IMprevu ―予期せぬ出来事―

天野斜己

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二年目の新婚夫妻(バカップル)

No,232 【番外編】社長秘書・山中一道の憂鬱 其の一

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俺は心底疲れ果てていた。

秘書と云う仕事に、やり甲斐と生き甲斐を感じていた筈なのに。
碌でもない上司の下にばかりつかされて、彼らのお守りをする事にうんざりしてしまったのだ。挙句の果てに、セクハラ親父の内偵などと云う仕事とは思えない真似をさせられ、自分が一体何をやってるのか理解らなくなってきたのだ。

とどめは。
【内偵】などと云う仕事に抗議して、最後まで反対してくれていた尊敬する上司である秘書室の染谷室長の退職だ。「緋龍院建設」と云う会社に見切りをつけた室長は、早期の希望退職をしてしまったのだ。いくら定年間近だったとは云え、彼の退職は俺の精神こころの芯を根元からポッキリ折ってしまったのだった。



※ ※ ※



久し振りの丸一日のオフだと云うのに、何もやる気が起きない。
恋人に連絡をとる気にもなれない。
彼女に会ってしまえば愚痴や泣き事を吐き出してしまいそうだったから。
夏休みもどこにも行かなかった。
NASAが事前に警告していた通り最悪の酷暑…だったと云う訳でもなく。
暑さは例年通りで、むしろ九月に入ってからの残暑は涼しくて過ごし易く。
が、それに反するように最低最悪だったのは、俺の精神状態だったから。

現在、我が社は今までの好調振りがまるで嘘のように、転落の一途を辿っている。表面上は穏やかだ。ただ業績がゆるやかに、だが確実に悪化しているのだ(株価もだ)。それは国内にとどまらない。いや、却って国外の方が深刻らしい。営業部などではないから詳しい事は分かりはしないが、上層部も何やら混乱してるみたいでキナ臭いし……
何しろこの不況下だ。大企業や大銀行でさえ、簡単に潰れてしまうご時世だ。スーパーゼネコンと云えど、決して安心は出来ない。だからと云って、この年齢としで簡単に転職など出来よう筈もなく。鬱々と日々を過ごしている時だった。

一本の電話れんらくがあったのは。



※ ※ ※



「こんばんは。改めてご挨拶させて頂きます。電子書籍出版社「アイ’s_Books」の営業部長をしております、岩屋と申します。よろしくお願いします。」
「…はあ…よろしくお願いします…」
「電話でも言いましたが、単刀直入に申し上げましょう。我が社の社長秘書に貴方をスカウトしたい。」
「………………………」
「緋龍院建設と云う一流企業にお勤めの貴方にとってはかなり格下の企業で門外漢の職種になりますが、貴方の手腕を…あの上井の片腕を務めておられた手腕を是非ともお貸し頂きたいのです。」
「………………………」

電話それは、一条専務の…現在、上井姓を名乗っている男性ひとの共同経営者からの誘いだった。一度上井さんの披露宴でお会いして名刺交換はしていたが、話しをしたのはそんなに長い間じゃない。挨拶と簡単な自己紹介と……上井さんの惚気話だ。

「いかがでしょうか? こうして会って頂けたと云う事は、一考の余地はあると期待しても良いのでしょうか?」
「…あの…一つよろしいでしょうか…?」
「勿論です。一つと言わず、疑問に思われる事は何でも聞いて下さい。」
「…どうして、私なのでしょうか…?」
「ご謙遜を…あの上井に、あそこまで信頼されてらっしゃるのですから、貴方しか考えられません。」
「…そこまでおっしゃって頂けるほどの実績を残した覚えはないのですが…」
「…まあ、正直に…有体に言えば、上井の惚気です。」
「…はあ…」
「上井と云う男を私はかなり昔から知っているのですが、彼は元々あまり人間ひとを信用しません。 …いえ、出来ない性質なのです。」
「……はあ……」
「その上井から指名され、何年も傍で秘書を務めておられたと云うだけで、立派な実績になります。更に言えば。」
「?」
「あの上井から奥さんの…真唯さんの事を惚気られると云うのは、奇跡に近い事です。」
「………………………」
「上井は現在非常に忙しく、早急にスケジュール管理が出来る人材が必要なのです。」
「………………………」
「来年は更に事業拡大の予定ですし、忙しさは加速するでしょう。」

上井さんに一度だけ連れて来て頂いた事のあるバー【Correnteコレンティエ
ボックス席で熱心に口説かれているのだが、心境は複雑だ。
奇跡とまで言われてしまったが、あれは偶然の産物に過ぎない。
俺が専務の…上井さんの盗撮行為を知ってしまったからなのだ。
それなりの信頼関係は築けていたと自負はしてる。
確かに仕事の出来る尊敬出来る男性ひとなのだ……あの変態行為さえなければ。

確かに転職を望んでた。
しかし、こうも簡単に具体化してしまうと、戸惑いと躊躇いを感じてならない。
それに出版社などと云う業種は未知の領域だ。
その不安を素直に訴えると、彼は……岩屋氏は懇切丁寧に電子出版業界の現状を語ってくれた。旧来の紙媒体の出版社ではない『電子書籍』と云うビジネスについての説明と現状と未来の展望。そして上井社長の仕事内容と“野望”とも呼べる彼らの企み。
岩屋氏の熱のこもった語り口調はグイグイと俺を惹きつけてゆき。
気付けば身を乗り出して聞いていた。
そして決定打は。
上井さんが真唯さんの為にだけ進めてる悪巧みだ。

(俺もひと口乗らせて頂きたい)
などと。

思う頃には、完全に岩屋氏の術中に陥っていたのだった。 




辞表を提出した俺に、会社側が慰留してくれた事がせめてもの慰めだ。この会社で何年間も身を粉にして働いて来たのは決して無駄ではなかったのだと思えたから。ここで得た経験は財産になる筈だ。思えば上井さんと…一条専務と出会えた事が次に繋がってくれたのだから。数人の同僚たちと専務の秘書をともにしていた小林が個人的に送別会を開いてくれた。新橋の小さな居酒屋だが文句などある筈もない。小林も今では大分ミスも少なくなってきた。もう立派な一人前の秘書だ。
「…染谷室長に続いて、山中さんまでいなくなっちゃうんスね…寂しいっスよ…」
「…そう言ってもらえるだけで有り難いよ…」
「…山中さんは、俺に秘書の仕事のイロハを教えて下さった大切な先輩っスから…」
「…小林、ありがとう…しっかりやれよ…」
彼はまだ若いからきっと大丈夫だ。
会社に万が一の事があっても充分転職可能だろう。
こうやって純粋に別れを惜しんでくれる人間の存在を有り難く思いながら。
俺は長年務めた会社に別れを告げた。





電子書籍出版などと云う業種についての知識は、専門のビジネス書とスマホ検索から得た俄か知識しかない。論より証拠とばかりに「アイ’s_Books」に遊びに来るよう岩屋さんに誘われ、俺は有り難く見学させて頂く事にした。ただし、上井さんが出張の時を狙って。岩屋さんの提案だった。『正式に紹介するまでは貴方の事は上井あいつには内緒にさせて頂きたい。あいつをびっくりさせてやりたいから』と。案外お茶目なところもある方なのだと可笑しかったが、あの上井さんの驚く表情かおは俺も見たかったので喜んでその話に乗った。活気のあるオフィスは見ていて心地良い。聞けば岩屋さんがスカウトしてきた人間が大半を占めているのだと云う社員たちは、気持ちの良い人間ばかりで俺はすぐに彼らと仲良くなる事が出来た。ただ。『彼ら』と云う言葉が示す通り、男性ばかりなのには少々驚いた。決して男尊女卑などではない。過去に女性を雇った事もあったのだが、たまに訪れるだけだった上井さんに見惚れて仕事にならなかったり色々とあったのだそうだ。岩屋さんが言葉を濁すので深くは突っ込まなかった。若い男の子が“野郎の城”などと呼んで嘆いていてみんなで笑った。

……ああ…良いなぁ、この雰囲気……

久しく忘れていた“仕事が出来る喜び”に満ちた場の和みように、現在いまの緋龍院建設に足りないものを見た気がする思いだった。そして同時に彼らの一員に加えてもらえる嬉しさを感じて、『しっかり働こう!!』との意欲が改めて湧いて来たのだった。





「上井、紹介しよう。俺がスカウトしてきたお前の秘書だ。」
「山中一道と申します。お役に立てるよう一所懸命頑張らさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。」
「………………………」

朝、岩屋さんに紹介された俺を見た上井社長の表情は、後の語り草となった。



※ ※ ※



「それじゃ、一道さんは、上井さんの会社に転職したの?」
「そうなんだ。 …一流企業の社員じゃなくなって、ガッカリしたかい…?」
「…一道さんの意地悪…こうやって土曜日にデートが出来るのに、私がそんな事言うはずないじゃない…」
「良かった…由美さんなら、そう言ってくれると思ってた…」
久々のデートの日。
恋人は可愛い頬を膨らませながらも、どこか嬉しそうで俺を安心させた。

容姿や学歴、勤務先などで男を選ぶ女は多いが。
俺が好きになった女性はそんな女性ひとではない。
だが年収を気にされるのも嫌なので、予め正直に告白しておいた。
確かにスーパーゼネコンで払われる給料よりは劣るが、俺の年代の男性に支払われるだろう額にすれば妥当であり、下手をすれば高額所得になる事を。将来、結婚を意識してる相手には大切な事だ。ただ。【一条専務】から振り込まれた“迷惑料”については言えなかった。説明のしようがなかったからだ。これは将来の保険だ。生まれてくる子供に使っても良いし、老後のためにとっておくのも良いかも知れない。


「…でも…ホントに良かったわ…」
「…そう…?」
「…ええ…だって、一道さんの表情かおが全然違うもの…」
「………………………」
「…良い職場なのね…とっても表情かおが明るいもの…」
「そうだね…良い処へ転職出来たと思ってるよ…」


何より嬉しいのは。
社長室と云う部屋が独立してない事だ。
お茶ノ水のビルの一室がオフィスになっているのだが、ワンフロアーにデスクの島がいくつかあって応接室のみがパーテーションで区切られているだけなのだ。社長のデスクはいわゆる“お誕生席”にあって、上井社長は毎日そこで忙しく働いている。こんなところでは、さすがにあの変態も妙な真似は出来まい。

……いや。
もう『変態』などと言うのも失礼かも知れない。

【上井社長】は、毎日真面目に働いているのだから。


「今まで不義理をしていたお詫びに、今日は何でも好きなものを奢るからね!」
「それは嬉しいけど…無理はしないでね。」
「大丈夫!!」
「…私は一道さんと一緒にいる時間が増えれば、それだけで嬉しいんだから…」
「…由美さん…」

可愛い事を言ってくれる恋人を抱き締めたくなって困ってしまう。
こんな新宿の往来でそんな真似は出来ない。

「…私、一道さんと行ってみたい公演が一杯あるの…付き合ってくれる…?」
「…! 勿論だよ…っ、…何だったらチケット代だって…!!」
「それはダーメ! 最初に決めたでしょ。チケット代は自分の分は自分で払うの!!」

バレエのチケットはお高い。
由美さんの心使いが嬉しくて……ちょっぴり切ない。
……やっぱり一刻も早く結婚してしまいたい。


俺は久し振りの恋人との逢瀬を心ゆくまで楽しんだのだった。





―――そんな風に。


俺はすっかり油断してしまってたのだ。




あの筋金入りの変態が、簡単に性癖を治せる筈もないのに!!



※ ※ ※



「…社長…何をそんなに熱心にご覧になってるのですか…?」
「…ん…これか…?」
社用で出掛けた帰り道。
車を運転しながら、助手席の上井社長に問い掛けた。

緋龍院建設勤務時代。
社用車には専属の運転手がいて。
後部座席の一条専務の隣に俺は座っていたのだが。
「アイ’s_Books」と云う中小企業に勤めてる今は俺が運転手も兼任してる。

上井社長はスマホを熱心に見詰めていた。
最初は気にもしてなかった。
仕事中なのだから、仕事に関するものだと信じて疑わなかったのだ。

だが。
妙な既視感を感じたのだ。
何より、上井社長の表情が……蕩け切ってるのだ。

デジャ・ヴュだ!
決して当たって欲しくない、最悪の予感だ…っ!!




しかし、世の中と云うものは。
当たって欲しくない勘ほど外れる事はないらしい。





「…真唯だよ…今日は家にいるんだが、料理の本を読んでるんだ…」
「………………………」 ……俺は甘かった…極甘だった…っ、…結婚して一緒に住んでる部屋にまで盗撮カメラを仕込んでるのか、この変態は…っ!?
「…今日の弁当も美味かったし、研究熱心なのは良いんだが…」
「………………………」 ……そーだよな…っ、写メで撮りまくった挙句に笑み崩れて食ってるもんな…っっ!!!
「…スマホを使えば楽なのに…何度言っても、スマホを使う事を遠慮してしまうんだ…まあ、そんなところも、真唯らしくて可愛いんだが…」
「………………………」 ……結局、惚気か…っ、…惚気なのか、変態…っっっ!!!!
「…このくらいの息抜きは勘弁してくれ…」
「……決して他の人間には、見られないようにお願いしますよ…もし万が一バレたら、一番傷付くのは真唯さんなんですから……」
「…ありがとう…話の理解る秘書を持って、私は幸せだよ…」
「………………………」




海より深ぁ~いため息を吐いて。
俺は大いなる後悔と共に諦めた。
そして決意し覚悟したのだ。
この“上井社長へんたい”の共犯者となる事を。


【上井真唯】の本を出版すると云う、Xデーのその日まで―――





上井社長と云う人間ひとに信用してもらえて認めてもらえた事が嬉しかったなんて……決して、意地でも認めるもんかっ!!






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