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ラブラブ新婚編
No,200 お盆の浜辺で
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「クソジジィ、クソババァ~、バカヤローッ! 長生きしろよォーーッッ!!」
アタシは故郷の九十九里の浜で、思いっ切り叫んでいた。
※ ※ ※
【清泰寺】
山門に掲げられている、扁額の山号は「安立山」。
1557年(弘治3年)に建立されて、1843年(天宝14年)に再建されたと言われる。
境内墓地に文化年中の漢学者「松連斉」とその弟子「東遊」の碑がある事から、当時、寺子屋として村民の教育に携わっていた事が伺い知れる。
昔は田んぼの中の赤い屋根だったと聞いているが、今は立派な本堂が建っている。
“九十九里 浜の七福神”として有名らしいが、先ずはご本尊さまにご挨拶である。外陣に入らせて頂き、貴志さんと並んで正座して。阿弥陀如来様をしみじみお見上げする。光背も立派である。
心の中で“本名”を名乗り。
本日の御縁に感謝する。
寺務所で御朱印をお願いしている間に、お目当ての弁財天さまにお会いしに、
Let’s Go!である。
小さな境内の中に、その御堂はあった。
羽衣を纏い、琵琶を手にしていらっしゃる弁財天像。
九十九里平野は日本でも最大級の海岸平野であり、古墳期以降に現在の形に形成された。七福神信仰が始まったのは室町時代後期からで、漁民も農民も元々、七福神信仰者だった為、自然に地域に根付いていったものと思われる。……らしい。
(…弁財天さま…いつもご加護を賜りまして、ありがとうございます…隣に居る旦那さまを幸せにする事が出来ますようにっ!! …そして、牧野の父に“龍神水”が効きました事を感謝申し上げます…天命だったのでしょうが…末永く、二人が元気に暮らせますように…!!/自棄笑)
―――牧野の両親と和解した。
真唯にとっては、青天の霹靂と云うべき大事件であり、驚天動地の奇跡である。
貴志さんに…愛する旦那さまに言われたのだ。
『…真唯さん…牧野の父上は…あの水を飲み続けて、どうやら助かったらしいですよ…命冥加な二人の顔を拝みに…この現世で、まだまだ苦しむ事になった男の顔を見に行ってやってみてはいかがですか…?』
と。
最初は拒否した。
もう既に関係ない人間だ。
顔を見るのも嫌だと訴えた。
ところが貴志さんが、アタシに引き合わせる事を、一年間、水を飲み続ける条件として提示したと言うのだ。
アタシはカッとした。
激怒した。
勝手に何と云う事をしてくれたのかと。
思えば貴志さんに向かって激怒した、初めての瞬間だったのかも知れない。
今まで他愛ない事で、貴志さんはアタシを怒らせて来たけれども、それとこれとは次元が違う。
貴志さんがムキになれば、初めての夫婦喧嘩に発展したかも知れないが、彼はあくまで冷静だった。
両親に向かって悪態の限りを尽くし、あんな父、勝手に死ねば良いとまで言う真唯に、貴志さんは静かに聞いて来た。
『…だったら、なぜ…フランスから、『ルルドの泉』の水を送ったのですか…?』
と。
……それを言われたら、一言もない……
……自分でも不思議に思う、心の揺れだったから……
『…真唯さん…何も私は、彼を許せと言ってる訳じゃないんです…ただ、顔を見せるだけで良い…彼らに“生”と云う希望を与えて、“拒絶”と云う絶望を与えてやったって良い…』
『………………………』
『…今更、“話し合い”などと、陳腐なものを提案する心算もありません…病院に行く必要も、ましてや実家に行く必要もありません…』
『………………………』
『…瞳を合わせる必要もないし…何でしたら、車の車窓越しでも構いません…』
『………………………』
結局。
無言をもって肯定としてしまった真唯は、二度と行くまいと思っていた故郷の土を再び踏む事になってしまったのだった。
しかし。
ただでさえ不愉快な田舎行きを、少しでも快適なものにするべく、真唯はネットを調べた。
九十九里はサーフィンで有名な処だが、真唯はマリンスポーツはやらない。テニスの民宿の多い処でもあるが、今更、あのひらひらな物を着る勇気もない。今回も泊る事を決めた【太陽の里】は温泉自慢な処だが、真夏に温泉はキツい。
その【太陽の里】近くに【長生観音】なるものがある事を知って興味を覚えたが、平成になって地元の観光協会によって建てられたものである事を知り途端に興味を失った。
代わりにゲットした情報が……
※ ※ ※
「…昔からの信仰の様に言われてますが…“浜の七福神”なんて、初めて聞きましたよ…」
「…日本人はなぜか、七福神が好きですからね…」
「…漫談家の綾小路きみまろさんも、河口湖畔に“黄金の七福神”を寄贈してますしね…」
「…あれも結構、物議を醸したらしいですね…」
「…私が子供の頃は、牧野の家の墓地のあるお寺さんが、一番、地元の信仰を集めていた筈なんですがね…」
「………………………」
「…スタンプラリーをやる口実…神社やお寺さんへの人集めですよね…」
「………………………」
「…それが理解ってても、来ちゃうんですよね…御朱印欲しさと、弁財天さまのお像を観たくて…」
アタシは無事に御朱印をゲットして、今一度、銅像の弁財天像をお見上げした。
浄財は勿論、五円玉である。
そこはかとなく哀愁が漂うような弁財天さまに、深々と一礼して。
アタシは、お寺を後にしたのだった。
夏休みのお盆の最中。
【太陽の里】近くの海岸は、海水浴客で一杯だ。
だから、あえて。
牧野の実家の一番近くの浜辺へ来た。
真唯が子供の頃は海の家が立ち並んでいた処だが、今は近くの工場の排水によって遊泳禁止になってしまった海岸。
人っ子一人、いない海。
それでも。
防風林の松林と砂浜だけは、昔とちっとも変わっていなかった。
「…貴志さん…どうぞ。」
「…ありがとうございます。」
使い捨てのビニールシートを敷いて。コンビニで買ったお弁当を広げる。
ペットボトルの冷たい緑茶と麦茶で頂く、遅いランチである。
食べながら無言になってしまうが。
どこかサッパリとした沈黙でもあった。
「…泣いていらっしゃいましたね…」
「………………………」
「…あの水よりも、一番効いたのは真唯さんが送った、『ルルドの泉』の水だと言っておられた…」
「………………………」
「…嬉しかったのでしょう…娘からの贈り物が…」
「………………………」
―――許す心算など、欠片もなかった。
だが、とっくに退院していた父親が、母親と共に【太陽の里】までやって来て、
部屋に入るなり土下座して懺悔をするように泣かれた瞬間。
言葉と涙は、真唯の口と瞳から、勝手に出て来てしまったのだ。
気付けば、泣いていた。
三人で抱き合って。
……現在までの、すべてのしこりが消えてしまった訳ではない。
……すべての恨みや憎しみが消えてしまった訳でもない。
決して。
が、しかし、
―――もう、いい。
―――もう、楽になる事を、自分に許してあげよう。
そう思えたのだった。
おにぎりセットを食べ終えた真唯は、立ち上がって、陽光が眩しい故郷の海原を見つめた。
そして、太平洋の水平線に向かって、手メガホンで叫んだ。
「クソジジィ、クソババァ~、バカヤローッ! 長生きしろよォーーッッ!!」
こんなに清々しい気分でいられるのは、隣にアタシを幸せにしてくれる旦那さまがいてくれるから―――
(…貴志さん…ありがとうございます…アタシの精神に、決着をつけさせて下さって…)
お礼の言葉を唇に乗せる事はなかったけれど。
瞳と瞳で微笑みあって。
「…そろそろ、行きましょうか…?」
「…はい…」
そうしてアタシは、故郷の九十九里の海を後にしたのだった……
――おまけ――
「…真唯さん…今からでも、部屋を特別室に…」
「…今のスタンダードで充分です…」
「…では、夕飯を懐石料理に…」
「…漁師の海鮮料理で充分です…」
「…ですが…」
「つべこべ言うと、予定を繰り上げますよっ!」
「…申し訳ありません…奥さまの仰せのままに…」
アタシは故郷の九十九里の浜で、思いっ切り叫んでいた。
※ ※ ※
【清泰寺】
山門に掲げられている、扁額の山号は「安立山」。
1557年(弘治3年)に建立されて、1843年(天宝14年)に再建されたと言われる。
境内墓地に文化年中の漢学者「松連斉」とその弟子「東遊」の碑がある事から、当時、寺子屋として村民の教育に携わっていた事が伺い知れる。
昔は田んぼの中の赤い屋根だったと聞いているが、今は立派な本堂が建っている。
“九十九里 浜の七福神”として有名らしいが、先ずはご本尊さまにご挨拶である。外陣に入らせて頂き、貴志さんと並んで正座して。阿弥陀如来様をしみじみお見上げする。光背も立派である。
心の中で“本名”を名乗り。
本日の御縁に感謝する。
寺務所で御朱印をお願いしている間に、お目当ての弁財天さまにお会いしに、
Let’s Go!である。
小さな境内の中に、その御堂はあった。
羽衣を纏い、琵琶を手にしていらっしゃる弁財天像。
九十九里平野は日本でも最大級の海岸平野であり、古墳期以降に現在の形に形成された。七福神信仰が始まったのは室町時代後期からで、漁民も農民も元々、七福神信仰者だった為、自然に地域に根付いていったものと思われる。……らしい。
(…弁財天さま…いつもご加護を賜りまして、ありがとうございます…隣に居る旦那さまを幸せにする事が出来ますようにっ!! …そして、牧野の父に“龍神水”が効きました事を感謝申し上げます…天命だったのでしょうが…末永く、二人が元気に暮らせますように…!!/自棄笑)
―――牧野の両親と和解した。
真唯にとっては、青天の霹靂と云うべき大事件であり、驚天動地の奇跡である。
貴志さんに…愛する旦那さまに言われたのだ。
『…真唯さん…牧野の父上は…あの水を飲み続けて、どうやら助かったらしいですよ…命冥加な二人の顔を拝みに…この現世で、まだまだ苦しむ事になった男の顔を見に行ってやってみてはいかがですか…?』
と。
最初は拒否した。
もう既に関係ない人間だ。
顔を見るのも嫌だと訴えた。
ところが貴志さんが、アタシに引き合わせる事を、一年間、水を飲み続ける条件として提示したと言うのだ。
アタシはカッとした。
激怒した。
勝手に何と云う事をしてくれたのかと。
思えば貴志さんに向かって激怒した、初めての瞬間だったのかも知れない。
今まで他愛ない事で、貴志さんはアタシを怒らせて来たけれども、それとこれとは次元が違う。
貴志さんがムキになれば、初めての夫婦喧嘩に発展したかも知れないが、彼はあくまで冷静だった。
両親に向かって悪態の限りを尽くし、あんな父、勝手に死ねば良いとまで言う真唯に、貴志さんは静かに聞いて来た。
『…だったら、なぜ…フランスから、『ルルドの泉』の水を送ったのですか…?』
と。
……それを言われたら、一言もない……
……自分でも不思議に思う、心の揺れだったから……
『…真唯さん…何も私は、彼を許せと言ってる訳じゃないんです…ただ、顔を見せるだけで良い…彼らに“生”と云う希望を与えて、“拒絶”と云う絶望を与えてやったって良い…』
『………………………』
『…今更、“話し合い”などと、陳腐なものを提案する心算もありません…病院に行く必要も、ましてや実家に行く必要もありません…』
『………………………』
『…瞳を合わせる必要もないし…何でしたら、車の車窓越しでも構いません…』
『………………………』
結局。
無言をもって肯定としてしまった真唯は、二度と行くまいと思っていた故郷の土を再び踏む事になってしまったのだった。
しかし。
ただでさえ不愉快な田舎行きを、少しでも快適なものにするべく、真唯はネットを調べた。
九十九里はサーフィンで有名な処だが、真唯はマリンスポーツはやらない。テニスの民宿の多い処でもあるが、今更、あのひらひらな物を着る勇気もない。今回も泊る事を決めた【太陽の里】は温泉自慢な処だが、真夏に温泉はキツい。
その【太陽の里】近くに【長生観音】なるものがある事を知って興味を覚えたが、平成になって地元の観光協会によって建てられたものである事を知り途端に興味を失った。
代わりにゲットした情報が……
※ ※ ※
「…昔からの信仰の様に言われてますが…“浜の七福神”なんて、初めて聞きましたよ…」
「…日本人はなぜか、七福神が好きですからね…」
「…漫談家の綾小路きみまろさんも、河口湖畔に“黄金の七福神”を寄贈してますしね…」
「…あれも結構、物議を醸したらしいですね…」
「…私が子供の頃は、牧野の家の墓地のあるお寺さんが、一番、地元の信仰を集めていた筈なんですがね…」
「………………………」
「…スタンプラリーをやる口実…神社やお寺さんへの人集めですよね…」
「………………………」
「…それが理解ってても、来ちゃうんですよね…御朱印欲しさと、弁財天さまのお像を観たくて…」
アタシは無事に御朱印をゲットして、今一度、銅像の弁財天像をお見上げした。
浄財は勿論、五円玉である。
そこはかとなく哀愁が漂うような弁財天さまに、深々と一礼して。
アタシは、お寺を後にしたのだった。
夏休みのお盆の最中。
【太陽の里】近くの海岸は、海水浴客で一杯だ。
だから、あえて。
牧野の実家の一番近くの浜辺へ来た。
真唯が子供の頃は海の家が立ち並んでいた処だが、今は近くの工場の排水によって遊泳禁止になってしまった海岸。
人っ子一人、いない海。
それでも。
防風林の松林と砂浜だけは、昔とちっとも変わっていなかった。
「…貴志さん…どうぞ。」
「…ありがとうございます。」
使い捨てのビニールシートを敷いて。コンビニで買ったお弁当を広げる。
ペットボトルの冷たい緑茶と麦茶で頂く、遅いランチである。
食べながら無言になってしまうが。
どこかサッパリとした沈黙でもあった。
「…泣いていらっしゃいましたね…」
「………………………」
「…あの水よりも、一番効いたのは真唯さんが送った、『ルルドの泉』の水だと言っておられた…」
「………………………」
「…嬉しかったのでしょう…娘からの贈り物が…」
「………………………」
―――許す心算など、欠片もなかった。
だが、とっくに退院していた父親が、母親と共に【太陽の里】までやって来て、
部屋に入るなり土下座して懺悔をするように泣かれた瞬間。
言葉と涙は、真唯の口と瞳から、勝手に出て来てしまったのだ。
気付けば、泣いていた。
三人で抱き合って。
……現在までの、すべてのしこりが消えてしまった訳ではない。
……すべての恨みや憎しみが消えてしまった訳でもない。
決して。
が、しかし、
―――もう、いい。
―――もう、楽になる事を、自分に許してあげよう。
そう思えたのだった。
おにぎりセットを食べ終えた真唯は、立ち上がって、陽光が眩しい故郷の海原を見つめた。
そして、太平洋の水平線に向かって、手メガホンで叫んだ。
「クソジジィ、クソババァ~、バカヤローッ! 長生きしろよォーーッッ!!」
こんなに清々しい気分でいられるのは、隣にアタシを幸せにしてくれる旦那さまがいてくれるから―――
(…貴志さん…ありがとうございます…アタシの精神に、決着をつけさせて下さって…)
お礼の言葉を唇に乗せる事はなかったけれど。
瞳と瞳で微笑みあって。
「…そろそろ、行きましょうか…?」
「…はい…」
そうしてアタシは、故郷の九十九里の海を後にしたのだった……
――おまけ――
「…真唯さん…今からでも、部屋を特別室に…」
「…今のスタンダードで充分です…」
「…では、夕飯を懐石料理に…」
「…漁師の海鮮料理で充分です…」
「…ですが…」
「つべこべ言うと、予定を繰り上げますよっ!」
「…申し訳ありません…奥さまの仰せのままに…」
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