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本編
No,8 守護石
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一条さんはファーのショールを自分の腕にかけると、アタシの姿をじっくりと見つめた。
「…一条さん…そんなに見つめられたら恥ずかしいです…」
一条さんの視線の熱さを誤魔化すように、わざと拗ねたように文句を言ってみせれば、
「いや失敬。ですが、恥ずかしがる必要なんかありませんよ。
都会の夜景を背景にしていらっしゃる貴女は、夜に君臨する月の女神のようだ…」
……寝言爆弾、第二弾が着弾した。
これ以上、一条さんに寝言を言わせないためにも、方向転換しよう!
今度は間違えて自爆したりしないぞっ!!
「一条さん、私のプレゼントを受け取って下さい!」
一条さんの気障な台詞をまるっと無視して、アタシは自分のドレスバッグに走った。
「…やれやれ…要らないと毎年申し上げているのに、今年も用意して下さったのですか。 …まあ、正直に言えば、実は密かに楽しみにしてはいるんですがね。」
そうなのだ。
いくらコレが、一条さんの望んだプレゼントとは云え、いくらなんでもあんまりだろうと思ったアタシは毎年、懲りずに自分の選んだプレゼントを用意している。
しかし、相手はパネェお金持ちである。
異性との交遊など経験がないに等しい真唯は、“男性が喜ぶプレゼント”をネット検索してみてPCの前でフリーズしてしまった。どれもこれもが、一条なら最高級品を既に持っているに違いない物ばかりだったから。
消耗品だからとは云え、ネクタイなんか贈るのは絶対に嫌だった。
“貴方に首ったけ”などと意味のあるプレゼントなんか。
だから、真唯は開き直った。
思いっ切り、自分の趣味に走る事にしたのだ。
初対面の翌年は、今時珍しく文庫本を持ち歩く彼の為に、革のブックカバーを贈った。一応、それなりのブランドの物にはしたが、普段使い出来るだろうと思ったのだ。無論、一条は喜んでくれた。だが。
『貴女に頂いた大切なブックカバーです。勿体なくて使えません。
これは、貴女に頂いたサイン本のカバーにして、永久保存版にします。』
……良かったのか、悪かったのか、何とも微妙な結末だが…貧相なブックカバーを一条が持っている事を他人に知られる事がなくて良かったのだと自分を慰めた。
二年目は、もっと趣味に走った。
真唯はお香が好きだ。そして、和風小物が大好きだ。
それに対して、一条は【DUENDE】と云う香水を愛用している。気に入ってもらえない覚悟で…いっそ、愛想尽かししてくれる事を期待して、真唯はお線香セットとお香立てを贈った。
……しかし、真唯のブログの、自称“一番のファン”は伊達ではなかった。
『これは、【銀座・香十】のものですか? それとも、【鳩居堂】?
さすがは真唯さん、良い趣味をしていらっしゃる』
後日、真唯と共にこの二つの店に赴いた一条は、新たなお線香をお買い上げ下さったのだ。
……真唯のお気に入りのお店に新たな顧客を作ったのだと、これまた自分で自分を慰めた。
今年は吉と出るか、凶と出るか……
真唯は、ドレスバッグの中からラッピングされた小箱を押し付けた。
一条が戸惑っているのが理解る。無理もない。明らかにレディースの宝飾品だったからだ。
「…ありがとうございます。開けても良いですか?」
すぐに立ち直った一条が包装を丁寧に解いていくのを見ていられなくて。
でも、祝福の気持ちだけは伝えたくて、言い訳のような講釈を始めた。
「今日知られている月別の誕生石は、おもにユダヤの伝統をベースに、今世紀初頭アメリカで宝石業者によって決められたものなんです。だから、業者にとって大きな利益を生む宝石が優先されています。
でも、それとは別に古代ギリシャ、ローマ、さらにはバビロニアへとルーツを遡る事が出来る【生まれ星座の守護石】があるんですよ。
…そのルビーは、蠍座の守護石の一つなんです…」
シンプルなシルバーブレスレット。
ワンポイントに使われた大粒のルビーは、勿論、最高級品のピジョン・ブラッドだけれど……
「…ごめんなさい…どうしても紳士物で気に入る物がなくて…それは一眼惚れしたルビーなの…」
今年こそ呆れられてしまっただろうか……
【緋龍院建設の一条専務】にレディースものなんかをプレゼントする非常識を咎めて欲しい。
……そしていっそ、アタシを見限ってしまって欲しい……
俯いてしまって顔の上げられない心地でいたアタシを救ったのは、とても優しい、そしてどこか誇らしげな声音だった。
「……私の親戚に、やはり誕生石でもないルビーの指環をしている奴がいるんですが…今度、そいつに自慢してやりますよ。ファンをしているブロガーの方に選んで頂いた逸品だと。」
それだけは止めて!と叫びたい気分で慌てて顔を上げたアタシを迎えてくれたのは、本当に嬉しそうな一条さんの優しい眼差しだったので、アタシの叫びは喉を飛び出す機会を失ってしまった。
「…あ、あの…もしかして、気に入ってくれた…の…?」
「勿論ですよ。貴女に一眼惚れされたルビーを贈られるなんて、私は幸せ者です。真唯さんは本当に趣味が良い。 …ちなみに、蠍座の守護石は他に何があるんですか?」
「…あ、うん。…ブラッドストーンとか、サードオニックスとか…インカローズやロードナイトもあるんだけど、それはあんまりだから…」
「…蟹座の守護石は何ですか?」
「…あ、蟹座はク…だ、ダメ! 教えない!!」
「『ク』…何なんでしょうね? とても気になります」
ホントにさり気なく、真唯の守護石を聞いて来る一条さんは本当に油断がなくて。
危ない、アブナイ。ここでうっかり漏らしたら、何かの理由をつけてプレゼントされてしまうに違いない。
でも、お陰で真唯の中の鬱屈を、少しだけ晴らしてくれた。
早速、そのブレスをしてくれたけれど、レディースものであるはずのソレは、不思議なほど一条さんに似合った。
「どうですか?」
「うん! とっても良く似合います!!」
お愛想じゃなくて、心から笑顔で賛辞を贈れるのが嬉しかった。
そして。
「…遅くなりましたけど、お誕生日、おめでとうございます。」
やっと言えた言葉だったのだけれど、一条さんが「ありがとうございます。」と笑って答えてくれるのに、気になって仕方がない事を蒸し返さずにはいられなかった。
「…あの…さっき、見せて自慢するとかおっしゃっていたご親戚の方なんですが…まさか、また元・華族だとか、外国の貴族だとおっしゃる方なのでは…」
「いえ、そうではありませんが…確か宮家の血は、入ってたんじゃないかなァ」
「絶対に、見せるのは止めて下さいっ!!」
国賓クラスのVIPしかご利用出来ない由緒正しい部屋に、真唯の大絶叫が響き渡ったのは言うまでもない。
「…一条さん…そんなに見つめられたら恥ずかしいです…」
一条さんの視線の熱さを誤魔化すように、わざと拗ねたように文句を言ってみせれば、
「いや失敬。ですが、恥ずかしがる必要なんかありませんよ。
都会の夜景を背景にしていらっしゃる貴女は、夜に君臨する月の女神のようだ…」
……寝言爆弾、第二弾が着弾した。
これ以上、一条さんに寝言を言わせないためにも、方向転換しよう!
今度は間違えて自爆したりしないぞっ!!
「一条さん、私のプレゼントを受け取って下さい!」
一条さんの気障な台詞をまるっと無視して、アタシは自分のドレスバッグに走った。
「…やれやれ…要らないと毎年申し上げているのに、今年も用意して下さったのですか。 …まあ、正直に言えば、実は密かに楽しみにしてはいるんですがね。」
そうなのだ。
いくらコレが、一条さんの望んだプレゼントとは云え、いくらなんでもあんまりだろうと思ったアタシは毎年、懲りずに自分の選んだプレゼントを用意している。
しかし、相手はパネェお金持ちである。
異性との交遊など経験がないに等しい真唯は、“男性が喜ぶプレゼント”をネット検索してみてPCの前でフリーズしてしまった。どれもこれもが、一条なら最高級品を既に持っているに違いない物ばかりだったから。
消耗品だからとは云え、ネクタイなんか贈るのは絶対に嫌だった。
“貴方に首ったけ”などと意味のあるプレゼントなんか。
だから、真唯は開き直った。
思いっ切り、自分の趣味に走る事にしたのだ。
初対面の翌年は、今時珍しく文庫本を持ち歩く彼の為に、革のブックカバーを贈った。一応、それなりのブランドの物にはしたが、普段使い出来るだろうと思ったのだ。無論、一条は喜んでくれた。だが。
『貴女に頂いた大切なブックカバーです。勿体なくて使えません。
これは、貴女に頂いたサイン本のカバーにして、永久保存版にします。』
……良かったのか、悪かったのか、何とも微妙な結末だが…貧相なブックカバーを一条が持っている事を他人に知られる事がなくて良かったのだと自分を慰めた。
二年目は、もっと趣味に走った。
真唯はお香が好きだ。そして、和風小物が大好きだ。
それに対して、一条は【DUENDE】と云う香水を愛用している。気に入ってもらえない覚悟で…いっそ、愛想尽かししてくれる事を期待して、真唯はお線香セットとお香立てを贈った。
……しかし、真唯のブログの、自称“一番のファン”は伊達ではなかった。
『これは、【銀座・香十】のものですか? それとも、【鳩居堂】?
さすがは真唯さん、良い趣味をしていらっしゃる』
後日、真唯と共にこの二つの店に赴いた一条は、新たなお線香をお買い上げ下さったのだ。
……真唯のお気に入りのお店に新たな顧客を作ったのだと、これまた自分で自分を慰めた。
今年は吉と出るか、凶と出るか……
真唯は、ドレスバッグの中からラッピングされた小箱を押し付けた。
一条が戸惑っているのが理解る。無理もない。明らかにレディースの宝飾品だったからだ。
「…ありがとうございます。開けても良いですか?」
すぐに立ち直った一条が包装を丁寧に解いていくのを見ていられなくて。
でも、祝福の気持ちだけは伝えたくて、言い訳のような講釈を始めた。
「今日知られている月別の誕生石は、おもにユダヤの伝統をベースに、今世紀初頭アメリカで宝石業者によって決められたものなんです。だから、業者にとって大きな利益を生む宝石が優先されています。
でも、それとは別に古代ギリシャ、ローマ、さらにはバビロニアへとルーツを遡る事が出来る【生まれ星座の守護石】があるんですよ。
…そのルビーは、蠍座の守護石の一つなんです…」
シンプルなシルバーブレスレット。
ワンポイントに使われた大粒のルビーは、勿論、最高級品のピジョン・ブラッドだけれど……
「…ごめんなさい…どうしても紳士物で気に入る物がなくて…それは一眼惚れしたルビーなの…」
今年こそ呆れられてしまっただろうか……
【緋龍院建設の一条専務】にレディースものなんかをプレゼントする非常識を咎めて欲しい。
……そしていっそ、アタシを見限ってしまって欲しい……
俯いてしまって顔の上げられない心地でいたアタシを救ったのは、とても優しい、そしてどこか誇らしげな声音だった。
「……私の親戚に、やはり誕生石でもないルビーの指環をしている奴がいるんですが…今度、そいつに自慢してやりますよ。ファンをしているブロガーの方に選んで頂いた逸品だと。」
それだけは止めて!と叫びたい気分で慌てて顔を上げたアタシを迎えてくれたのは、本当に嬉しそうな一条さんの優しい眼差しだったので、アタシの叫びは喉を飛び出す機会を失ってしまった。
「…あ、あの…もしかして、気に入ってくれた…の…?」
「勿論ですよ。貴女に一眼惚れされたルビーを贈られるなんて、私は幸せ者です。真唯さんは本当に趣味が良い。 …ちなみに、蠍座の守護石は他に何があるんですか?」
「…あ、うん。…ブラッドストーンとか、サードオニックスとか…インカローズやロードナイトもあるんだけど、それはあんまりだから…」
「…蟹座の守護石は何ですか?」
「…あ、蟹座はク…だ、ダメ! 教えない!!」
「『ク』…何なんでしょうね? とても気になります」
ホントにさり気なく、真唯の守護石を聞いて来る一条さんは本当に油断がなくて。
危ない、アブナイ。ここでうっかり漏らしたら、何かの理由をつけてプレゼントされてしまうに違いない。
でも、お陰で真唯の中の鬱屈を、少しだけ晴らしてくれた。
早速、そのブレスをしてくれたけれど、レディースものであるはずのソレは、不思議なほど一条さんに似合った。
「どうですか?」
「うん! とっても良く似合います!!」
お愛想じゃなくて、心から笑顔で賛辞を贈れるのが嬉しかった。
そして。
「…遅くなりましたけど、お誕生日、おめでとうございます。」
やっと言えた言葉だったのだけれど、一条さんが「ありがとうございます。」と笑って答えてくれるのに、気になって仕方がない事を蒸し返さずにはいられなかった。
「…あの…さっき、見せて自慢するとかおっしゃっていたご親戚の方なんですが…まさか、また元・華族だとか、外国の貴族だとおっしゃる方なのでは…」
「いえ、そうではありませんが…確か宮家の血は、入ってたんじゃないかなァ」
「絶対に、見せるのは止めて下さいっ!!」
国賓クラスのVIPしかご利用出来ない由緒正しい部屋に、真唯の大絶叫が響き渡ったのは言うまでもない。
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