルですか…?」
遅ればせながら問い掛けると、一条さんはアタシを安心させるように微笑ってくれた。
「…違いますよ。何も異常はありませんから、安心して下さい。 …ただ…」
「…ただ…なんですか?」
「…この時間に、富士山上空を通過出来るように、多少、時間のやりくりはしましたが。」
「…?」
一条さんがスーツの内ポケットから何かを取り出す。
そして、右手の上に乗せて、アタシにそれを見せた。
……それは、月の光を凝縮したような……月長石の指環だった……
「……上井真唯さん…この指環、受け取って頂けますか?
……私は、貴女の人生の伴侶として、合格でしょうか…?」
……一条さんの射抜くような熱っぽい視線を感じるが……アタシの視線は、そのリングに吸い寄せられたまま……
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あの長谷詣でから帰って来た日。
アタシは、一条さんに1つのお願いをした。
それは、アタシの“身の丈”に合った指環を再度購入して、求婚をやり直して欲しいと云う事。
アタシは訴えた。
自分が、いたって普通のOLでしかない事。
そんなOLがとてもじゃないけれど、クリスマス・イヴの日に贈られたような指環はしていられない事。
一般のOLが普段使い出来るような指環を、インティ・ライミに改めて贈って欲しいと懇願したのだ。
……図々しいお願いである事は、百も承知だ。
だが、干物女を自任していたって……アタシだって女だ。
婚約者から贈られる婚約指環は、ずっとしていられる物が欲しい。
……だから、初めて一条さんにおねだりしたのだ。
恥を忍んで。
「……どうか、答えを聞かせて下さい…っ!!」
……一条さんの、普段、心地良い声が…焦燥に滲んで聴こえる……
「……手に取って、見ても構いませんか…?」
「……っ! …は、はい。それは勿論…っ!!」
……一条さんの大きな掌から、指環を摘みあげると……天然石は意外と大きかった。
中央が少し捻じれたようなデザインで、すっきりとシンプルなプラチナリングだ。
中央に輝くのは、勿論、ムーンストーンで。
大き過ぎず、小さ過ぎず。その横に、メレダイアが2粒あしらわれている。
内側を見ると、刻印が入っていた。
―――……Takashi to Mai Inti Raymi……―――
顔を上げると、一条さんは、ジッとアタシの表情を見て審判を待っている。
その一条さんに指環をお返しして。
左手を差し出して、言った。
「……嵌めて…頂けますか…?」
「……っ! …喜んで…っ!!」
一条さんの表情が喜色に輝き、頬に朱が昇る。
一条さんは、アタシの左手の薬指に指環を嵌めてくれると、その瞬間、長い両腕を伸ばしてアタシを抱き締め、その腕の中に閉じ込めてしまう。
「……ああっ! …これで、やっと、貴女は私のものだ…っ!!
……真唯…っ、…真唯…っ!! …私の真唯…っ!!」
熱い言葉に、狂ったように繰り返される熱い接吻……
……ああ……とうとう、この男性に、捕らわれてしまった……
―――その瞬間に感じていたのは…不思議と、どこまでも温かな安堵感だった―――
―――茜色に染まった富士山に見守られながら交わした接吻を……きっと、アタシは生涯、忘れないだろう―――
※ ※ ※
一条さんは、すべてを完璧に整えていてくれた。
プライベートジェット機が降り立った空港には迎えのリムジンが待っていて、そこまではレッドカーペットが敷いてある。一瞬、運転手はあの小西さんじゃないかとギクリとしてしまったのだが、それは早とちりだった。これからどこへ行くのかと尋ねたら、帝都ホテルのフェニックス・スイートを予約してあるとの事で、先ずはホッとしたのだが。
フェニックス・スイートで安心すると云うのもいかがなものかと、セルフ突っ込みをいれてしまった。
都会の煌めく夜景の中をリムジンは走る。
一条さんにシャンパンでもどうかと勧められたのだが、丁重にお断り申し上げて。早くホテルに着かないかな~~と、豪奢な車内に落ち着かない気分でいたら、そこに爆弾は投下された。
「……そうそう、貴女の指環の事で頭がいっぱいで、忘れていました。」
一条さんの声に振り返ると、一条さんはまた懐に手をやって、何かを取り出した。それをアタシに渡すから反射的に受け取ってしまったけれど。見れば、それも指環だった。
そしてよくよく見れば、アタシがもらった指環とペアだと理解るデザインの宝石のついていないシンプルなプラチナリングで、内側には当然のように『Mai to Takashi Inti Raymi』と刻印されていたのだ!
……ま、待ってよ! アタシ、こんなの贈ってない!!
って、一条さんが準備した物に決まっているが、何たる早業!!
……なんて、呑気に感心してる場合じゃない!!
……待って、待って!
……ココロの準備が…っ!!!
「さあ、真唯さん。貴女の手で嵌めて下さい。これで晴れて、婚約成立です。」
そう言って左手を差し出して来る一条さんだが、当然、『はい、そーですか。』なんて嵌める訳にはいかない。アタシが指環を持ってフリーズしてしまうと、一条さんは眉間に皺を寄せてため息を吐くと、「……そうですか…理解りました……」と呟いて、アタシの手から指環を取り上げて自分で嵌めようとしてしまう。
……だ、だから、待ってって!!
慌てて一条さんから指環を取り戻そうとするが、絶対的なリーチの差がそれを許してくれない。それでも諦めずに、一条さんの手にある指環を何とか取り上げようとしているアタシを見て、一条さんがそれはそれは盛大なため息を吐いてくれた。
そしてアタシを自分の胸に抱き寄せると、アタシの耳元で話し出した。
「……そこまで必死になられると、私も傷付くのですが……」
「……うっ! ……そ、それは…ごめんなさい……」
「……謝るくらいでしたら、素直に私に指環を嵌めて下さいませんか。」
「……そっ、それは…出来ません……」
「何故。」
「……こ、こころの準備が……」
「なにを今更。半年間、差し上げたではありませんか。」
「……っ! ……それは…私が決意するための準備期間で…!!」
「同じ事ですよ。」
「……全然、違います! ……私は一条さんに束縛される決意をしましたが…一条さんを束縛する決意までは、まだ、していません…っ!!」
「……………」
……一条さんの無言は怖いが、ここで退くわけにはいかない!!
「……すみません! ……許して下さい、一条さん!!」
「……それは、何に対する謝罪ですか…?」
「……弱虫な…意気地のない私を許して欲しいんです……」
「……折角、貴女と婚約出来たと思ったのに……」
「……っ! ……ご、ごめんなさい…っ!!」
「……貴女を、インティ・ライミの花嫁に出来ると思ったのに。」
「……っ!! ……い、一条さん! …それは、気が早過ぎます…っ!!!」
即断即決がデキる男の条件とは云え、のんびり・まったり・マイペースなアタシにはついてけない!
緋龍院建設の専務と一生を共にするには、これが当たり前のペースなのっ!?
……うう…アタシ、やっぱり、早まったかも……
「……真唯さん。…貴女、今…すごく不愉快な事を考えてませんでしたか…?」
……出たっ!
……一条さんのエスパーなみの千里眼…っ!!
それでも一応、抵抗してみる。
(考えてない!考えてない!!)と、一条さんの腕の中で必死に首を左右に振ってしまった。
「…………理解りました…………」
……地の底から響いてくるような重低音に、何を理解ってくれたのか聞いてみたいが……怖くて聞く勇気がない。
1人でアタフタしていると、いつの間に着いていたのかリムジンのドアが開かれ、ドアマンがドアを抑えてくれている。一条さんはさっさと降りてしまうと、車の中のアタシに手を差し出して来る。
……やれやれ、助かった。…と思ったのは、早計だった。
アタシの手をグイッと引っ張った一条さんは、何と天下の帝都ホテルのエントランスでアタシをお姫様抱っこしてくれたのだ!!
「い、一条さん…! 降ろして下さい…っ!!」
「部屋に入ったら、イヤでも降ろして差し上げますよ。ベッドの上にね。」
……っ!
……一条さん、メチャメチャ不機嫌だよ~~~、……ここは逆らわないでおこ。
ロビーに入った途端、ザワッと空気が揺れたのは気のせいなんかじゃない。うわ~恥ずかしいよ~、これはもう立派な羞恥プレイだ! アタシは一条さんの胸に顔を伏せて、ひたすら周囲からの視線をシャットアウトしようと試みた。 ……無駄な努力だと理解っている。それでも、この恥ずかしさから逃れるには、それしか術がない。
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