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ラブラブ新婚編
No,191 【インティ・ライミ】in仏蘭西 No,5
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昨日の【ルルドの泉】へは、真唯がガイドブックを購入して好きにさせて頂いたが、今回のロワールの古城巡りは全面的に貴志さんにお任せする事にした。
何でもお城のホテルに泊まれるとか!
楽しみである♪
夜更かしが堪えた訳ではないが、ゆっくり朝寝をしてしまったアタシたちは遅めのブランチを取って。
毎度の事ながらSPさんの運転する車に乗り込み、流れる車窓の牧草地帯を数時間眺めていれば、トゥールと云う街まではアッと云う間だった。
【シュノンソー城】
アタシも名前だけは聞いたことのあるお城だった。
駐車場からかなり歩いたが、貴志さんと腕を組んで森林浴を楽しみながら歩いているので距離なんて全然気にならなかった。それにしても良い天気である。六月と言えば日本は梅雨なのに、何だか申し訳ない気分になってしまう。ヨーロッパはこんな気候だから、【六月の花嫁】なんて、持て囃されるのだろう。
遠くにそれらしきお城が見えて来たが、入口らしき処にスフィンクス。
なにゆえっ!?
正面から見ると単なるお城だが、連れられるまま横に移動して来てびっくり。
何と川の上に建っているのだ!!
まさかの城塞なのかな?
中に入って、またびっくり。各フロアーで天井の梁の構造が異なり、階段まで素敵な天井をしていて、それぞれ趣きの異なる雰囲気となる。その為、廊下を歩いているだけでもその雰囲気の違いを充分楽しめる。
ロワール支流シェール川の上は回廊になっていて、六十mもある。しかし、これくらいシンプルな回廊の方が見ていて楽しい。ベルサイユ宮殿の回廊は……思い出したくない(苦笑/優里ちゃんは喜んでいたが)。地下のキッチンの様子はパスである(笑)。
【ディアンヌの寝室】は、蒼色のアタシ好みのシックな天蓋付のベッドが在った。飾られた黄色いお花とのコントラストが綺麗だ。ディアンヌと云う女性は、きっと趣味の良い女性だったのだろう(まあ、この花を飾ったのがデイアンヌだと云う訳ではないが/笑)。
【五人の王妃の寝室】と云う部屋の存在に、またまたびっくり。
聞けば、六人の貴婦人達が代々歴史を築いていったそうで、中でも有名だったのはアンリ二世を巡る正妻カトリーヌ・ド・メディシスと愛妾ディアンヌ・ド・ポワチエとの確執。アンリ二世は自分より二十歳も年上のディアンヌを愛妾として囲い、ラブラブな時をこのお城で過ごしたそうだ。王が死んだ後、カトリーヌ・ド・メディシスが、このお城をディアンヌから取り上げてしまったそうだが、さもあらんとカトリーヌに同情してしまう(ディアンヌは、非常に美しく知恵のまわる女性だったようで、アンリ二世の父・フランソワ一世とも、そう云う関係にあったようだから)。
……まあ、肖像画を見ても、ディアンヌはカトリーヌよりも遥かに美人である。カトリーヌは、あのメディチ家からお嫁に来た、云わば政略結婚だったのだ。アンリと云う王様は正妻としてカトリーヌを遇していたとは思うが、顧みられる事のないカトリーヌの内心は察するにあまりある。きっと毎日が、嫉妬の炎に焼かれる思いだったのだろう(寝室一つをとってみてもディアンヌの教養の深さが伺われる。アンリ王は、ディアンヌの美貌だけでなく全てに夢中だったのだろう)。
だが、一転。
【ルイーズ・ド・ロレーヌの寝室】に、何回目か忘れたびっくり。
彼女はアンリ三世(アンリ二世とカトリーヌの息子)の后で、アンリ三世がこのお城で暗殺されてから、生涯喪に服して再婚もせず、喪服であった白い服を身につけて引き籠ってしまった為か、ルイーズの部屋は異様な程の暗さだった。
自分の涙をモチーフとした天井をレイアウトしたり、茨の冠をかぶったイエス・キリストの胸像を置いたりした。十字架ではない。ただのイエスの像でもない。“茨の冠をかぶった”像なのだ。後追い自殺しなかったのが不思議なくらいだが、自殺が宗教において禁じられていたからだろうか。
……もし、貴志さんが、アタシを置いて死んでしまったら……
薄ら寒い思いが身の内から湧き上がって来て、アタシは隣に確かに存在する夫の腕にギュッとしがみ付いてしまった。
沈んだ気分を一新するように、二十世紀に入ってからこのお城を所有した女主人の部屋へと入ると、そこは正に別世界だった。
内部はとても華麗で華やかで、イタリア・ルネサンスの影響を受けてフランスのルネサンス様式に洗練・発展してゆく様が伺える内装になっていた。飾られた絵画に見入るが、これは飾り過ぎのように思う(苦笑)。
お城の外に出て、広い庭園を二人で散策する。
……こんなに美しいお庭なのに……アタシの鬱屈は晴れない……
「…大丈夫ですよ…妾も作りませんし、貴女を遺して死んだりしませんから。」
優しい声が降って来る。思わず上目遣いで見上げてしまった。
「…貴志さん…本当に…?」
「本当ですよ。…そんな事になるくらいだったら、貴女を先に殺してあげます。」
「…きっとですよ…?」
「約束します。」
傍から聞けば、充分物騒な会話をして。
でも、アタシの心は満たされた。
だが……もう一つの選択肢があるのだ。
―――不老不死になったら、ずっとずっと、貴志さんと一緒にいられる―――
午後の眩しい陽光を振り仰いで。
アタシたちは、次のお城へ向かった。
【アンボワーズ城】
高台の崖の上に建っている堅牢な城だ。
さっきの城が優美だっただけに、落差が面白い。
登って歩いてゆくと、下から見上げた時には想像出来なかったほどの広い庭園が広がっていた。
崖の端に在る、小さな教会。
貴志さんの勧めるままに入ってみると、綺麗なステンドグラスが心和む処だった。
王家の礼拝堂にしては、質素だなと思っていると……
「…っ! …貴志さん、ここは…っ!?」
「驚きましたか? 是非とも、真唯さんには、ご覧に入れたかったんですよ。」
「ありがとうございます…っ!!」
アタシを驚愕させたのは、床のプレートだった。
そこには何と、【レオナルド・ダ・ヴィンチ】の文字が!
そう、ここは、彼の墓所だったのであるっ!!
不覚だった!
彼がフランスに招かれた経験がある事は知っていたが、お墓はイタリアにあるとばかりっ!!
……彼はこのお城で、【洗礼者 聖ヨハネ】に筆を入れ続けて来たのだろうか……
供えるお花もお線香もないが。
アタシはその場で合掌して、敬虔な祈りを捧げた。
ルネサンスの偉大な天才の業績に想いを馳せながら。
教会から出たアタシは、すっかりお城を見る眼が変わっていた。
ここがダ・ヴィンチが晩年を過ごした城だと思うと、それだけで意義深く感じてしまう。
いざ、城内へっ!!
と、お城の中は、当時、城内に馬で騎乗したまま登城出来るように傾斜路になっている。貴志さんの説明によれば、現在の駐車場の原形と言われているとの事だ。
このお城は元は中世の城砦だったがシャルル八世とフランソワ一世の時代に王家の居城となり、多くのヨーロッパの知識人や芸術家がフランス王の招きでアンボワーズの宮廷に滞在したと言う(レオナルド・ダ・ヴィンチもそうした人々の一人だったのだ)。流行の最先端を行っていたと云う訳だ。現代に応用出来るほどの。
【会議の間】
当時の王様は参勤交代させる訳ではなく、王様ご自身が家臣を連れて領地を周ったそうだ。だから壁にかけるタペストリーや家具も移動に適したものになっていた訳である(何だか遊牧民のようだが)。また家臣とパーティーを開催する大きな部屋も必要で、この部屋がそう云う用途に使用されたとの事だ。
【アンリ二世の寝室】は全体的に暗めの部屋で、【第一帝政の部屋】と名付けられた部屋は勿論、ナポレオンの時代ではなく。暗紅の落ち着いたインテリアの部屋だった。
他にも色々な肖像画や、ピアノなどの楽器の置かれた部屋も在った。
夜な夜な演奏会が開かれていたら、どんなに優雅だった事だろう。
崖の下を見降ろすと、ロワール川と街の風景がとても美しい。
田舎な町並みに心が和む。
……ダ・ヴィンチも、この風景に心癒されていたのだろうか……
などと感慨に浸っていたら。
ダ・ヴィンチが実際に暮らしていたお城は別に在り、今からそこへ行くと云う事実が判明。
あ~ん、貴志さ~~ん!
そーゆー事は、先にゆってよォーーッ!
アタシの感動と感慨を返せェーーッッ!!
何でもお城のホテルに泊まれるとか!
楽しみである♪
夜更かしが堪えた訳ではないが、ゆっくり朝寝をしてしまったアタシたちは遅めのブランチを取って。
毎度の事ながらSPさんの運転する車に乗り込み、流れる車窓の牧草地帯を数時間眺めていれば、トゥールと云う街まではアッと云う間だった。
【シュノンソー城】
アタシも名前だけは聞いたことのあるお城だった。
駐車場からかなり歩いたが、貴志さんと腕を組んで森林浴を楽しみながら歩いているので距離なんて全然気にならなかった。それにしても良い天気である。六月と言えば日本は梅雨なのに、何だか申し訳ない気分になってしまう。ヨーロッパはこんな気候だから、【六月の花嫁】なんて、持て囃されるのだろう。
遠くにそれらしきお城が見えて来たが、入口らしき処にスフィンクス。
なにゆえっ!?
正面から見ると単なるお城だが、連れられるまま横に移動して来てびっくり。
何と川の上に建っているのだ!!
まさかの城塞なのかな?
中に入って、またびっくり。各フロアーで天井の梁の構造が異なり、階段まで素敵な天井をしていて、それぞれ趣きの異なる雰囲気となる。その為、廊下を歩いているだけでもその雰囲気の違いを充分楽しめる。
ロワール支流シェール川の上は回廊になっていて、六十mもある。しかし、これくらいシンプルな回廊の方が見ていて楽しい。ベルサイユ宮殿の回廊は……思い出したくない(苦笑/優里ちゃんは喜んでいたが)。地下のキッチンの様子はパスである(笑)。
【ディアンヌの寝室】は、蒼色のアタシ好みのシックな天蓋付のベッドが在った。飾られた黄色いお花とのコントラストが綺麗だ。ディアンヌと云う女性は、きっと趣味の良い女性だったのだろう(まあ、この花を飾ったのがデイアンヌだと云う訳ではないが/笑)。
【五人の王妃の寝室】と云う部屋の存在に、またまたびっくり。
聞けば、六人の貴婦人達が代々歴史を築いていったそうで、中でも有名だったのはアンリ二世を巡る正妻カトリーヌ・ド・メディシスと愛妾ディアンヌ・ド・ポワチエとの確執。アンリ二世は自分より二十歳も年上のディアンヌを愛妾として囲い、ラブラブな時をこのお城で過ごしたそうだ。王が死んだ後、カトリーヌ・ド・メディシスが、このお城をディアンヌから取り上げてしまったそうだが、さもあらんとカトリーヌに同情してしまう(ディアンヌは、非常に美しく知恵のまわる女性だったようで、アンリ二世の父・フランソワ一世とも、そう云う関係にあったようだから)。
……まあ、肖像画を見ても、ディアンヌはカトリーヌよりも遥かに美人である。カトリーヌは、あのメディチ家からお嫁に来た、云わば政略結婚だったのだ。アンリと云う王様は正妻としてカトリーヌを遇していたとは思うが、顧みられる事のないカトリーヌの内心は察するにあまりある。きっと毎日が、嫉妬の炎に焼かれる思いだったのだろう(寝室一つをとってみてもディアンヌの教養の深さが伺われる。アンリ王は、ディアンヌの美貌だけでなく全てに夢中だったのだろう)。
だが、一転。
【ルイーズ・ド・ロレーヌの寝室】に、何回目か忘れたびっくり。
彼女はアンリ三世(アンリ二世とカトリーヌの息子)の后で、アンリ三世がこのお城で暗殺されてから、生涯喪に服して再婚もせず、喪服であった白い服を身につけて引き籠ってしまった為か、ルイーズの部屋は異様な程の暗さだった。
自分の涙をモチーフとした天井をレイアウトしたり、茨の冠をかぶったイエス・キリストの胸像を置いたりした。十字架ではない。ただのイエスの像でもない。“茨の冠をかぶった”像なのだ。後追い自殺しなかったのが不思議なくらいだが、自殺が宗教において禁じられていたからだろうか。
……もし、貴志さんが、アタシを置いて死んでしまったら……
薄ら寒い思いが身の内から湧き上がって来て、アタシは隣に確かに存在する夫の腕にギュッとしがみ付いてしまった。
沈んだ気分を一新するように、二十世紀に入ってからこのお城を所有した女主人の部屋へと入ると、そこは正に別世界だった。
内部はとても華麗で華やかで、イタリア・ルネサンスの影響を受けてフランスのルネサンス様式に洗練・発展してゆく様が伺える内装になっていた。飾られた絵画に見入るが、これは飾り過ぎのように思う(苦笑)。
お城の外に出て、広い庭園を二人で散策する。
……こんなに美しいお庭なのに……アタシの鬱屈は晴れない……
「…大丈夫ですよ…妾も作りませんし、貴女を遺して死んだりしませんから。」
優しい声が降って来る。思わず上目遣いで見上げてしまった。
「…貴志さん…本当に…?」
「本当ですよ。…そんな事になるくらいだったら、貴女を先に殺してあげます。」
「…きっとですよ…?」
「約束します。」
傍から聞けば、充分物騒な会話をして。
でも、アタシの心は満たされた。
だが……もう一つの選択肢があるのだ。
―――不老不死になったら、ずっとずっと、貴志さんと一緒にいられる―――
午後の眩しい陽光を振り仰いで。
アタシたちは、次のお城へ向かった。
【アンボワーズ城】
高台の崖の上に建っている堅牢な城だ。
さっきの城が優美だっただけに、落差が面白い。
登って歩いてゆくと、下から見上げた時には想像出来なかったほどの広い庭園が広がっていた。
崖の端に在る、小さな教会。
貴志さんの勧めるままに入ってみると、綺麗なステンドグラスが心和む処だった。
王家の礼拝堂にしては、質素だなと思っていると……
「…っ! …貴志さん、ここは…っ!?」
「驚きましたか? 是非とも、真唯さんには、ご覧に入れたかったんですよ。」
「ありがとうございます…っ!!」
アタシを驚愕させたのは、床のプレートだった。
そこには何と、【レオナルド・ダ・ヴィンチ】の文字が!
そう、ここは、彼の墓所だったのであるっ!!
不覚だった!
彼がフランスに招かれた経験がある事は知っていたが、お墓はイタリアにあるとばかりっ!!
……彼はこのお城で、【洗礼者 聖ヨハネ】に筆を入れ続けて来たのだろうか……
供えるお花もお線香もないが。
アタシはその場で合掌して、敬虔な祈りを捧げた。
ルネサンスの偉大な天才の業績に想いを馳せながら。
教会から出たアタシは、すっかりお城を見る眼が変わっていた。
ここがダ・ヴィンチが晩年を過ごした城だと思うと、それだけで意義深く感じてしまう。
いざ、城内へっ!!
と、お城の中は、当時、城内に馬で騎乗したまま登城出来るように傾斜路になっている。貴志さんの説明によれば、現在の駐車場の原形と言われているとの事だ。
このお城は元は中世の城砦だったがシャルル八世とフランソワ一世の時代に王家の居城となり、多くのヨーロッパの知識人や芸術家がフランス王の招きでアンボワーズの宮廷に滞在したと言う(レオナルド・ダ・ヴィンチもそうした人々の一人だったのだ)。流行の最先端を行っていたと云う訳だ。現代に応用出来るほどの。
【会議の間】
当時の王様は参勤交代させる訳ではなく、王様ご自身が家臣を連れて領地を周ったそうだ。だから壁にかけるタペストリーや家具も移動に適したものになっていた訳である(何だか遊牧民のようだが)。また家臣とパーティーを開催する大きな部屋も必要で、この部屋がそう云う用途に使用されたとの事だ。
【アンリ二世の寝室】は全体的に暗めの部屋で、【第一帝政の部屋】と名付けられた部屋は勿論、ナポレオンの時代ではなく。暗紅の落ち着いたインテリアの部屋だった。
他にも色々な肖像画や、ピアノなどの楽器の置かれた部屋も在った。
夜な夜な演奏会が開かれていたら、どんなに優雅だった事だろう。
崖の下を見降ろすと、ロワール川と街の風景がとても美しい。
田舎な町並みに心が和む。
……ダ・ヴィンチも、この風景に心癒されていたのだろうか……
などと感慨に浸っていたら。
ダ・ヴィンチが実際に暮らしていたお城は別に在り、今からそこへ行くと云う事実が判明。
あ~ん、貴志さ~~ん!
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