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【番外編】
秩父三社まいりと、フラメンコの夕べ 【前編】
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アタシは“パワースポット”と呼ばれる処が好きではない。
いや、言い換えよう。この言葉自体が好きではないのだ。
第一、古来より、日本人は、【お伊勢まいり】や【東国三社めぐり】をしていた。 神様の“御神気”や、大地の“気”を求め。聖地巡礼をしていたのである。 御利益を求めたり、庶民の娯楽と化していったのは近年になってからだ(平安の昔には、天皇や貴族が【熊野詣で】などをしていたりもしたのだが/苦笑)。
別に御利益を求めての参拝を否定する気はない。だが、何かの流行りのようにもてはやされている現状が、どうにも腑に落ちんのだ。
だから、自分のブログで発信する参拝記録を、『パワースポットめぐり』呼ばわりされるのは我慢ならん。アタシは、ただ、自分が“浪漫”を感じる神社仏閣を、参拝させて頂いてるに過ぎないのだから。
アタシは、以前、【河口浅間神社】の宮司さんがおっしゃってらしたお言葉に習い、『まほろば』と云う古式ゆかしい言の葉を使用する事にしている。言霊を感じる、素晴らしき古語である。【富士山五社めぐり】も【箱根三社まいり】も、アタシにとっては『まほろば』なのである。
だから今回、急遽決まった【秩父三社まいり】も、是非とも『まほろば巡り』と呼んで頂きたい!!
アタシが何をこんなに力説してるかと言うと(苦笑)。
実は、アタシが大好きな、フラメンコ舞踏家の小島昇司さんが、奥秩父の【三峯神社】で舞いを奉納する事になったのだ。何でも、弘法大師・空海がこの神社を参拝し、観音菩薩像を彫って御堂に安置して丁度、千百年になるのだそうだ。それを記念して、様々な行事が執り行われるが、フラメンコが奉納されるのは初めてだそうだ。しかも、夜に! 『薪能』ならぬ、『薪フラメンコ』なのだ♪ 小島さんは、最近では海外公演が多くて、ガッカリしていたのだが。これを観んで、何とするっ!! それに【三峯神社】は、国産みの御夫婦神様がお祀りされていて、一度は参拝させて頂きたいと思っていたのだ。これは、絶好の好機である!!
しかし、それを知ったアタシを溺愛する旦那さまが、早速この神社の事をリサーチされて。実に魅力的なプランニングをされてしまわれたのだ。日日的に丁度良いからと、三年目の結婚記念日のお祝いとして。
※ ※ ※
「…貴志さん…お疲れではありませんか…?」
「…思い出しますねぇ…初めて、【浅間大社】に参拝した時も、貴女はそうやって労わって下さった…」
「…距離も道路状況も、全然違うじゃありませんか…あの時は、こんな山道ではありませんでした…」
「何の。私が好きでやってる事なので、気になさらないで下さい。それより、参拝とフラメンコと、そして温泉を楽しんで下されば何よりです。」
「…貴志さん…ありがとうございます…」
そうなのだ。
貴志さんがアタシとの為に組んで下さった計画とは。
【三峯神社】を参拝するついでとばかりに、【宝登山神社】と【秩父神社】にも参拝させて下さって。神社に併設されてる温泉施設に宿泊の予定を立ててしまわれたのだ。これで小島さんのフラメンコも観られるのだから、これ以上文句のつけようがないではないかっ!!
(…アタシは三峯神社に参拝して、小島さんのフラメンコを観られるだけで良かったのに…)などとは、口が裂けても言えないっ!
だって、何より。
貴志さんのお気持ちが嬉しいから(照)。
かくしてアタシの、秋の週末の【秩父三社まいり】が始まりを告げたのだった。
【宝登山神社】
約千九百年の昔、日本武尊に所縁ある、由緒正しい神社である。
その日本武尊と共に、大山祇神と火産霊神をお祀りされていらっしゃる。
火防の御利益が有名だが、『宝の山に登る』と書くので金運アップの御利益も有名なのだ。
駐車場が近くに在る事が、こんなに有り難く思った事はかつてない。
長距離を運転して下さった旦那さまに、感謝の気持ちを込めて腕を組み。
にっこりと微笑みあって、三社まいりの最初の参拝をさせて頂く事にした。
立派な白い鳥居の下を、深々とお辞儀をして潜る。
急な階段の参道も、貴志さんが絶妙にフォローしてくれるから凄く楽だ。
秋の陽を受けて、豪奢な御社殿が煌いて見える。
御手水を使ったら、新たな御縁を頂けた事に感謝の祈りを捧げる。
(…隣の夫の金運を、これ以上アップさせないで下さいませ…っ!)
多分、このお社にて、初めての祈願であろう(苦笑)。
御祭神さまも苦笑いしてらっしゃるに違いない。
ご挨拶の参拝が済んだら、向拝をしみじみとお見上げさせて頂く。
扁額の白龍の彫り物も凄く立派で素敵だ。
こんなに精緻で金ピカな扁額は久々に拝見した。
確かに、金運アップに御利益がありそうだ。
アタシは、要らんがな!!(笑)
それよりもアタシは、他にお目当てがあった。
ネット情報の通り、お社の左側の奥に小さな祠のようなお社が鎮座していた。
宝登山の“御神水”だ。アタシは参拝を済ませたら、持参のペットボトルで有り難く御水を頂戴する。そうして迷いなく、貴志さんに差し出した。
「は…? …真唯さんが、お持ち帰りされるのではないのですか…?」
「勿論、持って帰りますよ。でも、その前に、貴志さんが頂戴して下さい。」
「……………」
「冷たくて、美味しいですよ…?」
「…有り難うございます…それでは、遠慮なく…」
夫が喉を鳴らして飲むのを、嬉しく見守る。
金運アップの御守りなどは授与して頂かないが、こう云う自然の恵みは有り難く頂戴するのだ。旦那さまからお礼を言われたら、アタシの方こそ何倍もお礼を言わなくてはならなくなってしまう。ここは最初に過ぎないのだから。アタシは再び御水を汲むと、ブログアップ用の写真撮影をして、宝登山神社を後にしたのだった。勿論、鳥居を潜っての感謝の一礼は忘れずに。
【秩父神社】
約二千年の昔、知知夫彦命が祖神である八意思兼命を祀った事に始まる、とされる。北辰妙見として習合された天之御中主神も合祀されていらっしゃる。『秩父夜祭』が有名な、街中に鎮座する御社なのである。
御社殿は“流石”の一言である。
様々な彫刻で有名だが、鑑賞は後回しだ。
八意思兼命は、戸隠神社の中社の御祭神でもある。
再びの御縁に、感謝を申し上げる。天之御中主神は妙見菩薩と関係していて、アタシが日頃から信仰している天之御中神とは少ォ~しばかり違うようだから、内心複雑ではあるが(苦笑)。
ご挨拶の参拝を終えたら、後はじっくり拝見させて頂く。
鳥居や拝殿の扁額には『知知夫神社』とあって、やはり木彫りの龍に囲まれていらっしゃる。【宝登山神社】は金ピカだったが、秩父神社は樹木の渋さを感じる味わいがある。『お元気三猿』の彫刻の本物を初めて拝見させて頂くから、少しばかり感慨深い。その名の通り、瞳をカッと見開いているのが印象的だ(笑)。左甚五郎作と伝えられている青龍の彫刻は、納得の迫力であった。ただ。有名な虎の彫刻には、些か複雑な想いが過ぎったけれど(苦笑)。
午後になってしまったから、秩父神社を辞して昼食を頂く事にする。
ここでもアタシ大事の旦那さまは、豪勢な物を食べさせようとなさる。普段は断固としてお断り申し上げるが今日は特別な記念日も、そして貴志さんの誕生日も兼ねているのだ。素直に素敵なお店で、美味な郷土料理を味わったのだった。
尚、お店に貼ってあったポスターで、秩父が何かのアニメの聖地になってしまっている事には苦笑いさせられたが。地域活性化に繋がるのであれば、結構な事である、と思ったのは細やかな余談である。
さあ、いよいよ、オーラスの【三峯神社】へ、レッツゴー♪
いや、言い換えよう。この言葉自体が好きではないのだ。
第一、古来より、日本人は、【お伊勢まいり】や【東国三社めぐり】をしていた。 神様の“御神気”や、大地の“気”を求め。聖地巡礼をしていたのである。 御利益を求めたり、庶民の娯楽と化していったのは近年になってからだ(平安の昔には、天皇や貴族が【熊野詣で】などをしていたりもしたのだが/苦笑)。
別に御利益を求めての参拝を否定する気はない。だが、何かの流行りのようにもてはやされている現状が、どうにも腑に落ちんのだ。
だから、自分のブログで発信する参拝記録を、『パワースポットめぐり』呼ばわりされるのは我慢ならん。アタシは、ただ、自分が“浪漫”を感じる神社仏閣を、参拝させて頂いてるに過ぎないのだから。
アタシは、以前、【河口浅間神社】の宮司さんがおっしゃってらしたお言葉に習い、『まほろば』と云う古式ゆかしい言の葉を使用する事にしている。言霊を感じる、素晴らしき古語である。【富士山五社めぐり】も【箱根三社まいり】も、アタシにとっては『まほろば』なのである。
だから今回、急遽決まった【秩父三社まいり】も、是非とも『まほろば巡り』と呼んで頂きたい!!
アタシが何をこんなに力説してるかと言うと(苦笑)。
実は、アタシが大好きな、フラメンコ舞踏家の小島昇司さんが、奥秩父の【三峯神社】で舞いを奉納する事になったのだ。何でも、弘法大師・空海がこの神社を参拝し、観音菩薩像を彫って御堂に安置して丁度、千百年になるのだそうだ。それを記念して、様々な行事が執り行われるが、フラメンコが奉納されるのは初めてだそうだ。しかも、夜に! 『薪能』ならぬ、『薪フラメンコ』なのだ♪ 小島さんは、最近では海外公演が多くて、ガッカリしていたのだが。これを観んで、何とするっ!! それに【三峯神社】は、国産みの御夫婦神様がお祀りされていて、一度は参拝させて頂きたいと思っていたのだ。これは、絶好の好機である!!
しかし、それを知ったアタシを溺愛する旦那さまが、早速この神社の事をリサーチされて。実に魅力的なプランニングをされてしまわれたのだ。日日的に丁度良いからと、三年目の結婚記念日のお祝いとして。
※ ※ ※
「…貴志さん…お疲れではありませんか…?」
「…思い出しますねぇ…初めて、【浅間大社】に参拝した時も、貴女はそうやって労わって下さった…」
「…距離も道路状況も、全然違うじゃありませんか…あの時は、こんな山道ではありませんでした…」
「何の。私が好きでやってる事なので、気になさらないで下さい。それより、参拝とフラメンコと、そして温泉を楽しんで下されば何よりです。」
「…貴志さん…ありがとうございます…」
そうなのだ。
貴志さんがアタシとの為に組んで下さった計画とは。
【三峯神社】を参拝するついでとばかりに、【宝登山神社】と【秩父神社】にも参拝させて下さって。神社に併設されてる温泉施設に宿泊の予定を立ててしまわれたのだ。これで小島さんのフラメンコも観られるのだから、これ以上文句のつけようがないではないかっ!!
(…アタシは三峯神社に参拝して、小島さんのフラメンコを観られるだけで良かったのに…)などとは、口が裂けても言えないっ!
だって、何より。
貴志さんのお気持ちが嬉しいから(照)。
かくしてアタシの、秋の週末の【秩父三社まいり】が始まりを告げたのだった。
【宝登山神社】
約千九百年の昔、日本武尊に所縁ある、由緒正しい神社である。
その日本武尊と共に、大山祇神と火産霊神をお祀りされていらっしゃる。
火防の御利益が有名だが、『宝の山に登る』と書くので金運アップの御利益も有名なのだ。
駐車場が近くに在る事が、こんなに有り難く思った事はかつてない。
長距離を運転して下さった旦那さまに、感謝の気持ちを込めて腕を組み。
にっこりと微笑みあって、三社まいりの最初の参拝をさせて頂く事にした。
立派な白い鳥居の下を、深々とお辞儀をして潜る。
急な階段の参道も、貴志さんが絶妙にフォローしてくれるから凄く楽だ。
秋の陽を受けて、豪奢な御社殿が煌いて見える。
御手水を使ったら、新たな御縁を頂けた事に感謝の祈りを捧げる。
(…隣の夫の金運を、これ以上アップさせないで下さいませ…っ!)
多分、このお社にて、初めての祈願であろう(苦笑)。
御祭神さまも苦笑いしてらっしゃるに違いない。
ご挨拶の参拝が済んだら、向拝をしみじみとお見上げさせて頂く。
扁額の白龍の彫り物も凄く立派で素敵だ。
こんなに精緻で金ピカな扁額は久々に拝見した。
確かに、金運アップに御利益がありそうだ。
アタシは、要らんがな!!(笑)
それよりもアタシは、他にお目当てがあった。
ネット情報の通り、お社の左側の奥に小さな祠のようなお社が鎮座していた。
宝登山の“御神水”だ。アタシは参拝を済ませたら、持参のペットボトルで有り難く御水を頂戴する。そうして迷いなく、貴志さんに差し出した。
「は…? …真唯さんが、お持ち帰りされるのではないのですか…?」
「勿論、持って帰りますよ。でも、その前に、貴志さんが頂戴して下さい。」
「……………」
「冷たくて、美味しいですよ…?」
「…有り難うございます…それでは、遠慮なく…」
夫が喉を鳴らして飲むのを、嬉しく見守る。
金運アップの御守りなどは授与して頂かないが、こう云う自然の恵みは有り難く頂戴するのだ。旦那さまからお礼を言われたら、アタシの方こそ何倍もお礼を言わなくてはならなくなってしまう。ここは最初に過ぎないのだから。アタシは再び御水を汲むと、ブログアップ用の写真撮影をして、宝登山神社を後にしたのだった。勿論、鳥居を潜っての感謝の一礼は忘れずに。
【秩父神社】
約二千年の昔、知知夫彦命が祖神である八意思兼命を祀った事に始まる、とされる。北辰妙見として習合された天之御中主神も合祀されていらっしゃる。『秩父夜祭』が有名な、街中に鎮座する御社なのである。
御社殿は“流石”の一言である。
様々な彫刻で有名だが、鑑賞は後回しだ。
八意思兼命は、戸隠神社の中社の御祭神でもある。
再びの御縁に、感謝を申し上げる。天之御中主神は妙見菩薩と関係していて、アタシが日頃から信仰している天之御中神とは少ォ~しばかり違うようだから、内心複雑ではあるが(苦笑)。
ご挨拶の参拝を終えたら、後はじっくり拝見させて頂く。
鳥居や拝殿の扁額には『知知夫神社』とあって、やはり木彫りの龍に囲まれていらっしゃる。【宝登山神社】は金ピカだったが、秩父神社は樹木の渋さを感じる味わいがある。『お元気三猿』の彫刻の本物を初めて拝見させて頂くから、少しばかり感慨深い。その名の通り、瞳をカッと見開いているのが印象的だ(笑)。左甚五郎作と伝えられている青龍の彫刻は、納得の迫力であった。ただ。有名な虎の彫刻には、些か複雑な想いが過ぎったけれど(苦笑)。
午後になってしまったから、秩父神社を辞して昼食を頂く事にする。
ここでもアタシ大事の旦那さまは、豪勢な物を食べさせようとなさる。普段は断固としてお断り申し上げるが今日は特別な記念日も、そして貴志さんの誕生日も兼ねているのだ。素直に素敵なお店で、美味な郷土料理を味わったのだった。
尚、お店に貼ってあったポスターで、秩父が何かのアニメの聖地になってしまっている事には苦笑いさせられたが。地域活性化に繋がるのであれば、結構な事である、と思ったのは細やかな余談である。
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