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ラブラブ新婚編
No,217 Amethysts Are Forever No,7
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「…いや~…ここまで、オタク文化が浸透してるとは思わなかったよ…」
呆れを通り越して、最早感心してしまうしかない状況だった。
※ ※ ※
いよいよ、フランス滞在最終日。
トーシローと二人で、お互いに悔いの残らないよう、観光をしておこうと云う事になったのは良いが。トーシローが最後の最後に望んだ場所は、あの【ケレ通り】だったのだ。
……まったく、トーシローらしいと言うか、何と言うか……
正直言えば、アタシは付いて行きたくはなかったのだが。
通訳にと望まれても、『ギルやリシャールさんが一緒なんだから、必要ないやろ!!』との突っ込みが喉まで出掛かったのだが。トーシローと外出するなんて機会、滅多にない。しかもパリ市内なんて。今度いつ来られるかなんてまったく未定だと思えば、別行動なんて提案出来る訳もなく、結局はご一緒する事になったのだが。
トーシローは、これ以上はないと言うほど、ハイテンションだった。いつだったか、執事喫茶なる処へ出掛けた時よりも。下手をすれば、夏や冬の某祭典よりもテンションが高いかも知れない。
コスプレ専門店のような店は、呆れる他はなかったのだが。グッズの海賊版が売られてる店では、種類の豊富さに眼を見張った。
そして。
『MANGA』が売られてる書店や、漫画喫茶では完全に認識を改めざるを得なかった。『MANGA』を貪るように読み続けるパリの若者たちは真剣だったし。店員さんたちとの遣り取りの迫力は、鬼気迫るものさえあった。
更に。
アタシの中の常識を打ち破ったのは、『漫画喫茶』だった。フリードリンクさえ衝撃だったのに。何と『こたつ』まで置いてある和室の部屋があったのである!!
リシャールさんの解説によれば、“フランス在住の日本人向け”に作られた処と言うから納得である。
やはり、日本人なら、畳やおコタは懐かしかろう。
そこで、日本の漫画が読み放題だと言うなら、この繁盛振りも成る程素直に頷ける。
そして、冒頭の台詞の場面となるのであった。
※ ※ ※
おこたの中に入り、ドリンクサービスのホットコーヒーをズズッと啜る。
こんな処で味のクオリティーは求めるほど、アタシも無謀ではない。
お手軽なお値段で、飲み放題と云うチープさが嬉しい。
眼の前では、トーシローとリシャールさんが山と積んだ漫画を読みながら、即席品評会を開催している。それはそれは楽しそうに。意外な事に、貴志さんが真面目な表情をして「神の雫」を読んでいるのも面白い。ギルは「ブラック・ジャック」に没頭しているし。さすがは、『漫画の神さま・手塚治虫』である。イギリスの伯爵さまの精神をもがっちりキャッチしてしまったようだ。
アタシはと云えば、ついつい懐かしさから「はいからさんが通る」などをチョイスしてしまった。
少尉のようなハンサムなど、この世には存在しないと思っていたのだが。眼の前の伯爵さまとそのご友人、そして自分の旦那さまを見ては、うっかり頬を染めてしまった。
……まさか自分が、こんな素敵な男性と結婚するとは、欠片も思ってなかったもんなァ……
などと、心の中だけで、こっそり惚気て。
コーヒーのお代わりを取りに行くと。
別のこたつに入ってる方々や、テーブル席に座ってらっしゃる方々を見やる。
髪の毛が金髪や栗色ではなかったら、ホント、日本にいる錯覚に陥ってしまう。
日本の漫画やアニメはワールドワイドな、立派なサブカルチャーなのである。
こんな光景を見せられては、納得せざるを得まい。
お代わりのほかほかコーヒーを持って、アタシはまた大正浪漫の世界に身を委ねた。
トーシローをちょっぴりからかったのは、お茶目なイジワルである(苦笑)。
トーシローの趣味の世界に付き合った後は。
今度はアタシの趣味に付き合ってもらった。
トーシローを美術館めぐりに連れ出した時。
オルセーやオランジュリー、アタシだけだったら絶対行かないだろうポンピドゥーセンターなどに行って。わざと外した美術館がある。ルーヴルである。行ったら最後、トーシローを放っぽり出して、のめりこんでしまうのが理解っていたからだ。
だから、今日は遠慮しねェ(笑)。
実際の話、アタシはここで生活出来る自信がある。
一度で良いから長期滞在してルーヴルに通い、三十万点以上あると言う全作品を制覇してみたい。
……貴志さんには、絶対ェ、言えねェ野望だが。
貴志さんに漏らそうものなら、嬉々として滞在費を出して、アタシの願いを叶えてしまうだろう。
こう云うものは、ゆっくりで良いのだ。
アタシはOL時代、定年になったら、実行に移そうと思っていた。
だから、そのくらいの歳になってからで良いのだ。
アンティーク家具を集めるのもそうだ。
“いつか”で良いのだ。
だから、今は。
駆け足で好きな絵画を鑑賞して周り。
気に入っている像の前に来れば、様々なアングルからじっくり、たっぷり、舐るように見入る。それこそ、視姦のレベルで(笑)。
トーシローがつまらなさそうな表情をしてるのは、丸っと無視だ!!(大笑)
ギルやリシャールさんが、適当に相手をしてくれるだろうから。
そしてアタシは、大好きな世界を堪能し尽くしたのだった。
フランスでの最後の晩餐は、素晴らしいものだった。
フォアグラやボラ、某港で獲れたと言う手長海老を使った創意工夫を凝らした前菜の数々。ギルの処で働いていると云う料理長さんの、その誇りが見えるようなお皿の上に描かれた芸術作品だった。メインは牛フィレステーキ。ソースが絶品で、バゲットに浸して食べ尽くしてしまった♪ プレ・デザートと、デザートのお味は言う間でもないだろう。洋梨のマカロンは美味しかったが、アタシにとって一番のマカロンは、ホワイトデーの日に貴志さんがアタシの為だけに作ってくれたあのマカロンである(照)。
食前酒はシャンパーニュで、途中はお皿に合わせて白ワインや赤ワインを。
そして、食後酒は濃厚なデザート・ワインだった。
みんなで大満足の吐息を吐いて、食後の珈琲や紅茶を楽しんでいる時。
既に顔馴染みになってしまっている料理長が挨拶に現れた。
勿論、惜しみない賛辞を贈り。
彼の快諾を得て、ブログにアップする事を許された。
……まさか、【オリュンポスの不動産王】の私邸での晩餐とは言えないから、『某レストランのコースディナー』となってしまうが……読者さまには、勘弁して頂こう。
その晩。
貴志さんとギルの許しを貰って、トーシローの部屋にお泊りした。
「…何か…アッと言う間だったね…」
「…うん…でも、すごく濃い体験だった…出来れば、また来たいなァ…」
「お! トーシローがそんな事言うなんて、凄い進歩じゃん!!
よかったら、また来ようよ! 二、三年後にでもさ!!」
「…真唯サン…ワタシが行きたいのは、あのケレ通りだよ…?」
「………………………」
「…アッコさんやユーさんや、今回来られなかった天草さんに見せてあげたい…
…それに、フリーザさんにも、また会いたいし…」
「…いい外国の友人ができたね…」
「…真唯サン…ありがとう…」
……トーシローの言う「ありがとう」の言葉の中には、今回の旅行での偽フリーザ嬢の一件が含まれてる事がすぐに理解ったから……アタシは答えた…「…うん…」と、それだけ……
「…何だか、ロンドンの夜を思い出すね…」
「…ロンドンなんて、パリの眼と鼻の先だよ…ギルにおねだりすれば、すぐに連れてってくれると思うよ…行ってみる…?」
その瞬間、トーシローの身体がギクリと揺れた。
……さて……「ロンドン」に反応したか、「ギル」と言う名前に反応したのか……どうやら、後者のようだ。
「いや! 勘弁してよ! いいかげん、日本に帰りたいよ…!」
……こいつ…誤魔化したな…とは思ったけど。
そこは武士の情け、知らぬ振りをしてやった。
……よっぽど、ツッコンでやりたかった…ギルの事をどう思っているのか…アタシにだけは白状しろと。
でも。
思い直した。
……トーシロー…あんたがどんな結論を出そうが、アタシだけは最後まであんたの味方だからね……
それからは取り留めのない会話に終始して。
フランスでの最後の夜は、更けて行った。
※ ※ ※
翌日。
空港まで見送りに来て下さったクリスティーヌさまと名残を惜しんでいたが。
突如、トーシローは爆弾を投下して下さった。
「…それより、クリスティーヌ様…っ、…今度是非、クリスティーヌ様が、日本にいらして下さい! 私、色々な処をご案内したいです…っ!!」などと。
……おい、トーシロー…自分が何を言ってるのか、ホントに理解ってる…?
……【オリュンポスの不動産王】の母上さまを、日本にご招待したのよ…?
……ああ、ダメだ…トーシローのアレは完全な無意識だ…おまけに、ホントに来日されたら、トーシローは全力でクリスティーヌさまのお世話をしてしまうだろう…何の打算もなく…ああ、クリスティーヌさまのあの瞳の輝き…あれは、いつか絶対に来るゾ……
その時の騒動を想像してしまって。
心配と諦めのため息を吐いてしまったアタシは決して悪くないと思う。
そんなアタシの頭の中に、ある言葉が駆け廻った。
――― 一難去ってまた一難―――
……まあ、良い。
トーシローとギルの想いの行方は。
ギルの瞳の色であり。
『愛の守護石』
……紫水晶の、未知なる神秘の力の導きのままに―――
呆れを通り越して、最早感心してしまうしかない状況だった。
※ ※ ※
いよいよ、フランス滞在最終日。
トーシローと二人で、お互いに悔いの残らないよう、観光をしておこうと云う事になったのは良いが。トーシローが最後の最後に望んだ場所は、あの【ケレ通り】だったのだ。
……まったく、トーシローらしいと言うか、何と言うか……
正直言えば、アタシは付いて行きたくはなかったのだが。
通訳にと望まれても、『ギルやリシャールさんが一緒なんだから、必要ないやろ!!』との突っ込みが喉まで出掛かったのだが。トーシローと外出するなんて機会、滅多にない。しかもパリ市内なんて。今度いつ来られるかなんてまったく未定だと思えば、別行動なんて提案出来る訳もなく、結局はご一緒する事になったのだが。
トーシローは、これ以上はないと言うほど、ハイテンションだった。いつだったか、執事喫茶なる処へ出掛けた時よりも。下手をすれば、夏や冬の某祭典よりもテンションが高いかも知れない。
コスプレ専門店のような店は、呆れる他はなかったのだが。グッズの海賊版が売られてる店では、種類の豊富さに眼を見張った。
そして。
『MANGA』が売られてる書店や、漫画喫茶では完全に認識を改めざるを得なかった。『MANGA』を貪るように読み続けるパリの若者たちは真剣だったし。店員さんたちとの遣り取りの迫力は、鬼気迫るものさえあった。
更に。
アタシの中の常識を打ち破ったのは、『漫画喫茶』だった。フリードリンクさえ衝撃だったのに。何と『こたつ』まで置いてある和室の部屋があったのである!!
リシャールさんの解説によれば、“フランス在住の日本人向け”に作られた処と言うから納得である。
やはり、日本人なら、畳やおコタは懐かしかろう。
そこで、日本の漫画が読み放題だと言うなら、この繁盛振りも成る程素直に頷ける。
そして、冒頭の台詞の場面となるのであった。
※ ※ ※
おこたの中に入り、ドリンクサービスのホットコーヒーをズズッと啜る。
こんな処で味のクオリティーは求めるほど、アタシも無謀ではない。
お手軽なお値段で、飲み放題と云うチープさが嬉しい。
眼の前では、トーシローとリシャールさんが山と積んだ漫画を読みながら、即席品評会を開催している。それはそれは楽しそうに。意外な事に、貴志さんが真面目な表情をして「神の雫」を読んでいるのも面白い。ギルは「ブラック・ジャック」に没頭しているし。さすがは、『漫画の神さま・手塚治虫』である。イギリスの伯爵さまの精神をもがっちりキャッチしてしまったようだ。
アタシはと云えば、ついつい懐かしさから「はいからさんが通る」などをチョイスしてしまった。
少尉のようなハンサムなど、この世には存在しないと思っていたのだが。眼の前の伯爵さまとそのご友人、そして自分の旦那さまを見ては、うっかり頬を染めてしまった。
……まさか自分が、こんな素敵な男性と結婚するとは、欠片も思ってなかったもんなァ……
などと、心の中だけで、こっそり惚気て。
コーヒーのお代わりを取りに行くと。
別のこたつに入ってる方々や、テーブル席に座ってらっしゃる方々を見やる。
髪の毛が金髪や栗色ではなかったら、ホント、日本にいる錯覚に陥ってしまう。
日本の漫画やアニメはワールドワイドな、立派なサブカルチャーなのである。
こんな光景を見せられては、納得せざるを得まい。
お代わりのほかほかコーヒーを持って、アタシはまた大正浪漫の世界に身を委ねた。
トーシローをちょっぴりからかったのは、お茶目なイジワルである(苦笑)。
トーシローの趣味の世界に付き合った後は。
今度はアタシの趣味に付き合ってもらった。
トーシローを美術館めぐりに連れ出した時。
オルセーやオランジュリー、アタシだけだったら絶対行かないだろうポンピドゥーセンターなどに行って。わざと外した美術館がある。ルーヴルである。行ったら最後、トーシローを放っぽり出して、のめりこんでしまうのが理解っていたからだ。
だから、今日は遠慮しねェ(笑)。
実際の話、アタシはここで生活出来る自信がある。
一度で良いから長期滞在してルーヴルに通い、三十万点以上あると言う全作品を制覇してみたい。
……貴志さんには、絶対ェ、言えねェ野望だが。
貴志さんに漏らそうものなら、嬉々として滞在費を出して、アタシの願いを叶えてしまうだろう。
こう云うものは、ゆっくりで良いのだ。
アタシはOL時代、定年になったら、実行に移そうと思っていた。
だから、そのくらいの歳になってからで良いのだ。
アンティーク家具を集めるのもそうだ。
“いつか”で良いのだ。
だから、今は。
駆け足で好きな絵画を鑑賞して周り。
気に入っている像の前に来れば、様々なアングルからじっくり、たっぷり、舐るように見入る。それこそ、視姦のレベルで(笑)。
トーシローがつまらなさそうな表情をしてるのは、丸っと無視だ!!(大笑)
ギルやリシャールさんが、適当に相手をしてくれるだろうから。
そしてアタシは、大好きな世界を堪能し尽くしたのだった。
フランスでの最後の晩餐は、素晴らしいものだった。
フォアグラやボラ、某港で獲れたと言う手長海老を使った創意工夫を凝らした前菜の数々。ギルの処で働いていると云う料理長さんの、その誇りが見えるようなお皿の上に描かれた芸術作品だった。メインは牛フィレステーキ。ソースが絶品で、バゲットに浸して食べ尽くしてしまった♪ プレ・デザートと、デザートのお味は言う間でもないだろう。洋梨のマカロンは美味しかったが、アタシにとって一番のマカロンは、ホワイトデーの日に貴志さんがアタシの為だけに作ってくれたあのマカロンである(照)。
食前酒はシャンパーニュで、途中はお皿に合わせて白ワインや赤ワインを。
そして、食後酒は濃厚なデザート・ワインだった。
みんなで大満足の吐息を吐いて、食後の珈琲や紅茶を楽しんでいる時。
既に顔馴染みになってしまっている料理長が挨拶に現れた。
勿論、惜しみない賛辞を贈り。
彼の快諾を得て、ブログにアップする事を許された。
……まさか、【オリュンポスの不動産王】の私邸での晩餐とは言えないから、『某レストランのコースディナー』となってしまうが……読者さまには、勘弁して頂こう。
その晩。
貴志さんとギルの許しを貰って、トーシローの部屋にお泊りした。
「…何か…アッと言う間だったね…」
「…うん…でも、すごく濃い体験だった…出来れば、また来たいなァ…」
「お! トーシローがそんな事言うなんて、凄い進歩じゃん!!
よかったら、また来ようよ! 二、三年後にでもさ!!」
「…真唯サン…ワタシが行きたいのは、あのケレ通りだよ…?」
「………………………」
「…アッコさんやユーさんや、今回来られなかった天草さんに見せてあげたい…
…それに、フリーザさんにも、また会いたいし…」
「…いい外国の友人ができたね…」
「…真唯サン…ありがとう…」
……トーシローの言う「ありがとう」の言葉の中には、今回の旅行での偽フリーザ嬢の一件が含まれてる事がすぐに理解ったから……アタシは答えた…「…うん…」と、それだけ……
「…何だか、ロンドンの夜を思い出すね…」
「…ロンドンなんて、パリの眼と鼻の先だよ…ギルにおねだりすれば、すぐに連れてってくれると思うよ…行ってみる…?」
その瞬間、トーシローの身体がギクリと揺れた。
……さて……「ロンドン」に反応したか、「ギル」と言う名前に反応したのか……どうやら、後者のようだ。
「いや! 勘弁してよ! いいかげん、日本に帰りたいよ…!」
……こいつ…誤魔化したな…とは思ったけど。
そこは武士の情け、知らぬ振りをしてやった。
……よっぽど、ツッコンでやりたかった…ギルの事をどう思っているのか…アタシにだけは白状しろと。
でも。
思い直した。
……トーシロー…あんたがどんな結論を出そうが、アタシだけは最後まであんたの味方だからね……
それからは取り留めのない会話に終始して。
フランスでの最後の夜は、更けて行った。
※ ※ ※
翌日。
空港まで見送りに来て下さったクリスティーヌさまと名残を惜しんでいたが。
突如、トーシローは爆弾を投下して下さった。
「…それより、クリスティーヌ様…っ、…今度是非、クリスティーヌ様が、日本にいらして下さい! 私、色々な処をご案内したいです…っ!!」などと。
……おい、トーシロー…自分が何を言ってるのか、ホントに理解ってる…?
……【オリュンポスの不動産王】の母上さまを、日本にご招待したのよ…?
……ああ、ダメだ…トーシローのアレは完全な無意識だ…おまけに、ホントに来日されたら、トーシローは全力でクリスティーヌさまのお世話をしてしまうだろう…何の打算もなく…ああ、クリスティーヌさまのあの瞳の輝き…あれは、いつか絶対に来るゾ……
その時の騒動を想像してしまって。
心配と諦めのため息を吐いてしまったアタシは決して悪くないと思う。
そんなアタシの頭の中に、ある言葉が駆け廻った。
――― 一難去ってまた一難―――
……まあ、良い。
トーシローとギルの想いの行方は。
ギルの瞳の色であり。
『愛の守護石』
……紫水晶の、未知なる神秘の力の導きのままに―――
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