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本編
No,86 【番外編】室井紗江子の憂鬱 後編
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……待って、ケイちゃん!
……私は、あんたを殺されたくはない…っ!!
紗江子は、夜の八重洲通りを【魚民】目指して、全力疾走していた。
※ ※ ※
『真唯が、北原に拉致されました!』
紗江子のスマホに、そんな物騒な台詞を吐く一条専務から連絡があったのは、5月も半ばを過ぎて後少しで問題の6月になってしまうと云う、何とも微妙な平日の定時直後の事だった。
慌てて見渡せば確かに彼の姿は見えず。連絡用のボードを見れば、【北原】の欄が空欄になっている。 ……おかしい……営業の北原は、必ず出先が書かれているはずだ。直帰とも書かれていない。聞けば北原は、今日は出先から帰って来ると一心不乱に仕事を片付け、珍しく定時で帰宅したとの事だった。
……油断した…っ!!
一条専務の危惧した通り、GW直後から妙にそわそわし出したケイちゃんは、何とか牧ちゃん(一条専務の言うところの【真唯さん】)と何とか接触を図ろうとしていた。それをことごとくかわされ(牧ちゃんはよほどの事がない限り、残業はしない)、更には私にさり気なく邪魔をされ、苛立ちを隠し切れていなかったのに…っ!
私は急いで勤務を終わらせると、ロッカールームに急ぎ、着替えを済ませた。その間にも装着したスマホのイヤホンからは、怒りに満ちた大魔神ならぬ【大魔王】からの声が響いて来るのだが。
『2人は東京駅近くの【魚民】と云う店に入ったそうです!』
『ああ、2人っきりの空間に追い込まれてしまった!』
『ああ~、そんな男と何を呑気に乾杯なんかしてるんだ~~』
嫉妬に満ちた男の叫びはハッキリ言って……ウザイ。
勝手にしてくれと言いたいのは山々だが、心配なのは牧ちゃんだ。今、ケイちゃんは多分、非常に危うい。その危険な状態を、あのニブイところのある牧ちゃんが理解っているとは……とても、思えない。
『今、私もそっちへ向かっていますが…もう我慢出来ません!
SPにあいつを確保させますっ!』
一条専務の焦燥に満ちた声に、会社を出て足早に【魚民】に向かっていた紗江子の足が止まる。
「…ちょ、ちょっと待って下さい! ケイちゃんを止めてくれるのは有り難いんですが…その後、ケイちゃんをどうなさるお心算ですか?」
『…知れた事です。社会的に抹殺するだけでは飽き足らない。私の真唯に触れた汚らわしい指を一本一本切り落とし、真唯を煩わせた口をホチキスでとめ、真唯の姿を映していたその眼を針で、』
「わ~~、もういいです! それ以上は聞きたくありませんっ!!」
少しの沈黙の後、返って来た答えは紗江子を震え上がらせた。半ば陶酔するような声で拷問のフルコースを並べ立てていく一条専務の声には冗談の欠片もない。この男はまぎれもなく本気だ。そしてこの男は、言葉通りの事を……必ずヤる。
さっき男は『確保』と言ったが、これは警察で言う逮捕の意味合いだ。だが、【SP】は秘密警察みたいなものである。そんな人たちに捕まって、この【大魔王】のいいようにされてしまうくらいなら、前科がつこうがちゃんと警察に捕まって、塀の中に匿ってもらう方が何倍も安全である!
大通りの中、人眼も憚らずに紗江子は叫んだ。
「一条専務! それだけは待って下さい!! 私がケイちゃんを説得します!
二度と牧ちゃんを煩わせるような事はさせません!
だから…それだけは勘弁してあげて下さいっ!!」
一瞬の沈黙の後、
『……約束出来ますか……?』
地獄の底から響いて来るような大魔王の声に、ビビってばかりもいられないと自分に喝を入れて、声に力を込める。
「……やってみせます!!
…出来なかったらその時こそ、あの噂の処分をなさって下さい!
例えKY商事が潰れても、文句は言いません!!」
『……あの時は、我が社を貴女の再就職先にすれば良いと提案しましたが…その話はご破算ですよ? ……私はそこまで寛大な男でありませんから…』
そうなのだ。
あの衝撃的な打ち明け話をして下さった時、『……会社が潰れちゃったら、私はどうすれば良いんですか…?』と少しでも冗談めかしたくて問い掛けたら、この一条専務サマは私のドコをそんなに買って下さっているのかは理解らないが、『その時は是非、我が緋龍院建設にいらして下さい。厚遇しますよ。』などと言って下さっていたのだ。
「私もそこまで厚顔無恥ではありません! その時は潔く路頭に迷います!!
だから、ケイちゃんの…北原君の刑の執行は待ってやって下さい!
お願いしますっ!!」
―――現在から落ち着いて考えれば、かなり無茶苦茶な言葉の選択だったと思う。 ……しかしその時、とにかく私は必死だったのだ。
スマホの向こうで、ハァ~ッとため息が聞こえた。
『……了解りました。 …貴女がそこまでおっしゃるのなら…』
……っ!
……助かった…っ!!
「約束しましたよ…っ!!」
そして紗江子は通話していたスマホを鞄の中にしまうと、八重洲通りを走り出した。
だがその間も、イヤホンから流れて来る専務の実況中継は続いていて、紗江子の足を加速させる。
『…あいつ…何を勝手な事を…っ!』
『…私の真唯さんを泣かせた…っ!!』
『…っ! …それ以上、真唯さんに何かしたら貴女に何と抗議されようと、あいつを殺る…っ!!』
……ケイちゃん!
……私はあんたを死なせたくない…っ!
……お願いだから、間に合って…っ!!
※ ※ ※
……結果から言えば、ギリギリのところで間に合った。
店の前に到着したとの知らせを聞いていた紗江子は、無事にお姫さまをお返し出来たのだった(【王子様】のもとにではなく、【大魔王】のもとへと云うのが複雑だったが)。
そして、牧ちゃんを奪われたと思っているのであろう、不貞腐れているケイちゃんに“絶対、秘密。他言無用”を条件に、ケイちゃんたちがここにいる事が判明するまでの経緯を説明した。牧ちゃんにはSPがついている事、龍の掌中の珠の如く大事にされている事、もし今夜、牧ちゃんに手を出していたらケイちゃんの身に何が起こっていたのか……。冷や汗を流すような表情で聞いているケイちゃんだが、本当に大事な事はもらさなかった。
……牧ちゃんが恋人に盗聴されている事と……その恋人の“本名”
本人から許可を得ていない事も大きいが……世の中には知らないでいた方が幸せな事もある。
呆然としているケイちゃんを、自分は更に追い詰めた。
紗江子から決定的……致命的な点を指摘され……呆然を通り越し、表情が抜け落ちたような顔になったケイちゃんに『さあ!とにかく、今夜は飲もうっ!!』と、失恋を宣告した女が叫ぶ。
そして現在、紗江子の前には屍が横たわっている。
紗江子が酔い潰したのだ。
―――……これが、ホントの屍でなくて良かった……―――
紗江子は、心からそう思う。
紗江子はケイちゃんに……北原に言ったのだ。
『あんたは、“素”のままの牧ちゃんに惚れた訳じゃない。』
『一条専務に恋して…専務によって磨かれた牧ちゃんを好きになったのよ。
…そんな男が、牧ちゃんを変えた張本人である一条専務に敵うと思う?』
『…あんたが恋だと思っているその感情は…偽物よ。
ホントの恋じゃない。まやかしよ。』
……本当は、こんな事は言いたくなかった。
……自分で気付いて欲しかった。
―――だが、牧ちゃんを傷つけそうになったのだから、話は別だ。
アルコールで顔を真っ赤にして横たわるケイちゃんを見て、(…この子も気の毒に…)と思う。チャラ男になっていた頃は、FCと化してしまうような娘たちにしか相手にされず、やっとそんなキャラを卒業させてくれる女性が現れたと思えば、彼女は既に他の男性のお手付きで……
……いつかホントに、あんただけを見てくれる女性が……ホントのあんたに恋してくれる女性が現れると良いわね……
【本場琉球泡盛 海人の風】をチビリチビリと飲りながら、紗江子の思考は牧ちゃんと……あの男に辿り着き、盛大にその柳眉の根を寄せてしまう。
……素のままの牧ちゃんに惹かれて……彼女をあそこまで変えてしまった男だ。
……並みの男じゃないと思ってはいたけれど……あんなヤバイ男性だとは思わなかった……
……牧ちゃん……貴女には、もっと穏やかな恋をして欲しかった……
……だが、もうダメだ。
……あの大魔王が、魅入った乙女を逃がすとは、とても思えない。
……もし万が一彼女が逃げ出そうとすれば、その時こそあの男は動き出すだろう。
―――ペルセポネを略奪した、地獄の王のように―――
牧ちゃんの未来を憂いつつ、その悪魔の手先として働かされた我が身を想い……海人の名を冠された酒に、あのどこまでも蒼い沖縄の海を思い出し……その深い深い海の底に沈みこんで行ってしまうような錯覚を覚えてしまった紗江子なのであった。
……私は、あんたを殺されたくはない…っ!!
紗江子は、夜の八重洲通りを【魚民】目指して、全力疾走していた。
※ ※ ※
『真唯が、北原に拉致されました!』
紗江子のスマホに、そんな物騒な台詞を吐く一条専務から連絡があったのは、5月も半ばを過ぎて後少しで問題の6月になってしまうと云う、何とも微妙な平日の定時直後の事だった。
慌てて見渡せば確かに彼の姿は見えず。連絡用のボードを見れば、【北原】の欄が空欄になっている。 ……おかしい……営業の北原は、必ず出先が書かれているはずだ。直帰とも書かれていない。聞けば北原は、今日は出先から帰って来ると一心不乱に仕事を片付け、珍しく定時で帰宅したとの事だった。
……油断した…っ!!
一条専務の危惧した通り、GW直後から妙にそわそわし出したケイちゃんは、何とか牧ちゃん(一条専務の言うところの【真唯さん】)と何とか接触を図ろうとしていた。それをことごとくかわされ(牧ちゃんはよほどの事がない限り、残業はしない)、更には私にさり気なく邪魔をされ、苛立ちを隠し切れていなかったのに…っ!
私は急いで勤務を終わらせると、ロッカールームに急ぎ、着替えを済ませた。その間にも装着したスマホのイヤホンからは、怒りに満ちた大魔神ならぬ【大魔王】からの声が響いて来るのだが。
『2人は東京駅近くの【魚民】と云う店に入ったそうです!』
『ああ、2人っきりの空間に追い込まれてしまった!』
『ああ~、そんな男と何を呑気に乾杯なんかしてるんだ~~』
嫉妬に満ちた男の叫びはハッキリ言って……ウザイ。
勝手にしてくれと言いたいのは山々だが、心配なのは牧ちゃんだ。今、ケイちゃんは多分、非常に危うい。その危険な状態を、あのニブイところのある牧ちゃんが理解っているとは……とても、思えない。
『今、私もそっちへ向かっていますが…もう我慢出来ません!
SPにあいつを確保させますっ!』
一条専務の焦燥に満ちた声に、会社を出て足早に【魚民】に向かっていた紗江子の足が止まる。
「…ちょ、ちょっと待って下さい! ケイちゃんを止めてくれるのは有り難いんですが…その後、ケイちゃんをどうなさるお心算ですか?」
『…知れた事です。社会的に抹殺するだけでは飽き足らない。私の真唯に触れた汚らわしい指を一本一本切り落とし、真唯を煩わせた口をホチキスでとめ、真唯の姿を映していたその眼を針で、』
「わ~~、もういいです! それ以上は聞きたくありませんっ!!」
少しの沈黙の後、返って来た答えは紗江子を震え上がらせた。半ば陶酔するような声で拷問のフルコースを並べ立てていく一条専務の声には冗談の欠片もない。この男はまぎれもなく本気だ。そしてこの男は、言葉通りの事を……必ずヤる。
さっき男は『確保』と言ったが、これは警察で言う逮捕の意味合いだ。だが、【SP】は秘密警察みたいなものである。そんな人たちに捕まって、この【大魔王】のいいようにされてしまうくらいなら、前科がつこうがちゃんと警察に捕まって、塀の中に匿ってもらう方が何倍も安全である!
大通りの中、人眼も憚らずに紗江子は叫んだ。
「一条専務! それだけは待って下さい!! 私がケイちゃんを説得します!
二度と牧ちゃんを煩わせるような事はさせません!
だから…それだけは勘弁してあげて下さいっ!!」
一瞬の沈黙の後、
『……約束出来ますか……?』
地獄の底から響いて来るような大魔王の声に、ビビってばかりもいられないと自分に喝を入れて、声に力を込める。
「……やってみせます!!
…出来なかったらその時こそ、あの噂の処分をなさって下さい!
例えKY商事が潰れても、文句は言いません!!」
『……あの時は、我が社を貴女の再就職先にすれば良いと提案しましたが…その話はご破算ですよ? ……私はそこまで寛大な男でありませんから…』
そうなのだ。
あの衝撃的な打ち明け話をして下さった時、『……会社が潰れちゃったら、私はどうすれば良いんですか…?』と少しでも冗談めかしたくて問い掛けたら、この一条専務サマは私のドコをそんなに買って下さっているのかは理解らないが、『その時は是非、我が緋龍院建設にいらして下さい。厚遇しますよ。』などと言って下さっていたのだ。
「私もそこまで厚顔無恥ではありません! その時は潔く路頭に迷います!!
だから、ケイちゃんの…北原君の刑の執行は待ってやって下さい!
お願いしますっ!!」
―――現在から落ち着いて考えれば、かなり無茶苦茶な言葉の選択だったと思う。 ……しかしその時、とにかく私は必死だったのだ。
スマホの向こうで、ハァ~ッとため息が聞こえた。
『……了解りました。 …貴女がそこまでおっしゃるのなら…』
……っ!
……助かった…っ!!
「約束しましたよ…っ!!」
そして紗江子は通話していたスマホを鞄の中にしまうと、八重洲通りを走り出した。
だがその間も、イヤホンから流れて来る専務の実況中継は続いていて、紗江子の足を加速させる。
『…あいつ…何を勝手な事を…っ!』
『…私の真唯さんを泣かせた…っ!!』
『…っ! …それ以上、真唯さんに何かしたら貴女に何と抗議されようと、あいつを殺る…っ!!』
……ケイちゃん!
……私はあんたを死なせたくない…っ!
……お願いだから、間に合って…っ!!
※ ※ ※
……結果から言えば、ギリギリのところで間に合った。
店の前に到着したとの知らせを聞いていた紗江子は、無事にお姫さまをお返し出来たのだった(【王子様】のもとにではなく、【大魔王】のもとへと云うのが複雑だったが)。
そして、牧ちゃんを奪われたと思っているのであろう、不貞腐れているケイちゃんに“絶対、秘密。他言無用”を条件に、ケイちゃんたちがここにいる事が判明するまでの経緯を説明した。牧ちゃんにはSPがついている事、龍の掌中の珠の如く大事にされている事、もし今夜、牧ちゃんに手を出していたらケイちゃんの身に何が起こっていたのか……。冷や汗を流すような表情で聞いているケイちゃんだが、本当に大事な事はもらさなかった。
……牧ちゃんが恋人に盗聴されている事と……その恋人の“本名”
本人から許可を得ていない事も大きいが……世の中には知らないでいた方が幸せな事もある。
呆然としているケイちゃんを、自分は更に追い詰めた。
紗江子から決定的……致命的な点を指摘され……呆然を通り越し、表情が抜け落ちたような顔になったケイちゃんに『さあ!とにかく、今夜は飲もうっ!!』と、失恋を宣告した女が叫ぶ。
そして現在、紗江子の前には屍が横たわっている。
紗江子が酔い潰したのだ。
―――……これが、ホントの屍でなくて良かった……―――
紗江子は、心からそう思う。
紗江子はケイちゃんに……北原に言ったのだ。
『あんたは、“素”のままの牧ちゃんに惚れた訳じゃない。』
『一条専務に恋して…専務によって磨かれた牧ちゃんを好きになったのよ。
…そんな男が、牧ちゃんを変えた張本人である一条専務に敵うと思う?』
『…あんたが恋だと思っているその感情は…偽物よ。
ホントの恋じゃない。まやかしよ。』
……本当は、こんな事は言いたくなかった。
……自分で気付いて欲しかった。
―――だが、牧ちゃんを傷つけそうになったのだから、話は別だ。
アルコールで顔を真っ赤にして横たわるケイちゃんを見て、(…この子も気の毒に…)と思う。チャラ男になっていた頃は、FCと化してしまうような娘たちにしか相手にされず、やっとそんなキャラを卒業させてくれる女性が現れたと思えば、彼女は既に他の男性のお手付きで……
……いつかホントに、あんただけを見てくれる女性が……ホントのあんたに恋してくれる女性が現れると良いわね……
【本場琉球泡盛 海人の風】をチビリチビリと飲りながら、紗江子の思考は牧ちゃんと……あの男に辿り着き、盛大にその柳眉の根を寄せてしまう。
……素のままの牧ちゃんに惹かれて……彼女をあそこまで変えてしまった男だ。
……並みの男じゃないと思ってはいたけれど……あんなヤバイ男性だとは思わなかった……
……牧ちゃん……貴女には、もっと穏やかな恋をして欲しかった……
……だが、もうダメだ。
……あの大魔王が、魅入った乙女を逃がすとは、とても思えない。
……もし万が一彼女が逃げ出そうとすれば、その時こそあの男は動き出すだろう。
―――ペルセポネを略奪した、地獄の王のように―――
牧ちゃんの未来を憂いつつ、その悪魔の手先として働かされた我が身を想い……海人の名を冠された酒に、あのどこまでも蒼い沖縄の海を思い出し……その深い深い海の底に沈みこんで行ってしまうような錯覚を覚えてしまった紗江子なのであった。
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