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【番外編】
秩父三社まいりと、フラメンコの夕べ 【中編】
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【三峯神社】
こちらも日本武尊の所縁の古社であるが、日の本の全ての御祖神であらせられる伊弉諾尊と伊弉冉尊を御祭神として、この国の永遠の平穏を祈願されたとするところに浪漫を感じるのである。天之御中主神と高御産巣日神と神産巣日神の造化三神と、天照大御神も配祀されていらっしゃる。しかも、あの役行者が三峰山で修業をなされ、弘法大師が観音像を安置されたのだ。自然の豊かな奥秩父に鎮座されてらっしゃる事も、アタシを誘う要因になっている。いかにも、御山の霊気を感じそうなゆかしい『まほろば』ではないか♪
“最強のパワスポ”とか“関東最大のパワスポ”などと云う言葉に踊らされているのでは、決して断じてないっ!!
今日はここに一泊して、しかも小島さんのフラメンコを観られるのである♡
参拝も何もかもが、楽しみである♡♡♡
ちなみに本日のアタシの装いだが、秩父三社と特にこの【三峯神社】と小島昇司さんに敬意を表して、優里ちゃんのお店で購入した秋のお着物ワンピだ。プレゼントしたがる貴志さんを余所に、ちゃんと自分のブログが稼いだお金です。澤木さんの島にお邪魔した時にも使った、和風オードトワレを纏って。防寒対策のコートもバッチリ羽織ってる。対する旦那さまは、今日もオサレさんだ。お洒落に着崩したスーツに、トレンチコートが良くお似合いです(照)。そして、その夫なのだが。
「…貴志さん…ホントに、大丈夫ですか…?」
「真唯さん、ありがとうございます。でも、本当に、大丈夫ですから。」
「…でも…あんなカーブの多い、急な山道でしたし…」
「下調べはして、覚悟もしてましたから…私のドライビング・テクニックもなかなかだったでしょう?」
「それは勿論ですよ! 安心して乗っていられました! …ただ、神経的に疲れてらっしゃるのではないかと…参拝の前に、売店で一休みしませんか…?」
「本当に、ご心配なく。第一、真唯さんは、参拝の後の珈琲を楽しみにしてらしたではありませんか。」
「…でも…」
売店に入るのが嫌なら、せめて自販機の飲み物で休憩した方が良いのではないかと、散々言ったのだが『車内で水分補給はしてましから』とおっしゃって。アタシの肩を抱くと、そのまま神社に向かって歩き出してしまわれる。二人分の一泊の荷物を持って。旦那さまの楽しそうなお表情を見上げて、確かに無理をしているのではないと感じて。アタシは諦めて、夫に導かれるままに歩き出したのだった。
「…うわァ…綺麗…っ」
思わず歓声を上げてしまった。
有名な白亜の勇壮な三つ鳥居が紅葉に生えて美しく、アタシ達を迎えて下さった。
この御社は狛犬さんではなく、狼であるが。狼は“大神”にも通じている、とアタシは思っている。神様の使いとされるが、狼そのものが神様ではないかと。その二頭の狼が睨みをきかせている間を恐縮しながら、通り。鳥居の下で、深々と一礼をする。特別な日の参拝の御縁と小島さんの舞踊を観せて頂ける事と、そして御湯と御水の恵みを頂戴出来る事に感謝の想いを胸に抱きながら。
艶やかな紅葉と、気持ちの良い森林浴を楽しみながら参道を歩く。生憎、天候が怪しくなってしまっているが、心配はない。アタシのLANCELリュックには、貴志さんに鎌倉でプレゼントして頂いた傘が常備されているのだから♪ ちなみに、いつもの普段使いの鞄ではなく、プチ・フォーマルなリュックで、久々のお目見えだ♪♪♪ 宝登山神社ではかなり晴れていたのだが、秩父神社に居た頃から曇り出したのだ。増してや、山の天気は変わりやすい。『備えあれば憂いなし』なのだ。
程なく見えて来た遥拝殿を目指して、燈籠が並ぶ階段を登る。えっちらおっちら登って行ったが、生憎、霧で何にも見えん! 奥宮の鎮座する御山どころか、近くの山々さえ見えない(苦笑)。だが、ガッカリするのは早い。三峯神社の霧は『狼の神様が現れやすい日』とされるのだ。不思議な現象はどうでも良いが、何とも言えない雰囲気を感じる。アタシは霧を有り難く思いながら、お賽銭を上げて奥宮のあるとされる方向に作法通りの拝礼をした。感謝の気持ちを込めて。
『三峯山』との扁額が壮麗な随身門を感慨深くお見上げし、その門を一礼して潜った瞬間だった。背筋にゾクリと何かを感じたのは。アタシは戦慄した。確かに今まで色んな神社仏閣を参拝させて頂いて、“御神気”を感じた事はあるが。ここまでキッパリハッキリと感じたのは、産まれて初めてである。ここは“結界”なのだ。思わず背筋が伸びた。ここは観光気分で来て良い処ではない。貴志さんと腕を組んでいたのだが、お願いして離して頂いた。アタシの真剣な表情に何かを感じて下さったのだろう、あまりゴネる事もなく言うがままにして下さった。さっきまでは、のほほんと紅葉や森林浴気分を楽しんでいたのだが。現在は、そんな気分ではない。【北口本宮冨士浅間神社】や【戸隠神社】の奥社の杉木立の参道を歩く時よりも、何倍も厳粛な心地になりながら“神様”の御元に赴いたのだった。
狼と御神木に守られたその拝殿は、豪奢にして美麗であった。このような山奥にこのような素晴らしい御社が鎮座ましますとは。先ずは御手水を使うのだが、その御手水舎からして美々しく華麗なる彫刻に彩られているのだ。天井の龍の彫刻も見事である。正に“禊”を済ませ、拝殿に上がる階段を登る。その前にある二本の御神木は触る事が出来るようで、列が出来ていた。後で絶対に触らせて頂こうと決意しながら。
拝殿は近くで拝見すると、その絢爛豪華な様に圧倒されそうになるが。三峯神社には確かに、おわしますのだ。国産みの、八百万の神々様をお産みあそばされた、日本で一番尊い御夫婦神様が。アタシは気を引き締めて臨んだ。お賽銭は奮発して、五千円札にした。もし、五万円札があったら、迷わず出していただろう。
(今回は、初めて御縁を頂きまして、有り難うございます! ご覧の通りの未熟者ではございますが精一杯生きて、貴志さんとずっと一緒に幸せに暮らしていきたいと思います。本日は本当に、有り難うございますっ!!)
こんな特別な日に、この御夫婦神様にお参り出来るなんて、正に『瑞縁』だ♪ アタシは初めてのご挨拶のお礼と、重ねて小島さんの奉納舞いを観られる事と、泊まらせて頂く事に感謝を申し上げた。恐れ多くて祈願などは、とても出来なかった。ここは安易なお願い事をして良い場ではない。ひたすら感謝を捧げる聖域だ。
アタシは参拝の順番を後ろの方に譲ると、拝殿前の噂のスポットに並んだ。そして噂通り、水を掛けると石畳に現れる、赤い瞳の龍神さまのお姿を拝する事が出来た。次はいよいよ、樹齢八百年と言われる御神木だ。やはり列に並び、ひたすら順番を待つ。勿論、旦那さまもご一緒だ。そして自分の番になったら、敬虔な気持ちでソッと手を触れて眼を閉じる。こちらの御社の御神木なのだ、大地の御力を充分に頂けそうだ。そうして、その後は。その場を離れて、それでも御神木の近くで。樹をお見上げし、しばし、入ってる状態を堪能したのだった。
ご挨拶の参拝が済んだら、本日泊まらせて頂く施設にチェックインだ。そして、荷物を預かって頂いて。身軽になったら、もう一つ参拝をしたい処を尋ねる。【御仮屋神社】と云う、御眷属・大口真神をお祀りする御社だ。と、ここで遂に降って来てしまった。ただ、残念には全然思わない。何故なら、霧が深くなって、いよいよ神秘的なのだ。慌てず傘を出して、お参りさせて頂く事にした。『遠宮』との扁額がある、かなり真新しい鳥居を潜り、少しばかりの階段を登れば、御社までの途中に狼の銅像が在った。霧の深い木立を背景に、かなり幻想的な雰囲気を醸し出している。まるで、役の小角が大台ケ原で狼を使役していた古の昔に、時間逆行してしまったかのようだ。畏敬の念に打たれ、お参りの後には、しばしそこに佇んでしまったのだった。
全ての参拝が済んだら、お目当ての和カフェで一休み。三峰山の岩清水で淹れていると云う珈琲は、爽やかで円やかな味わいでアタシと貴志さんを満足させて下さった。そこで暗くなるまで今回の戦利品である秩父三社の御朱印を眺めて些か怪しい人物と化して(笑)ニヤニヤしながら、のんびりとした時間を過ごしたのだが。幸いにも小降りになり、奉納舞いが始まる頃にはすっかり雨もあがっていたのだった。
こちらも日本武尊の所縁の古社であるが、日の本の全ての御祖神であらせられる伊弉諾尊と伊弉冉尊を御祭神として、この国の永遠の平穏を祈願されたとするところに浪漫を感じるのである。天之御中主神と高御産巣日神と神産巣日神の造化三神と、天照大御神も配祀されていらっしゃる。しかも、あの役行者が三峰山で修業をなされ、弘法大師が観音像を安置されたのだ。自然の豊かな奥秩父に鎮座されてらっしゃる事も、アタシを誘う要因になっている。いかにも、御山の霊気を感じそうなゆかしい『まほろば』ではないか♪
“最強のパワスポ”とか“関東最大のパワスポ”などと云う言葉に踊らされているのでは、決して断じてないっ!!
今日はここに一泊して、しかも小島さんのフラメンコを観られるのである♡
参拝も何もかもが、楽しみである♡♡♡
ちなみに本日のアタシの装いだが、秩父三社と特にこの【三峯神社】と小島昇司さんに敬意を表して、優里ちゃんのお店で購入した秋のお着物ワンピだ。プレゼントしたがる貴志さんを余所に、ちゃんと自分のブログが稼いだお金です。澤木さんの島にお邪魔した時にも使った、和風オードトワレを纏って。防寒対策のコートもバッチリ羽織ってる。対する旦那さまは、今日もオサレさんだ。お洒落に着崩したスーツに、トレンチコートが良くお似合いです(照)。そして、その夫なのだが。
「…貴志さん…ホントに、大丈夫ですか…?」
「真唯さん、ありがとうございます。でも、本当に、大丈夫ですから。」
「…でも…あんなカーブの多い、急な山道でしたし…」
「下調べはして、覚悟もしてましたから…私のドライビング・テクニックもなかなかだったでしょう?」
「それは勿論ですよ! 安心して乗っていられました! …ただ、神経的に疲れてらっしゃるのではないかと…参拝の前に、売店で一休みしませんか…?」
「本当に、ご心配なく。第一、真唯さんは、参拝の後の珈琲を楽しみにしてらしたではありませんか。」
「…でも…」
売店に入るのが嫌なら、せめて自販機の飲み物で休憩した方が良いのではないかと、散々言ったのだが『車内で水分補給はしてましから』とおっしゃって。アタシの肩を抱くと、そのまま神社に向かって歩き出してしまわれる。二人分の一泊の荷物を持って。旦那さまの楽しそうなお表情を見上げて、確かに無理をしているのではないと感じて。アタシは諦めて、夫に導かれるままに歩き出したのだった。
「…うわァ…綺麗…っ」
思わず歓声を上げてしまった。
有名な白亜の勇壮な三つ鳥居が紅葉に生えて美しく、アタシ達を迎えて下さった。
この御社は狛犬さんではなく、狼であるが。狼は“大神”にも通じている、とアタシは思っている。神様の使いとされるが、狼そのものが神様ではないかと。その二頭の狼が睨みをきかせている間を恐縮しながら、通り。鳥居の下で、深々と一礼をする。特別な日の参拝の御縁と小島さんの舞踊を観せて頂ける事と、そして御湯と御水の恵みを頂戴出来る事に感謝の想いを胸に抱きながら。
艶やかな紅葉と、気持ちの良い森林浴を楽しみながら参道を歩く。生憎、天候が怪しくなってしまっているが、心配はない。アタシのLANCELリュックには、貴志さんに鎌倉でプレゼントして頂いた傘が常備されているのだから♪ ちなみに、いつもの普段使いの鞄ではなく、プチ・フォーマルなリュックで、久々のお目見えだ♪♪♪ 宝登山神社ではかなり晴れていたのだが、秩父神社に居た頃から曇り出したのだ。増してや、山の天気は変わりやすい。『備えあれば憂いなし』なのだ。
程なく見えて来た遥拝殿を目指して、燈籠が並ぶ階段を登る。えっちらおっちら登って行ったが、生憎、霧で何にも見えん! 奥宮の鎮座する御山どころか、近くの山々さえ見えない(苦笑)。だが、ガッカリするのは早い。三峯神社の霧は『狼の神様が現れやすい日』とされるのだ。不思議な現象はどうでも良いが、何とも言えない雰囲気を感じる。アタシは霧を有り難く思いながら、お賽銭を上げて奥宮のあるとされる方向に作法通りの拝礼をした。感謝の気持ちを込めて。
『三峯山』との扁額が壮麗な随身門を感慨深くお見上げし、その門を一礼して潜った瞬間だった。背筋にゾクリと何かを感じたのは。アタシは戦慄した。確かに今まで色んな神社仏閣を参拝させて頂いて、“御神気”を感じた事はあるが。ここまでキッパリハッキリと感じたのは、産まれて初めてである。ここは“結界”なのだ。思わず背筋が伸びた。ここは観光気分で来て良い処ではない。貴志さんと腕を組んでいたのだが、お願いして離して頂いた。アタシの真剣な表情に何かを感じて下さったのだろう、あまりゴネる事もなく言うがままにして下さった。さっきまでは、のほほんと紅葉や森林浴気分を楽しんでいたのだが。現在は、そんな気分ではない。【北口本宮冨士浅間神社】や【戸隠神社】の奥社の杉木立の参道を歩く時よりも、何倍も厳粛な心地になりながら“神様”の御元に赴いたのだった。
狼と御神木に守られたその拝殿は、豪奢にして美麗であった。このような山奥にこのような素晴らしい御社が鎮座ましますとは。先ずは御手水を使うのだが、その御手水舎からして美々しく華麗なる彫刻に彩られているのだ。天井の龍の彫刻も見事である。正に“禊”を済ませ、拝殿に上がる階段を登る。その前にある二本の御神木は触る事が出来るようで、列が出来ていた。後で絶対に触らせて頂こうと決意しながら。
拝殿は近くで拝見すると、その絢爛豪華な様に圧倒されそうになるが。三峯神社には確かに、おわしますのだ。国産みの、八百万の神々様をお産みあそばされた、日本で一番尊い御夫婦神様が。アタシは気を引き締めて臨んだ。お賽銭は奮発して、五千円札にした。もし、五万円札があったら、迷わず出していただろう。
(今回は、初めて御縁を頂きまして、有り難うございます! ご覧の通りの未熟者ではございますが精一杯生きて、貴志さんとずっと一緒に幸せに暮らしていきたいと思います。本日は本当に、有り難うございますっ!!)
こんな特別な日に、この御夫婦神様にお参り出来るなんて、正に『瑞縁』だ♪ アタシは初めてのご挨拶のお礼と、重ねて小島さんの奉納舞いを観られる事と、泊まらせて頂く事に感謝を申し上げた。恐れ多くて祈願などは、とても出来なかった。ここは安易なお願い事をして良い場ではない。ひたすら感謝を捧げる聖域だ。
アタシは参拝の順番を後ろの方に譲ると、拝殿前の噂のスポットに並んだ。そして噂通り、水を掛けると石畳に現れる、赤い瞳の龍神さまのお姿を拝する事が出来た。次はいよいよ、樹齢八百年と言われる御神木だ。やはり列に並び、ひたすら順番を待つ。勿論、旦那さまもご一緒だ。そして自分の番になったら、敬虔な気持ちでソッと手を触れて眼を閉じる。こちらの御社の御神木なのだ、大地の御力を充分に頂けそうだ。そうして、その後は。その場を離れて、それでも御神木の近くで。樹をお見上げし、しばし、入ってる状態を堪能したのだった。
ご挨拶の参拝が済んだら、本日泊まらせて頂く施設にチェックインだ。そして、荷物を預かって頂いて。身軽になったら、もう一つ参拝をしたい処を尋ねる。【御仮屋神社】と云う、御眷属・大口真神をお祀りする御社だ。と、ここで遂に降って来てしまった。ただ、残念には全然思わない。何故なら、霧が深くなって、いよいよ神秘的なのだ。慌てず傘を出して、お参りさせて頂く事にした。『遠宮』との扁額がある、かなり真新しい鳥居を潜り、少しばかりの階段を登れば、御社までの途中に狼の銅像が在った。霧の深い木立を背景に、かなり幻想的な雰囲気を醸し出している。まるで、役の小角が大台ケ原で狼を使役していた古の昔に、時間逆行してしまったかのようだ。畏敬の念に打たれ、お参りの後には、しばしそこに佇んでしまったのだった。
全ての参拝が済んだら、お目当ての和カフェで一休み。三峰山の岩清水で淹れていると云う珈琲は、爽やかで円やかな味わいでアタシと貴志さんを満足させて下さった。そこで暗くなるまで今回の戦利品である秩父三社の御朱印を眺めて些か怪しい人物と化して(笑)ニヤニヤしながら、のんびりとした時間を過ごしたのだが。幸いにも小降りになり、奉納舞いが始まる頃にはすっかり雨もあがっていたのだった。
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