263 / 315
三年目の新婚クライシス
No,261 五月闇 其の十二
しおりを挟む
空梅雨だと油断してたら、満月を過ぎた頃から急に雨が降り出した。
降り続く雨は気分が滅入る。暗い曇天を見てると気持ちが塞ぐ。
折角、風邪が治ったのに、どこにもゆけない。
仕方がないので、本当に久し振りにPCに電源を入れてみた。
読書したい気分ではないし、今まで電源を入れる気力もなかったのだ。
ブログの読者さまには、引っ越しの前に『都合による無期休載のお知らせ』として通知はしてたから、何の心配も要らなかった。楽しみにしてて下さる皆さまには申し訳ないけど、再び更新出来る日が来るかは全く分からない。あるいは、このまま閉めてしまう事も……実は考えてたりする。
アタシを支えてくれてた一番の理解者であり、一番の最高の夫を失ってしまったのだから。
ネットの世界は、今日も盛況だ。
色んな話題で溢れてる。
検索キーワードには興味ナッシング。
芸能人の誰かと誰かの不倫報道なども以下同文。
仕方がないから、久々にYouTubeでも見てみよう。
こっちの世界も相変わらず賑やかだ。
立派な著作権侵害もあって、笑……ってはいけない、ですね、ハイ。
すごく今更だけど、夢を掴んで有名になったオバサンの歌声を聴いてみた。ミュージカルの曲だから、アタシは知らなかったけど、成る程かなり上手い。ギャップ萌えと云う奴だろうか? 『千本桜』と云うとアタシは吉野山を思い出すけど世間さまは違うらしい。鳥居の奥になぜ断頭台があるのが理解出来ない。訳の理解らん女の子が【鼓童】とコラボしてて、これもなかなか面白かった。某有名格闘家が中心のユニットグループのパフォーマンスは相変わらずユニークだ。二人の某管理官が在籍してた路上パフォーマンス集団(in 原宿)が踊ってたかと思うと、黒服スーツでグラサンの帰国子女たちが箱根を聖地とするアニメと快盗のアニメの曲をBGMにパフォーマンスを繰り広げてた。
調子ブッこいて、色んなものを次から次へと見てみる。
星間戦争の悪役兵士たちが踊り出したかと思うと、古着の背広を着たトリオのオジサンたちがいきなり『実行不可能な任務』を素晴らしいテクニックでバイオリンを弾き出して喝采を浴びてたり。そうかと思えば老人がバスケやフットサルのスーパープレイを見せたりするが、実はハリウッド並みの特殊メイクをした玄人だったと云うオチだ。アタシは『夜中にみんな元気だネ★』なんて、明後日な感想を持ったりする(苦笑)。ハリウッドと云えば、知事にまでなった筋肉系役者が殺人機械人間の自分のパロをやって街中を闊歩してる場面もあった。
昼食と夕飯を食べても見続けて気が付けば徹夜をしていたが、それはいくつのオススメのリンクを繰り返していた時だっただろう。以前、美輪さんの番組で観た事のある舞踊を演ってて、何の気なしにクリックしてみたが。……アタシは、いつしか涙を流してた。
画面には、生身の千手観音があらっしゃった。
荘厳な鐘の音が鳴り響いたかと思うと神秘的な曲が流れて。
千の御手で悩める衆生を救いたもう観世音菩薩が確かにおいでになった。
それは演技などと云う次元を遥かに超えた舞踏だった。
“舞踏”と云うものは元来、神に捧げる人間の表現の一種だが。
それは明らかに、そんなものを超越してしまっていた。
シルヴィ・ギエムの【ボレロ】が“神”と云う超越者へ至る“道”を繋げる女祭祀であった事を、オレリー・デュポンが【地球の女神】そのものと化して、超えてしまったように。
彼女らは、彼らは。単なる表現者と云う枠を超えて、【千手観世音菩薩】と云う至高の存在をその身に降ろし宿し、地上に降りたもうたのだ。生身の【観世音菩薩】が降臨なさって……衆生をお救い下さるのだ。その有り難い千の御手を、こちらに差し伸べて。
―――ああ。
どうして、忘れてしまっていられたのだろう。
すべての偶然は、必然であると。
すべての出来事は、すべてアタシの為に起こると云う事を。
―――アタシは。
こんなにも、愛されてる―――
そうして思い出す。
この土地に勧請されてる神様の総氏神様であるお伊勢さんに参拝させて頂いた時の事を。内宮に参拝させて頂いた時に感じた事を。
……この広大な宇宙の中、二千億個もの星々が集う銀河系の中、太陽系が存在すると云う奇跡。
……地球と云う惑星が存在し、太陽が輝き万物を照らしていると云う奇跡。
……海が、水が、空気が、大地があり…そして“アタシ”と云う存在が許されていると云う奇跡。
―――そうして。
【緋龍院貴志】と云う男性と出逢い、愛し合い、“結魂”出来た……大いなる奇跡。
泣けた。
ようやく泣く事が出来た。
泣けて、泣けて、泣けて仕方がなかった。
声を上げて号哭した。
いつしか夜が明けていた。
分厚い雲の切れ目から、陽が差していた。
天照大御神様がその顔を覗かせて下さったのだ。
けれど、すぐに雨雲に隠されてまた雨が降り出してしまった。
きっと、級長津彦命様と級長戸辺命様のお慈悲だったのだろう。
『何事の おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる』
その昔、西行法師が詠んだ句の通り、また泣けた。
この二柱の神様は風雨の神様で、稲作には欠かせない大切な神様だけど。
人間の人生の風雨をも左右し、時には思わぬ大波を起こす神様でもある。
今回の出来事はアタシの人生の中でも、最大級の大波であり荒波でもあった。
でも、思えば。
これは。
木花開耶姫命さまの“お試し”であり。
聖観世音菩薩さまの“お諭し”であったのだ。
……いや、すべては…産まれる前に自分が設定して来た試練であったのだ。
冷たい水で顔を洗ってスッキリしたら、本当に久し振りに鏡をのぞいてみた。
泣き過ぎで目蓋が腫れて浮腫んで酷い顔だ。
けれど、スッキリした良い表情をしている。
そして久し振りに感じる朝の空腹感に頬が緩む。
ブランチ用に買い置きしてた食パンで朝食を取ろうとして少し工夫をしてみたくなった。久し振りにピザトーストを食べたくなったのだ。ピザと云っても特別な事は何もない。ピザソースも必要ない。だけど、アタシのとこには壊滅的に何もなかった。かろうじてお醤油とマヨネーズがあっただけだ。昔のしば漬けのCM並みに食べたくなってしまったので、ビニール傘を差して近くのコンビニでお買い物。必要なのはケチャップと蕩けるチーズ、これだけだ。帰宅したら食パンにケチャップを塗ってチーズを乗せてオーブントースターでチン♪ これだけだ。これで立派な“お手軽ピザトースト”の出来上がりだ。そしてこれまた久々にWEDGWOODのカフェ・オ・レ・ボウルでなみなみとカフェ・オ・レを作ってしまった。
「…頂きます…」合掌して、手をつけ頬張った。
「……美味しい……」
思わず声が漏れた。
ホントに久し振りに“食事”が出来た気がする。
少しだけ、また泣けた。
満腹になったら猛烈に眠くなってしまって、素直に身体の欲求に従った。
良く眠って起きたらまたお腹が空いた。お昼を過ぎてたのには驚いたけど。
何だかホントに久し振りに“眠れた”気分がする。
ほったらかしにしてたお肌に久々に化粧水とクリームで栄養をあげて。
アパートから一番近いファミレスで昼食を取る事にした。
ワンコインランチプレートは和食にした。
メニューの内容はシンプルだったけど、それが良かった。
赤味噌のお味噌汁が五臓六腑に沁み渡り。お新香をパリポリと噛み締めて、お魚さんの生命やお米の一粒までをも残さず美味しく有り難く頂いた。……頂けた。
嬉しくて嬉しくて……また、ちょっぴり泣けた。
帰宅する途中、民家のお庭に咲いてた紫陽花の雨に濡れた濃い紫がやけに瞳に沁みて。ようやく思えた。
(…ああ…とても、綺麗だなァ…)
と。
そして家に帰ったアタシがした事は―――“封印”を解く事だった。
降り続く雨は気分が滅入る。暗い曇天を見てると気持ちが塞ぐ。
折角、風邪が治ったのに、どこにもゆけない。
仕方がないので、本当に久し振りにPCに電源を入れてみた。
読書したい気分ではないし、今まで電源を入れる気力もなかったのだ。
ブログの読者さまには、引っ越しの前に『都合による無期休載のお知らせ』として通知はしてたから、何の心配も要らなかった。楽しみにしてて下さる皆さまには申し訳ないけど、再び更新出来る日が来るかは全く分からない。あるいは、このまま閉めてしまう事も……実は考えてたりする。
アタシを支えてくれてた一番の理解者であり、一番の最高の夫を失ってしまったのだから。
ネットの世界は、今日も盛況だ。
色んな話題で溢れてる。
検索キーワードには興味ナッシング。
芸能人の誰かと誰かの不倫報道なども以下同文。
仕方がないから、久々にYouTubeでも見てみよう。
こっちの世界も相変わらず賑やかだ。
立派な著作権侵害もあって、笑……ってはいけない、ですね、ハイ。
すごく今更だけど、夢を掴んで有名になったオバサンの歌声を聴いてみた。ミュージカルの曲だから、アタシは知らなかったけど、成る程かなり上手い。ギャップ萌えと云う奴だろうか? 『千本桜』と云うとアタシは吉野山を思い出すけど世間さまは違うらしい。鳥居の奥になぜ断頭台があるのが理解出来ない。訳の理解らん女の子が【鼓童】とコラボしてて、これもなかなか面白かった。某有名格闘家が中心のユニットグループのパフォーマンスは相変わらずユニークだ。二人の某管理官が在籍してた路上パフォーマンス集団(in 原宿)が踊ってたかと思うと、黒服スーツでグラサンの帰国子女たちが箱根を聖地とするアニメと快盗のアニメの曲をBGMにパフォーマンスを繰り広げてた。
調子ブッこいて、色んなものを次から次へと見てみる。
星間戦争の悪役兵士たちが踊り出したかと思うと、古着の背広を着たトリオのオジサンたちがいきなり『実行不可能な任務』を素晴らしいテクニックでバイオリンを弾き出して喝采を浴びてたり。そうかと思えば老人がバスケやフットサルのスーパープレイを見せたりするが、実はハリウッド並みの特殊メイクをした玄人だったと云うオチだ。アタシは『夜中にみんな元気だネ★』なんて、明後日な感想を持ったりする(苦笑)。ハリウッドと云えば、知事にまでなった筋肉系役者が殺人機械人間の自分のパロをやって街中を闊歩してる場面もあった。
昼食と夕飯を食べても見続けて気が付けば徹夜をしていたが、それはいくつのオススメのリンクを繰り返していた時だっただろう。以前、美輪さんの番組で観た事のある舞踊を演ってて、何の気なしにクリックしてみたが。……アタシは、いつしか涙を流してた。
画面には、生身の千手観音があらっしゃった。
荘厳な鐘の音が鳴り響いたかと思うと神秘的な曲が流れて。
千の御手で悩める衆生を救いたもう観世音菩薩が確かにおいでになった。
それは演技などと云う次元を遥かに超えた舞踏だった。
“舞踏”と云うものは元来、神に捧げる人間の表現の一種だが。
それは明らかに、そんなものを超越してしまっていた。
シルヴィ・ギエムの【ボレロ】が“神”と云う超越者へ至る“道”を繋げる女祭祀であった事を、オレリー・デュポンが【地球の女神】そのものと化して、超えてしまったように。
彼女らは、彼らは。単なる表現者と云う枠を超えて、【千手観世音菩薩】と云う至高の存在をその身に降ろし宿し、地上に降りたもうたのだ。生身の【観世音菩薩】が降臨なさって……衆生をお救い下さるのだ。その有り難い千の御手を、こちらに差し伸べて。
―――ああ。
どうして、忘れてしまっていられたのだろう。
すべての偶然は、必然であると。
すべての出来事は、すべてアタシの為に起こると云う事を。
―――アタシは。
こんなにも、愛されてる―――
そうして思い出す。
この土地に勧請されてる神様の総氏神様であるお伊勢さんに参拝させて頂いた時の事を。内宮に参拝させて頂いた時に感じた事を。
……この広大な宇宙の中、二千億個もの星々が集う銀河系の中、太陽系が存在すると云う奇跡。
……地球と云う惑星が存在し、太陽が輝き万物を照らしていると云う奇跡。
……海が、水が、空気が、大地があり…そして“アタシ”と云う存在が許されていると云う奇跡。
―――そうして。
【緋龍院貴志】と云う男性と出逢い、愛し合い、“結魂”出来た……大いなる奇跡。
泣けた。
ようやく泣く事が出来た。
泣けて、泣けて、泣けて仕方がなかった。
声を上げて号哭した。
いつしか夜が明けていた。
分厚い雲の切れ目から、陽が差していた。
天照大御神様がその顔を覗かせて下さったのだ。
けれど、すぐに雨雲に隠されてまた雨が降り出してしまった。
きっと、級長津彦命様と級長戸辺命様のお慈悲だったのだろう。
『何事の おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる』
その昔、西行法師が詠んだ句の通り、また泣けた。
この二柱の神様は風雨の神様で、稲作には欠かせない大切な神様だけど。
人間の人生の風雨をも左右し、時には思わぬ大波を起こす神様でもある。
今回の出来事はアタシの人生の中でも、最大級の大波であり荒波でもあった。
でも、思えば。
これは。
木花開耶姫命さまの“お試し”であり。
聖観世音菩薩さまの“お諭し”であったのだ。
……いや、すべては…産まれる前に自分が設定して来た試練であったのだ。
冷たい水で顔を洗ってスッキリしたら、本当に久し振りに鏡をのぞいてみた。
泣き過ぎで目蓋が腫れて浮腫んで酷い顔だ。
けれど、スッキリした良い表情をしている。
そして久し振りに感じる朝の空腹感に頬が緩む。
ブランチ用に買い置きしてた食パンで朝食を取ろうとして少し工夫をしてみたくなった。久し振りにピザトーストを食べたくなったのだ。ピザと云っても特別な事は何もない。ピザソースも必要ない。だけど、アタシのとこには壊滅的に何もなかった。かろうじてお醤油とマヨネーズがあっただけだ。昔のしば漬けのCM並みに食べたくなってしまったので、ビニール傘を差して近くのコンビニでお買い物。必要なのはケチャップと蕩けるチーズ、これだけだ。帰宅したら食パンにケチャップを塗ってチーズを乗せてオーブントースターでチン♪ これだけだ。これで立派な“お手軽ピザトースト”の出来上がりだ。そしてこれまた久々にWEDGWOODのカフェ・オ・レ・ボウルでなみなみとカフェ・オ・レを作ってしまった。
「…頂きます…」合掌して、手をつけ頬張った。
「……美味しい……」
思わず声が漏れた。
ホントに久し振りに“食事”が出来た気がする。
少しだけ、また泣けた。
満腹になったら猛烈に眠くなってしまって、素直に身体の欲求に従った。
良く眠って起きたらまたお腹が空いた。お昼を過ぎてたのには驚いたけど。
何だかホントに久し振りに“眠れた”気分がする。
ほったらかしにしてたお肌に久々に化粧水とクリームで栄養をあげて。
アパートから一番近いファミレスで昼食を取る事にした。
ワンコインランチプレートは和食にした。
メニューの内容はシンプルだったけど、それが良かった。
赤味噌のお味噌汁が五臓六腑に沁み渡り。お新香をパリポリと噛み締めて、お魚さんの生命やお米の一粒までをも残さず美味しく有り難く頂いた。……頂けた。
嬉しくて嬉しくて……また、ちょっぴり泣けた。
帰宅する途中、民家のお庭に咲いてた紫陽花の雨に濡れた濃い紫がやけに瞳に沁みて。ようやく思えた。
(…ああ…とても、綺麗だなァ…)
と。
そして家に帰ったアタシがした事は―――“封印”を解く事だった。
0
お気に入りに追加
478
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041



軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?

婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。
鯖
恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。
パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
モース10
藤谷 郁
恋愛
慧一はモテるが、特定の女と長く続かない。
ある日、同じ会社に勤める地味な事務員三原峰子が、彼をネタに同人誌を作る『腐女子』だと知る。
慧一は興味津々で接近するが……
※表紙画像/【イラストAC】NORIMA様
※他サイトに投稿済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる